ベルアートとは、エスケー化研が製造販売している塗料の名称です。ベルアートはシリーズで販売されており、それぞれ特徴などが異なります。
今回の記事では、ベルアートの主な特徴やシリーズごとの特徴などについてお伝えしていきます。ベルアートについて知りたい方は、ぜひご一読ください。
- ベルアートとはどんな塗料?
- ベルアートの種類とその価格
- ベルアートで実現できる模様
- 適している下地素材
- 塗装の流れと注意点
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目次
ベルアートとは?
ベルアートとはエスケー化研株式会社が販売するアクリル樹脂系多意匠装飾仕上塗材です。つまり、外壁に模様付けを行う塗り壁タイプの塗料のことを言います。
一般的には、シリコンやフッ素塗料なども含めた「ベルアートシリーズ」を指します。複数のシリーズがあり、それぞれ特徴も異なるので目的に合ったベルアートを使用するのがおすすめです。
- ベルアートはエスケー化研の販売している塗料
- 装飾が得意な塗料
- ベルアートシリーズとして複数の種類がある
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ベルアート塗料の特徴
ベルアート塗料にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、ベルアート塗料の主な特徴についてお伝えしていきます。
意匠性に優れている
ベルアートは、コテやハケなどを使って自由に模様付けができるという特徴があります。デザイン性が高い塗料なので、建物の外観にこだわりたいという場合にも便利な塗料です。
塗装の方法も吹き付けやコテなど、さまざまな手法があります。実現できるデザインの幅が広いので、装飾性の高い壁面への使用に向いている塗料です。
ひび割れに強い
ベルアート塗料は微弾性といって、軽度の弾力がある塗料です。そのためひび割れを起こしにくく、モルタルなどひびが入りやすい下地に使う塗料に向いています。
ただし微弾性であって弾性塗料というほど弾性はありません。弾性の強い塗料を使用したい場合は、弾性の強いシリーズ塗料を検討した方が良いかもしれません。
防カビ・防藻性
塗料には、防カビや防藻性も高いという特徴があります。外壁にカビや藻が付着することで、塗膜が劣化して風雨が浸入しやすくなるため、カビや藻を防ぐ機能が高いのは外壁用の塗料として有利な特徴です。
壁面に汚れが付着しやすい環境や、湿度が高い地域などの場合は防カビや防藻性能が高い塗料を使った方がメンテナンスの頻度が抑えられるでしょう。
耐久性が高い
ベルアートは微弾性の塗料なので下地との密着性が高い性質があります。塗膜が剥がれにくいため外壁表面をしっかり保護し、汚れやカビ・藻などの付着を抑えてくれるのです。
塗料の塗膜が外壁を守り、お住まいを長持ちさせてくれるでしょう。
- 意匠性に優れておりさまざまな模様を描くことができる
- 微弾性塗料のためひび割れに強い
- 防カビ防藻性能があるため塗膜が劣化しにくい
- 塗膜の密着性が高く、外壁を保護する
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ベルアート塗料の種類と価格
ベルアートには複数のシリーズがあり、種類ごとに特徴や価格が異なります。
ここでは、ベルアートシリーズの種類ごとの特徴などについてお伝えしていきます。
ベルアート
ベルアートはベルアートシリーズの代表的な塗料です。アクリル樹脂を利用した内装用の塗料として販売されていますが、コンクリートやモルタルにも塗装することができます。
ただし耐用年数が少なめなので、雨風の被害を受けにくい室内の塗装に用いた方が良いでしょう。
- 耐用年数は6~9年
- 艶の種類は艶消しのみ
- 適用下地はコンクリート、セメントモルタル、PC部材、ALCパネル、GRC板、押出成形セメント板、各種乾式ボードなど
- 価格はフラット仕上げで1平方メートルあたり2,850円(下塗材込)、スタッコ仕上げでは1平方メートルあたり3,650円(下塗材込)
- カラーは100色以上
ベルアートSi
ベルアートSiはシリコン樹脂を利用した塗料です。コンクリートやモルタルなどに使用でき、耐用年数も12年から15年ほどある塗料なため外壁への使用にも向いています。
- 耐用年数は12年~15年
- 艶の種類は艶消しのみ
- 適用下地はコンクリート、セメントモルタル、PC部材、ALCパネル、GRC板、押出成形セメント板、各種乾式ボードなど
- 価格は
- フラット仕上げで1平方メートルあたり3,100円(下塗材込)、スタッコ仕上げでは1平方メートルあたり4,000円(下塗材込)
- カラーは100色以上
ベルアートF
ベルアートFは、フッ素樹脂を利用した内外装用塗料です。耐用年数が長いのでこちらも外壁の塗装に向いています。
フッ素塗料なのでシリコン塗料よりは価格が高めです。耐用年数が同程度ですが、一般的にはフッ素樹脂塗料の方が耐久性が高いと言われています。
- 耐用年数は12年~15年
- 艶の種類は艶消しのみ
- 適用下地はコンクリート、セメントモルタル、PC部材、ALCパネル、GRC板、押出成形セメント板、各種乾式ボードなど
- 価格は
- フラット仕上げで1平方メートルあたり3,600円(下塗材込)、スタッコ仕上げでは1平方メートルあたり5,000円(下塗材込)
- カラーは100色以上
弾性ベルアート
弾性ベルアートは、名前の通り弾性のある塗料でアクリル樹脂を利用した塗料となっています。モルタルなどひび割れを起こしやすい下地への塗装に向いている塗料です。
他のベルアートの弾性は微弾性なので、弾性を強く期待したい場合はこちらの弾性ベルアートを使うのが良いでしょう。ただし耐用年数が少なめなので、過酷な環境下で使用した場合はメンテナンスの頻度が高くなる可能性もあります。
- 耐用年数は6年~9年
- 艶の種類は艶消しのみ
- 適用下地はコンクリート、セメントモルタル、PC部材、ALCパネル、GRC板、押出成形セメント板、各種乾式ボードなど
- 価格はフラット仕上げで1平方メートルあたり3,000円(下塗材込)、スタッコ仕上げでは1平方メートルあたり3,850円(下塗材込)
ベルアートIN
ベルアートINは、アクリル樹脂エマルション系の内装用塗料です。エマルション系塗料なので扱いやすい面はあるものの、耐用年数は非公表となっています。
DIYで使用するときは、ベルアートINを使用すると使いやすく便利でしょう。モルタルやせっこうボードなど適用下地が他の塗料よりも少なめです。
ベルアートINを使うときは、塗装できる下地かどうかを事前に確認しておくと失敗が少なくなります。
- 耐用年数は非公表
- 艶の種類は艶消しのみ
- 適用下地はコンクリート、セメントモルタル、せっこうボードなど
- 価格はウェーブ仕上げで1平方メートルあたり3,550円(下塗材込)
- カラーは100色以上
- ベルアートINは内装用の塗料としておすすめ
- 外壁塗料は耐用年数が長いベルアートSi、ベルアートFがおすすめ
ベルアートにはどんな模様がある?
ベルアートは装飾性が高い塗料で、外壁を塗装する際にさまざまな装飾をつけることができます。
ここでは、ベルアートでどのような模様を描けるのかについてお伝えしていきます。
吹付仕上げ
吹付仕上げとは、吹き付け道具を使って噴射する工法のことです。均一に吹き付けることで、塗りムラがなくきれいに仕上がります。
また広範囲の壁面を塗装するのにも向いている工法です。家の外壁を均一に塗装したいときなどに使いやすい工法でしょう。
ローラー仕上げ
ローラー仕上げとは、ローラーを使って塗る方法です。仕上がりとしては、平坦で単調な仕上がりとなります。シンプルな外壁にしたい場合に向いている工法です。
コテ仕上げ
コテ仕上げは、コテを使って平坦やおうぎ型などを作る工法です。塗料を自在に扱えるので、実現できるデザインが豊富にあります。
ただし、職人の技量によっても仕上がりが左右されるので、技術の確かな職人に依頼した方が質の高い外壁に仕上がります。
ハケ仕上げ
ハケ仕上げは、コテとハケを使って線上の模様を作る工法です。こちらも職人の技術力に仕上がりが依存するので、実績のある確かな腕を持つ職人に依頼した方が仕上がりが良くなります。
- 吹き付け仕上げは均一に仕上げることができる
- ローラー仕上げはシンプルで平坦な壁面に
- コテ仕上げとハケ仕上げはさまざまなデザインを実現できるが職人の高い技術が必要
ベルアートが適している下地
ベルアートに適している下地は、シリーズごとに異なります。以下に適している下地とシリーズの対応表を作りましたのでご参照ください。
下地種類 | 対応塗料 |
コンクリート、セメントモルタル、PC部材、ALCパネル、GRC板、押出成形セメント板、各種乾式ボードなど | ベルアート、ベルアートSi、ベルアートF、弾性ベルアート、 |
コンクリート、セメントモルタル、せっこうボードなど | ベルアートIN |
ベルアートIN以外のベルアートシリーズは比較的多くの下地に対応しています。ベルアートINは扱いやすくDIYでの使用に向いていますが、外壁などへの使用には向いていません。
- ベルアートINは使いやすいが内装用の塗料として使用した方が良い
- 外壁塗装を行う場合はベルアート、ベルアートSiやベルアートFがおすすめ
ベルアートの施工の流れ
塗装をするときの一般的な施工の流れについて、以下にご紹介していきます。
塗装の手順などについては、依頼した業者や環境などによっても異なりますので都度ご確認ください。
下地を整える
塗装をする際は下地をきれいにしておく必要があります。でこぼこしていたり、細かいゴミが残っていると仕上がりがきれいになりません。
下地を専用の道具などを用いて清掃し、乾燥させ、欠損箇所はパテなどで補修します。
下塗り
塗料を塗る前に下塗り塗料を塗ります。下塗りは、シーラーと呼ばれる下塗り材を塗装して密着性を高めるために行う作業です。
基層塗り
基層塗りとは、模様の基礎となる塗装をすることです。仕上げの方法によって、この段階から工法が異なってきます。
模様塗り
模様塗はその名の通り模様を塗っていく作業です。外壁の模様つけは、この段階で行われます。
- 下地を整えて綺麗にしておく
- シーラーという下塗り用の塗料を塗って密着度を高める
- 模様を作る場合はここで基層塗りを行う
- 模様を作る場合は最後に模様塗を行う
ベルアートの施工の注意点!
ベルアート塗料を塗装していくときには、どのような注意点があるのでしょうか。
ここでは、塗装の際の注意点についていくつかご紹介していきます。
職人の腕によって仕上がりが決まる
コテやハケによる模様付けは基本的に職人の技術力に依存するため、腕の悪い会社に依頼すると耐久性やデザイン性が低下する可能性があります。
特徴的な模様やデザインにしたい場合は、実績がある腕が確かな職人のいる業者に依頼した方が確実です。口コミや実績数、営業の対応などを事前に調べてから依頼するようにしましょう。
相性が悪いシーリングがある
シーリングは下塗りのために用いる塗料ですが、上塗り塗料との相性が悪いと変色や剥離と言った施工不良を起こす可能性があります。
業者に依頼した場合は相性の悪いシーリングを使う心配はほぼありませんが、DIYなどで塗装を行うときはベルアートと相性の良いシーリングを使用するようにしましょう。
乾燥に時間がかかる
ベルアートは、塗膜に厚みがあります。厚みがあるために乾燥までに時間がかかり、塗装完了から乾燥まで約24時間ほどかかります。
- ベルアートで外壁に模様をつける場合は高い技術力を持った職人に依頼する
- 職人の技術力が低いと剥離などの施工不良を起こす可能性がある
- 相性の悪いシーリングがあるのでDIYで塗装する場合は注意する
- 厚みのある塗料なので乾燥するまで24時間は必要になる
ベルアートにはさまざまななシリーズがある
ベルアートはエスケー化研が製造販売している塗料のひとつです。主な特徴として装飾性の高さや耐久性の高さ、防カビ防藻性能などがあげられます。
塗料によっては外壁にコテなどで装飾を作ることも可能ですが、職人の技術力が低いと満足度の低い仕上がりになる可能性もあるので注意が必要です。
装飾性の高い外壁にしたい場合は、技術力の高い職人のいる業者に依頼した方が満足度の高い仕上がりになるでしょう。
ベルアート塗料にはさまざまな種類があり、シリーズごとに特徴が異なるため目的に合わせた塗料を使用して満足度の高い壁面に仕上げてくださいね!
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