ファインシリコンフレッシュは日本ペイントが販売する塗料の商品名です。どのような特徴がある塗料なのでしょうか。
今回の記事では、ファインシリコンフレッシュの主な特徴やメリット、デメリットなどについてお伝えしていきます。
ファインシリコンフレッシュに興味がある方、塗装をお考えの方は、ぜひご一読ください。
- ファインシリコンフレッシュはどんな塗料?
- ファインシリコンフレッシュのメリットとデメリット
- ファインシリコンフレッシュの使い方
- 施工に必要な費用は?
- おすすめなのはどんな人?おすすめできない人も
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目次
ファインシリコンフレッシュとは
ファインシリコンフレッシュはアクリルシリコン塗料の商品名です。どのような特徴を持つ塗料なのでしょうか。
ここでは、ファインシリコンフレッシュの概要をお伝えしていきます。
日本ペイントが販売するシリコン塗料
ファインシリコンフレッシュは、日本ペイントが販売するシリコン塗料です。
日本ペイントは、ファインシリコンフレッシュを高耐候性・超低汚染性・使い易さ、三拍子揃った新世代塗料と銘打っており、実際に汎用性が高い外壁用シリコン塗料となっています。
ファインシリコンフレッシュの商品情報
ファインシリコンフレッシュは、価格が1平方メートルあたり3,100円から4,730円ほどです。適用下地はセメント、金属など、色は淡色から濃彩色まであります。
つやの種類も多く、つや有り、7分、5分、3分つや有りから選べます。施工方法については、吹き付けはあまり適していないですが、ローラーとハケは適した施工方法です。
価格 | 3,100~4,730円/平方メートル |
適用下地 | セメント素地(コンクリート・モルタル)、金属(鉄面・亜鉛めっき面・ステンレス・アルミ) |
色 | 淡彩~濃彩色 |
つや | つや有り、7分、5分、3分つや有り |
施工方法 | 吹付け「△」 ローラー「◯」 はけ「◯」 |
他のシリコン塗料とどう違う?
ファインシリコンフレッシュは他のシリコン塗料と比べると、弱溶剤系の2液型塗料のため耐候性が高い塗料です。一方で悪臭が強いという特徴もあります。
耐候性が高いのは、セラミックを含有しているためです。
また価格が安く適用下地が広いので、コストパフォーマンスが良い塗料でもあります。施工も比較的簡単なので、多くの業者が取り扱っている選びやすい塗料です。
- ファインシリコンフレッシュは日本ペイントが販売するシリコン塗料
- 耐候性が高く、汚染性が低く、使いやすいという三拍子そろった塗料
- コストパフォーマンスが高いのでコストを抑えたいという需要にもこたえる
- 価格が安く適用下地が広い
- 施工が簡単なので多くの塗装業者が取り扱っている
- 多くのタイプのツヤが提供されている
- 色彩も薄い色から濃い色まで幅広く選べる
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ファインシリコンフレッシュのメリット
ファインシリコンフレッシュには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、ファインシリコンフレッシュの主なメリットについてお伝えしていきます。
防藻・防カビ性に優れている
防藻・防カビ性が高いので、外壁が汚染されにくいというメリットがあります。
カビや藻が付着することで、塗膜の耐久性が低くなってしまうので、高温多湿の傾向が強い日本ではこの性能があった方が外壁が長持ちするでしょう。
また外壁を長持ちさせるには、汚れを定期的に落とす必要があります。その際に費用も発生しますが、防カビや防藻機能があり汚れがつきにくいのであれば、洗浄の頻度を下げることもできメンテナンス費用も抑えることができるでしょう。
コストパフォーマンスが高い
他のシリコン塗料に比べると、低価格で高耐久なのでコスト面で優れています。
外壁の塗装はそれなりに大きな金額が必要になるので、初期費用だけでなくメンテナンス費用も抑えることができるのは大きなメリットです。
シリコン塗料で耐久性を高めたいという方にはおすすめの塗料となっています。
光沢が消えにくい
塗料のツヤは、年月を経るごとに消えていきます。ファインシリコンフレッシュのツヤは耐候性が高い塗料のため、比較的長持ちです。
外壁の光沢を保ちたい場合は、ツヤが消えにくいというのも大きなメリットのひとつでしょう。
なお外壁の光沢が続くと、いつまでの新品のような輝きが維持できます。ファインシリコンフレッシュは塗装した壁面を古臭く見せたくない場合に有用です。
どんな塗装業者でも施工可能
ファインシリコンフレッシュは、施工が比較的簡単なので施工業者を選びません。
多くの施工業者が取り扱った経験があるため、多くの塗装業者から依頼する業者を選ぶことができます。
複数の業者から見積もりを取ることで、比較検討して優良業者を選べるので高品質の塗装を期待できます。
適用下地が多い
適用下地の範囲が広いので、様々な場所に塗装することができます。
コンクリートから金属まで幅広くカバーしている塗料なので、多くの外壁で使用することが可能です。
どの塗料を使ったらいいか迷ってしまう場合にも、ファインシリコンフレッシュはおすすめの塗料となっています。
結露に強い
親水性があるので、結露が発生しにくいという特徴もあります。
結露が発生すると、そこから塗膜の劣化が起こる可能性もあるので、高温多湿の環境では大きなメリットのひとつです。
- 防藻・防カビ性に優れている
- コストパフォーマンスが高い
- 光沢が消えにくい
- どんな塗装業者でも施工可能
- 適用下地が多い
- 結露に強い
- 防カビ防藻性能に優れ汚れがつきにくいので、洗浄などのメンテナンスを抑えられる
- 価格が比較的安いので初期費用やメンテナンス費用を抑えられる
- 施工が簡単なので多くの業者から依頼する業者を選べる
- 適用下地が幅広いのでだいたい場所を選ばず塗装できる
- 結露に対応しているので壁面が劣化しにくい
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ファインシリコンフレッシュのデメリットは?
ファインシリコンフレッシュには多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは、ファインシリコンフレッシュのデメリットについてお伝えしていきます。
DIYに不向き
塗料には「1液型」「2液型」という分類があります。「1液型」は水またはシンナーを混ぜて使用しますが、「2液型」は塗装をする直前に専用の硬化剤を混ぜる必要があるのです。
ファインシリコンフレッシュを塗料の種類別に見ると「2液型」に属します。2液型の塗料は主剤と硬化剤の割合を計算し、攪拌器でしっかりと混ぜてから使用するのが特徴です。
面倒臭いからと硬化剤を目分量で混ぜたり、適当にかき混ぜただけで塗布するのはNG。壁への密着性が悪くなる、正常な塗膜を作ることができない、など塗装後に不備が出る可能性が高くなるでしょう。そうなると塗料本来の機能を発揮することができなくなってしまうのです。
また、2液型の塗料は硬化剤を使用していることから、混ぜた時から硬化が始まります。時間が経つにつれ粘度が増し、塗料の種類や天候・気温にもよりますが、数時間でカチカチに固まってしまいます。
つまり、2液型の塗料は混ぜた塗料はその日のうちに使い終わらなければ無駄になってしまうので、手際よく塗り進める必要があるのです。
きちんとした塗装業者ほど厳密に軽量し、攪拌器でしっかりと混ぜてから塗布します。素人が行うには手間がかかりすぎる上に、技術不足のため適切に塗るのは難しいでしょう。
どうしてもDIYでご自宅の塗装をしたい方には、比較的扱いやすい1液型の塗料をおすすめします。
悪臭が強い
ファインシリコンフレッシュを希釈するときには、弱溶剤という溶剤を使用します。そのため悪臭が強く、換気を十分に行うなど対策をしないと体調が悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
換気が十分にできない、溶剤を使った塗料での塗装経験がほとんどないといった場合は、溶剤系の塗料よりも水性塗料を選んだ方が安全に塗装できます。
- DIYに不向き
- 悪臭が強い
- 溶剤性の2液型塗料なので塗装に不慣れな人には使いにくい
- シンナーを使って希釈するので悪臭が発生するし、換気しないと体調が悪くなるおそれもある
- DIYをする場合は水性塗料を使った方が安心で安全
ファインシリコンフレッシュの使用方法
ファインシリコンフレッシュは、どのように使用すれば良いのでしょうか。
ここでは、ファインシリコンフレッシュで塗装するときに必要な道具や塗装の手順についてお伝えしていきます。
準備するもの
ファインシリコンフレッシュを使って塗装するときに必要な道具は、主に以下のものです。
塗装に必要な道具は、状況や塗装方法によっても変わるので、状況に合った道具を用意してください。
- ローラーやはけなどの塗装道具
- テープやマスカーなどの養生道具
- 足場
- 下塗り材
- ファインシリコンフレッシュ
- 高圧洗浄機またはホース
希釈
希釈とは、塗料を溶剤や水などでうすめることを言います。
ファインシリコンフレッシュは弱溶剤性の塗料で、希釈するのに専用の塗料用シンナーを使います。どれぐらいの濃度で薄めるかは、商品の説明に従って行ってください。
塗装の流れ
塗装作業は、以下のような流れで行われます。
なお、塗装作業は状況によっても変わるので、実際の作業手順は依頼した業者に確認してください。
- 足場設置
- 養生
- 下地補修
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 仕上がりのチェック
塗装する際の注意点
ファインシリコンフレッシュを塗装する際は、原則として下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが必要です。
乾燥時間は3時間から4時間程度は最低でも必要ですが、晴れて気温が高い場合でも半日以上乾燥させることを推奨します。
なお、気温が5度以下と低い場合は、塗料の乾燥が不十分で施工不良が起こる可能性があるので注意が必要です。
塗料を塗り直す工事は、気温が下がる冬季は避けて、気候が安定している春か秋頃に行うと良いでしょう。
- 原則として下塗り、中塗り、上塗りの3回の重ね塗りが必要
- 乾燥時間は3時間から4時間程度だが、晴れて気温が高い日でも最低半日以上は乾燥させる
- 気温が5度以下のときは乾燥が不十分で施工不良が起こることも
- 準備するものはハケやローラーなどだが、塗装する方法によっても異なるので都度用意する
- 塗装する手順も状況や業者によって異なるので、依頼した業者に確認することが大切
- 施工不良を起こさないためにもしっかり乾燥させることは大切
- 気温が高いときでも最低半日は乾燥する時間が必要
- 気温が5度以下になると乾燥が不十分になり施工不良が起こるので基本的には施工しない
ファインシリコンフレッシュの施工にかかる費用
ファインシリコンフレッシュの施工にかかる費用は、20坪の住宅で60万円から90万円ほど、30坪の住宅では70万から100万円程度、40坪程度の住宅では80万から110万円程度です。
以上は目安の費用なので、正しくは塗装業者に見積もりを取って確認してください。
住宅の広さ | 塗装費用の目安 |
20坪の住宅 | 60万~90万円程度 |
30坪の住宅 | 70万~100万円程度 |
40坪の住宅 | 80万~110万円程度 |
- 住宅の広さに応じて塗装に必要な費用は変わる
- 広い住宅になれば塗装費用は上がるが、壁の形状や状況によっても変わる可能性がある
- 業者によっても費用が異なるので見積もりを取って確認するのが確実
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ファインシリコンフレッシュはどんな人におすすめ?
ファインシリコンフレッシュはどんな人におすすめの塗料なのでしょうか。
ここでは、ファインシリコンフレッシュでの塗装が向いている人をご紹介していきます。
初期コストを抑えたい人
ファインシリコンフレッシュは、コストパフォーマンスが高い塗料なので、初期費用やメンテナンス費用を抑えたい人には向いている塗料です。
また塗装作業も比較的簡単なので、多くの業者が取り扱っており、また工事費用も安く抑えることができます。
外壁塗装にコストパフォーマンスを重視する人には、おすすめの塗料です。
塗料選びに迷った人
どの塗料を使ったらいいか迷ってしまう場合にも、ファインシリコンフレッシュはおすすめの塗料です。
ファインシリコンフレッシュは多くの下地に対応した汎用性の高い定番の塗料のひとつなので、塗料選びに迷うときはファインシリコンフレッシュを選んでおくと間違いが少なくなるでしょう。
色も淡い色から濃い色までありますし、ツヤの程度も複数の段階から選ぶことが可能です。
反対におすすめできない人とは?
ファインシリコンフレッシュは、耐久性はそれほど高くありません。そのため、塗料に耐久性を求める人にはあまりおすすめできない塗料です。
塗料に耐久性を求める場合は、フッ素塗料やラジカル塗料を選んだ方が満足度の高い外壁塗装に仕上がるでしょう。
ただしフッ素塗料やラジカル塗料は、一般的にシリコン塗料よりも塗料単価は高くなります。
またファインシリコンフレッシュは、硬化剤と混ぜて使用する塗料です。そのため希釈率を計算して攪拌したり、手際よく塗布する必要があるなど、手間や技術が必要になります。
素人には扱いづらい塗料なので、DIYでご自宅を塗装したい方には不向きであるといえるでしょう。
- コストパフォーマンスが高い塗料なので初期費用やメンテナンス費用を抑えたい人に向いている
- だいたいどの下地にも向いている塗料なので、どの塗料がいいかわからない場合にもおすすめ
- 耐久性を求める場合はシリコン塗料では耐久性が足りない可能性もあるので、フッ素塗料やラジカル塗料を検討した方が良い
- 塗料を準備する手間がかかり、塗布するには技術が必要なのでDIYには不向き
ファインシリコンフレッシュは汎用性が高い塗料
ファインシリコンフレッシュは、コストパフォーマンスが高く汎用性も高い塗料です。また、2液型の弱溶剤性塗料なのでDIYで使うには敷居が高いですが、塗装工事の難易度は低めなので多くの業者が対応しています。
耐久性が低いのはデメリットですが、それを除けばかなり使い勝手の良い塗料です。どの塗料を使って外壁塗装をしたらいいか迷ってしまう場合は、ファインシリコンフレッシュで塗装をすると良いでしょう。
コストパフォーマンスが高く、防カビ防藻機能があり汚れにくく、多くの業者の中から依頼業者を選びたい場合は、ファインシリコンフレッシュでの塗装がおすすめです。
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