屋根塗装はすぐに終わりそうなイメージとは違い、実は意外と工程が多く時間がかかる工事です。そんな屋根塗装がどんな工程で進むか知っておくと、工事で起こるトラブルの防止にもなります。 今回の記事では屋根塗装にかかる日数や、その行程・手順について詳しくお伝えしています。屋根塗装について知識を得ておきたい方は、ぜひご一読ください!
監修:外壁塗装ほっとらいん編集部
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屋根塗装の工程と日数
屋根塗装は簡単に終わりそうなイメージを持つ人も少なくありません。しかし意外と日数が必要で、その手順も多い工事です。ここでは、屋根塗装に必要な日数と主な工程についてお伝えしています。
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工程一覧と工期
屋根塗装の工程は工事の内容によって異なりますが、主な工程は以下のとおりです。表には工事に必要な日数も一覧にしてあります。
工程 | 日数 |
足場設置 | 1日 |
塗装前の洗浄 | 1~3日 |
下地処理 | 1日~ |
塗装前の養生 | 1日 |
下塗り・タスペーサー設置 | 1日 |
中塗り・上塗り | 2日~ |
縁切り※ | 1日 |
点検・手直し | 1日 |
足場解体・片付け | 1日 |
※タスペーサーを設置する場合は、縁切りは不要です。
屋根塗装にはこれだけの工程があります。全体を通しての工期の目安は7~10日、外壁塗装も一緒にする場合は10~14日ほど必要です。
事故を起こさず安全に作業するために足場の設置はとても重要です。足場の設置とともに、落下防止のネット設置や、塗料等の飛散を防止するための養生も一緒に行います。
汚れが残っていると塗装が長持ちしない原因になるため、主に高圧洗浄機を使って洗浄します。高圧洗浄機が使えない部分は手作業で洗浄です。
手作業が多い、汚れが多いと工期がのびることもあり注意が必要です。カビや藻の汚れがひどいときは抗菌剤を塗布します。洗浄後の乾燥時間が必要なので、洗浄が1日で終わらない可能性もあります。
下地処理では、ひび割れなどの傷みのある箇所を補修します。割れているスレート瓦などは、コーキングを用いてつなぎ合わせます。
この工程で釘の打ち直しや交換を行う場合も。金属部分を塗装する場合は、錆をしっかり落としたりケレンをして錆止めも塗布します。
ケレン作業とは、屋根・外壁塗装の際に行われる下地処理のことです。外壁や屋根などのサビ、また古い塗装を削ぎ落とすディスクサンダ―という電動工具や、ケレン作業用のハンマーなどを使って作業が行われます。ケレンによって下地が整い、塗料の密着性が上がるためとても重要な作業です。
屋根以外の色を塗らない部分に、ビニールやテープを使って養生をしていきます。周辺の塗料が飛び散る危険性があるところには、特にしっかりした養生が必要です。車やエアコン室外機には専用のカバーをかけたりして、飛び散りを防ぎます。
下塗りでは、シーラーやプライマーといった下塗り専用の塗料で屋根を塗ります。上塗り材をきれいに塗ったり、長持ちさせるための下地作りは非常に重要な工程ですが、細かいところを塗らないなど手抜きする業者もいるので注意深くチェックすることが大切です。また、下塗りが終わったタイミングで雨漏りなどを防ぐためのタスペーサー設置を行います。
タスペーサーとは、屋根の劣化や雨漏りなどを防ぐために、屋根と屋根が重なっている部分の間に差し込む道具のことです。差し込むだけで人件費も時間も削減できるため、近年多く使われています。
タスペーサーを設置することで、この後の塗装で屋根と屋根の隙間がふさがれることを防ぎ、屋根にたまった水もきちんとはけるようになります。ただしタスペーサーが使えない屋根もあり、その場合は縁切りという従来の手法で水はけを良くします。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使うので、上塗り2回と表現する業者もあります。二回塗料を塗るのは、塗膜の厚み(膜厚)をだすためです。
塗料は商品ごとにメーカーが定めた膜厚にする必要がありますが、一回で厚く塗ると中が乾かないなど初期不良を起こすため、二回に分けて塗装します。
タスペーサー設置をせず、縁切りを行う場合にはこのタイミングで縁切りを行います。縁切りは塗装が完全に乾ききってから行われる工程です。
カッターナイフや皮スキと言われる専用の道具で、塗料で埋まった屋根材の隙間を一つ一つ取り除いていきます。30坪程度の一般的な住宅の場合、職人さん二人がかりでも丸一日かかる作業です。
塗り残しや塗りムラ、はがれなどがないかを細かく点検して、必要に応じて手直ししていきます。この段階では、自分でも気になるところがないか業者と一緒に確認していくことが大切です。
足場の撤去や片付け、清掃を行って完了です。足場の解体時に外壁をこすって塗装がはがれてしまうことがあるので、解体後も自分で外壁を点検しておきましょう。
着工前にやっておくこと
ここまで着工してからの手順をお伝えしてきましたが、着工前にもやっておくべきことがあります。
近所への挨拶回り
工事中は、足場の設置や高圧洗浄など騒音が生じる場面があります。塗装中は臭いも生じるなど近隣の迷惑になることもあるため、あらかじめご近所に挨拶回りをしておいた方が良いでしょう。
挨拶をする際は、工期、工事時間などの情報を伝えます。また、タオルなどの粗品を準備しておくと印象が良くなるでしょう。
建物周りの掃除
足場設置の邪魔にならないように、建物の周りの物をきちんと撤去しておくと工事の進行がスムーズです。物を置きっぱなしだと壊れてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
塗装工事中の生活
塗装工事中は普段の生活と異なることも多く、注意すべき点があります。
工事中の生活の疑問を解決!
工事中は普段通りの生活をしていいのか、気になることが色々ありますよね。皆さんがよく疑問に感じていることをまとめました!
換気やエアコンはどうする?
窓は基本開けられませんがエアコンはOKです。ただし室外機の養生のやり方によっては使えなくなってしまうので、業者さんに確認しておきましょう。
洗濯はできる?
塗料の飛び散りや、臭いの問題があるので洗濯は基本的には部屋干しになります。
工事業者さんにトイレを貸さなきゃ?
トイレを貸出さなくても大丈夫です。お茶も出さなくても問題ありません。
雨が降ったらどうなる?
雨の日は工事は中断です。雨が降ることも見越した工期が設定されているので、追加料金はかかりません。
工事をしている日中は家を空けていい?
留守にしてもOKです。いつも通り仕事や買い物に行ってください。留守の間不安なことは業者に伝えておくと良いでしょう。
外でペットを飼っているけど大丈夫?
絶対に工事現場に近づかないようにしましょう。吠え続けるなどの行動が原因で工事が中断になったり、塗料の臭い等の影響で健康状態が悪化したりすることもあります。工事期間中は室内で飼ったり、預けたりして工事現場から遠ざけるのが一番安心です。
工事期間中に注意すること
工事のトラブルを未然に防ぐため、気を付けるべきことがいくつかあります。
気になることは小さいことでも伝えておく
後から後悔しないために、気になったことは遠慮せず業者さんに伝えておきましょう。
変更点は口約束ではなく書面で
トラブルを防ぐため、ちょっとした変更でも必ず証拠として書面に残してください。
作業を見に行く
業者に任せきりではなく、自分の目で定期的に確認することでトラブルを防ぐことにつながります。
工程通りに進んでいるか職人さんと確認
営業担当と話したことが職人に伝わってないこともあるので、職人さんとの間にずれがないか確認しておきましょう。
よく見える明るい時間に塗装のチェック
気になることがあれば、日中の明るい時間帯に写真を撮っておくと安心です。
安心して工事を任せられる業者の探し方
沢山の業者の中から、希望に合った施工ができる地元の業者を見つけることは素人では難しいです。
なぜなら、住宅リフォームにおいて『何でも屋さん』はいないからです。
業者によって施工の得意不得意があり、対応できない施工もあります。
それを知らず近くの業者に依頼したらこんな面倒なことが起きたケースも…
しかしその業者は防水工事を扱っていなかったため、別の業者を探さなければいけなくなった。
条件にあった良い業者がなかなか見つからず、何社も相見積もりをする羽目になった。
お家の状況に合わせて、必要な施工が可能な地元の優良業者をご紹介いたします。
お客様が無用な相見積もりを行わなくてもいいようにご協力させてください!
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まとめ
屋根塗装のポイントをおさらいしましょう!
屋根塗装には何日かかる?
屋根塗装は意外と工程も多く時間もかかります。詳しくはコチラ。
屋根塗装の前に何か準備は必要?
ご近所への挨拶まわりや工事現場周辺の掃除などをしておくと良いでしょう。詳しくはコチラ。
工事中の過ごし方は?いつも通りでいいの?
工事中は窓が開けられないなど普段と違う生活になることも。詳しくはコチラ。
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