腰折れ屋根とは、一般的な屋根の途中から勾配が変わり2段階に折れ曲がっている屋根のことです。今回の記事では、腰折れ屋根の特徴や、主なメリットデメリットなどについてお伝えしていきます。
腰折れ屋根に興味がある方は、ぜひご一読ください。
- 腰折れ屋根とは?
- 腰折れ屋根のメリットとデメリット
- 腰折れ屋根のリフォーム方法
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目次
腰折れ屋根とは?
腰折れ屋根とは、屋根の面の途中で勾配が変わるように折れて曲がっている屋根のことです。てっぺんから途中までは緩やかな勾配、腰折れ部から下側の面は急な勾配になっています。
また、腰折れ屋根はマンサード屋根、ギャンブレル屋根と言われることがあります。どちらも屋根の途中から勾配が変わる(2段階に折れ曲がっている)という点では似ていまが、細かく言うと異なる形状です。
マンサード屋根は、寄棟屋根(4面)が途中で折れ曲がっており、ギャンブレル屋根は、切妻(2面)が途中で折れ曲がっています。また、ギャンブレル屋根は将棋の駒のような形で駒形切妻屋根とも言われることがあります。
マンサード屋根やギャンブレル屋根は、海外の屋根の形状として有名です。日本では、これらの細かな違いに着目しないで、混ぜて言われることがあります。
- 腰折れ屋根とは屋根の途中で勾配の角度が変わる屋根形状のこと
- マンサード屋根、ギャンブレル屋根と言われることもある
- 日本では細かく分類せず、途中で勾配の変わる屋根をすべて腰折れ屋根とすることもある
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腰折れ屋根のメリット
腰折れ屋根にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、腰折れ屋根の主なメリットについてお伝えしていきます。
水はけが良い
腰折れ屋根は途中から勾配が急になり、屋根上に水が溜まりにくいため、水はけが良いというメリットがあります。水はけが良いので雨水が屋根にたまりにくく、雨漏りも少ないです。
また水分が屋根にたまらないため、苔の発生も抑えることができます。
おしゃれな外観になる
屋根が2段階に折れ曲がることで、他の住宅に比べてデザイン的におしゃれな外観になります。外観で他の建物と差別化を図れるので、住宅の外観を個性的にしたい人に向いている形状です。
また欧米の屋根に多く見られる形状なので、外観を欧米の建物に寄せたいときにもおすすめです。
狭い土地でも採用しやすい
屋根が折れ曲がってコンパクトになるため、狭い土地でも採用しやすいという利点もあります。一般的な屋根が採用できないようなケースでも、腰折れ屋根なら大丈夫というケースもあり狭小住宅ではより多く用いられる形状です。
屋根の面積が少なくてすむため、狭い土地でも住宅部分を広く取ることができます。
屋根裏を作れる
腰折れ屋根にすることで、一般的な屋根よりも屋根下の空間を広く取ることができます。屋根裏部屋を広くできるので、広い屋根裏部屋が欲しい人にもおすすめの形状です。
屋根の上に雪が溜まりづらい
屋根の途中から傾斜が急になる形状なので、雪がすべりやすくなり屋根の上に溜まりにくいというメリットがあります。雪が多く降る地方では厚く雪が積もる頻度を抑えることができます。
- 水はけが良いので雨漏りしにくく苔も生えにくい
- 建物の外観が西洋風におしゃれになる
- 狭い土地で屋根の面積を小さくすることができる
- 屋根の上に雪が溜まりにくい
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腰折れ屋根のデメリットは?
腰折れ屋根にはメリットのほか、デメリットもあります。
ここでは、腰折れ屋根の主なデメリットについてお伝えしていきます。
通気スペースが取りづらい
屋根の勾配が変わる部分と、通気スペースの繋がりが悪くなりやすいので、通気スペースが取りにくいというデメリットがあります。
屋根の曲がった部分で湿気がたまり、屋根の下地が劣化することもあるので注意が必要です。施工方法によっては、通気が取りづらく換気不良になることも。
結露が起こる可能性が、一般の屋根に比べて高い屋根形状です。
折れ曲がっている部分で雨漏りが起こるかも
屋根の表面は水はけが良く、雨漏りがしにくい構造ですが、一方で傾斜が変わる部分では雨漏りが起こりやすいというデメリットもあります。
折れ曲がっている境目の部分の処理をしっかりとしておかないと、角度が変わる部分の強度が弱くなることもあり注意が必要です。職人の技術水準が低いと、施工不良を起こす可能性もあります。
太陽光パネルが設置は厳しい
太陽パネルを設置する場合は、設置できる面積が狭くなってしまいます。屋根が途中で折れ曲がる形状なので、太陽光パネルが設置できないこともあるでしょう。
太陽光パネルを設置する予定がある場合は、十分な面積を確保できるかどうかを確認しておく必要があります。
- 屋根が途中で折れ曲がるので通気スペースが取りにくい
- 折れ曲がっている部分に湿気がたまりやすく結露が起こりやすい
- 太陽光パネルの設置できる面積が狭くなってしまう
腰折れ屋根のリフォーム方法
一般的な屋根を腰折れ屋根にリフォームするには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、主な腰折れ屋根のリフォーム方法についてお伝えしていきます。
腰折れ板金を使った施工
一般的な屋根を腰折れ屋根にする際には、「腰折れ板金」を使うという方法があります。勾配の変わるところで、板金を曲げたりして加工する方法です。
この方法は、比較的簡単に加工できる一方で加工状態が悪いと加工個所に施工不良が起こりやすく、かつ傷みやすくなるというデメリットもあります。
腰折れ板金を使わない施工
金属素材の屋根を加工して、腰折れ屋根にする工法もあります。腰折れ屋根に適した金属素材が使われるため、腰折れの加工はしやすいです。
ただしこちらの工法も加工がちゃんと行われないと、施工不良が起こります。熟練度の高い職人に依頼したい工法です。
リフォームは板金業者に依頼を
一般的な屋根を腰折れ屋根にリフォームする場合は、板金業者に依頼するのがベターです。
腰折れ屋根にリフォームする際は、雨が流れて排水するために、雨仕舞という処理が適切にされる必要があります。ちなみに、雨仕舞は、雨が入らないように隙間を「仕舞う」ことです。
勾配が変わる「腰折れ」の部分は、屋根材と屋根材の繋ぎ目になります。板金を加工して取り付け、雨漏りを防がないと、雨漏りが起こりやすくなるので要注意です。
腰折れ屋根のリフォームには、熟練の技術が必要になります。リフォームを依頼するときには、腰折れ屋根のリフォームの経験が豊富な板金業者に依頼することが大切です。
- 腰折れ板金を加工して腰折れ屋根を作る工法がある
- 金属性の屋根材を加工して腰折れ屋根を作る工法もある
- 板金を使う工法も使わない工法も、経験豊富な業者に依頼した方が施工不良を起こしにくい
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腰折れ屋根は狭小住宅に向き雨漏りもしにくい
腰折れ屋根は一般的な屋根の勾配が途中からさらに折れ曲がる形状の屋根です。水はけが良いので雨漏りがしにくく、苔も発生しにくいというメリットがあります。
また狭い土地に家を建てる場合にも、屋根の面積を狭くできるのでおすすめです。屋根の面積を少なくできる分、住宅部分の面積も広がり屋根裏部屋も広く取ることができます。
一方で腰折れ屋根の勾配が変わる部分は、結露がたまりやすい、加工が不十分だと雨漏りの原因になりやすいといったデメリットも。リフォームを依頼する場合は、経験豊富な板金業者に依頼することが大切です。
業績豊富な板金業者に依頼して、満足度の高い腰折れ屋根を設置してくださいね!
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