ブリード現象とは、外壁の間に充填されているコーキングが黒く変色する現象のことを指します。今回はこのブリード現象の原因や、ブリード現象を起こさないコツなどについてお伝えしていきます。
ブリード現象とはどんな現象か知りたい、またブリード現象が起こっているけどどうしたら良いかわからない、という方はぜひご一読ください。
- ブリード現象とは?
- ブリード現象が起こると何が起こる?
- ブリード現象を防ぐポイント
- ブリード現象が起きたときの対処法
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目次
ブリード現象って一体なに?
ブリード現象は耳慣れない言葉ですが、どのようなことを指しているのでしょうか。
ここではブリード現象の概要や原因についてお伝えしていきます。
ブリード現象とは
ブリード現象とは、特定のシーリング材に塗装すると1~2年で黒く変色する現象のことを指します。ブリード現象が起こりやすいコーキング剤に、塗料を塗ることで塗料とコーキング剤が反応して劣化し、黒く変色してしまうのです。
せっかく塗装をしなおしたのに、わずか1~2年で黒くなってしまうため、短い期間で塗装しなおす費用などがかかってしまいます。
ブリード現象の原因
ブリード現象は、シーリングに含まれる可塑剤(かそざい)という成分と塗料が反応して起こります。可塑剤とはシーリングに柔軟性を持たせるために含まれている成分です。
可塑剤が入っているシーリングに、そのまま塗料を塗布すると先ほどお伝えしたように短期間で黒く変色し、シーリング自体も劣化してしまいます。
ブリード現象を引き起こす可塑剤とは?
ブリード現象を引き起こす可塑剤とは、前項で少しお伝えしましたが、シーリングのひび割れを防止するために配合されている成分です。シーリングに柔軟性を与えて、ひび割れや剥がれを起こりにくくしています。
近年は可塑剤が含まれないシーリング剤が主流ですが、過去に施工されたシーリングの中には可塑剤が含まれているものもあるので注意が必要です。
ブリード現象が起こりやすい場所
ブリード現象が起こりやすい場所は、サイディングの目地のほか、モルタルのひび割れ補修にシーリングを使った場所があげられます。モルタルは白やクリームなど白系の色が多いので黒く変色すると目立ち、美観を損ねます。
- ブリード現象とはシーリングに含まれる成分と塗料が反応して黒く変色する現象
- ブリード現象が起こると1~2年で黒く変色する
- ブリード現象は可塑剤という成分が含まれるシーリングに塗装することで起こる
- 可塑剤とはシーリングに柔軟性を持たせるための成分
- ブリード現象は外壁の目地やモルタルの補修部分に起こりやすい
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ブリード現象が起こるとどうなる?
目地などに充填されたシーリングが黒く変色するのがブリード現象ですが、ではブリード現象が起こると具体的にどうなるのでしょうか。
ここでは、ブリード現象が起こると外壁などに何が起こるかをお伝えしていきます。
美観が損なわれる
目地に充填されているシーリングにブリード現象が起こると、黒く変色して目立ちます。外壁が黒い色ならまだしも、白系やグレーなど淡い色のときは悪目立ちして、美観を損ねてしまうので注意が必要です。
また黒い外壁であっても、変色にはムラがあり灰色が強くなる場合もあります。変色は意図しない形で色が出るので、美観を意識するのであればブリード現象は避けたい現象です。
耐久性が悪くなる
ブリード現象が起こると、塗料と可塑剤が反応して塗料が変質します。塗料に変質が起こることで、本来その塗料にある耐久性が低下し塗装の劣化が早まり、短期間で塗り直しが必要になる恐れがあります。
また変色するまでの期間も1~2年と早いので、塗装をやり直すまでの期間もかなり短いです。メンテナンスのコストを抑えたい場合は、ブリード現象にも注意しておくべきでしょう。
- 目地が黒く変色するので見た目が悪くなる
- 塗料が変質するので耐久性が低くなる
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ブリード現象を防ぐためには?
ブリード現象を防ぐにはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
ここでは、ブリード現象を防ぐための対策をご紹介していきます。
ノンブリードタイプのシーリング剤を使用する
近年では可塑剤が含まれない、ノンブリードタイプのシーリング剤が販売されています。現在施工されている住宅ではノンブリードタイプのシーリング剤が主流ですが、念のため施工前に業者に確認しておくと安心です。
新築の場合はノンブリードタイプのシーリング剤を使用しているかを確認しておくと良いでしょう。メンテナンスでシーリングを充填する場合は、ノンブリードタイプのシーリング剤を使用してほしいと業者に伝えておくと確実です。
ブリード現象を防止するプライマーを塗布する
上記でお伝えしたように、近年はノンブリードタイプが主流ですが、過去に施工したシーリングは可塑剤が含まれている可能性があります。どのようなシーリングを使用したか不明の場合は、ブリード現象を防止するプライマーを塗装前に使用してください。
ブリード現象を防止するプライマーは、シーリングと塗料の成分が反応するのを防ぐため、ブリード現象が起こりにくくなります。シーリングに塗装を依頼する際は、シーリングに可塑剤が含まれている可能性を業者に伝えるとより確実です。
業者に依頼する場合はブリード現象の知識があるか確認する
業者によっては、ブリード現象についての知識がないことがあります。ブリード現象の知識がないため、シーリングにそのまま塗装してしまい短期間で黒く変色が起こることもあるので注意が必要です。
ブリード現象についての知識があるかどうかを、依頼する前に業者に確認しておいた方が確実に工事してもらえます。また、ブリード現象の知識だけでなく、対策についても具体的に聞いておくと優良業者を見分けやすいでしょう。
- 可塑剤が含まれないノンブリードタイプのシーリング剤を使用する
- 塗料とシーリングを接触させないようにプライマーを使用してから塗装する
- ブリード現象についての知識がない業者もいるので事前に確認しておく
ブリード現象が起きてしまった場合には…
ブリード現象のことを知らずに塗装をしてしまい、シーリングが黒く変色してしまった場合には、シーリングを剥がして塗装し直す必要があります。
シーリングはすでに劣化してしまっているので、シーリングも最充填します。シーリングを最充填して、塗装をし直すため、塗装をする費用よりもコストがかかるでしょう。
またシーリングのブリード現象を放置しておくと、外壁の塗装にまで変色が広がる可能性があるので、なるべく早期に補修をした方がベターです。
- 黒く変色したシーリングは一度剥がしてから新しいシーリング剤を充填する必要がある
- 黒いシーリングを放置しておくと外壁の塗装にも劣化が広がるので要注意
ブリード現象は外壁塗装の業者も知らないことがある
ブリード現象とはシーリング剤と塗料が反応して、シーリング部分が黒く変色してしまう現象です。シーリング剤に含まれる可塑剤と塗料が反応することで、塗料が劣化し外壁塗装が短期間で劣化してしまいます。
近年では可塑剤が含まれないノンブリードのシーリング剤が主流ですが、過去に施工されたものに関しては可塑剤が組まれている可能性があり、注意が必要です。外壁の塗装を依頼する場合には、ブリード現象について知っている業者に依頼をした方がブリード現象を回避することができます。
外壁にシーリングを使っている場合は、ブリード現象についての知識を持っておくことが大切です。
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