外壁塗装の耐用年数はどれくらい?塗装の寿命・長持ちのコツを解説!

「そろそろ塗り替えたほうがいいのかな?」、「高かったしなるべく長持ちさせたいな、、、。」

塗装の寿命は外壁塗装において皆さんが避けては通れない道です。

そこで今回は外壁塗装の耐用年数・寿命はどれくらいでどのようにしたら長持ちするのかを解説していきます。

この記事でわかること
  • 外壁の耐用年数
  • 塗料が寿命を迎えたサイン
  • 外壁塗装を長持ちさせるコツ

外壁の耐用年数はどれくらい?

見出し画像(外壁の耐用年数はどれくらい?)
我が家の外壁があとどれくらい持つのか、気になりますよね?いつ頃補修すればよいのかを知るためにも外壁年数を知ることは避けては通れません。

そこでまずは外壁の耐用年数がどのくらいなのか、説明していきます。

耐用年数の定義とは?

外壁の耐用年数 家の模型を持つ手

厳密な定義を言うと、外壁の耐用年数とはつまり「法的に定められた資産の減価償却期間」のことです。

減価償却とは、長期的な使用を見込んだものに支払われた費用は、お金が出ていった時点でその全額を計上するのではなく、使用を想定している年数に応じて分割して計上するというものです。そして、税金や経費の処理をする際に重要な概念です。

減価償却とは、長期的な使用を見込んだものに支払われた費用は、お金が出ていった時点でその全額を計上するのではなく、使用を想定している年数に応じて分割して計上するというものです。そして、税金や経費の処理をする際に重要な概念です。

ただし、俗にいう「耐用年数」とは、外壁においては、塗り替えする時期の目安(寿命)を指します。「耐久年数」とあらわすのが正しいが、メーカー側も「期待耐用年数」などと表記していることもあるようです。

塗料と外壁そのものにもそれぞれ耐用年数がありますが、当記事では塗料の寿命という意味で「耐用年数」という言葉を使っています。

まとめると…
  • 「耐用年数」→法的に定められた資産の減価償却期間
  • 一般的な「耐用年数」→補修時期の目安(寿命)
  • 「期待耐用年数」と呼ばれることも

塗料の耐用年数は?

見出し画像(塗料の耐用年数は?)
皆さんご存じかとは思いますが、塗料には様々な種類があり、また種類によって成分や機能も異なってきます。

そこで、こちらでは塗料の成分や主な種類についてご紹介していきます。

塗料の成分について

外壁塗装における塗料は、合成樹脂・添加剤・顔料・溶剤の4種類の成分で作られています

合成樹脂は塗料の耐用性を決めるメインの成分です。具体的にはアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素があります。

・添加剤とは、塗料が乾燥する時にできる「塗膜」に機能をもたせる成分です。たとえば「1液型・2液型」「艶あり・艶消し」「弾性・硬質」があります。

・顔料とは、塗膜に色をつける成分です。エナメルやクリヤーといった種類があります。

・溶剤は、塗料を液体化させる成分のことです。「水性塗料・油性塗料」があります。

これらの4つの成分の機能はそれぞれ異なり、成分の品質とどの成分を含有しているかによって塗料の種類が決まるのです。そして耐久性の高い塗料には、耐久性の主成分である合成樹脂の品質が高いものが使用されています

次の見出しでは、合成樹脂の品質ごとの耐用年数について見ていきましょう。

塗料別の耐用年数

外壁の耐用年数 塗料の比較画像

すでにお伝えした通り、塗料の耐用年数にはアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素といった合成樹脂の品質レベル(グレード)が大きく関係しています。こちらでは、それぞれの塗料の特徴や品質レベルについてご説明していきます。

・アクリル塗料
ウレタン塗料がまだ高価であった10年以上前によく使われていましたが、耐用年数が短すぎるため現在は外壁塗装でも一部にしか使用されていません。

・ウレタン塗料
価格が安いことに加え、高級感のある仕上がりになります。しかし、寿命が短く、実際に外壁塗装で使う塗料の中で最低グレードの材料です。

・シリコン塗料
価格に対する耐用年数のコストパフォーマンスが高く、耐熱性(約600℃まで)と対候性に優れています。また、汚れにくいことも特徴の一つです。しかし、次回の塗装時に塗料が付着しにくい性質をもちますが適切な処置を行えば問題ありません。

・フッ素塗料
耐久性が非常に高く耐用年数も非常に長い反面、柔軟性に欠け外壁のヒビとともに割れてしまう事があり、またコストがかかる(一般的なシリコン塗料の約2.5~3倍)ため短期スパンでの塗り替えが難しい大型商業施設などに使用されます。

それぞれの塗料の耐用年数、メリットとデメリットは以下の通りです。

耐用年数 メリット デメリット
アクリル塗料 6~8年 価格が極端に安い、ツヤがある 寿命が非常に短い
ウレタン塗料 8~10年 価格が安い、光沢あり、高級感〇 寿命が短い
シリコン塗料 10~15年 コスパ〇 次回の塗装時に難あり
フッ素塗料 15~20年 耐用年数が長い 柔軟性に劣る、価格が高い

 

これらの塗料以外にも、耐用性に優れた塗料にはラジカル塗料・遮熱系塗料・ピュアアクリル塗料・光触媒塗料・無機塗料などがあります。

・ラジカル制御型塗料
2012年に発売が開始された塗料で、太陽光による劣化を抑制する機能があります。品質(グレード)的にはシリコンとフッ素の間に位置します。耐用年数は約12〜15年です。

・遮熱系塗料
太陽熱を遮断する機能を備え、室内の温度の上昇を抑えることができます。省エネや二酸化炭素削減に配慮した塗料で、耐用年数は約15〜20年です。

・ピュアアクリル塗料
コストはやや高めですが、耐久性・耐水性に優れた塗料です。耐用年数は約12〜15年です。

・光触媒塗料
太陽光や雨などで自浄する機能をもつ高機能性塗料です。高価格ですが、耐用年数は約15〜20年と長めです。

・無機塗料
石・レンガ・ガラスといった無機質でできた塗料。紫外線によるダメージを受けにくく、耐久性・耐候性に優れた劣化に強い塗料です。耐用年数は約15〜20年です。

これらの塗料は耐久性の高さ以外にも、それぞれ特殊な機能をもっていますので、求める効果に合ったものを選ぶようにしましょう。

まとめると…
  • 主な塗料の種類:アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素
  • それぞれメリット・デメリットあり(上記の図を参照)
  • 特殊機能をもったラジカル塗料・遮熱系塗料・ピュアアクリル塗料・光触媒塗料・無機塗料もある
  • ニーズに併せて選択しましょう

外壁の塗料についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
外壁塗装の「塗料」どう選ぶ?塗料の種類から特徴まで徹底比較します!

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塗料が寿命を迎えたサインとは

見出し画像(塗料が寿命を迎えたサインとは?)これまで、主要な各塗料のメリットとデメリットを紹介してきましたが、ここで気になるのが「どうやったら寿命を迎えたことがわかるの?」ということではないでしょうか?

そこで、ここでは塗料が寿命を迎えたサインははたしてどのようなものなのかを解説していきます。

色あせ

外壁の耐用年数 色褪せ
経年劣化によって外壁の色が薄くなってしまうことがあります。

外壁が色褪せてしまっている場合、外観が古く見えてしまっているだけではなく、塗膜自体の防水性が低下しているサインでもあります。

急いで塗装する必要はありませんが、見た目が気になる人は塗り替えを検討しましょう。

カビ・コケ

外壁の耐用年数 コケ
主な劣化現象の一つとして、外壁にカビや苔が生えてしまうということが挙げられます。

長く放置することで、カビや苔が壁に根を張り、外壁が劣化しやすくなりますが、見た目以外で致命的な問題は少ないでしょう。

ただし、カビや苔が外壁につくということは塗膜が劣化している可能性が高いため、塗り替え時期が近いことを示しています。

チョーキング

外壁の耐用年数 チョーキング現象
チョーキングとは、外壁に触れると白い粉が付着する現象です。塗料含まれる「顔料」という粉末状の成分が、塗料の劣化により露出している状態になります。

チョーキングを放置すると外壁の下地材も劣化し、家全体の耐震性・耐久性に悪影響を与えます。

外壁の一部で起こっている場合は緊急性はありませんが、塗り替えのタイミングが近づいているサインと考えて良いでしょう。

塗膜の膨れ

外壁では塗膜が膨れてしまう現象がよく発生します。

膨れている部分の内部には空気や水が溜まっており、その部分では塗装が機能を果たしていません。数か所程度であれば問題は少ないですが、外壁の多くの場所で見つかった場合は塗り替えましょう。

外壁の膨れを放置すると、膨れた部分が剥がれたり、内部の水が外壁を侵食してしまう恐れがあるので注意が必要です。

塗膜の剥がれ

外壁の耐用年数 剥がれ
主な劣化現象の一つとして外壁の塗装が剥がれてしまうということが挙げられます。

外壁の洗浄不足や下塗り・乾燥不足、または塗膜の膨れの放置などが原因となり塗膜の剥がれが引き起こされます。

また、年月の経過によって外壁の多くの塗装が剥がれている場合は塗り替えが必要になるでしょう。

ひび割れ

外壁の耐用年数 ひび割れ
また、外壁や塗膜がひび割れてしまうことがあります。

塗装だけの割れのチェッキング、外壁素材までわれている場合をクラッキングと呼ぶことが多いです。

ひび割れを放置してしまうと外壁素材や建築材が劣化し雨漏りの原因となることもあるので注意が必要です。

ひび割れが見つかった場合は補修や塗り替えの時期となります。

まとめると…
  • 色褪せ→経年劣化によるもの、見た目が気になるなら塗り替え
  • カビ・苔→長年の放置には注意、塗り替え時期の目安
  • チョーキング→白い粉が露出、大部分での発生は塗り替え時期のサイン
  • 塗膜の膨れ→塗装が機能を果たしていない、大部分での発生は塗り替え時期のサイン
  • 塗膜の剥がれ→年月の経過による大部分での発生は塗り替えが必要
  • ひび割れ→放置のより重症化の可能性、補修や塗り替えが必要

建物の法的な耐用年数は?

見出し画像(建物の法的な耐用年数は?)
ここまで、塗料の種類や寿命に関して説明してきましたが、次は建物自体の法的な耐用年数について説明していきます。

建物の種類 法で定められた耐用年数 説明
木造(サイディング外壁) 22年 サイディング外壁、一般的な住宅
木骨モルタル造 20年 モルタル外壁の住宅
レンガ・石・ブロック造 38年
軽量鉄骨造 27年 プレハブ住宅の構造
重量鉄骨造 34年 三階建て一戸建て住宅や共同住宅等
鉄骨鉄筋コンクリート造 47年 10階建て以上の高層マンション等、「SRC造」とも。

上記の表は新築の場合の法的耐用年数です。また、リフォームの場合は「その資産の価値を向上させるかどうか」が基準となります。

しかし、雨漏りの修理などは「修繕費」にあたるため先ほど説明した減価償却の対象とはならないため注意が必要です。

外壁材別の耐用年数

外壁の耐用年数 外壁材外壁材別の耐用年数とメリット・デメリットを表にまとめました。

耐用年数 メリット デメリット 説明
サイディング外壁 20~30年 外壁材としての価格が安い 寿命が短い 10年程度でメンテナンスが必要
モルタル外壁 30年以上 サイディング外壁より寿命が長い ひび割れしやすい ひび割れなどを適切に補修すれば30年以上使用できる
タイル外壁 30年以上 非常に耐久性が高い 工事費用や材料費が非常に高額 25~30年おきに全体メンテナンスが必要

※外壁材の寿命は劣化状況で変化するため、明確には決まっていません。外壁の耐用年数については業者によって語る内容が異なることがあるので注意が必要です。

外壁の種類別の耐用年数については、こちらの記事でも徹底解説しています。ぜひ参考にしてください。
外壁の「種類」どう選ぶ?素材の特徴や費用・選び方をくわしく比較

外壁塗装の耐用年数は目安でしかない?

見出し画像(外壁塗装の耐用年数は目安でしかない?)今まで建物自体の法的な耐用年数や外壁材別の耐用年数について解説してきましたが、果たして完全に信頼してもいいのでしょうか?

あくまでも、外壁塗装における耐用年数とは目安でしかありません。耐用年数よりも実際の劣化状況を確認して塗装をするのが最善です。

耐用年数は…

  • 塗料の耐久度
  • 建物の耐久度
  • 塗料の特徴
  • 建物の環境
  • 塗装業者の技術レベル
これらすべてを考慮したうえで初めて適正な耐用年数になります。

例えば建物の環境においては、同じ塗料でも住宅の周辺環境によっては数年の差が生まるということなどがあります。(例:海が近いため塩害を受けやすく劣化が早い。等)

まとめると…
  • あくまでも耐用年数は目安
  • 実際の劣化状況を考慮して塗装しましょう
  • 適正な耐用年数には様々な要因が関係している

外壁塗装を長持ちさせるには?

見出し画像(外壁塗装を長持ちさせるには?)外壁塗装では、その家の状況や劣化症状に適した補修を行い、また品質の高い塗料を正しく使用して工事を行わなければ塗装を長持ちさせるできません。

補修が不十分であったり、不適切な施工方法や質の悪い塗料を使用した場合には上記のような劣化症状が発生しやすくなり、寿命が一般的な耐用年数よりも短くなってしまうことがあります。

そこでここでは外壁塗装を長持ちさせるために最も重要なことについて解説していきます。

訪問営業の業者に依頼しない

外壁の耐用年数 業者
外壁塗装を長持ちさせるためには信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。

まず第一に訪問営業の業者にはなるべく依頼しないようにしましょう。訪問営業をしてくる業者は未熟あるいは悪徳業者が多いため依頼しないようにすることをお勧めします。

また、優良業者は個人住宅を訪問営業しなくても仕事に困ることはないでしょう。

実際にリフォームのトラブルは多くが訪問営業の業者に依頼した場合に起こっています。

見積もり内容を精査する

外壁の耐用年数 見積書
価格が高すぎないかどうかしっかり確認しましょう。30坪程度の工事費用の相場は70~100万円程度になります。

また、価格が安すぎると感じた際にも注意しましょう。安すぎると手抜き工事の可能性があるので注意が必要です。

外壁や屋根の塗装工事において、絶対に行わなければならない基本の工程が存在するのですが、万が一どれか一つでも省いてしまうとせっかく塗装した外壁が長持ちしなかったり、上記で説明したような劣化症状が発生しやすくなってしまいます。

見積の際に施工に使用される塗料が具体的な商品名で記載しているかということも重要です。同じ種類の塗料でもグレードの良し悪しやどのくらい使用するのかなどもしっかりチェックするようにしましょう。

歴史ある業者に依頼する

業者に施工を依頼するにあたって、必ず業者の来歴について調べるようにしましょう。

信頼できる業者はアフターサービスも充実していることが多く、長年営業している地域密着型の業者であれば通りかかった際などに定期的に点検してくれることもあり、そのようなサービスは塗装の長持ちに非常に大きく影響します。

10年未満の歴史しかない業者より、20年を超える会社の方が信頼できます。また、逆に悪徳業者は悪評が広がり、その結果10年程度で倒産しやすいと考えられます。よって創立20年以上の会社は信用しても大丈夫でしょう。

塗料グレードはフッ素塗料が望ましい

外壁の耐用年数 塗料上記で説明したように、塗料には様々な種類・グレードがありますが、その中でもフッ素塗料を選ぶことがお勧めです。

フッ素塗料は価格は高いのですが、耐久性が高く、メンテナンスの手間も少ないことで知られています。

また、塗料の耐用年数において、外的要因以外では主に「業者の技術」×「塗料の年数」で決まります。このため塗料は最高グレードであるフッ素塗料を使うことで、特に長持ちしやすいです。

塗装は3度塗り以上してもらう

塗料は乾燥すると「塗膜」という薄い保護膜ができます。この塗膜を正しく重ねることで、塗料の性能が発揮され外壁が守られるのです。そのため、塗装を重ねれば重ねるほど、しっかり頑丈な塗膜ができることになります。

外壁を塗装する際は、塗る回数は下塗り・中塗り・上塗りの3度が一般的です。しかしこの3度塗りは最低限の塗装回数なので、耐用年数を向上させるのであれば4度以上塗ってもらう必要があります。塗料を厚くすると逆に剥がれやすくなる原因にもなるので、塗装の回数については塗装技術の高い外壁塗装の専門業者に相談することをおすすめします。

また塗布する回数を増やすことで、乾燥させる時間(日数)、塗料代・人件費といった費用が余計にかかるというデメリットもありますので、「外壁の耐用年数をとるか、費用をとるか」よく検討する必要があるでしょう。

まとめると…
  • 訪問営業の業者に依頼しない
  • 見積もり内容を精査する
  • 歴史ある業者に依頼する
  • 塗料グレードはフッ素塗料が望ましい
  • 塗料を4度以上重ねる

塗装の種類を把握して信頼できる業者に依頼!

外壁塗装の耐用年数や塗料の寿命・長持ちのコツについて解説してきました。

外壁塗装の耐久性は、建物の耐久度・塗料の耐久度・塗料の性能・建物の環境・塗装業者の技術によることがお分りいただけたでしょうか。

建物の耐久性を向上させることは簡単ではありませんが、塗装技術の高い業者は塗料の種類や性能にも精通しているはず。そのような業者に依頼すれば、お客様のお住いに適した塗料で、なおかつ耐久性の高い塗料を提案してくれることでしょう。言い換えれば、お客様の外壁の耐久性はどの業者に依頼するかにかかっている、と言っても過言ではないのです。

信頼できる業者を選ぶのは至難の技ですが、この記事でご紹介した業者選びのポイントなどを参考に、満足のいく外壁塗装を行ってくださいね。

 

外壁塗装のリフォーム価格について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
外壁塗装の費用相場が全てわかる!リフォーム価格の計算方法&注意点

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