住宅の鉄部やステンレスの錆にお悩みの方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、錆止め塗料「1液ハイポンファインデクロ」です。
日本ペイント株式会社から販売されている1液ハイポンファインデクロは安全性・防錆性が高く、扱いやすいといった多くのメリットをもっています。
この記事では1液ハイポンファインデクロについて知っておきたい基礎知識から、その特徴や適用素地、使用方法に至るまで徹底解説しています。
「住宅で錆が気になる箇所がある」「コストパフォーマンスのよい錆止め塗料を知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 1液ハイポンファインデクロとはどのような塗料なの?
- 1液ハイポンファインデクロの特徴やメリットとは?
- どのような素地に1液ハイポンファインデクロを使用できる?
- 1液ハイポンファインデクロと相性のいい上塗り材とは?
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目次
1液ハイポンファインデクロとは?
住宅のリフォームや塗装関係の仕事でもしていないかぎり、「1液ハイポンファインデクロ」という言葉を聞いても何のことかよくわからないという方も多いことでしょう。
そこでここではまず、この商品についての基本情報についてご紹介していきます。1液ハイポンファインデクロとは、日本ペイント株式会社が販売する錆止め塗料のこと。
基本的な仕様は、以下の表のとおりです。
色の種類 | 5色(グレー、赤さび色、クリーム、ホワイト、黒さび色) |
施工方法 | ローラーとはけのみ。吹付けによる施行は不可 |
施工費用 | 1平方メートルあたり720円 |
適用下地 | 鉄・ステンレス(SUS304)・劣化溶融亜鉛めっき
電気亜鉛めっき(ボンデライト)・アルミニウム(A1050P) |
「1液」とはどのような意味?
では、商品名に含まれる「1液」とは何のことなのでしょうか?一般的に、塗料は1液型と2液型の2つに分類することができます。
主剤と混合剤を適切に混ぜて使用しなければならない2液型は取り扱いがやや難しいものの、1液型よりも耐久性があり高機能な傾向があります。
ですが、1液ハイポンファインデクロは1液型でありながらも、2液型と同等の防錆力・耐久性をもつ優れた塗料なのです。
- 1液ハイポンファインデクロとは日本ペイント株式会社製の錆止め塗料
- 2液型と同程度の高い防錆力・耐久性を発揮できるのが魅力的
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1液ハイポンファインデクロの特徴
錆止め塗料として高い知名度と人気を誇る1液ハイポンファインデクロですが、具体的にどのような点が優れているのでしょうか?
以下では、1液ハイポンファインデクロならではの特徴やメリットを6つピックアップしてご紹介していきます。
1液のため扱いやすい
2液型の塗料は主剤と硬化剤を適切な方法で混ぜなければならないため、塗装までに手間がかかってしまいますし、すぐに硬化してしまうので、スピーディーに施工しなければならないというデメリットがあります。
その点、1液ハイポンファインデクロは1液型ですので開封してすぐに使えるうえに、少しの時間であれば放置しても再利用できるのが魅力的です。
「短時間で塗装を完了させるのが難しい」「希釈した塗料を保存して再利用したい」という場合にピッタリな塗料だと言えるでしょう。
乾燥が早い
乾燥が早いというのも、1液ハイポンファインデクロが選ばれる理由のひとつです。晴天時に気温23度ほどの環境で塗装をおこなった場合、最短で4時間で重ね塗りができます。
乾燥時間が短ければ塗装工事を早く終わらせることができるため、大きなメリットだと言えるでしょう。
下地の適用範囲が広い
特定の下地にしか使えない錆止め塗料も少なくありませんが、1液ハイポンファインデクロはその適用範囲が広いという特徴ももっています。
鉄・亜鉛に加えて、ステンレスやアルミなどさまざまな下地に塗装できるため、汎用性が高く、住宅のさまざまな箇所の錆止めに使えます。
下地にしっかりと密着するうえに、塗膜によって下地を保護してくれるため、下地の寿命が長くなるというメリットもあるのです。
高い防錆性がある
1液型ではありますが、2液型の錆止め塗料と同じくらい防錆性が高いため、錆の発生をしっかりと抑えてくれるのも1液ハイポンファインデクロならでは。
また非常に剥がれにくく、長い間錆止め効果を発揮してくれるという点も人気の秘訣です。
安全性が高い
錆止め塗料の中には、適切に使用しなければ安全面でのリスクがある成分を含んでいるものもあります。
1液ハイポンファインデクロは人体に有害な鉛やクロムを含んでいないため、安心して使用できるでしょう。
はけやローラー塗りに最適
1液ハイポンファインデクロは、はけとローラーを使用して塗装します。
広範囲をスピーディーかつ効率的に塗装できるため、作業の手間が少なくなり、通常の塗料と比べると人件費・施工費を安く抑えることが可能です。
- 2液よりも扱いやすく、保存・再利用もしやすい
- すぐに乾燥するので、短期間で塗装が完了しやすい
- 鉄以外にもステンレスやアルミなど多くの下地に使用できる
- 2液と同等の防錆性・耐久性があり、効果が長持ちする
- 人体に有害な成分が含まれていないため安全性が高い
- ローラーなどで効率的に塗装ができる
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1液ハイポンファインデクロと素地の適用性
上でもご紹介したように、1液ハイポンファインデクロは適用可能な素地が多いものの、すべての種類に対応できるというわけではありません。
そこで以下では、1液ハイポンファインデクロが適用できる素地・できない素地をまとめています。
下地の種類 | 適用の可否 |
鉄 | 〇 |
ステンレス(SUS304) | 〇 |
劣化溶融亜鉛めっき | 〇 |
電気亜鉛めっき(ボンデライト) | 〇 |
アルミニウム(A1050P) | 〇 |
塩ビゾル鋼板 | × |
プラスチック | × |
塩ビゾル鋼板やプラスチックに関しては1液ハイポンファインデクロが使用できないため、それぞれに合った専用の錆止め塗料を探す必要があります。
1液ハイポンファインデクロの使用方法
2液型に比べると扱いやすいと言われている1液ハイポンファインデクロですが、具体的にどのような流れで塗装するのでしょうか?
以下では、1液ハイポンファインデクロの使用方法について詳しく解説していきます。
準備するもの
塗装にあたっては、以下のような道具が必要です。
ケレン道具(サンドペーパー、スクレーパー、ヘラなど)
- 上塗り塗料
- はけやローラー
- 養生道具
- 希釈用塗料シンナー
- ケレン道具
塗装箇所以外に塗料が飛散するのを防ぐために、マスカーやマスキングテープ、シートなどの道具を使って、あらかじめしっかりと養生作業をすることが肝心です。
また、表面に古い塗膜や汚れ・錆などが付着した状態で塗装をしてもすぐに施工不良を起こしてしまうため、サンドペーパーやスクレーバー、ヘラなどを使用してケレン作業をおこなう必要があります。
なお、1液ハイポンファインデクロはシンナーで希釈して使用するため、希釈用の塗料シンナーを用意しておきましょう。
希釈について
使用にあたっては、塗料用シンナーAで5〜10%の希釈をおこなう必要があります。適切な希釈率でなければ、塗りムラなどの施工不良を起こしやすくなるので要注意。
塗装の流れ
1液ハイポンファインデクロの主な塗装の流れは、以下のとおりです。
- 下地処理
- 錆止め塗装
- 上塗り塗装2回
表面に不純物が付着していては、塗装をしても十分に密着せずにすぐに剥がれなどのトラブルを起こしてしまいます。
だからこそ、まずはサンドペーパーなどを使って下地の金属の錆びた部分をケレン処理する必要があるのです。
下地処理が終わったならば、錆止め塗装として1液ハイポンファインデクロを塗装していきます。少なくとも4時間ほど置き、十分に乾燥していることを確認した後、上塗り塗料を2回以上塗装すれば完了です。
塗装する際の注意点
塗装後は4時間以上7日以内(気温23度を想定)に重ね塗りしないと、性能が低下することに注意が必要です。
また、ハケやローラーを使用して塗装することになっており、吹き付け塗装はできません。1液ハイポンファインデクロの塗装回数は1回であり、その後の塗装は基本的に2回が必要になることも知っておきましょう。
1液ハイポンファインデクロに適した上塗り材は?
長期にわたって錆止め効果をキープするためには、錆止め塗料と相性の良い上塗り材を選ぶことが不可欠です。
では、1液ハイポンファインデクロの場合どのような上塗り材を選べばよいのでしょうか?ここからは、1液ハイポンファインデクロに適した上塗り材を3つピックアップしてご紹介していきます。
ファインウレタンU100
「ファインウレタンU100」は、屋根以外の塗装に最適なウレタン樹脂エナメル塗料です。耐久性が低く安価であり、使い勝手がよいところがおすすめのポイントとして挙げられます。
また、つや有り・3分・5分・7分とつやの種類を4つから選べるのも魅力的でしょう。
1液ファインシリコンセラUV
屋根以外の塗装に最適なシリコン塗料をお探しならば、「1液ファインシリコンセラUV」がおすすめです。
ファインウレタン100よりも耐久性が高く、価格も高いですが、価格と耐用年数のコストパフォーマンスが非常に優れています。
初期費用はかかるものの、メンテナンスの頻度や費用を抑えられるため、長期的に見るとお得だと言えるでしょう。
シリコンルーフ2
「シリコンルーフ2」は、金属製の屋根に最適なシリコン塗料です。耐久性があり、また光沢感が強いため、高級感のあるエレガントな外観を実現してくれます。
- ファインウレタンU100:屋根以外の塗装に向いている
- 1液ファインシリコンセラUV:屋根以外の塗装に向いており、高価である分高品質
- シリコンルーフ2:金属系屋根材の塗装に向いている
1液ハイポンファインデクロの基礎知識を得ておこう
今回は1液ハイポンファインデクロについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
1液ハイポンファインデクロは1液型ながら2液型と遜色のない高い防錆性があり、取り扱いや塗装がしやすいといった多くのメリットをもっています。
適用下地も多く、住宅のさまざまな部位に使用できるため、錆にお悩みの方はぜひ業者に使用を相談してみてください。
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