「塗装屋」ってどんな職業?優良な塗装業者を見分ける方法【完全版】

外壁塗装は生活に関わるとても大切なものです。そもそも、なぜ家の外壁塗装が必要かご存知でしょうか?一言で言えば外壁塗装の目的は「家の外壁材を保護するため」です。

そしてその大切な作業を行うのが外壁塗装業者、いわゆる「塗装屋」となります。しかし、初めて塗装業者を選ぼうとする際、優良な塗装業者の見分け方がわからない、選択肢が多すぎて困ってしまうなど、戸惑う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、「塗装屋」とはそもそもどんな職業なのか?また、優良な塗装業者を見分ける方法についてご紹介します。

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塗装屋について詳しく知りたい!

塗装屋について詳しく知りたい!

塗装業にはあらゆるタイプの塗装があります。たとえば、外壁や建物の屋根、室内などを塗装する建築塗装、木をメインに扱う木工塗装、車の鉄板を直したり塗装する板金塗装など様々です。

このように、様々なものを塗る仕事を行う業者を総称して「塗装屋」と言います。ここでは、私たちの生活に深く関わる仕事「塗装屋」について、詳しく解説していきます。

塗装屋の仕事内容

塗装屋とは外壁や内壁のほか鉄や木材など様々なものに色を塗る仕事です。

ただし、色を塗ると一言でいっても、塗装をする材質や状態など、対象に応じて塗料を変えたり、塗り方を変えたりする必要があります。

  1. スプレーガン吹き塗装を専門とする「ガン屋」
  2. 橋梁鉄骨専門の「コツ屋」
  3. ビルやマンション専門の「野丁場」
  4. 一軒家専門の「町屋」
  5. お店やあるいは内装専門の「内装屋」
  6. 車の板金塗装をする「板金屋」
上記のように、専門知識をもったそれぞれの分野に塗装屋の仕事は分かれています

したがって、選択しようとしている塗装屋は「何が専門の塗装屋なのか?」を見極めて選ぶ必要があります。

 塗装屋のお給料はどれくらい?

費用

塗装屋のお給料は、基本的に月間で15〜30万円程度+ボーナスが1〜2ヶ月分程度が多いと言われています。ただし、職人と見習いでは相場がさらに大きく分かれます。たとえば、月給制の場合、見習い期間の年収は200万円から240万円程度です。

さらに、年数を重ねる事で職人の腕前も上がっていき、結果年収も増えていきます。それでも、40代の塗装職人の給料は約30万円程度で、ボーナスもないところもあり、年収も400万円前後です。

所属する会社によって大きく差がでるのが塗装屋のお給料と言えます。

 塗装屋とペンキ屋の違い

昔は「ペンキ屋」という名前を多く聞いたのではないでしょうか?一般的には同じ「塗装業を行う業者」という意味なので、塗装屋もペンキ屋も呼び方が違うだけで同じ意味合いとなります。

しかし、建築塗装ではプロが「ペンキ屋」と呼ぶことはありません。

ペンキとは
オイルペイントや合成樹脂調合ペイントのこと。塗装で使うシリコンやフッ素は「塗料」が正しく、「ペンキ」と「塗料」の2つは、似ているが異なるもの

正しい知識を持っている建築塗装屋ならば、ペンキ塗料と建築塗料の成分の違いを分けて考えるため、ペンキ屋と呼ぶことはないのです。

まとめると…
  • 様々なものを塗る仕事を行う業者を総称して「塗装屋」と言う
  • 塗装屋は専門知識をもったそれぞれの分野で仕事が分かれる
  • 塗装屋のお給料は月間で15〜30万円程度+ボーナスが1〜2ヶ月分くらい
  • 塗装屋もペンキ屋も呼び方が違うだけで同じ意味

塗装屋の職人になる人とは?

塗装屋の職人になる人とは?

塗装屋は未経験から挑戦しやすい仕事です。資格を持たずとも働ける業種なので、比較的入り口は広いと言えます。

経験がスキルや知識になり、長く働く事で職人となれるのでやりがいがありますが、途中で挫折して塗装屋をやめてしまう人も多くいます。実際どのような人が塗装屋の職人になっているのか、ご紹介していきます。

若い年齢から塗装屋を目指す人

塗装の業界では、若い年齢から塗装屋を目指す人が多いです。資格が必要なかったり、早めに挑戦すると手に職をつけられるため、中学卒業後や高校卒業後に新卒で入社する人が多くいます。

まずは塗装店の親方のもとで下積みをして、しっかり経験を積む事になります。結果、若くして独立することができるため、塗装屋を目指す人もいます。

もともと土木関係や建築関係の仕事をしていた人

もともと土木関係や建築関係の仕事をしていた人から業種が近いため転職先として選ばれることも多くあります。

塗装業界の場合、見習いとして働き始め塗装職人として育つまでは5年~10年かかると言われています。

しかし、もともと土木関係や建築関係の仕事をしていた場合、塗装についての知識の積み重ねがあるため塗装業界に入りやすく、スキルも習得しやすい条件がそろっています。

他の塗装を経験している人

業者

車や家具など他の塗装を経験していれば、塗装の技術や知識など、共通部分があるため転職しやすい業種と言えるでしょう。

車や家具の塗装だけでは仕事の量に制限がありますが、塗装工としての屋根や外壁の建築塗装スキルも磨くことができます。そのため、塗装職人としての高いスキルを磨くために参入してくるのです。

優良な塗装屋を見分ける方法

優良な塗装屋を見分ける方法

優良な塗装屋を見分ける方法は、まず「正しい情報を集めること」がカギとなります。塗装屋を選ぶ時に偏った情報で比較してしまうと、本来、優良業者なら15年保つ塗装が、たったの5年で補修しなければならなくなった、など悪徳業者を選んでしまう危険があるのです。

この項目では、塗装屋選びで失敗しないために、正しい優良塗装屋の見分け方を解説します!

塗装に必要な資格を持っているか

塗装はきちんとした技術や知識が無いと、安全で長持ちする丁寧な塗装工事をする事が出来ません。技術や知識を保有しているかどうかの判断ポイントは、国家資格の「塗装技能士」という資格を持つ職人がいるかどうかです。

「塗装技能士」には1級と2級があり、特に1級塗装技能士を持つ職人は、国から認められた腕の良い塗装職人という事となります。施工を依頼する際には、塗装技能士1級を持つ職人がいる業者を選択するようにしましょう。

実績を明確に公開しているか

電話

実績を明確に公開していることは重要なポイントです。塗装実績がない業者に依頼をしてはいけません。なぜなら、塗装実績というのは過去にしてきた仕事の事実、つまり今の仕事の根拠につながるからです。

悪徳業者の多くは、経験が浅い職人を派遣して工事費用を安く抑えたり、必要な工程を省いて提案してくる場合があります。いくら見積もりや提案が優れていても、塗装実績が伴っていなければ、何の根拠にもならないのです。依頼する会社のホームページは要チェックです。

良いホームページの特徴
  • 施工事例が丁寧に載っている
  • お客様の写真や施工後のアンケートが載っている
  • ショールームや会社の所在が明確になっている
写真や日付のない口コミについては、根拠が乏しいため、それだけでは信用できません

最低限のマナーは守れているか

施工時の挨拶や、現場の掃除や片づけをしているかのマナーの確認も検討材料になります。職人の仕事相手は壁ではありません。家主です。

その家主への配慮が欠けているということは、塗装屋としての職人教育がきちんとされていないと言えるでしょう。優れた塗装屋であれば人材教育には力を入れており、むしろ、教育ができていない業者は廃業に追い込まれてしまいます。

塗装屋に依頼する際の注意点!

塗装屋に依頼する際の注意点!

塗装屋に外装塗装を依頼するには注意が必要です。実は「外壁塗装ほど手抜きをしやすい仕事はない」からです。

たとえば塗装工事には定価が存在せず、業者が価格を好きな値段で設定できてしまいます。また、一般の私たちとって塗装した直後の外壁というのは、施工不良があっても見極めづらく、素人目にはきちんと施工できているように見えてしまうのです。

そのため、施工技術の浅い職人の施工不良や、不当な価格を平気で請求する悪質な業者が多く存在しています。塗装屋に依頼する際の注意点を押さえて、悪徳業者を選んでしまわないようにしましょう。

複数の業者に見積もりを依頼する

相見積もり

外壁塗装は塗料・中間マージンなどが存在していて、金額のバラつきが多く、定価がない業界です。

その為、1社だけでは、その価格や施工内容が適切かどうか、判断する事が難しいと言えます。

外壁塗装を考えている場合は、多数の業者から見積もりを取り、しっかり比較してみる事が大切です。

よい見積書の具体例
  • 数量などの箇所に一式と表現していない
  • 塗料の種類を明確にしている
  • 塗料を塗る回数の表記がある
  • どこに塗料を塗るか具体的に表記している

訪問販売業者との契約は避ける

実際に見積もりにくる担当者が、施工経験者か未経験者かは大きな差となります。なぜなら、経験の無い担当者が見積もりをする場合、間違った塗料を選定して、施工不良につながるケースがあるからです。

訪問営業が詐欺であると言われる一つの理由に、取引先のない業者の未熟な職人が営業に来る事が多いことがあげられます。詐欺ではなくとも、施工不良につながるケースも少なくありません。また、詐欺である場合には、外壁の状態を大げさに悪く言い、不安感をあおったり、契約を急がせる特徴があります。

特に、地震や災害などが起こった後に多い詐欺が「すぐに工事を始めないと外壁から倒壊する」「急いで外壁塗装しないと危険」などの詐欺です。不安を過剰にあおってくる業者がいるので、注意しましょう。

工事期間が短すぎる業者は危険

デメリット

通常、外壁工事にかかる期間は10日前後と言われています。そのため、極端に日程が短い工事期間の場合、手抜き工事をしている可能性が考えられます。

外壁塗装は技術が確かな業者でも基本は3度塗りとなります。例えば「早く乾く特別な塗料を使っています」「外壁の痛みが少ない為、1度塗りで完了です」など、不自然な理由や日程の場合は注意が必要でしょう。

工事を早く終わらせる事ができるのであれば、依頼する側は嬉しいものです。ですが、しっかりとした施工を行ってもらうためにも、ある程度の日程を確保するように心がけましょう。

アフターフォローがしっかりしている塗装業者を選ぶ

外壁は年数がたてば、どのような高い技術で施工しても、塗装剥がれなど自然に起こりうる現象があります。そのため、アフターフォローが万全である塗装業者を選ぶことが大切です。

しかし、訪問販売や安く施工した業者の場合、アフターフォローどころか、施工完了後に連絡自体取れなくなる、といった悪質なケースもあります。また、契約時にアフターフォローの内容が曖昧なまま施工してしまうと、いざ修繕の依頼をしたとしても、保証対象外となる場合もあります。

そのため、契約前にアフターフォローの具体的な内容を事細かに確認し、さらに、書面で取り交わす必要があるのです。

優良な塗装屋を見分けて外壁塗装を行おう!

いかがでしたでしょうか?外壁塗装に関して業者を選ぶ際、不安を感じている方は多いと思います。

優良な業者かどうかは施工が完了するまで安心できないかもしれません。しかし、ここであげたように『優良な塗装屋の見分け方』を理解し、身に着けていれば、安心して業者を選ぶ事ができるでしょう。

外壁塗装は10数年に1度の大きな工事になりますから、あわてて決めず、納得のいくまで検討してみて下さいね。

 
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