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FRP防水とは?施工方法、費用、補修について詳しく解説

FRP防水という防水方法をご存じでしょうか。FRP防水は特徴は軽量で衝撃に強いという特徴があります。ウレタン防水やシート防水、アスファルト防水と比較しながら、FRP防水について詳しく解説します。

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この記事の監修者
  • 高城 和幸
    和やか株式会社 想いを形に工房 代表
  • 30年の現場経験からお客様に寄り添った提案を心掛けている。お客様に寄り添った提案を心掛ける。 2022年に『一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会』の会員となり、正しい塗装工事を地域に広める活動を続けている。
    外壁塗装ほっとらいん編集部
  • 荒尾 薫
    外壁塗装ほっとらいんの相談・執筆担当
    ・外壁塗装業界でのアドバイザー10年以上
    ・12,000件以上のリフォーム相談に対応
  • 外壁塗装ほっとらいんは全国650社以上の優良塗装業者が加盟する塗装ネットワーク。塗装業者選びに悩む方のための中立的な紹介サービスです。

    FRP防水とは

    FRP防水とは

    FRP防水とは、ベランダやバルコニーなどの床面にFRPガラスマットを敷き、その上から樹脂を塗るという防水方法です。仕上げにトップコートを塗って、紫外線や風雨などから表面を守ります。

    FRPとはガラス繊維を混ぜて補強したプラスチック素材のことです。「繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)」の略でFRPと呼ばれています。

    FRP防水の耐用年数

    FRP防水の施工の様子

    FRP防水の耐用年数は、15~20年です。環境にもよりますが、きちんとメンテナンスをしていけば防水層自体は20年ほどもちます。施工から7~10年ほど経過した時点で、トップコートの塗り直し作業が必要です。

    一般的には10年程度でメンテナンスしますが、10年経過してなくても表面にひび割れや傷が生じていた場合は、雨漏りの原因となるため早めに補修します。

    FRP防水の施工方法

    FRP防水の基本的な流れは、洗浄、下地調整、シート敷き、樹脂の塗布、トップコートの順番になります。

    1. 施工箇所の洗浄を行う
    2. 下地を調整する
    3. FRPシートを敷く
    4. 樹脂を塗布して硬化させる
    5. トップコートを塗る

    作業手順の3と4を繰り返して、ガラスマットを2層にする方法で施工することもあります。マットを2層にすると、高い防水効果を得られますが工事費用が上がります。

    FRP防水のメリットデメリット

    FRP防水のメリットデメリット

    FRP防水のメリットとデメリットを把握しておくと、目的に合った防水方法を選べるようになります。

    FRP防水のメリット

    FRP防水のメリットは主に防水性が高いことですが、その他にもメリットがあります。

    防水性が高い

    FRPは船やプール、ロケットにまで使われるくらい防水性に優れた素材です。スレートのようにつなぎ目がないので、隙間からの水の侵入もありません。住宅のベランダやバルコニーで十分力を発揮できる防水方法です。

    丈夫で剝がれにくい

    FRP防水は、衝撃や摩擦に強いため剥がれにくいという特徴があります。車が頻繁に行き来する屋上駐車場にも使われるほど丈夫なので、洗濯物を干したりなどで出入りの激しいベランダにも向いています。

    軽量で建物への負担が少ない

    FRPは強度があるにも関わらず軽量なため、建物への負担が少ないというメリットがあります。重量は1平方メートルあたり3~5kg程度です。

    アスファルト防水は1平方メートルあたり10kg前後で、その他の重い防水方法になると1平方メートルあたり15kgになるものもあります。

    工期が1~2日で済む

    FRP防水の工事は、工期が1~2日程度で終わります。樹脂の硬化や塗料の乾燥を待つ時間が短いためです。例えば、ウレタン防水の工事の場合は、10日前後かかります。ウレタン防水と比べると、FRP防水の工期はかなり短いと言えます。

    FRP防水のデメリット

    FRP防水の主なデメリットは、木造で広い場所に施工できない、費用が高めという点です。

    木造の広い場所には施工できない

    FRP防水は木造でなおかつ10平方メートル以上の広さがある場所には施工できません。FRP防水は固くて伸縮性が少ない素材ですが、広範囲に木が使われている場所は大きく伸縮することが想定されるのでひび割れの可能性が出てきます。

    とは言え、木造であっても一般的なベランダ程度の広さであれば問題なく施工できます。大きく伸縮しない鉄筋やコンクリート造であれば、広い場所にも適している防水方法です。

    費用がやや高い

    FRP防水は性能は高いものの、ウレタン防水やシート防水と比べると初期費用が高くなってしまいます。費用を抑えたい場合には向かない工法です。

    FRP防水にかかる費用

    FRP防水の費用

    FRP防水にかかる費用は一般的に10万円から15万円ほどです。

    FRP防水の費用は10~15万円ほど

    FRP防水の費用は、一般的な広さのベランダで10~15万円ほどです。ただし、防水工事は工法によって単価が変わるのであくまでも目安の金額になります。

    FRP防水工事の内訳

    FRP防水工事の内訳は養生費用や洗浄代なども含まれます

    内訳 費用
    周囲の養生費用 1万円
    高圧洗浄費 2,000円
    下地補修代 2~3万円
    FRP防水の施工 5~8万円

    工法別 単価の比較

    工法別の単価はFRP防水が高め、ウレタン防水が低めとなっています。なお、工法別の単価は養生や下地補修代などは除いた、防水層にのみかかる費用です。

    防水工事の工法 費用相場(/㎡)
    FRP防水 9000円
    ウレタン防水 6500円
    シート防水 7,500円
    アスファルト防水 8,000円

    FRP防水の補修費用

    FRP防水の補修は主にトップコートの塗り替え、防水層の交換です。

    トップコートの塗り替え

    トップコートの塗り替えは、5~10万円が相場です。4㎡程度までのベランダであれば、5~6万円で塗り直してくれる業者もいます。

    FRP防水の交換

    交換の場合、前の防水層の撤去費用が必要になる場合があり、初回の工事よりも費用が高くなる可能性があります。1㎡あたり1,000円前後が費用の目安です。

    前の防水層の撤去費用を抑えたいといった場合は、既存の防水層の上にFRP防水を重ねるという工事で対応できるケースもあります。

    FRP防水はトップコートの塗り替えが重要

    FRP防水はトップコートの塗り替えが重要

    FRP防水にとって、トップコートの塗り替えは重要なメンテナンスの一つです。

    トップコートの塗り替えは5年に一度

    トップコートには紫外線や風などから防水層を守る機能があります。トップコートを塗っていない防水層は、紫外線や風雨などの影響を受けて劣化が早くなってしまいます。

    防水層の劣化は雨漏りの原因にもなるので、定期的に点検を行い5年に1度を目安に塗り替えを行ってください。

    トップコートの塗り替えが必要な劣化症状

    トップコートの塗り替えが必要な主な劣化症状には、色褪せ、剥がれ、ひび割れがあります。劣化症状が起こったらなるべく早く塗り替えを行うようにしましょう。

    色褪せ

    色褪せた壁

    塗装した部分の色が褪せる症状です。塗膜が劣化してきているので、早めに塗り替えした方が良いでしょう。

    剥がれ

    剥がれた壁

    塗装した膜が剥がれてきている現象です。劣化が進んでいるので、早急に塗り替えを検討してください。

    ひび割れ

    ひび割れている壁

    塗膜にひび割れが起こっています。建物内部に水が侵入する可能性があるので早急に塗り替えをしましょう。

    トップコートは色が選べる!

    トップコートの色は選ぶことができます。ベランダや屋上の色はグレーというイメージが強い方が多いのではないでしょうか。実際にベランダのカラーはグレーが一番多く、次に多いのが緑です。

    ですが他にもカラーバリエーションがあり、ベージュやシルバー、ライトグリーンなどで塗装することもできます。最近は遮熱機能のあるトップコートも人気です。

    FRP防水と他の防水方法の比較

    FRP防水と他の防水の比較

    ベランダや屋上に用いられる防水工事はFRP防水のほかに、「ウレタン防水」「シート防水」「アスファルト防水」の3種類の工事があります。

    防水工事の種類 主な特徴
    FRP防水 床に貼った繊維を樹脂で固める防水方法です。軽量で衝撃に強いという特徴があります。
    ウレタン防水 ウレタン樹脂を塗って防水する工法です。広さや形状に関係なく、多くの場所に施工できます。
    シート防水 塩化ビニルなどのシートを貼って防水する工法です。工事費用や維持費が安価です。
    アスファルト防水 床面をアスファルトで覆って防水します。重量が大きいですが、耐久性はとても高いです。

    メリットとデメリットの比較

    FRP防水のメリットは軽量で、デメリットはメンテナンス期間の短さです。ウレタン防水が一番安価で、アスファルト防水は耐久性が最も高い防水法となっています。

    防水の種類 メリット デメリット
    FRP防水 ・軽くて衝撃に強い
    ・歩きやすい
    ・次のメンテナンスまでの期間が短い
    ・伸縮に弱い
    ウレタン防水 ・広さや形状を気にせず施工できる ・耐久年数が短め
    シート防水 ・施工費用やメンテナンス費用が安い ・施工できない場所や形状がある
    アスファルト防水 ・高い耐久性がある ・重量があるため工事がおおがかり

    よく施工される場所の比較

    FRP防水はベランダの防水によく使用されます。広い屋上はアスファルト防水が多いです。ウレタン防水は場所を選びません。

    防水の種類 施工が多い場所 施工できない場所
    FRP防水 ベランダ 木造で広い床
    ウレタン防水 場所を選ばず施工できる 特にない
    シート防水 屋上(特に陸屋根) 凸凹や斜面のある場所、強風が多い環境の場所
    アスファルト防水 広い屋上(陸屋根) 高い重量を支えられない建物

    工事費用の比較

    一番高額なのがFRP防水で、一番安価なのがウレタン防水になります。

    防水工事の工法 費用相場(/㎡)
    FRP防水 9000円
    ウレタン防水 6500円
    シート防水 7,500円
    アスファルト防水 8,000円

    FRP防水は軽くて丈夫だがメンテナンスが欠かせない

    FRP防水は軽くて丈夫なので、建物の重量を重くできない場所にも適しています。今回の記事の要点についてまとめました。

    床面にFRPガラスマットを敷き、その上から樹脂を塗るという防水方法なので、軽くて丈夫という特徴があります。詳しくは「FRP防水とは?」をご覧ください。

    FRP防水は軽量なので建物の負担になりにくく、また耐久性も高い防水工法です。工期が短いので工事の負担も軽くて済みます。一方デメリットは、他の防水工法に比べて割高なことと、木造の広範囲の床には適用できないという点です。詳しくは「FRP防水のメリットデメリット」をご覧ください。

    FRP防水はの費用は一般的に10万円から15万円ほどです。メンテナンスのトップコートの塗り替えは、5万円から10万円ほど必要となります。詳しくは「FRP防水にかかる費用」をご覧ください。

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