外壁塗装では高いところを塗装するときに足場を使用します。足場は業者に依頼して組んでもらうものですが、どれぐらい費用がかかるのでしょうか。
ここでは、足場の単価がどのように計算されているかなどについてお伝えしていきます。足場の費用に興味がある方は、ぜひご一読ください。
- 足場の役割とは?
- 足場の主な種類
- 足場の単価と計算方法
- 足場設置に関するトラブルや対処法
- 業者選びの注意点
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目次
そもそも足場の役割とは?
足場は塗装工事ではしばしば必要とされるものです。足場は塗装工事においてどのような役割を果たしているのでしょうか。
ここでは足場の役割などについてお伝えしていきます。
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高所での安全を確保する
足場は高所での作業を安定した状態で行うための道具です。
足場を使わずにはしごや脚立で作業を行うと、足元が安定せずに落下の危険性が大きくなります。
少しの部分補修を行う分には、脚立などで作業もできるかもしれませんが、広範囲の塗装を行う場合には足場を設置した方が安全性が高まります。
そのため高所での塗装作業をする場合は、安全かつ安定した状態で作業できる足場の設置は必須です。
職人の作業性を確保する
足場を設置することで、塗装工事を行う職人が安定した状態で作業ができるようになります。
足元がぐらつかないので作業に集中することができ、細かい場所の塗装もしやすくなり、塗り残しなどのミスも防ぎやすくなります。
高所で脚立など安定しない道具で作業を行うと、どうしても作業ミスが起こりやすくなるため安定して作業できる足場の設置は必須です。
人件費を削減する
足場には設置するための費用がかかりますが、その分職人が効率的に作業できるようになります。
また、広い面積を少ない人数で施工することができるので人件費を少なく抑えることが可能です。
作業が効率化することで、工期を短縮でき工事費用をさらに抑えることができるでしょう。また作業の品質が上がるため、工事の品質が高くなります。
- 足場を設置すると高い場所での作業を安定して行うことができる
- 職人が効率よく作業をすることができ工事の品質が上がる
- 効率が良くなるので工期が短くなり工事費用が抑えられる
足場の主な種類
足場には複数の種類があります。どのような足場があるのでしょうか。
ここでは、足場の種類やその特徴について簡単にお伝えしていきます。
ビケ足場
ヒゲ足場とは、現在の主流となっている足場です。足場のパーツをパズルをはめこむようにして組んでいきます。
足場の安定性が高いので職人が効率的に作業できるので、塗装の品質を高く保つことが可能です。
ただし狭い場所や独特な形状の場所では足場を組むことができません。その場合は、以下でご紹介する単管ブラケット足場を使う必要があります。
ヒゲ足場はある程度設置面積を確保でき、広い面積を塗装する場合に向いている足場です。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場とは、ヒゲ足場が組めない狭い場所などで使用する補助的な足場のことです。
自在に組める自由度の高い足場ですが、安定性に欠けます。一方でヒゲ足場に比べて組みやすいので、設置費用が安いというメリットもあります。
設置面積が狭い、形状が一定でないなどの場所では、ヒゲ足場よりも単管ブラケット足場を使用して足場設置を行うことが多いでしょう。
- ヒゲ足場は近年の主流の足場でパズルのように組み合わせて設置する
- ヒゲ足場は安定性が高いので作業を安定して行いやすい
- 単管ブラケット足場はさまざまな環境でも組める
- ヒゲ足場に比べて安定性に欠けるが設置費用が安い
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足場の単価と計算方法
足場の設置費用はどのように計算されるのでしょうか。
ここでは、足場の単価と計算方法についてお伝えしていきます。
足場の目安単価
足場の設置費用は概ね1平方メートルあたり700円から1,000円ほどです。
足場の単価は足場の種類や場所によっても異なるので、見積もりを取って確認します。
また業者によっても価格は異なるので、内容と合わせて事前に確認することが大切です。
足場料金の計算方法
足場の料金は外壁の外周より0.5メートル外側まで含めて計算されます。
また、足場を設置する面積を費用に含めるため、3階以上の高さの足場は、単価が上がる場合があるようなのでよく確認してください。
足場料金の計算例
足場の料金は足場を設置する面積を計算することで算出します。
まず足場面積を計算します。計算式は以下のような式が使われることが多いでしょう。
(外周+4メートル)×(高さ+1メートル)=足場面積
この式にある外周の4メートルとは、外周から0.5メートルの位置に足場を設置した状況です。また、高さの1メートルとは、家よりも1メートル高く足場を設置した状況になります。
1辺が7メートルで外周28メートル、高さが6メートルの建物の場合、(28+4)×(6+1)=224平方メートルが足場面積となります。
以上は足場費用の計算の一例です。足場の種類や面積、状況などに応じて足場の費用は変動するので、個別の費用は業者の見積もりなどで改めて確認するようにしてください。
足場の目安料金一覧
足場の設置費用は概ね30坪程度の住宅で、10万円から20万円ほどかかります。足場の養生シートの費用を含める場合は、20万円ぜんごが多いです。
以下に坪数と足場費用に関する表を作成しましたのでご参照ください。なお、価格は養生シートを含めた費用です。
また、同じ坪数でも外壁面積は大きく変わるため5万円以上の差が生まれることもありますのでご注意ください。
坪数 | 足場設置費用(目安) |
25~30坪 | 15~20万円 |
30~35坪 | 18~23万円 |
35~40坪 | 20~25万円 |
- 足場設置費用は概ね1平方メートルあたり700円から1,000円程度
- 足場設置費用を出すときは設置面積を求める
- 設置面積は足場の外周に0.5メートルを加えて計算する
- 3階以上の高さのある足場は費用が高くなる傾向がある
足場に関するトラブルと対処法
足場設置に関するトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、足場設置に関する主なトラブルや、その対策方法についてお伝えしていきます。
騒音対策
足場で主にトラブルになりやすいのが足場を組むときの騒音です。ご近所が密接している場合などはトラブルに発生しやすいため、工事をする際はあらかじめご近所に知らせておく、挨拶しておくなどの行動を取っておきましょう。
挨拶のついでにタオルなどの粗品を添えて訪問しておくと、好印象を得やすいでしょう。また、挨拶周りをしてくれる業者もありますので、業者ごとの対応も事前に確認しておくと良いかもしれません。
防犯対策
足場を壁面に組むことで、その足場を使って泥棒など不審者が2階以上の部屋に侵入しやすくなってしまいます。
不審者の侵入を防ぐために、足場の入り口に鍵をつけるなどの対策が必要です。また足場を設置している間は、施錠などを普段よりも気を付けるなどの対策もしておきましょう。
特に夜間は施工業者の人も入らないので、不審者が侵入する可能性が高まります。夜間は特に施錠などに気を付けるなど、防犯に気を付けてください。
日常生活への配慮
足場を壁面に設置することで、洗濯ものを外に干せなくなるなど生活面に影響が出ることもあります。
足場を設置することで起こる生活への影響を少なくするには、事前に業者と起こりそうな問題について相談しておくのがベターです。
解決ができそうな事例は対応してもらい、そうでないものについては別途対策を考えるなどしておくと、工事中に起こるトラブルを軽減することができます。
- 足場を組むときの騒音でトラブルになりやすいのでご近所に事前に挨拶しておく
- 足場から不審者が侵入するトラブルも考えられるので足場の入り口に施錠をしておく
- 洗濯物が干せないなどの日常生活への影響についても事前に業者と話し合っておく
足場工事の業者についての注意点
足場工事の業者にも悪徳業者が存在します。どのようなことに気を付ければ悪徳業者の被害を受けずに済むのでしょうか。
ここでは、足場工事の業者を選ぶときに気を付けるべきポイントをお伝えしていきます。
「足場代無料」の業者には気を付ける
足場工事または塗装工事の業者を探していると、ときどき「足場代無料」と表示している業者がいます。しかし、足場の設置費用は高額なため、無料になることは基本ないと思った方が良いでしょう。
無料をうたっている業者は詐欺を働くケースを多く、不要な工事を追加されるなどの被害を受ける可能性が高いため、避けた方が無難です。
足場代を上乗せする悪徳業者も
足場の設置費用は状況によって価格が変動します。そのことにつけこんで、足場の代金を水増ししてくる業者もいるので注意が必要です。
足場の費用を最初の見積もりの時点で確認する、見積もりの中身を細かく問い合わせる、などして業者が優良業者かどう事前にチェックしておくことも大切です。
複数の業者に見積もりを依頼する
足場設置の依頼に限ったことではありませんが、工事を業者に依頼するときは複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
複数の業者から見積もりを取れば、自宅の足場費用の目安がわかるので適正な価格で足場工事を依頼することができます。
また、見積もりを見比べることである程度業者の質もわかります。
- 足場代無料とうたう業者は悪徳業者の可能性が高いので気を付ける
- 足場代を上乗せしてくる悪徳業者もいるので注意する
- 悪徳業者にだまされないためにも、複数の業者から見積もりを取って比較検討する
足場費用は相見積もりを取って依頼する
足場は高い場所で作業をする場合は、必ず必要になる道具です。設置費用は面積や環境などによって異なりますが、決して安いものではありません。
しかし足場の設置費用が高額だからといって足場を設置せずに作業すると、効率的に作業ができないのでかえって費用がかかってしまうこともあります。
足場は高所作業では欠かせませんが、適正な費用で優良業者に依頼するためには見積もりを事前に取ることが大切です。
悪徳業者による詐欺にあわないよう、複数の業者から見積もりを取って優良業者に工事を依頼しましょう。
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