モルタルとサイディングは人気の外壁材。それでは、その2つの中から外壁を選ぶときは、どちらを選んだら良いのでしょうか。
今回はモルタルとサイディングの特徴やメリット、デメリットなどについてお伝えしていきます。外壁をモルタルとサイディングのどちらにすべきか悩んでいるという方は、ぜひご一読くださいね!
- 外壁はモルタルとサイディングどちらが良い?
- モルタル外壁とサイディング外壁の特徴・メリット・デメリット
- モルタル外壁とサイディング外壁の比較
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目次
外壁はモルタルとサイディングのどっちを選ぶべき?
モルタルとサイディングはどちらも共に人気の外壁材です。外壁材を選ぶときは、どのようにして選んだら良いのでしょうか。
この節では、モルタルが向いている人と、サイディングが向いている人それぞれの特徴についてお伝えしてます。
モルタルを選んだほうが良い人
モルタルは自由度が高く、防音性と耐熱性に長けた外壁材です。その一方で、施工するときのコストが高くなりがちというデメリットも。
外壁をオリジナリティのあるデザインにしたい方や、防音性や耐熱性を重視した方はモルタルの方がおすすめです。
サイディングを選んだほうが良い人
サイディングは薄い板状の建材で、価格が安くてデザインが豊富という特徴を持っています。ただし耐久性が低くメンテナンスの回数が多くなるというデメリットも。
外壁の施工費用を安く抑えたい、なるべく豊富なデザインから選びたいという方は、サイディング外壁を選んだ方が良いでしょう。
- モルタル外壁は完全オリジナルの外壁が欲しい人向け
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モルタル外壁とは?
モルタルは外壁によく使用される建材です。外壁に多く用いられるモルタル外壁にはどのような特徴があるのでしょうか。
この節では、モルタル外壁の特徴や種類、メリット、デメリットなどについてお伝えしていきます。
モルタル外壁の特徴
モルタル外壁の特徴は、耐熱性が高いほか装飾性が高いのでデザインにこだわった外壁を作ることができます。模様を自由につけることができるので、職人のセンス次第で美しい見た目の壁面にすることが可能です。
また、モルタルは左官業者が外壁を施工するため、左官の技術によって耐久性が左右されます。熟練の腕の良い左官職人が施工することによって、30年以上もの長い間耐えうる性能を誇る外壁にすることもできます。
モルタルは昔から使われている外壁材のひとつですが、近年は金属サイディングなど新しい外壁材のシェアが増えてきており、施工する数が減少しています。
モルタル外壁の種類
モルタル外壁には仕上げに表面に塗装を施します。塗装には種類があり、雰囲気に差が出るので要望に合った塗装をすることが重要です。モルタル外壁の主な表面塗装は、リシン仕上げ、スタッコ仕上げ、複層タイル仕上げ、塗り壁の4種類があります。
リシン仕上げは、骨材とアクリル塗料などを混ぜ合わせた塗料をモルタル外壁に吹き付けます。凹凸が大きく出るため、ゴツゴツとした質感の仕上がりになります。
またスタッコ仕上げは塗料を吹き付けた後に、コテで潰すことによって厚みのあるザラザラな質感を作ります。複層タイル仕上げは丸みを帯びた塗料を吹き付けることにより、壁面になめらかな凹凸模様を作る方法です。
そのほか塗り壁は職人が全て手作業で行う塗り方で、高い技術力が必要です。自由度の高い技法なので、職人のセンス次第で美しいオリジナルのモルタル外壁を仕上げることができます。
塗り壁外壁の種類や魅力について詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
モルタル外壁のメリット
モルタル外壁は練りこんだ材料を壁に塗って外壁を作っていくため、つなぎ目がない仕上がりになります。つなぎ目がないため、コーキングの必要がなく、コーキングが劣化してしまうことへの心配や、コーキングのメンテナンスの手間を省くことができます。
また、1枚の板のような見た目になるため、見栄えが良いです。デザイン性にも富んでいることや、モルタルならではの質感も人気の理由です。さらに、熱に強いという特徴もあります。
モルタル外壁のデメリット
モルタルは1枚のつなぎ目のない外壁なので、ひび割れを起こしやすいというデメリットがあります。またモルタルの下地は基本的に住宅を建てるときにしか施工できないため、後からモルタル外壁に変更することはできません。
セメントが主成分のため、防水性にはあまり優れていないことや、工期が長いこともデメリットと言えるでしょう。さらに、メリットでもあるモルタルの質感ですが、凹凸をつけた場合にはそこに汚れがたまりやすくなるので、定期的なお手入れが必要になります。
- モルタル外壁は耐熱性と装飾性が高い。職人の腕で出来が左右される。
- 塗装に複数の種類があるので好みの仕上げを選ぶことが大切
- メリットは耐熱性が高く見栄えが良い。デメリットはひび割れを起こしやすい、施工のときにしか下地を作れない。
サイディング外壁とは?
サイディングは近年人気になっている外壁材です。サイディング外壁にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここではサイディング外壁の特徴や主な種類、メリットやデメリットなどについてお伝えしていきます。
サイディング外壁の特徴
サイディング外壁とは、薄い板状の素材を張り合わせる外壁材です。すでに日本の住宅の90%以上が、何らかのサイディング素材を外壁に使用していると言われています。
サイディング外壁の種類
サイディング外壁には、いくつか種類があります。主たるサイディングの種類は、窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングの4種類です。
窯業系サイディングは陶磁器などを素材としたサイディングです。価格が安くデザインが豊富なので、人気があります。
金属系サイディングはアルミやガルバリウム鋼板などの金属を素材としたサイディングです。安価かつ軽量なため、人気を誇る外壁材となっています。
木質系サイディングは木材を素材としたサイディングで、温かみのあるデザインが特徴です。ただし他のサイディングに比べて価格が高いというデメリットもあります。
樹脂系サイディングは、樹脂を素材としたサイディングで、価格が高くて施工難易度が高いという特徴があります。ただしメンテナンスがほとんど不要なので、ランニングコストをカットすることが可能です。
サイディング外壁のメリット
サイディング外壁のメリットは、材料単価が安い建材が多く施工費用も安いので初期費用があまりかからないという点です。また、施工が簡単なので、ほとんどの外壁業者が取り扱っています。
そのほかデザインが豊富なので、外壁のデザインにこだわることが可能です。防火性に優れているものも多く、家を守る存在として期待できます。
すでに述べたようにサイディングには種類が複数あるので、それぞれにメリットやデメリットが異なります。どのようなポイントを重視するかによっても選ぶことができるのも、サイディングのメリットと言えるでしょう。
サイディング外壁のデメリット
様々なメリットがある一方で、サイディング外壁は薄い板状の建材なので耐久性が低いというデメリットも。また、メンテナンスにコストがかかるので、継続的に費用が必要です。
また、サイディングにはつなぎ目があり、その目地の部分にはコーキングを使っています。コーキングが劣化すると、そこから雨水が浸入する可能性があり、コーキングのメンテナンスも欠かせません。
さらに、サイディングには基本的に防水の機能がありません。そのため、塗装やシーリングによって防水の必要があり、そちらにもコストがかかってしまいます。
- サイディングは安価で施工しやすいため多くの業者が取り扱っている
- 価格が安く施工しやすい、デザインが豊富なのがメリット
- デメリットは薄いので壊れやすく防音性が低い、メンテナンスが頻回という点
サイディング外壁の種類や特徴については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
モルタル外壁とサイディング外壁を徹底比較!
モルタル外壁とサイディング外壁では、何がどのように違うのでしょうか。この節ではモルタル外壁とサイディング外壁を、様々な角度から比較します。
モルタル外壁とサイディング外壁の違いについて、わかりやすく知りたいと言う方はぜひご一読ください。
耐用年数
モルタル外壁は腕の良い職人が施工すれば、30年以上は持つと言われています。一方サイディング外壁は、一般的な耐用年数がだいたい20年から30年程度です。
初期費用
モルタルはかつては人気の外壁でしたが、近年はサイディング外壁の需要に押されてほとんど施工されることがありません。そのため業者によって施工費用が大きく異なり、相場と呼べる価格が存在しない状況です。
しかし組み合わせるだけの外壁材とは異なり、熟練の技術が必要となるため、施工費用はサイディングの費用よりも確実に高くなるでしょう。
なおサイディング外壁を既存の外壁に重ね張りする工法だと、80万円から110万円程の費用が必要です。既存の外壁を撤去して新しい外壁を張り直す場合は180万円から260万円程度が目安となっています。
メンテナンス費用
メンテナンスはモルタル、サイディング双方とも塗装が主です。モルタル外壁を塗装する場合は、一般的に70万円から100万円程度、サイディングを塗装する場合は80万円から110万円程が相場となります。
サイディングはシーリング補修が多く必要になるため、モルタル外壁のメンテナンス費用より割高になる傾向があります。
デザイン性
モルタルは外壁を完全に手作業で作っていくため、オリジナルのデザインを作りやすいというメリットがあります。一方サイディングは板状のものを組み合わせて外壁を作っていくので、オリジナルデザインはできません。
しかしサイディングには豊富なデザインが展開されているので、好きなデザインを選んで施工することは可能です。完全オリジナルの外壁の方が自由度が高いため、モルタルの方がデザイン性が高いと言えるかもしれません。
防音性
モルタルは壁に厚みがあるため、薄い板状のサイディング外壁に比べて防音性は高い傾向があります。ただし、サイディングも既存の壁に重ね葺きすることで防音性を高めることは可能です。
しかし建築時から防音性を高めたい場合は、モルタル外壁の方が優れていると言って良いでしょう。
モルタル外壁 | サイディング外壁 |
耐用年数は30年ほど | 耐用年数は20年から30年ほど |
初期費用は施工業者によりバラバラ | カバー工法で80万円から110万円
葺き替えで180万円から260万円 |
塗装は70万円から100万円 | 塗装は80万円から110万円 |
完全オリジナルデザインができる | 幅広いデザインから選べる |
防音性は高い | 防音性は低い |
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【目的別】モルタルとサイディングの選び方
モルタルとサイディングではどちらの方が良いのでしょうか。この節ではモルタルとサイディングのどちらを選ぶべきなのかを、目的別にご提案します。
費用を抑えたい
初期費用を抑えたい場合は、サイディングの方がオススメです。モルタルは施工費用や材料単価が業者によってまちまちなのでわかりにくいですが、施工の手間や材料単価を考えるとサイディングの方がトータルとして安く施工できるでしょう。
特に窯業系サイディングや金属系サイディングは、価格が低いのでおすすめです。
サイディング外壁の費用相場について興味がある方は、こちらの記事も参考にしてください。
外壁を長持ちさせたい
モルタルとサイディングでは、一般的にモルタルの方が長持ちすると言われます。またモルタルが劣化してきたとしても、サイディングを重ね葺きすることも可能です。
おしゃれな外壁にしたい
デザイン性については、モルタルは自由度が高く、サイディングは選択範囲が大きいという特徴があります。オリジナリティの強い外壁を作りたい場合はモルタル、多くのデザインから好きなものを選びたい場合はサイディングが良いでしょう。
メンテナンスを楽にしたい
メンテナンスが楽な外壁にしたいなら、モルタルの方がオススメです。サイディングはシーリングの補修をこまめにする必要があるため、メンテナンス回数が多くなるという特徴があります。
ただしシーリングを使用しない樹脂系サイディングなら、モルタルよりもメンテナンスの手間がかかりません。
防音性を高めたい
防音性はサイディングよりもモルタルの方が優れています。防音性を重視したい場合は、モルタルの方を選んだ方が良いでしょう。
- 費用を抑えたい、デザインを選びたい場合はサイディングがおすすめ
- 外壁を長持ちさせてメンテナンスを少なくしたい、防音性を高めたいならモルタル
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モルタルとサイディングどちらを選ぶかは目的に合わせて
モルタルは昔からよく使われている外壁材ですが、近年はサイディングの人気に押されて施工件数が少なくなっています。施工できる業者も減っているため、施工価格もバラバラです。
ただしオリジナルのデザインの外壁ができます。一方サイディングは価格が安価で幅広いデザインから選べるなど、モルタルとサイディングでは特徴やメリット・デメリットも違うので、目的や要望に合わせた外壁を選ぶと満足のいく外壁になるのではないでしょうか。
おすすめの外壁材やその他の外壁材も気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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