ツヤあり・ツヤなしどっちを選ぶべき?【外壁塗装】違いと注意点とは

ツヤあり・ツヤなしどっちを選ぶべき?【外壁塗装】違いと注意点とは

塗料にはツヤありとツヤなしの2つのタイプがあります。

ツヤありとツヤなしでは、何が違うのでしょうか。

今回の記事では、塗料のツヤありとツヤなしについてお伝えしていきます。塗料のツヤの違いについて興味がある方は、ぜひご一読ください。

この記事でわかること
  • 外壁塗装の塗料のツヤありとツヤなしとは?
  • ツヤありとツヤなしは塗料で決まる
  • ツヤの段階はどれぐらいある?
  • ツヤあり塗料のメリットとデメリット
  • ツヤなし塗料のメリットとデメリット
  • 塗料のツヤについての注意点
  • ツヤの程度が選べる塗料商品
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外壁塗装のツヤあり・ツヤなしとは?

外壁塗装のツヤあり・ツヤなしとは?
外壁塗装に使う塗料には、ツヤありとツヤなしがあります。

ここでは、ツヤの定義やその違いについて簡単にご紹介していきます。

ツヤの定義

塗料のツヤについては、明確な定義はありません

しかし、一般的には塗料が乾いたときにどれぐらい光を反射するかで、ツヤありかツヤなしかを判断します。

光を多く反射するものがツヤあり、ほとんど反射しない質感に仕上がるのがツヤなしと考えて良いでしょう。

また、ツヤには7分ツヤや5分ツヤなどもあります。どれぐらいのツヤが出るかは塗料によっても異なるので、サンプルなどで確認しながら決めていくことが大切です。

ツヤあり、ツヤなしとは?

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塗料が乾燥したときに光を概ね70%程度反射する塗料をツヤありの塗料と呼ぶことが多いです。

一方で5%程度しか光を反射しない塗料を、ツヤなし(またはツヤ消し)塗料と呼びます。

乾いたときにテカテカしているものがツヤあり、マットな質感になるものがツヤなしの塗料です。

またツヤがどの程度出るかは、商品やメーカーなどによって異なるので、サンプルを見るなどして確認する必要があります。

まとめると…
  • 塗料のツヤについてしっかりとした定義はない
  • 光を多く反射するのがツヤありの塗料で反射しない塗料がツヤなしと言われる
  • ツヤありの塗料は概ね光の反射率が70%以上、ツヤなしは5%程度のもの

ツヤあり・ツヤなしは塗料で決まる?

ツヤあり・ツヤなしは塗料で決まる?
塗膜が乾燥したときにツヤありかツヤなしになるかは、塗料の種類によって決まります。

ここでは、ツヤありの塗料とツヤなしの塗料の違いについてお伝えしていきます。

ツヤは製造段階で決まっている

塗料のツヤというのは、基本的に塗料を製造する段階で決まります。塗膜にツヤをつけたい場合、基本的には後から追加することはできません。

また、ほとんどの塗料は元々ツヤがあるようにできています。ツヤなしの塗料は、そのツヤを消すためにツヤ消し材などを製造段階で投入してツヤなしの塗料を作成しています。

ツヤ消し材を入れると、塗料本来の機能を発揮しにくくなるため、ツヤなし塗料がツヤあり塗料よりも耐久性が劣る場合もあるようです。

ツヤあり・ツヤなしを確認する方法

丁寧な説明
塗料がツヤありかツヤなしかを確認するには、塗料の缶の表示を見ます。塗料の状態を見てツヤありかツヤなしかを判断するのは難しいので、購入段階で確認しておくことが大切です。

また後程お伝えしますが、ツヤにも何段階か階層があります。その微妙の違いを塗装前の塗料を見ただけで見分けるのはほとんど不可能です。

そのほか、ツヤなし塗料を販売していない塗料もあります。ツヤの程度を選びたいときは、ツヤを複数の段階で販売している塗料を探すようにしてください。

まとめると…
  • 塗料がツヤありかツヤなしかは製造段階で決まっている
  • 後からツヤを追加することはできないので最初から目的の程度のツヤの塗料を使う
  • ツヤありかツヤなしかを確認するときは塗料の缶の表示で確認する

外壁塗装のツヤの段階

外壁塗装のツヤの段階
外壁塗装に使う塗料のツヤの程度は、いくつかの段階に分かれています。

ここでは、塗料のツヤの段階の主なものをお伝えしていきます。

ツヤあり

ツヤあり塗料は、全艶とも呼ばれる塗料で、ツヤが一番強く出るタイプの塗料です。

ツヤありの塗料で塗装すると、光をたくさん反射するので建物が新築のように見えるメリットがあります。

一方でギラギラとした見た目になるため、周囲から目立ってしまうこともあります。周囲と調和をはかりたいときは、ツヤの程度を落としたり色を落ち着いた色にするなどして工夫する必要があるでしょう。

7分ツヤ

7分ツヤとは、ツヤありの塗料の7割程度のツヤが出る塗料です。

ツヤありの塗料よりも光の反射率は少ないですが、それでも乾燥後の塗膜はピカピカとしたものになります。

ツヤありの塗料を使うと目立ちすぎるけど、少し抑えたぐらいのツヤは出したいといったときに役立つ塗料です。

5分ツヤ

塗装
5分ツヤはツヤありの塗料の5割程度の光を反射する塗料です。

ピカピカする印象は全艶ほどないものの、ある程度の光を反射します。

ツヤを出しすぎず適度に光沢を出したい、また壁面に汚れをつきにくくしたいというときに便利です。

3分ツヤ

3分ツヤはツヤありの3割程度の光を反射する塗料です。

5分ツヤよりも光の反射率が低く、かなりの程度テカリを抑えるので落ち着いた印象になります。

ツヤを出すのは躊躇するけど、壁面に汚れをつきにくくしたい場合に向いています。

ツヤなし

ツヤなしはツヤ消し材などを使って光の反射をなくした塗料です。

光をまったく反射しないので、マッドで落ち着いた印象になりますが、一方で暗い印象を与えることもあります。

光反射がほとんどないので、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。

ツヤの名称 ツヤの程度
ツヤあり(全艶) 一番ツヤがあるタイプ

光の反射率が70%以上の塗料

全艶とも言う

かなりギラギラするので目立ちやすい

7分ツヤ ツヤありの塗料の7割程度のツヤ

ツヤありの塗料よりもギラギラしないが、それでもツヤが目立ちやすい

5分ツヤ ツヤありの半分程度のツヤが出る

ツヤを出しつつギラギラするのを抑えたいときに向いている

3分ツヤ 五分ツヤよりも反射率が少ない塗料

少しツヤがあるぐらいに塗装したいときに向いている

ツヤなし(ツヤ消し) ほとんどツヤがないタイプ

落ち着いた印象にしたいときに向いている

表面にツヤがないので汚れやすいというデメリットもある

まとめると…
  • ツヤの程度はツヤありからツヤなしまで主に5段階程度ある
  • ツヤが強いほどギラギラしやすいが、汚れもつきにくくなる
  • ツヤなしは落ち着いた印象になるが、暗くなることもあり汚れもつきやすい

ツヤあり塗料のメリットとデメリット

ツヤあり塗料のメリットとデメリット
ツヤあり塗料にはメリットもありますが、一方でデメリットもあります。どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、ツヤあり塗料のメリットとデメリットをお伝えしていきます。

ツヤありのメリット

ツヤあり塗料のメリットは、光をピカピカと反射するため仕上がりが新築のようにきれいになります。

また塗膜の表面がツルツルしているので、外壁に汚れがつきにくいというメリットもあります。

汚れがつきにくいので、塗料の性能をそのまま発揮することができる塗料です。またツヤ消し材を投入していないため、耐久性がツヤ消しよりも高くなる傾向があります。

ツヤありのデメリット

メリット デメリット
一方でツヤありの主なデメリットは、ツヤがありすぎて目立ってしまう点です。

ツヤがあるとギラギラとした印象を与えてしまい、住宅街だと周囲から浮いてしまうかもしれません。

またツヤは数年で消えるので、ツヤを維持したい場合は塗り直しの必要があります。また白だとツヤがかなり目立ってしまうため、使える色が限られる場合もあるでしょう。

ツヤあり塗料はどんな人におすすめ?

ツヤありの塗料は光の反射率が高いので、外壁をキラキラとさせて新築のように見せる効果があります。

建物を新築に見せたい人や、周囲から目立たせたいという目的がある場合は、ツヤありの塗料で外壁を塗装すると良いでしょう。

そのほか、外壁に汚れがつきにくいので外壁をきれいなまま保ちたいという方にもおすすめです。

ツヤありのメリット ツヤがあると新築のように見える

汚れがつきにくい

ツヤ消し材が入ってないので塗料の性能をそのまま活かせる

ツヤありのデメリット ギラギラとして目立ちすぎてしまうことがある

ツヤは数年で消えるのでツヤを維持したい場合は塗り直しが必要になる

まとめると…
  • ツヤありはツヤがギラギラして目立ちやすいが、新築のように見える
  • ツヤは数年で消えるので維持したい場合は塗り直しが必要
  • ある程度目立っても新築に見せたい人に向いている

ツヤなし塗料のメリットとデメリット

ツヤなし塗料のメリットとデメリット
ツヤなし塗料にもメリットとデメリットがあります。どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

ここでは、ツヤなし塗料の主なメリットとデメリットをお伝えしていきます。

ツヤなしのメリット

ツヤなし塗料の主なメリットは、光を反射しないので建物を落ち着いた雰囲気にできる点です。

ピカピカとした壁面は周囲から目立ち浮いてしまうことがある一方、ツヤのない塗料ではそれほど目立たないので周囲と調和できます。白壁でツヤありだとギラギラしすぎてしまうものの、ツヤなしで塗装すれば白など反射率の高い色を使っても目立ちすぎることがありません。

また、ツヤのある塗料の劣化はツヤの輝きが落ちるところからはじまります。実際の劣化はそれほど進んでいなくても、今まであったツヤが薄れてしまうと、急にくすんで古びて見えてしまうものです。

しかし、もともとツヤのない塗料を使用するのであればツヤの変化がありませんから、見た目の変化がそれほど目立たずにすむでしょう

ツヤなしのデメリット

デメリット
ツヤなし塗料の主なデメリットは、汚れが付きやすいという点です。塗膜の表面がツルツルしていないため、雨風や土埃、カビや藻が付着しやすい傾向があります。

また、塗料の種類によってはツヤなしが存在しないこともあり選択肢がツヤありよりも狭いです。

そのほかツヤありの塗料に加工して製造されているため、耐久性などが低くなる傾向があるのもデメリットのひとつでしょう。

ツヤなし塗料はどんな人におすすめ?

ツヤなしの塗料は、建物の雰囲気を落ち着いた印象にしたいという方におすすめです。

また周囲に派手な建物がないため、ツヤありの塗料だと周囲から浮いてしまう場合にも向いています。

そのほか白など明るい色を外壁に使いたい場合にも、目立ちすぎることなく使えるのでおすすめです。

ツヤなしのメリット ギラギラしないので落ち着いた印象にできる

周囲と調和した壁面にできる

ツヤの変化がないため、外観の変化が目立たない

ツヤなしのデメリット 表面にツヤがないので汚れがつきやすい

ツヤ消し材が入っているので、塗料本来の性能を発揮できにくい

耐久性でツヤありよりも劣る傾向がある

まとめると…
  • ツヤなしのメリットはギラギラしないので建物を落ち着いた印象にできる
  • ツヤがないので汚れがつきやすく、耐久性もツヤありに比べると劣る傾向がある
  • ツヤなし塗料は建物を落ち着いた印象にしたい人、目立ちすぎたくない人におすすめ

外壁塗装のツヤに関する注意点!

外壁塗装のツヤに関する注意点!
外壁塗装をするときにツヤについては注意したい点がいくつかあります。

ここでは、塗装のツヤについての注意点をいくつかお伝えしていきます。

ツヤ調整塗料は塗りムラが出ることがある

ツヤを調整したツヤ調整塗料は、ツヤ消し材などを投入している影響で塗りむらが起きやすいというデメリットがあります。

ツヤの割合が低くなるほど塗りムラが目立ちやすくなるため、塗装の際には注意が必要です。

ツヤありで白い外壁は目立ちすぎる

ツヤのある白い塗料は、白い色も光を反射しやすい性質があるので反射率がとても高くなります。

そのため白いツヤあり塗料はすべての色の中でもキラキラとしやすく、時には目立ちすぎてしまうこともあるでしょう。

周囲から目立ちすぎるのを避けたい場合は、白いツヤあり塗料の使用は慎重に判断した方がベターです。

どうしても白や反射率が高い色を使いたいときは、ツヤのレベルを落としたタイプの塗料を使うと良いでしょう。

ツヤの呼び方が異なる

リスク
ツヤは光を反射する程度によって呼び方が異なるだけでなく、同じツヤの程度でも複数の呼び方があるので注意が必要です。

ツヤが一番多いのがツヤあり塗料ですが、全艶と呼ぶこともあります。またツヤなし塗料もツヤ消しと呼ぶことがあるなど、業者と意思疎通するときには誤解がないように伝えることが大切です。

また、7分ツヤと伝えると、ツヤを7割を消した3分ツヤと判断する業者もいるためしっかりと確認しておきましょう。

サンプルは必ず屋外でもチェックする

外壁のツヤは、光の具合によって見え方が異なります。同じ塗料のサンプルでも、室内の蛍光灯で見たときと、屋外の太陽の下では違うイメージになることは珍しくありません。

屋外でのサンプルのチェックを怠ると、「室内で見たときは控えめなツヤだったのに、実際に塗ったら太陽を反射してギラギラしすぎる」などということも起こり得ます。塗り終わった後に後悔しないよう、入念に確認するようにしましょう。

また、北向き・南向きなどで日当たりの加減も違いますし、曇りや雨の日にどのように見えるかもチェックしておいた方が良いでしょう。

まとめると…
  • ツヤなし塗料はツヤ消し材を使っているため塗りムラが出てしまうことがある
  • ツヤありで白い塗料は光の反射率が最も高まるので目立ちすぎてしまう可能性がある
  • 業者によってツヤの呼び方が違うため、業者との確認はしっかりしておく必要がある
  • 光の加減で見え方が変わるため、屋外でツヤのチェックを行う

ツヤあり・ツヤなしが選べる塗料を紹介!

ツヤあり・ツヤなしが選べる塗料を紹介!
塗料の中にはツヤありしかない塗料もあります。ツヤあり、ツヤなしなどツヤの程度を選べる塗料はどんな塗料があるのでしょうか。

ここでは、ツヤの程度が選べる塗料で代表的な商品をいくつかご紹介していきます。

日本ペイント株式会社「パーフェクトトップ」

日本ペイント株式会社の販売する「パーフェクトトップ」は、ツヤの程度を選べる塗料です。

ツヤあり、5分ツヤ、3分ツヤ、ツヤなしの4段階から選べます

パーフェクトトップは、日本ペイントを代表する塗料で、コストパフォーマンスに優れるラジカル塗料です。

エスケー化研株式会社「エスケープレミアムシリコン」

エスケー化研株式会社の「エスケープレミアムシリコン」も、ツヤあり、5分ツヤ、3分ツヤ、ツヤなしの4段階からツヤを選べます。

エスケー化研の代表的な塗料で、コストパフォーマンスに優れるラジカル塗料です。

先ほどご紹介したパーフェクトトップよりも低価格ですが、耐用年数がやや短いと言われています。

関西ペイント「アレスダイナミックTOP」

塗装
関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」も、4段階からツヤの程度を選べます。

こちらも関西ペイントの代表的な塗料で、コストパフォーマンスに優れるラジカル塗料です。

雨の日でも施工できる珍しい塗料で、ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤがあります。

商品名 特徴
パーフェクトトップ 日本ペイント株式会社の販売する塗料

ツヤあり、5分ツヤ、3分ツヤ、ツヤなしの4段階から選べる

会社を代表する塗料のひとつで、コストパフォーマンスが良い

ラジカル塗料

エスケープレミアムシリコン エスケー化研株式会社が販売する塗料

ツヤあり、5分ツヤ、3分ツヤ、ツヤなしの4段階からツヤを選べる

エスケー化研を代表する塗料のひとつで、ラジカル塗料

パーフェクトトップよりも低価格だが、耐久性に劣ると言われている

アレスダイナミックTOP 関西ペイント株式会社の販売する塗料

ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤから選べる

雨の日でも塗装できる珍しい塗料

ラジカル塗料

ツヤありかツヤなしかは目的に合わせて選ぶ

塗料にはツヤありとツヤなしがあり、ツヤありかどうかを判断するときは塗料の缶の表示で判断します。

基本的に塗料はツヤありで、ツヤの程度が選べない塗料もあるので注意が必要です。ツヤの程度を選びたいときは、複数の段階のツヤを販売している塗料に絞って探してください。

ツヤありとツヤなしには、それぞれメリットとデメリットがありますので、用途に合わせた塗料を選ぶことが大切です。

外壁にピッタリのツヤの塗料を使って、満足度の高い外壁に仕上げてくださいね!

 
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