屋根のリフォームやメンテナンスをお考えならば、屋根材としてガルバリウム鋼板を選んでみてはいかがでしょうか?
ガルバリウム鋼板とは金属製の屋根材の中でも特に耐久性が高く、デザイン性に優れているというメリットがあります。
ですが、「ガルバリウム鋼板にはどのようなメリットとデメリットがあるの?」「ガルバリウム鋼板の屋根材を選ぶ場合、どのメーカーのどの商品にすればよいの?」と疑問に感じている方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、ガルバリウム鋼板の基本情報やメリット・デメリットに加えて、おすすめのメーカーの製品などについても徹底解説しています。
金属系の屋根材で屋根のリフォームをお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください!
- ガルバリウム鋼板はどんな屋根材なの?
- ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットは?
- ガルバリウム鋼板のおすすめのメーカーと人気製品は?
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目次
そもそもガルバリウム鋼板とは?
外壁塗装やリフォーム関連の仕事をしたことがない限り、「ガルバリウム鋼板」という言葉を聞いてもピンとくる人は少ないはず。
そもそも、ガルバリウム鋼板とはどのようなものなのでしょうか?ここではまず、ガルバリウム鋼板の基本情報についてチェックしておきましょう。
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ガルバリウムの基礎知識
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛、シリコンを原料とする金属素材のこと。
具体的には、アルミニウムアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で構成された鋼板に、ガルバリウムでメッキ処理を施したものになります。
1970年代初頭にアメリカで開発され、以降50年近くに渡って日本をはじめとする世界各地で使用されてきました。軽くて耐久性が高いため、屋根材として利用されるのが一般的です。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバリウム鋼板は金属系の中でも特に人気が高い屋根材ですが、具体的にどのような点において優れているのでしょうか?
ガルバリウム鋼板の主なメリットとして挙げられるのは、以下の4つです。
- 比較的錆びに強い
- 耐久性が高い
- 耐震性がある
- デザインが豊富
ガルバリウム鋼板は表面に傷が生じない限り、他の金属素材と比べると錆が生じにくいのが特徴的です。
耐久性も高く、耐用年数は30年以上であるため、メンテナンスの頻度と費用を抑えられるのもガルバリウム鋼板ならではの魅力だと言えるでしょう。
また、ガルバリウム鋼板は0.4ミリほどの薄さと軽さを誇ります。金属素材であるがゆえに軽量であり、それゆえ住居に負担をかけません。
加えて、金属素材としてはデザイン性が高いのもガルバリウム鋼板ならではの特徴だと言えるでしょう。金属製の屋根材はともすれば無機質で面白みのない外観になりがちですが、ガルバリウム鋼板はカラー・デザインともに豊富。
ガルバリウム鋼板を屋根材として選べば、クールでスタイリッシュな外観の屋根を実現できます。
ガルバリウム鋼板のデメリット
金属製の屋根材の中では頭抜けて人気が高く、耐久性・デザイン性・耐震性が優れているなど「総合力」も高いガルバリウム鋼板ですが、デメリットがないわけではありません。
屋根材を選ぶにあたって知っておきたいガルバリウム鋼板の主なデメリットは、以下の4つ。
- 傷に弱い
- 加工しにくい
- 遮音性が低い
- 結露が生じやすい
ガルバリウム鋼板は軽量で薄いため、表面に傷がつきやすいという特徴があります。傷がつくとそこから侵食がはじまり、すぐに錆びてしまうでしょう。そのため、潮風が強い地域などにお住まいの場合は、屋根材としてガルバリウム鋼板を使うのはあまりおすすめできません。
また、加工が難しいというデメリットも。薄くて軽いガルバリウム響板は加工の難易度が高く、失敗するとすぐに錆びてしまいます。
そのため施工できる業者は限られており、他の屋根材のように外壁塗装業者ではなく、基本的には板金業者が施行を行うことになります。
加えて、遮音性が低いのもガルバリウム鋼板ならではのデメリット。0.4ミリほどの薄さしかなく、さらには金属製なので雨音や振動が響いてしまうのです。
他にも、ガルバリウム銅板は透湿性が低いため湿気が溜まりやすく、結露が生じやすいという特徴も…。結露を放置しておくとカビやコケが発生するだけでなく、腐食が進んでしまうので適切な湿気対策を行う必要があります。
- ガルバリウム鋼板=アルミニウム・亜鉛・シリコンで出来た金属素材
- メリット:耐久性・耐震性に優れておりデザインが豊富
- デメリット:傷ができやすく加工性・遮音性・透湿性が弱い
ガルバリウム屋根についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ガルバリウム鋼板の屋根が人気な理由
金属製の屋根材の中でも、ガルバリウム鋼板は人気が高く、多くの住宅に利用されています。それはいったいなぜなのでしょうか?
ここからは、ガルバリウム鋼板の屋根が人気を集めている主な理由についてチェックしていきましょう。
コストパフォーマンスが高い
ガルバリウム鋼板の魅力としてまず挙げられるのが、コストパフォーマンスが優れているということ。
他の屋根材と比べてもガルバリウム鋼板は決して高くはありませんし、耐用年数が長いのです。強風地域で屋根材に傷がつきやすいといった特殊な場合を除けば、ガルバリウム鋼板の耐久年数は30年ほどになります。
まったくメンテナンスが必要ないというわけではありませんが、他の屋根材と比べるとメンテナンスの頻度と費用を低く抑えられるのはガルバリウム鋼板ならではの魅力だと言えるでしょう。
他素材よりも費用対効果が高いゆえに、ガルバリウム鋼板を屋根材として選ぶ人も多いのです。
軽量でありながらデザイン性も高い
金属製ならではの軽量さに加えて、優れたデザイン性があるのもガルバリウム鋼板が人気を集める理由のひとつ。
スレート屋根に比べるとデザイン性はやや劣るものの、それでも多種多様なデザインが存在し、スレートよりも軽量であるという点はガルバリウム鋼板ならではの長所だと言えるでしょう。
建物に負担をかけないため、カバー工法にも適しています。また、ガルバリウム鋼板の密閉性の高さは結露を発生させる原因にもなりますが、同時に水が入り込みにくく雨漏りに強いという側面も。
そのため、降雨量が多い地域に加えて、雪が多く積もる雪国にピッタリです。豪雪地帯の住宅ではガルバリウム鋼板の使用率が高いという事実は、この屋根材の防水性の高さを証明していると言えるでしょう。
耐震性に優れている
ガルバリウム鋼板は屋根材の中でも特に軽量なため、カバー工法にも頻繁に用いられているほどです。
住宅に負担をかけないため、万が一地震が発生した場合でも住宅の倒壊リスクを下げることができるでしょう。
数十年内に大規模な地震が発生すると予測されているだけに、最近では耐震性を重視してガルバリウム鋼板を屋根材として選ぶ人も増えてきています。
- 魅力1:抜群のコストパフォーマンス
- 魅力2:軽量さとデザイン性の高さを両立
- 魅力3:耐雪性・耐震性に優れているので安心
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ガルバリウム鋼板を取り扱うメーカーとは?
ここまで見てきたように、ガルバリウム鋼板は多くの長所をもつコストパフォーマンスのよい屋根材だと言えるでしょう。
「ガルバリウム鋼板を使って屋根のメンテナンスやリフォームを行いたい」という方のために、ここからは取り扱いメーカーについて詳しく解説していきます。
ガルバリウム鋼板を加工して販売するメーカー
ガルバリウム鋼板を取り扱うメーカーとはすなわち、ガルバリウム鋼板を塗装や加工して販売する企業のこと。
加工メーカーの場合は、遮熱塗装や遮音性に優れた素材を貼るなどして販売しています。
メーカーの多くは鋼板の供給を受けている
ガルバリウム鋼板を取り扱っているメーカーの大半は、自社でガルバリウム鋼板の素材を製造しているわけではありません。
大手の鉄鋼メーカーから鋼板を仕入れた上で、それに加工を施しているのです。
ガルバリウム鋼板の屋根材メーカーを一挙紹介!
では、ガルバリウム鋼板の取り扱いをしているメーカーとして具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、ガルバリウム鋼板の主要な屋根材メーカーを8つピックアップしてご紹介していきます。
ガルバリウム鋼板を取り扱う主なメーカー
ガルバリウム鋼板の主なメーカーとして挙げられるのは、以下の8社です。
- アイジー工業株式会社
- ニチハ株式会社
- 福泉工業株式会社
- 稲垣商事株式会社
- ケイミュー株式会社
- 月星商事株式会社
- 株式会社セキノ興産
- 日本ルーフ建材株式会社
ここからは、それぞれのメーカーの特徴について詳しく見ていきましょう。
アイジー工業株式会社
アイジー工業株式会社は、ガルバリウム鋼板を取り扱うメーカーの中でもシェアトップを誇る企業。
コストパフォーマンスが高い製品を数多く提供している代表的メーカーでもあります。
アイジー工業の代名詞とも言えるガルバリウム鋼板「アイジールーフ」は、マグネシウムのメッキで耐久性が大幅に向上しているのが特徴的。
遮熱塗装と断熱材により熱を通しにくい性質があるので、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせます。
ニチハ株式会社
ニチハ株式会社は、デザイン性が高い高品質なガルバリウム鋼板を提供していることで定評のあるメーカー。
「横暖ルーフα S」は、軽量でありながらほどよい厚みがあるため、傷がつきにくく耐久性が高いという特徴があります。
同時に、気密性を高めることで太陽熱を内部に伝えにくくして断熱性能を高めているため、直射日光の当たる立地条件の住居や気温の高い地域におすすめです。
福泉工業株式会社
商品の取り扱い数の豊富さでは、福泉工業株式会社が有名。福泉工業株式会社は、屋根材を4種類販売している屋根材メーカーです。
特にご紹介したいのが、「CRESPAルーフ(クレスパルーフ)」。金属屋根でありながら瓦の形状をしているというユニークな特徴をもっています。
耐久性と傷つきにくさを維持しながら軽量化に努めているため、耐震性が高く、また和風な雰囲気を出せる人気商品です。
また、福島工業株式会社のもう一つの人気ガルバリウム鋼板である「MFシルキー」も忘れてはいけません。
日本瓦の1000分の1の軽量さを誇る「MFシルキー」は遮熱ちぢみ塗装が施されており、高い耐久性と耐震性で定評があります。
稲垣商事株式会社
屋根材を複数取り扱うメーカーのひとつが、稲垣商事株式会社。大正13年に創業した、老舗中の老舗でもあります。そんな稲垣商事株式会社から発売されている人気商品のひとつが、「ICひらぶき スーパーヒランビー 極み-MAX」。
裏面にガラス系繊維で作った断熱材を取り付けている点が特徴的で、断熱性や遮熱性に優れていると評判です。
また、つや消し素材を使用しているため、周囲に光が反射しないというメリットもあります。ガルバリム鋼板特有の光沢感が苦手な方にピッタリの商品だと言えるでしょう。
ケイミュー株式会社
ケイミュー株式会社は、大手の屋根材メーカーのひとつ。安価で性能が高い商品を多く作っていることでも有名です。
「スマートメタル」は、そんなケイミュー株式会社が誇るコストパフォーマンス抜群の人気商品。
非常に安価であり、なおかつ施工もしやすいというメリットを持っています。他方で、断熱材を取り付けるとやや高値になるというデメリットも。
月星商事株式会社
月星商事株式会社は、日新製鋼の製品の販売を手がける商社です。ガルバリウム鋼板屋根も豊富に取り扱っています。
そんな月星商事会社の人気のガルバリウム鋼板商品としてご紹介したいのが「MSタフルーフ190」。
取り扱いしやすく施工がスピーディーにすむため、工期を短縮できるというメリットがあります。
形状は波板とフラットタイプの2つの種類から表面仕上を選べるのも人気のポイントだと言えるでしょう。
株式会社セキノ興産
セキノ興産は、昭和13年創業の富山を代表する金属屋根材専門のメーカーです。太陽光発電関連の製品を主力としていますが、ガルバリウム鋼板についても豊富に取り扱っています。
その中でも特にご紹介したいのが、「柾目FLEX」。ガルバリウム鋼板は金属製の屋根材の中ではデザイン性が高いことで定評がありますが、それでも金属質でともすれば無機質な外観になってしまいがち。
こうしたガルバリウム鋼板のデメリットを解消してくれるのが柾目FLEXなのです。金属製のガルバリウム鋼板でありながら、柾目(平行な木目)を連想させるデザイン性の高さで人気を集めています。
エレガントで高級感がある上に、和風と洋風のどちらの建築様式にもマッチするところも人気のポイントです。また、曲げる加工にも強く、施工がしやすいというメリットも挙げられるでしょう。
日本ルーフ建材株式会社
高耐久塗料を使用した金属屋根材を販売するメーカーとしてご紹介したいのが、日本ルーフ建材株式会社。
同社の代名詞とも言えるガルバリウム鋼板商品である「さいわいルーフ」は、高耐久素材に加えて、高耐久塗料を利用しているという特徴をもっています。
また、高耐久塗料でありながら、価格は抑えられているコストパフォーマンスの高さが「さいわいルーフ」ならではの強みだと言えるでしょう。
カラーバリエーションは黒・茶・銀黒ラックパール・銀黒の4色と豊富であり、なおかつ塗膜保証も行っているので安心できます。
ガルバリウム鋼板でありながらも和瓦の上品さが感じられるデザインになっているため、和風の屋根を実現したい方におすすめです。
なお、「さいわいルーフ2型」は和風と洋風のいいとこどりのデザインであるため、洋風の建築様式の家屋にもマッチしやすいと言えるでしょう。
ガルバリウム鋼板の屋根材選びのコツ
以上では、ガルバリウム鋼板の代表的なメーカーとおすすめの人気製品についてご紹介してきました。
「選択肢が多すぎて、どのガルバリウム鋼板を選べばよいのかわからない」という方も少なくないことでしょう。
そんな方のために、ここからはガルバリウム鋼板の屋根材選びのポイントについてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
色やデザインで選ぶ
まずおすすめしたいのが、好みの色やデザインで選ぶということ。ガルバリウム鋼板のカラーやデザインのバリエーションは豊富であり、メーカーや商品によって大きく異なります。
そのため、カタログ等で複数のメーカー商品を比較するのがおすすめ。
洋風にマッチするスタイリッシュなデザインの製品もあれば、瓦のような和風のデザインの製品もあるので、希望する仕上がりのイメージに合わせて色やデザインを検討してみてください。
耐久性で選ぶ
ガルバリウム鋼板は屋根材の中でも特に耐久性が高く、その耐久年数は30年ほどであると言われています。
ただし、商品によって10年以上の耐用年数の差があるため、メンテナンスの頻度や費用を抑えたいのであれば、耐用年数が高い商品を選びましょう。
なお、耐用年数が長ければ長いほど価格も高くなる傾向にあるので、予算と相談して決めることが大切です。
価格で選ぶ
デザインや耐用年数ではなく、予算内に収まる価格を重視してガルバリウム鋼板の商品選びを行うのもひとつの方法でしょう。
性能よりも価格を重視するならば、アイジー工業の商品がおすすめです。他のガルバリウム鋼板に比べると安価にも関わらず、耐久性やデザイン性が高く、コストパフォーマンスを重視する方にピッタリだと言えるでしょう。
- 選び方のコツ1:希望する仕上がりに合わせて色やデザインを選ぶ
- 選び方のコツ2:メンテナンスの費用や頻度を考えて耐久性を重視して選ぶ
- 選び方のコツ3:予算を重視してコストパフォーマンスで選ぶ
屋根材選びで迷った時にはガルバリウム鋼板がおすすめ!
今回はガルバリウム鋼板をテーマに、その基本情報やメリット・デメリットに加えて、おすすめのメーカーの商品や選び方のコツについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ガルバリウム鋼板は、スタイリッシュなデザイン性の高さを誇る屋根材です。金属屋根の中でも耐久性・耐震性に優れているだけでなく、錆びに強くカラーバリエーションが豊富なところも魅力的だと言えるでしょう。
メーカーや商品によってそのデザインはさまざまであり、和風の落ち着きのある屋根はもちろんのこと、スタイリッシュでモダンな洋風デザインの屋根も自由に実現できます。
また、メンテンナスの頻度を抑えられるだけでなく、費用対効果が高いといった点もガルバリウム鋼板ならではの魅力。軽量なためカバー工法にも適しているため、既存の屋根のリフォームをお考えの方にもピッタリです。
どの屋根材を選ぼうかお悩みならば、ぜひ候補にガルバリウム鋼板を入れてみてはいかがでしょうか。
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