塗装業にはさまざまな資格があります。具体的にはどのような資格があるのでしょうか。
今回の記事では塗装業に関する資格についてお伝えしていきます。塗装業の資格について興味がある方は、ぜひご一読ください。
- 塗装業を資格で選ぶ方法も
- 塗装業には重要な2つの資格がある
- 塗装業に関する資格をご紹介
- 資格があるからといって優良業者とは限らない
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塗装業者は「資格」で選ぶのもアリ?
数多くある塗装業者から、どのように業者を選んだらいいか悩んだことはないでしょうか。塗装業者選びに迷ったら塗装に関する資格を持っているかどうかで選ぶのも一つの方法です。
今回の記事では、塗装に関する資格やその概要、どのようなケースで役立つかなどについてお伝えしていきます。塗装に関する資格について知りたい方は、ぜひ後の章も読み進めてください。
- 数ある塗装業者から依頼する業者を選ぶのは難しい
- 資格を持っているかどうかを判断材料にするのもアリ
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塗装業で重要な2つの資格
塗装業では以下の「一級塗装技能士」と「塗装工事業許可(建設業許可)」の2つの資格が重要だとされています。
ここでは、その2つの資格がどのような資格かについてお伝えしていきます。
一級塗装技能士
一級塗装技能士とは、厚生労働大臣に認可される塗装に関する技術や知識を証明する資格です。
一部を除き、塗装業で7年の実務経験、もしくは二級塗装技能士になって5年経つと受験できます。試験の合格率は約4割程度です。
塗装に関する試験の中で最も難関で、一定レベル以上の知識と技術、経験が必要とされます。この資格を持っているなら、信頼できる業者と判断しても良いでしょう。
塗装工事業許可(建設業許可)
塗装工事業許可(建設業許可)は、国土交通大臣による建設業の28種類ある許可業種のひとつです。
この許可を取得するには、建設業に関し5年以上経営業務の管理責任者としての経験が必要で、「不正または不誠実な行為をする恐れが明らかな者でないこと」の条件がついています。
税込み500万円以上の工事を請け負う場合は、必須の事業許可です。この許可を得るには、塗装に関する技術のみならず経営に関する知識や経験も必要とされます。
塗装業者を資格から選ぶときは、一級塗装技能士とこの塗装工事業許可を持っているかどうかを判断基準にすると良いでしょう。
資格の種類 | 認定団体 | 取得条件 |
一級塗装技能士 | 厚生労働省 | 塗装業で7年の実務経験、もしくは二級塗装技能士になって5年経過すると受験が可能(一部を除く)
合格率は4割程度 |
塗装工事業許可(建設業許可) | 国土交通省 | 建設業に関し5年以上経営業務の管理責任者としての経験が必要
「不正または不誠実な行為をする恐れが明らかな者でないこと」の条件つき 税込み500万円以上の工事を請け負う場合は必須の許可 |
- 一級塗装技能士、塗装工事業許可は両方とも国家が発行している資格や許可
- この資格を持つ業者は一定の技術を持っていると判断できる
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塗装業に関する資格を紹介!
塗装業に関する資格はほかにも複数あります。
ここでは、塗装業に関連する主な資格をご紹介していきます。
二級塗装技能士
二級塗装技能士とは、都道府県知事が認定する、塗装の知識と技能を証明する資格です。
この資格は、職業訓練校に1年以上通うか、塗装業で2年の実務経験があると受験できます。
試験は学科と実技が課されます。
塗装科・職業訓練指導員
塗装科・職業訓練指導員とは、都道府県知事が与える免許のような存在の資格です。
この資格は、塗装業で15年の実務経験があるか、一級塗装技能士の資格を持っていると受験できます。
なおこの免許を取得すると、職業訓練校で技能士などを育成する講師になれます。
長期の実務経験と、一級塗装技能士の資格を持っている必要があるので、塗装の資格の中ではかなり信頼性の高い資格です。
有機溶剤作業主任者
有機溶剤作業主任者は、厚生労働省が認める、有機溶剤による身体的な被害防止の指揮・監督をおこなう資格です。
塗装業の場合は、油性塗料でシンナーやラッカーを扱うので労働基準法で必要と定められています。
講習を受けることで取得することができます。現場の責任者が持っていると良いでしょう。
足場の組立て等作業主任者
「足場の組立て等作業主任者」という、足場の組み立てに関する資格もあります。この資格は一般社団法人労働技術講習協会が認める資格です。
自社で足場を組み立てる場合には、この資格を取得している必要があります。広範囲の壁面を塗装するときには、足場は必須です。
足場の組み立てが必要な工事を依頼するときは、この資格を持っているかを確認すると良いでしょう。
リウォール診断士
リウォール診断士は、日本ペイントが販売する塗料「ダイヤモンドコート」の認定施工務店にのみ発行される民間資格です。日本ペイントが認可しています。
民間資格で、特殊な塗料を塗装できる資格なので、保持している業者はそれほど多くありません。
「ダイヤモンドコート」で塗装したい依頼主が、この資格を持っている業者を探すことが多いのではないでしょうか。
この資格を保有している業者がいない地域もあるので、ダイヤモンドコートの塗装を希望している場合は、業者が近くにいるかどうかも合わせて確認する必要があります。
雨漏り診断士
雨漏り診断士は、NPO法人雨漏り診断士協会による、雨漏りに関する知識を持っていることを証明する民間資格です。
雨漏りがあった場合はこの資格を持つ診断士に依頼して調査してもらうと良いでしょう。しっかりと雨漏りの原因を調査することができます。
リフォーム業者の中には雨漏りを勝手に診断して、必要のない工事を受注させる悪徳業者もいるので、そういった被害に合わないためにも資格を持った別の業者に診断してもらうと安心です。
カラーコーディネーター
カラーコーディネーターは東京商工会議所による、色に関する知識を持っていることを証明する資格です。
主にインテリアデザインで活躍する資格ですが、外壁などの色を決めるときにも役立つでしょう。
級数に応じて専門性が上がっていきます。カラーコーディネーターの資格は、外壁や室内インテリアだけでなく、服飾方面の仕事でも資格を活かすことが可能です。
施工管理技士
施工管理技士は国土交通省が認める、建設業法第27条の2に基づき実施されている資格です。
施工過程における施工計画、行程管理、品質管理、安全管理に重点を置きます。大規模な工事を受注するには、一級施工管理技士の資格の所持が必須です。
外壁塗装診断士
外壁塗装診断士は、一般社団法人全国住宅外壁診断士協会が認める、実務経験5年間以上で受験できる民間資格です。
この資格は、外壁の性能と課題に対処する専門的な知識を習得しており、依頼者に公正なアドバイスや提案ができる優れた技術者であることを証明します。
試験は筆記のみですが、多くの知識を勉強して試験を受ける必要があるでしょう。
認定団体 | 取得条件 | |
二級塗装技能士 | 各都道府県 | 職業訓練校に1年以上通うか、塗装業で2年の実務経験があると受験できる |
塗装科・職業訓練指導員 | 各都道府県 | 塗装業で15年の実務経験があるか、一級塗装技能士の資格を持っていると受験できる |
有機溶剤作業主任者 | 厚生労働省 | 塗装業の場合、油性塗料でシンナーやラッカーを扱うので労働基準法で必要と定められている |
足場の組立て等作業主任者 | 一般社団法人労働技術講習協会 | 自社で足場を組み立てる場合には、この資格を取得している必要がある |
リウォール診断士 | 日本ペイント | 日本ペイントが販売する塗料「ダイヤモンドコート」の認定施工店にのみ発行される |
雨漏り診断士 | NPO法人雨漏り診断士協会 | 雨漏りに関する知識を持っていることを証明する |
カラーコーディネーター | 東京商工会議所 | 色に関する知識を持っていることを証明する資格 |
施工管理技士 | 国土交通省 | 施工過程における施工計画、行程管理、品質管理、安全管理に重点を置いた資格
大規模な工事を受注するには、一級施工管理技士の資格の所持が必須 |
外壁塗装診断士 | 一般社団法人全国住宅外壁診断士協会 | 実務経験5年間以上で受験できる
外壁の性能と課題に対処する専門的な知識を習得しており、依頼者に公正なアドバイスや提案ができる |
資格持ち=優良業者とは限らない?
資格を持っている業者はすべて優良業者と判断しても大丈夫なのでしょうか。
ここでは、資格を持っている業者が必ずしも優良業者とは限らないという一例をご紹介していきます。
民間資格では信頼性が低いものもある
塗装に限った話ではありませんが、資格の中には民間の資格も多くあり、中には信頼性の低い資格も存在します。
国家資格であれば信頼できますが、お飾り程度の民間資格もあるため資格を所持していることが必ずしも信頼につながるわけではないので注意しておきましょう。
また、ほとんどの資格は一度取得したら喪失することは滅多にありません。そのため、資格は持っていても実際は実務から長く離れていて技術が低下しているケースもあるので注意が必要です。
- 資格の中には信頼性に乏しい民間資格もあるので要注意
- 国家資格であれば信頼できる
- 一度取得した資格はほとんどの場合喪失されないので技術低下をしている可能性もある
塗装業者の資格は信頼できる資格か確認を
塗装業者に資格には様々な種類の資格があります。国家資格から、民間の資格まで幅広く、中にはそれほど信頼性が高くない資格も存在します。
国家資格の場合は信頼できることがほとんどですが、民間資格の資格は信頼性がピンキリなので注意が必要です。業者選びに悩んだとき、資格で業者を選ぶ方法もアリですが、資格の信頼性についてはしっかりとリサーチすることが大切です。
資格から業者を選ぶときは、信頼できる資格を持ち実績も豊富な業者を選ぶようにしましょう。
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