アドグリーンコートとは、塗料の商品名のひとつです。アドグリーンコートとはどのような特徴を持つ塗料なのでしょうか。
今回はアドグリーンコートの概要や、その主な特徴、おすすめの使用方法などについてお伝えしていきます。アドグリーンコートに興味がある方は、ぜひご一読ください。
- アドグリーンコートとはどんな塗料?
- アドグリーンコートの種類と特徴
- アドグリーンコートのメリットとデメリット
- アドグリーンコートがおすすめな人とは?
- アドグリーンコートがおすすめできない人は?
- 取り扱い業者はどうやって見つける?
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目次
アドグリーンコートとは
アドグリーンコートは塗料の商品名です。どのような特徴を持っている塗料なのでしょうか。
ここでは、アドグリーンコートの主な特徴についてお伝えしていきます。
アドグリーンコートの特徴
アドグリーンコートは、日本中央研究所が製造販売している塗料で、世界で唯一の特殊素材「真球ナノ・ファインセラミックス」を利用した遮熱塗料です。
遮熱塗料とは、太陽光を遮断して熱の発生を防ぐ特殊塗料の総称のことです。また、真球ナノ・ファインセラミックスはテレビやカメラなど精密機器の熱対策に利用されており、熱対策に効果が期待できます。
つまりアドグリーンコートとは、熱を建物の内部に伝えにくい性質を持っているため、夏場の冷房効率が上がるなど室内の空調を快適に保ち光熱費を抑える効果が期待できる塗料なのです。
- アドグリーンコートは、日本中央研究所が製造販売している塗料
- 世界で唯一の特殊素材「真球ナノ・ファインセラミックス」を利用した遮熱塗料
- 熱を室内に伝えにくいので空調の効率が良くなる
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アドグリーンコートの種類と特徴
アドグリーンコートにはいくつか種類があります。
ここでは、アドグリーンコートの種類とその特徴についてお伝えしていきます。
アドグリーンコートEX
アドグリーンコートEXは変性アクリルシリコン樹脂の水性塗料で1液型で無希釈タイプの塗料で、塗装をしたときに艶が出にくいのが特徴です。
耐用年数は非公表ですが、推定で8年~12年程度。価格も非公表ですが、1平方メートルあたり3,000円から4,000円程度のようです。
カラーは14色あり、艶は3分艶と強く出ません。
- 変性アクリルシリコン樹脂の水性塗料。1液型で無希釈タイプ
- 耐用年数は非公表(推定8年~12年)
- 価格も非公表(推定 1平方メートル3,000~4,000円)
- カラーは14色、艶は3分艶
アドグリーンコートGL
アドグリーンコートGLは塗装した際に艶が出やすい塗料です。アドグリーンEXよりも、カラー展開が多くなっているのが特徴の一つです。
耐用年数は非公表ですが8年から12年程度で、価格は1平方メートルあたり3,000円から4,000円程度と推測されています。
耐用年数と価格は、アドグリーンコートEXと同程度ですが、カラーが22色とEXよりも豊富です。艶は5分艶です。
- アドグリーンコートEXに艶を加えた塗料
- 耐用年数は非公表(推定8年~12年)
- 価格も非公表(推定 1平方メートル3,000~4,000円)
- カラーは22色、艶は5分艶
- アドグリーンコートEXは艶の少ない仕上がりの水性塗料
- アドグリーンコートGLは艶のある仕上がりの塗料
- カラーはアドグリーンコートGLの色数の方が多い
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アドグリーンコートのメリット
アドグリーンコートにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、アドグリーンコートの主なメリットについてお伝えしていきます。
放熱性が高く冷めやすい
アドグリーンコートは、真球ナノ・ファインセラミックスによって熱を放出しやすいため冷めやすいという特徴があります。
一般的な遮熱塗料は、反射しきれなかった太陽光の熱をため込みやすい性質がありますが、アドグリーンコートは反射しきれなかった熱をためこむことがありません。
そのため夜になっても熱を持ち続けることがなく、夜の冷房効率が上がりやすいというメリットがあります。
節電や省エネ効果がある
遮熱性に優れた塗料なので、主に夏場室内にこもる熱を抑制することができます。室内に熱がこもらないため、冷房効率が良くなり電気代の節約につながります。
また電気代がかからないので、Co2の削減にもつながり環境にもやさしい塗料です。塗料の単価は高めですが、冷暖房の効率が上がることで費用を削減する効果が期待できます。
施工性が高い
ローラーやハケ、吹付けに対応しており施工性が高く、工期を短くすることが可能です。また塗料の中に含まれる有害物質が少ないので、周辺に有害な物質をまき散らしてしまう可能性が少なくなります。
周辺に住宅が密集しているような場所だと、工期が短い方が周囲に迷惑をかけません。また苦情が来る頻度も少なくなるでしょう。
子どもやペットがいる場合も、工事期間が短い方が安全性が高まります。
仕上がりが美しく汚れにくい
特殊セラミックスを利用しているため塗膜がなめらかで美しく、耐久性も高いという特徴もあります。表面が滑らかなので汚れもつきにくく、メンテナンスの労力を減らすことも可能です。
装飾性の高い塗料ではありませんが、シンプルな外壁を作りたい場合にもアドグリーンコートは向いています。淡い色でシンプルな壁面は、周囲の住宅と調和しやすいデザインです。
安全性が高い
アドグリーンコートは「VOC」の含有量が少ない塗料です。「VOC」とは揮発性有機化合物のことで、光科学スモッグの原因となる物質です。
アドグリーンコートのVOCの含有量は、一般的な油性塗料と比較して約4分の1から9分の1とされており、非常に少ない量であることがわかります。
シンナー臭や目や喉などに刺激を感じやすい方は、アドグリーンコートを選ぶことで人体への刺激を軽減することにつながります。
- 熱をためこまない性能があるので昼間の熱が室内にこもりにくい
- 冷房効率が良いので電気代の節約に効果が期待できる
- ローラーやハケ、吹き付けなどの施工方法に対応しており工期を短縮できる
- 塗膜がなめらかなので仕上がりが美しくなる
- シンナー臭や目や喉への刺激の軽減が期待できる
アドグリーンコートのデメリット
メリットが多いアドグリーンコートですが、デメリットもあります。
ここでは、アドグリーンコートの主なデメリットについてもお伝えしていきます。
利用できる業者が少ない
アドグリーンコートは、メーカーの認定を受けた企業でしか使えないため全国でも200~300店程度でしか利用できません。施工できる業者が少ないため、アドグリーンコートを使って塗装をしたい場合は業者を探す労力がかかります。
多くの業者の中から塗装業者を選びたい場合は、普及率の高い塗料を使った方が満足度の高い業者に依頼することができるでしょう。
濃いカラーが少ない
遮熱性の塗料は色が薄い方が効果が上がります。そのため一般的に濃い色が少なく、アドグリーンコートも例外ではありません。
また、濃い色を使用すると得られる遮熱効果も少なくなってしまいます。デザイン性を優先したい場合は、別の塗料を検討した方が良いかもしれません。
価格が高い
遮熱効果が高いアドグリーンコートですが、単価が高いというデメリットもあります。また単価だけでなく、初期費用やメンテナンス費用も他の塗料に比べると割高です。
一般的な遮熱塗料と比較すると、概ね1割程度コストが高くなります。高い遮熱性能よりもコストを優先したい場合は、他の塗料を検討してみましょう。
- 施工できる業者が少ないので業者を探すのが大変
- 遮熱塗料という特徴上、濃い色の塗料が少ない
- 一般的な遮熱塗料よりも塗料の単価が高め
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アドグリーンコートはどんな人におすすめ?
アドグリーンコートはどんな人におすすめの塗料なのでしょうか。
ここでは、アドグリーンコートが向いている人についてお伝えしていきます。
夕方や夜の暑さを軽減したい人
夜間の室内の暑さをどうにかしたい、と考えている人にはアドグリーンコートがおすすめです。アドグリーンコートは昼間の熱を塗膜にためこまない特徴があるので、夜間涼しく過ごしたいという人には向いています。
夏場に冷房の効きが悪いと感じている人は、アドグリーンコートで遮熱性能を高めてみてはいかがでしょうか。
安全性を重視する人
アドグリーンコートは含まれる有害物質が少なく、環境にも配慮した水性塗料のため塗装しているときに嫌な臭いがしないなど、人体や環境にやさしい塗料です。
安全性が高い塗料を希望している人も、アドグリーンコートをおすすめできる人と言えます。小さい子供やペットの安全に配慮したい方にもおすすめです。
塗装をなめらかに仕上げたい人
アドグリーンコートの粒子は細かいため、仕上がりが滑らかになります。つるっとした美しい塗膜に仕上げたい場合にもおすすめの塗料です。
またなめらかな塗膜は汚れが付着しにくいという特徴も。外壁の汚れを気にする人にも、アドグリーンコートはおすすめです。
- 昼間の熱をためこまないので夜間涼しく過ごしたい人におすすめ
- 環境に与える影響や健康被害を少なくしたい人に向いている
- 塗膜の表面をなめらかにして美しく仕上げたいという人にもおすすめ
反対にアドグリーンコートがオススメできない人は?
アドグリーンコートが向いていない人とは、どんな人なのでしょうか。
ここでは、反対にアドグリーンコートが向いていないタイプの人をご紹介していきます。
費用を抑えたい人
アドグリーンコートは高い遮熱性能を持つ塗料ですが、一般的な遮熱塗料に比べると価格が高い傾向があります。工事のコストをなるべく抑えたいという人には、向いていない塗料でしょう。
とは言え、冷暖房効率が上がるので総合的に考えると費用の節約につながることもあります。どのくらいの費用が削減できるかを総合的に考えて判断した方が満足のいく結果になります。
濃い色で遮熱効果を高く保ちたい人
濃い色は太陽の熱をため込みやすい性質があるので、遮熱塗料で使用するには不向きです。アドグリーンコートだけでなく、一般的な遮熱塗料は淡い色が多くなっています。
遮熱性能よりもデザイン性を重視し、濃い色の外壁に塗装したいという人には、アドグリーンコートはおすすめできる塗料ではありません。
業者選びが面倒な人
アドグリーンコートを使用できる業者は数が少なく、施工業者を探すのに労力がかかります。業者を選ぶときにそれほど労力をかけたくない、または多くの業者の中から選びたい、という人にはアドグリーンコートは向いてい可能性があります。
業者選びに労力をかけたくない人は、扱っている業者が多い普及率の高い塗料を選ぶのがおすすめです。地元に近い複数の業者に見積もりを取って比較検討できるので、業者探しの手間やコストを省くことができます。
- 塗料単価が高いのでコストを抑えたい人には向かない塗料
- 濃い色が少なく効果が減るので外壁を濃い色で塗装したい人にも向かない
- 扱える業者がとても少ないので業者選びに手間をかけたくない人も向かない
アドグリーンコートの取扱業者の見つけ方
アドグリーンコートを取り扱っている業者は、全国的にも多くありません。アドグリーンコートの取扱業者を見つけるには、どうしたら良いのでしょうか。
ここでは、アドグリーンコートの取扱業者を効率的に見つける方法についてお伝えしていきます。
取り扱う業者は全国で207ヵ所(2019年時点)
アドグリーンコートの取扱業者は、全国で概ね200~300社程です。全国で56,000社以上の建築塗装業者がいることを考えると非常に少ない状態となっています。
アドグリーンコートを取り扱っている業者は、日本中央研究所のWebサイトで確認できます。地元の工務店や塗装業者を紹介するサイトなどから探すよりも、日本中央研究所のサイトから業者にコンタクトした方が早いかもしれません。
可能なら相見積もりをする
全国的にも取扱業者が少ないので、居住している地域の近くで複数の業者を見つけることは難しいかもしれません。しかし複数の業者が存在する場合は、相見積もりを取って比較検討してから依頼することをおすすめします。
相見積もりを取ることで価格や工事内容を比較検討できるので、少しでも工事費用を抑えることができるでしょう。
- 取扱業者を調べるときは日本中央研究所のホームページで調べる
- 可能であれば相見積もりを取って業者を比較検討する
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アドグリーンコートは遮熱性に優れた塗料
アドグリーンコートは日本中央研究所が販売している、遮熱性に優れた塗料です。一般的な遮熱塗料より熱をためこみにくく、夜間に昼間の熱で室内が暑いということがありません。
主に夏の時期に空調効率が良くなり、電気代の節約になります。一方塗料の単価が高い、依頼できる業者が少ないといったデメリットも。
アドグリーンコートのメリットとデメリットを考慮して、他の塗料と比較しながら、満足度の高い塗料を選んでくださいね!
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