モルタルはセメントと砂、水を混ぜ合わせた建築材です。住宅の外壁に使われており、日本でもよく見かけます。
しかし、モルタルについてよくわからない、コンクリート・セメントとの違いがわからないという方は多いのではないでしょうか。
そこで、当記事ではモルタルとコンクリート、セメントの違いについて解説しています。作り方や用途も紹介しているので、モルタルについて調べている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
モルタルとコンクリートの違い
モルタル | コンクリート | |
---|---|---|
強度 | やや高い | 高い |
原材料 | セメント 水 砂 |
セメント 水 砂利(骨材) |
特徴 | 装飾性が高い | 引張力に弱い |
モルタルとコンクリートの明確な違いは、作るのに必要な材料です。セメントと水はどちらも用いますが、コンクリートは骨材を混ぜることで、高い強度を有します。
モルタルにも砂を混ぜますが、モルタルに用いる砂は基本的にさらさらした砂を使用するため、コンクリートに比べ強度が若干劣ります。
セメントとは
セメントとは、モルタルやコンクリートの原材料です。セメントは粘土を含む石灰石と石膏(せっこう)を焼いて作った粉末状のもので、保管しやすい特徴があります。
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モルタルとは?特徴と作り方
特徴 | 柔軟性が高く、装飾性に富む |
---|---|
強度 | やや高い |
原材料 | セメント、砂、水 |
メリット | ・装飾性に富む ・耐久性が高い |
デメリット | ・価格が高い ・ひび割れしやすい |
モルタルはセメント・砂・水を混ぜたもの
モルタルは、セメントに砂と水を混ぜて作った建築材です。柔軟性があるため装飾性が高く、また振動にも強いという特徴があるので、建物の外壁などに使用されることが多いです。
建物の壁として使う場合は、板の上にモルタルを乗せて、ヘラで下地に塗りつけていくという行程を行うので、左官職人の技術力で仕上がりが変わります。モルタルを建築材として使う場合は、施工経験が豊富な業者を選びましょう。
モルタルの作り方と配分
モルタルの作り方 | セメント1 + 砂3 + 水0.5 を混ぜる |
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モルタルは、セメントと水、砂を混ぜ合わせて作ります。モルタルは、セメントと砂を1対3の割合で配合し、水を入れることで、適度な強度のモルタルが出来上がります。完成するモルタル量は、混ぜる時に入れた砂の量によって変わります。
セメント、砂、水を混ぜ合わせてから、モルタルの色が灰色に変わったら使用可能です。配分を間違えると、強度の低いモルタルになってしまうので、混ぜる前に重量をしっかりと計測してから混ぜましょう。
モルタルの用途
モルタルの主な用途
- 住宅のモルタル外壁
- タイルの下地材
- レンガやコンクリートブロックの接着剤
モルタルは、モルタル外壁やタイルの下地材として使用されます。適度な柔軟性があり、柔らかい仕上がりになるため、モルタル外壁は人気が高いです。
また、タイルを張るための下地やレンガなどを接着するためにも使用できるので、モルタルは住宅関連での用途が豊富です。外壁リフォームを検討している方は、モルタルについて業者の方に相談してみましょう。
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コンクリートとは?特徴と作り方
特徴 | 高い建物に用いられるほどの耐久性をもつ |
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強度 | 高い |
原材料 | モルタル(セメント+砂+水)、砂利 |
メリット | ・強度が高い ・費用が安い ・耐火性に優れる |
デメリット | ・引張力に弱い ・カビが生えやすい |
コンクリートはモルタルに砂利を混ぜた建築材
コンクリートとは、モルタルに砂利を混ぜ合わせた建材です。強度がモルタルよりも高いので、強度が必要なビルやマンションなどの構造部分に多く使用されています。
また、高い負荷がかかる道路やトンネルなどにも使用されています。デザインが限られており、オシャレな外壁にするのは難しいので建物の外壁として使用されることは少ないですが、無機質なコンクリートを全面に出すデザインを建物に使用する例もあります。
コンクリートの作り方と配分
コンクリートの作り方 | セメント1 + 砂3 + 水6 を混ぜる |
---|
コンクリートの作り方は、セメント、砂、砂利を1:3:6の割合で混ぜ合わせて作成します。砂利が見えにくくなるほど徹底的に混ぜて、さらに湿度や天候に応じて水を調整し、そのうえでさらに混ぜ合わせて完成です。
コンクリートは常にかき混ぜていないと固まってしまうため、コンクリートを大量に運ぶときはミキサー車で運搬します。計画的に使用できるようにコンクリートの作成から施工まで、厳密に時間管理をして運搬する必要があります。
コンクリートの用途
コンクリートの主な用途
- 強度が必要な住宅やビルなどの構造部分
- ダムやトンネルなどのインフラ設備
- 住宅の垣根に設置されているブロック塀
コンクリートの主な用途は、強度が必要な住宅やビルなどの構造部分に使用するのがおすすめです。建物の構造以外にも橋や高架、ダム、港湾、トンネル、といったインフラ設備にも多く使用されています。
コンクリートは砂利を混ぜて強度を上げているため、モルタルに比べて大きな負荷にも耐えられるので、大規模な施設を作る時に多く使用されます。
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セメントとは?特徴と作り方
特徴 | モルタルやコンクリートの原材料 |
---|---|
強度 | 低い |
原材料 | 粘土、石灰石、石膏 |
粘土を含む石灰石や石膏を焼いて作った材料
セメントは、粘土を含む石灰石と石膏(せっこう)を焼いて作ったもので、モルタル・コンクリートなどの原料に使われています。セメントと混ぜ合わせる材料や割合を変えることで、強度の異なるモルタルやコンクリートを作れます。
また、セメントは粉末の状態で保管できるため、保管や移動が簡単です。現場までセメントを運び、そこでモルタルやコンクリートを作れるというメリットがあります。
セメントの作り方と原料
セメントは、石灰石に粘土と石膏を混ぜてから焼くことで作成できます。作る手順としては、石灰石に粘土をよく混ぜ合わせてから、石膏を加えてさらに混ぜ合わせることでセメントが完成します。
ホームセンターのセメントは「インスタントセメント」と言われており、セメントと砂が混ざった商品です。インスタントセメントは水を混ぜるだけで、モルタルにできたり使いやすいので、セメントを使いたい方は、ホームセンターで購入するのがおすすめです。
セメントの用途
セメントの主な用途
- モルタルの原料
- コンクリートの原料
- 屋根材のセメント瓦
セメントの主な用途は、コンクリートやモルタルの材料として使用されます。強度に合わせて配合の割合や材料などを変更して使用します。
モルタルやコンクリートを作るときは、適切な量の砂や水、砂利を混ぜ合わせないとひび割れなどの原因になります。使用目的によって強度も変わってくるので、どの程度の強度が必要なのかは事前に調べておきましょう。
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まとめ:モルタルとコンクリートの違いは材料と強度
モルタルとコンクリートの違いは、材料と強度です。コンクリートは材料に骨材を使っている分強度が高く、耐久性が必要な高層の建物建築などに使用されます。
一方モルタルもコンクリートほどではないですが強度が高く、加えて装飾性に富んでいるため、外壁には適した素材といえます。
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