外壁塗装で塗りムラが!原因・対処法・業者選びのポイントを解説

外壁塗装で塗りムラが!原因・対処法・業者選ぶのポイントを解説

外壁は、家全体の美観を大きく左右する重要なパーツ。だからこそ、満足のいく美しい仕上がりを求めたいものでしょう。

ですが、実際に業者に外壁塗装を依頼した人の中には「綺麗な仕上がりにならなかった」「塗りムラが気になる」といったトラブルに遭遇するケースも…。

多くの場合、塗りムラは業者の低い技術力や知識不足・手抜き工事などに原因があります。では、どのような点に気をつければこうしたトラブルを避けられるのでしょうか?

この記事では塗りムラが生じる原因や対処法に加えて、信頼できる業者選びのポイントについても徹底解説しています。

外壁塗装工事をお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • 外壁塗装後に塗りムラが生じるのはよくあること?
  • 塗りムラができてしまう原因とは?
  • 対処が必要な塗りムラの特徴とその方法とは?
  • 満足いく外壁塗装のための業者選びのコツは?
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塗装後の外壁に塗りムラが…

塗装後の外壁に塗りムラが…
外壁塗装にはお金も時間もかかるものですので、イメージ通りの美しい外観を希望するのは当然のことですよね。

ですが、「塗装後の外壁を確認してみたところ塗りムラがあった」というケースも珍しくありません。

そもそも、塗りムラとは施工不良によって生じるものなのでしょうか?それとも多かれ少なかれ避けられないものなのでしょうか?

ここではまず、塗装後の外壁の塗りムラに関する基礎知識についてチェックしておきましょう

手作業のため多少の塗りムラは生じる

結論から言うと、外壁塗装に塗りムラはつきものです

施工不良で塗りムラが生じる場合もありますが、確かな技術力をもった業者が丁寧に塗装をおこなった場合でも、手作業のため多少の塗りムラは生じます。

とりわけローラーやハケで塗装する場合、どんなに丁寧に作業をしたとしても、完全に塗りムラのない外壁を実現することはできません。

塗りムラがあるからと言って、必ずしも施工不良や手抜き工事であるとは限らないのです。

まずはどの程度のムラか確認を

刷毛塗りを採用すれば、ローラーで塗装したときよりも塗りムラができにくくなります。ですが基本的には、「塗りムラが一切ない外壁塗装は不可能である」と考えておいたほうがよいでしょう。

「明らかに凹凸がある」「美観を大きく損ねるような塗りムラである」というレベルでなければ、基本的には気にする必要はありません

外壁塗装工事が完了した後は、まずは塗りムラがどの程度のものかを確認してみてください。インターネットで画像検索をすれば、許容範囲の塗りムラかどうかをある程度チェックしやすくなるはずです。

深刻な場合は対処が必要

相談
塗料が盛り上がるほどの塗りムラであれば、外壁のみならず家全体の見栄えに影響を与えるため、無視できません。

また、場合によっては外壁の耐久性が低下し、寿命が短くなってしまう可能性も…。

塗りムラが深刻な場合は施工業者に相談をして、再塗装も検討してもらいましょう。なお、保証期間を設けている良心的な業者であれば、無料で再塗装をお願いすることも可能です。

まとめると…
  • 手作業で塗装するため、外壁に多少の塗りムラはつきもの
  • 軽度の塗りムラであれは特に気にする必要はない
  • 美観を損ねるほどの深刻な塗りムラであれば、まずは施工業者に連絡を
  • 場合によっては再塗装も検討する

塗りムラができる原因

塗りムラができる原因
手作業でおこなう外壁塗装に塗りムラはつきものとは言え、明らかに施工不良と言える塗りムラが生じてしまうこともあります。

では、そもそもなぜ不適切な塗りムラが生じてしまうのでしょうか?以下では、塗りムラができる主な原因を4つピックアップしてご紹介していきます

塗料選びに問題があった

塗りムラが生じる原因としてまず挙げられるのが、業者の知識不足です。下地と塗料には相性があり、相性が悪いものを使用すれば塗りムラが生じてしまいます。

下地に適した塗料を使わなければ塗装がしにくくなり、結果的に塗りムラができやすくなるため、適切な塗料を選ぶことが大切だと言えるでしょう。

希釈率に問題があった

バツ
下地と相性のよい適切な塗料を使っていても、シンナーや水による希釈率が規定どおりでないと、粘度が高すぎてムラができてしまうことに要注意。

この事例も、施工業者が塗料に関する適切な知識をもっていない場合によく起こるトラブルです。

適正希釈率を守って塗料を使えば塗りムラは生じにくくなるため、業者に依頼せずにDIYで外壁の塗装をおこなう場合は適切に希釈をおこないましょう。

乾燥不足

耐久性と審美性を兼ね備えた塗装を実現するためには、十分に塗料を乾燥させることが不可欠です。

一般的に外壁塗装においては、下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗装をおこない、それぞれに乾燥時間をもうけることが必要です。

下塗りや中塗りが十分に乾燥する前に次の塗装をしてしまうと、施工不良を起こしていびつな塗りムラが生じてしまうでしょう。

プライマーや塗料によって必要な乾燥時間はさまざまであり、また気温や湿度の影響を受けることにも注意が必要。

寒い日や湿度の高い日は塗料が乾燥しにくいため、湿度が低く晴れた日に塗装をおこなうことをおすすめします。

なお、雨の日に塗装をしてしまうと雨水と塗料がまじって塗りムラがひどくなりやすいので、必ず晴天時に施工しましょう。

職人の技術不足

適切な塗装方法を知らない職人が塗装したことが、塗りムラの原因であるケースも珍しくありません。塗装には一定の技術と経験が必要なため、DIYや格安業者は避けるのが無難です。

有資格者や熟練の職人に塗ってもらうのが一番ですので、そうした職人を有する優良業者に外壁塗装工事を依頼しましょう。

まとめると…
  • 原因1:下地と相性の悪い塗料を用いてしまった
  • 原因2:適切な希釈率で塗料を希釈していなかった
  • 原因3:十分に乾燥していない状態で上塗りをした
  • 原因4:職人の塗装技術に問題があった

塗りムラが目立つ!対処は必要?

塗りムラが目立つ!対処は必要?
熟練の職人が適切に塗装をおこなっても、塗りムラを完全に防ぐことは不可能に近いと言えるでしょう。

ですが、施工不良などで明らかに塗りムラが目立つ場合には、何らかの対処が必要です。

以下では、塗りムラに対処が必要なケースとその理由について解説していきます

美観を損ねてしまう

塗りムラによって大きな凹凸が生じた場合は、外壁のみならず家全体の美観を損ねてしまいかねません

見栄えが悪くなっているならば、塗り直しを検討したほうがよいでしょう。

風雨や紫外線のダメージを受けやすくなる

気候 日光

単に見た目が悪くなるだけでなく、塗りムラが原因で外壁の耐久性に支障が出てしまう場合もあります。

そもそも、塗料にはおしゃれな外観を実現することに加えて、雨風や紫外線から外壁を保護して劣化を防ぐ役割があります。

そのためには、中塗り・上塗りと重ね塗りをして均一に塗膜に厚みを出すことが大切。

塗りムラによって塗料が薄くしか塗られていない場合は塗膜の厚みが不十分であるため、紫外線や風雨からの防護機能が低下してしまうでしょう

通常ならば10年ほどもつ塗料であっても、雨風や紫外線のダメージを受けて耐用年数が短くなる恐れがあります。

その結果、外壁のメンテナンスの頻度や費用が高くなってしまうでしょう。

外壁の寿命が短くなる

塗りムラがあると塗膜が薄くなるため、剥がれなどのトラブルが起きて耐久性が低下したり、厚い部分にカビが生えやすくなるといった問題が起こりやすいことにも要注意。

カビやコケを放置しておくと見栄えが悪くなって不潔な印象を与えるだけでなく、湿気た状態が恒常化し、外壁内部の腐食が進んでしまう可能性も…。

こうした理由から、塗りムラがひどいと結果的に外壁そのものの寿命が短くなりやすいのです。

外壁の耐用年数のことを考えると、目立つ塗りムラは放置せず、再塗装する必要があると言えるでしょう。

まとめると…
  • 目立つ塗りムラはさまざまなトラブルを招く恐れがある
  • トラブル1:外壁や家全体の美観を損ねる
  • トラブル2:雨風や紫外線の影響で劣化しやすくなる
  • トラブル3:外壁の耐用年数が短くなる

対処が必要な塗りムラの特徴

対処が必要な塗りムラの特徴
「どの程度の塗りムラであれば再塗装や補修が必要なのか、よくわからない」と感じている方も多いはず。

そこで以下では、対処が必要な塗りムラの特徴を2つピックアップして解説していきます。ご自宅の外壁の塗りムラが気になっている方は、ぜひ参考になさってみてください。

ムラが広範囲に現れている

手作業のために多少の塗りムラが生じるのは仕方がないことですが、通常であれば、ごく一部に目立たない程度のムラができるだけです。

塗りムラが外壁の広範囲に現れている場合は、見栄えをよくするという塗料の機能をほとんど果たすことができていないため、再塗装が必要になります。

塗料に関する正しい知識や適切な塗装技術がない職人が施工したり、悪質業者によって手抜き工事をされると、外壁の大部分に塗りムラが生じることになるでしょう。

塗装が薄すぎる

塗料 白

塗りムラが外壁全体に及んでいなかったとしても、他の箇所と比べてムラのある部分の塗装が薄すぎる場合は再塗装が必要です。

塗料はある程度の厚みの塗膜を形成することで、外壁を紫外線や雨水、風などから保護する役割を果たすことができます。

塗装が薄すぎるということは外壁を保護するための塗膜がほとんど機能していないということです。

放置しておくと剥がれやひび割れなどのトラブルを起こすだけでなく、耐用年数を待たずして寿命を迎えてしまうため、できるだけ早めに再塗装をする必要があるでしょう。

まとめると…
  • 広範囲に塗りムラが生じている→見栄えが悪くなるため再塗装
  • 塗りムラがある箇所の塗装が薄すぎる→外壁保護ができていないため再塗装

塗りムラができてしまった時の直し方

塗りムラができてしまった時の直し方
軽微な塗りムラならば気にしたり心配したりする必要はありません。他方で、明らかに大部分にムラが広がっていたり、技術力不足や手抜き工事でムラが生じているならば、再塗装を検討しましょう。

ここからは、塗りムラができてしまった場合の直し方についてご紹介していきます

施工業者に連絡する

まずは外壁塗装を依頼した施工業者に連絡し、塗りムラができていることを伝えましょう

優良業者やしっかりとした保証期間を設けている業者であれば、追加費用を支払わずとも再塗装をしてもらうことも可能。

他方で、業者に非があることが明らかでない場合などは、再塗装のために費用を支払わなければならないこともあります。

第三者機関に相談する

電話
良心的な業者の場合、施工不良による塗りムラならば再塗装に応じてくれるはずです。

他方で、「こちらに非はない」「再塗装の必要のない軽微な塗りムラである」といった主張をして、再塗装や保証をしてくれない業者もいます。

こうした対応を受けた場合は、国民生活センターや「住まいるダイヤル」など第三者機関への相談を検討してみてください。

対処法に関する助言や法的なアドバイスをもらえることがあります。それでも解決しない場合は、司法書士など法律のプロに相談するという方法もあるでしょう。

相談の際には、証拠となるような書類や写真、業者とのメールのやり取りのコピーなどを用意しておくとスムーズにいきやすいです。

まとめると…
  • 施工業者に連絡をして再塗装をしてもらう
  • 施工業者が誠実に対応してくれない場合は第三者機関に相談する

塗りムラを防ぐために!業者選びのポイント

塗りムラを防ぐために!業者選びのポイント
せっかくお金をかけて外壁を塗装するのですから、満足のいく仕上がりを実現したいものですよね。そのためには、信頼のおける優良な業者に施工を依頼することが不可欠です。

悪質な業者に依頼してしまうと、人件費や材料費をカットするためにわざと手抜き工事をしたり、技術のない職人に塗装を任せたりして塗りムラなどのトラブルが起きやすくなります。

では、どうすれば信頼できる業者にめぐり会えるのでしょうか?ここからは、塗りムラを防ぐために知っておきたい外壁塗装業者の選び方のコツについて解説していきます

実績のある業者を選ぶ

業者選びに当たってまずチェックしたいのが、どれくらいの外壁塗装工事の実績があるかということです。

一般的に、実績数が多ければ多いほど技術力が向上しやすいため、安心して工事を任せやすいと言えるでしょう。

他方で、施工実績が少ない業者だと技術面で不安があるため、あまりおすすめできません

見積もり時に営業マンに直接実績について尋ねるか、あるいはホームページのある業者ならば実績数や施工写真を掲載していないか確認してみてください。

悪徳業者には要注意!

業者
いきなり家に訪問してきて「塗装が必要です」と契約を迫ってくる業者には注意が必要です。もちろん、信頼できる優良業者の中にも飛び込み営業をするところもあります。

ですが、「今すぐ再塗装をしないと大変なことになる」といったように、過剰に不安を煽って正常な判断ができないようにして、その場で契約を求めてくるならば悪徳業者の可能性が高いでしょう。

「もう少し検討したい」と契約を断ったときの営業マンの反応をチェックするのも、おすすめです。優良業者ならば客の意志を尊重してくれますが、悪徳業者はしつこく食い下がってきたり、あからさまに不機嫌な態度をとるでしょう。

なお、もしも営業マンのセールストークに乗せられて不必要な外壁塗装工事の契約を結んでしまった場合は、クーリングオフ制度の利用を検討してみてください。

ただし、チラシなどを見て自ら業者に連絡をし、訪問を受けて契約をした場合は、クーリングオフの対象とならないことに注意が必要です。

過去の施工実績を確認する

実績数が多ければ技術力が高い傾向にありますが、絶対にそうだとは言い切れません。

業者が実際に塗装した住宅が近くにあるのならば見せてもらうと、確かな技術力があるかどうかを確認しやすいでしょう。

塗りムラがないかどうかを実際にチェックすることができます。

相見積もりをおこなう

たった1社のみに見積もりを依頼してそのまま契約してしまうよりも、いくつかの業者から見積もりをとり、その内容や費用を検討したほうが優良業者を見つけやすいでしょう。

相見積もりをすることで施工内容や費用が適切なものかどうか、見積もりの書き方が丁寧かどうかといった点をチェックできます。

まとめると…
  • コツ1:実績豊富な業者を選ぶ
  • コツ2:飛び込み営業には警戒する
  • コツ3:不本意な契約をしてしまった場合はクーリングオフを検討
  • コツ4:実際の施工例を見せてもらう
  • コツ5:相見積もりをして複数の業者を比較する

塗りムラを防ぐためには信頼できる業者選びが大切

今回は外壁塗装の塗りムラについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。塗装は手作業でおこなうため、軽微な塗りムラは避けられません。

ただ、施工不良によって塗りムラが生じることも少なくなく、その程度がひどい場合は美観を損ねるだけでなく、外壁の耐久性や耐用年数を低下させてしまいます。

塗りムラを防ぐためには確かな技術力と豊富な実績をもつ、信頼できる業者に工事を依頼することが大切です。評判をチェックしたり、相見積もりを活用したりして優良な業者を見つけましょう。

 
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