OP塗料とはオイルペイントの略です。ですがOP塗料は現在ではほとんど使われていません。なぜOP塗料は使われなくなってしまったのでしょうか?
今回の記事では、OP塗料の概要や特徴、メリットやデメリットのほか、現在主流の塗料のことなどについてお伝えしていきます。OP塗料に興味がある方は、ぜひご一読ください。
- OP塗装の概要
- OP塗装のメリットとデメリット
- OP塗装の代替塗料について
- OP塗料とウレタン塗料との比較
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目次
OP塗装とは?
OP塗装とは、オイルペイントの略です。油性調合ペイントとも呼ばれており、顔料をボイル油で練り合わせて作ります。主に鉄部や木部などの仕上げに使われる塗料ですが、使い勝手があまり良くなく現在はほとんど使われていません。
現在はオイルペイントより樹脂系塗料を使った塗装が主流となっており、OPよりもウレタン塗料やシリコン塗料といった塗料の方が多く使用されています。OPは外壁塗装などには不向きで、主に木部や鉄部、付帯部といった部分的な塗装に使用されることが多いです。
- OP塗料とはオイルペイントの略で油性調合ペイントとも呼ばれている
- 主に鉄部や木部の仕上げに使われている塗料だが現在はほとんど使われていない
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OP塗装のメリット
OP塗料には一度で塗膜を厚く塗ることができるというメリットがあります。またOPはホームセンターなどで購入できるので、入手が簡単というメリットも。
自宅で少ない面積を塗装したり、小物家具などの塗装をするときにも便利です。広範囲な場所への塗装には使われませんが、DIYなどには使われることもあります。
- OP塗料は一度の塗りで厚い塗膜を作ることができる
- ホームセンターで販売されていて比較的入手しやすい
- DIYで使用するのに向いている
OP塗装のデメリット
入手しやすく一度の塗りで厚い塗膜を作れるOP塗料ですが、乾燥時間が長いというデメリットがあります。一般的な塗装工事では二度三度重ね塗りをするので、乾燥時間が長いと工事時間が長く必要になってしまいます。
また耐候性(気候の変化に対する耐久性)が低いので外壁や屋根といった日光や雨風にさらされるような場所の塗装に向きません。
耐用年数が2~5年と短く、頻繁に塗り直しが必要になります。メンテナンスの回数が多くなるので、長い目で見るとコストが割高になってしまう塗料です。
- 乾燥時間が長いので工事のコストが増えてしまう
- 耐久性、耐候性が低いのでメンテナンスの回数が増える
- 外壁や屋根などには耐久性が低くて使用できない
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OP塗装に代わる塗装は?
乾燥時間が長く耐候性が低いなどデメリットが多いOP塗料は、現在ほとんど使われなくなりました。ではOP塗料の代わりに使われる塗料とは?
現在はOP塗料の代わりに、合成樹脂塗料であるSOP塗料が使われています。
ここでは、そのSOP塗料の概要やメリット、デメリット、OP塗料との違いなどについてお伝えしていきます。
SOP塗装とは
SOP塗料とは、合成樹脂調合ペイントのことです。一般的に「ペンキ」と呼ばれる塗料と言えばSOP塗料を指します。アルキド樹脂に顔料を加えて作ります。
OP塗料よりも乾燥時間が早く、また仕上がりに光沢があります。とは言え、SOP塗料もそれほど多く使われているわけではありません。OP塗料の方が使用頻度は低いものの、利用頻度は低いです。
SOP塗装のメリット
OPに比べると、SOP塗料は乾燥時間が短いというメリットがあります。またOP塗料よりも仕上がりに光沢がでます。塗装面は刷毛の跡が残らず、滑らかです。
ウレタンなど他の塗料と比べて安価で、入手がしやすい点もメリットと言えるでしょう。
SOP塗装のデメリット
SOP塗料もそれほど耐久性が高い塗料ではなく、SOP塗料の耐久性は2年から5年ほどです。塗り直しまでの期間が短いので、メンテナンスのコストがかかります。
SOP塗装が用いられる状況
SOP塗料は耐久性が低い塗料なので、屋根や外壁などの過酷な場所の塗装には向きません。SOP塗料は主に建物の木部や鉄部、付帯部といった部分的な塗装に利用されます。
屋内であっても、塗装面積が広い壁や天井塗装には通常使用されません。室内家具の塗装やメンテナンス、DIYでの使用が主になります。
- SOP塗料とは、合成樹脂調合ペイントのことで一般的に「ペンキ」と呼ばれる塗料
- OPよりも乾燥時間が短くて仕上がりに光沢がある
- OPよりは使用されることも多いが、一般的にはSOP塗料も使用頻度は低い
- OPと同様耐久性が低く耐用年数は2~5年程度しかない
- SOPは木部や鉄部、付帯部などで多く使用される
- 壁や屋根、内壁、天井といったところには通常使われない
OP塗装やSOP塗装よりもウレタン塗装のほうが良い?
建物の塗装には一般的にOPやSOP塗料よりも、ウレタン塗料が多く使用されます。ここでは、ウレタン塗料の概要や、ウレタン塗料とOP、SOP塗料との違いなどについてお伝えしていきます。
ウレタン塗装とは?
ウレタン塗料とは、ウレタン樹脂を利用した塗料のことです。現在主流となっている樹脂系塗料のなかでは安価で、木部の塗装などに使用されます。
また、頻度は低いものの外壁の塗装に使用されることもあります。伸縮性のある塗料なので、ひび割れを起こしやすいモルタル外壁の塗装に使われる塗料です。
ウレタン塗料よりも耐久性が高い塗料として、シリコン塗料やフッ素塗料などがあります。屋根や外壁を塗装する場合は、ウレタンよりもグレードが高く耐久性の高い塗料が使用されるのが一般的です。
OP塗装とウレタン塗装どちらが良い?
OP塗装とウレタン塗装ではどちらの方がメリットが大きいのでしょうか。以下の表にOP塗料とウレタン塗料の耐久性、価格、特徴についてまとめました。
耐久性 | 価格(1平方メートル) | その他特徴 | |
OP、SOP塗料 | 2~5年程度 | 2,000円~2,300円程度 | 木材の伸縮性に追従できないため剥がれやすい
木部や鉄部のほか、付帯部にも利用する 外壁では耐久性が低すぎて使えない |
ウレタン塗料 | 6~10年程度 | 2,700円程度 | 塗膜は硬くて艶があり弾力性もある
木部のほか、外壁や付帯部にも利用する |
OP塗装やSOP塗装の方がウレタンよりも優れているのは、価格です。1平方メートルあたりの価格が概ね700円程度安くなっています。一方ウレタン塗装の方が優れている点は、耐候性と塗膜の仕上がりの美しさです。
OP塗装やSOP塗装が耐久性が低くて外壁などに使用できませんが、ウレタン塗装は外壁にも使用できます。部分的に簡単に塗装しなおしたい場合はOP、SOP塗料でも間に合いますが、5年以上塗膜を維持したいならウレタン塗料を使用した方が良いでしょう。
- ウレタン塗料とは、ウレタン樹脂を利用した塗料のこと
- 塗料の主流である樹脂系塗料の中では安価
- 木部の塗装に使われることが多く、頻度は低いものの外壁の塗装に使用されることもある
- ウレタン塗料の方がOP、SOP塗料よりも耐久性が高い
- OP、SOP塗料の方が価格は安いがメンテナンス費用がかかるので長い目で見るとウレタン塗料の方が経済的
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OP塗料は現在ほとんど使用されていない
OP塗料とは、オイルペイントの略でホームセンターなどに販売されています。耐久性、耐候性が低いので外壁や内壁、天井などには使用されません。
木枠や付帯部など部分的な場所の塗装に使われることもありますが、耐候性や耐久性が低く乾燥時間が長いため、現在ではほとんど使用されていません。
塗装を長持ちさせたい場合は、OPやSOP塗料を使うよりもウレタン塗料以上のランクの塗料を使用した方が良いでしょう。
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