窯業系サイディングとは?種類や価格・人気メーカーを比較!

窯業系サイディングの価格や人気メーカー

窯業系サイディング(読み方、ようぎょうけいさいでぃんぐ)は、比較的安価でありながら防火性能に優れ、豊富な柄やデザインがあるため、日本国内で最も多く使用されている外壁材です。

窯業系サイディングのメリットやデメリット、サイディングメーカー毎の比較、メンテンナンスの時期や費用など、気になる窯業系サイディングの情報をご紹介しています。

ページの最後には実際に窯業系サイディングを使われた方の実際の評判などもご紹介しているので、是非最後までご覧になってください。

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窯業系サイディングとは?

窯業サイディングの構造や酒類

窯業系サイディングは、セメントを主材とし、繊維質材・混和材を混ぜたものがベースとなります。薄く成形、カットされたものを高温・高圧で処理され、表面に防水加工されたものがサイディングボードとなります。

まずは構造や形状、種類などをご紹介していきます。

窯業系サイディングの構造

窯業系サイディングの構造

窯業系サイディングの構造は、複数の層によって形成されています。

まず壁のベースとなる原料は、80%のセメント質材と、20%の繊維質料・増量材を混ぜ合わせたものを成型・カットし、それを高温・高圧の窯で加熱処理されたものとなります。

また、表面部分には防水のための塗装加工が施されており、外壁内部への水の侵入を防ぐ構造となっています。塗料はアクリル塗料が一般的ですが、近年ではより対候性のあるフッ素塗料・無機塗料・光触媒塗料などの塗装が施されているものが商品化されています。

窯業系サイディングの形状

窯業系サイディングの形状

窯業系サイディングの形状は厚み・長さ・幅によって様々あります。

厚さは12mm~35mmなど様々なものがありますが、一般的には12mm~16mmの厚みが標準です。厚みがあるほど、立体的で深堀感が出せる。さらに耐久性も上がりますが、その分重量が上がるため、家の仕様によって選べる厚みも変わってきます。

長さは3,030mm・1,820mm、幅は450mm・910mm・1,000mmが主流です。商品によっても長さ幅が異なります。

>>サイディングの「厚み」のおすすめは?厚みの違いを徹底比較!

窯業系サイディングの種類は大きく7パターン

窯業系サイディングのデザイン

窯業系サイディングの種類は、石積み調・タイル調・レンガ調・ウッド調・コンクリート調・塗り壁調・フラットデザインの大きく7種類あります。豊富なバリエーションも窯業系サイディングが人気の理由の一つです。

外壁表面の模様付けのためのプレス技術が進み、各社メーカー毎に様々な柄(デザイン)が展開されています。それでは1種類ずつご紹介していきます。

① 石積調
石積調の窯業系サイディング 天然の石を積み上げたような高級感のある柄です。立体的で陰影くっきりと出てくるので、壁全面に使用するというよりアクセント壁として使われるケースが多いのが特徴です。
② タイル調
レンガ調の窯業系サイディング 立体を出しつつも、同じパターンで統一感がありなじみやすい柄です。すっきりとした印象を持ちながら、しっかり特徴も出せるため家全体の外壁として使用される事が多いです。
③ レンガ調
レンガ調の窯業系サイディング 本物のレンガの雰囲気が再現されたレンガ調のデザインです。赤茶色からグレー・ダークトーンのものまで様々なバリエーションが展開されており、本物のレンガが使用できない方にもピッタリです。
④ 木目調(ウッド調)
木目調の窯業系サイディング リアルな木目が再現された柄です。本物のウッドを使用しにくい方でも窯業系サイディングで本物そっくりに作られているため、家全体の壁に使用したりアクセント壁としても人気の高い種類です。
⑤ コンクリート調
コンクリート調の窯業系サイディング 重厚感のあるコンクリート調の窯業系サイディングも誕生しています。打ちっぱなしの本物のコンクリートは木造建築の外壁としては不向きなため、サイディングであれば可能となります。
⑥ 塗り壁調
塗り壁調の窯業系サイディング 塗り壁調のデザインは特徴的で味がありながら、統一感を出すことができるため人気の種類です。実際の塗り壁にはなかなか手が出せないという方も、様々な種類が展開されているので外壁全体でもアクセント壁としてワンポイントとしても利用できます。
⑦ フラット柄
フラット柄の窯業系サイディング シンプルでフラットな柄なので、家全体がすっきりとまとまった印象となります。近年人気が出てきている種類です。木目調や石積調など他の柄との併用で使われることもあります。

>>サイディング外壁の人気色TOP10!色選びのポイントも解説!

窯業系サイディングのメリット・デメリット

窯業系サイディングのメリットとデメリット

広く普及している窯業系サイディングですが、ここでは主なメリットとデメリットをご紹介します。

メリット デメリット

  • 豊富なデザインと化粧性が充実している
  • コストパフォーマンスが高い
  • 優れた耐火性・耐風圧性

  • 継続したメンテナンスが必要
  • 蓄熱しやすい
  • 壁と壁の間につなぎ目ができる

窯業系サイディングのメリット

窯業系サイディングはデザイン面・コスト面・機能面ととても優れた外壁材です。
まずはメリットのご紹介をします。

【メリット1】豊富なデザインと化粧性

窯業系サイディングはバリエーションの豊富さが最大のメリットです。

1970年代にタイル柄から始まり、今では石積調やレンガ調、木目調など様々なバリエーションと凹凸を生かして陰影を出し、壁の表情が楽しめるようなデザインも次々と商品化されています。自由度も高いため、デザインの違う壁を組み合わせて使用する事も可能です。

>>おしゃれなサイディング外壁を紹介!種類・価格まで合わせて解説!

【メリット2】初期費用が安い

窯業系サイディングの初期費用は200~300万程度で他の外壁より価格を抑えられます。

壁材自体の費用が同額程度の金属系サイディングでも、外壁を張る際の部材が増える点、施工自体に手間がかかる点で窯業系サイディングより1.5倍~2倍ほど上がります。

広く普及した事で施工方法が確立し人件費を抑えられた事により、高いコストパフォーマンスが実現できています。

【メリット3】優れた耐火性

材料に不燃または準不燃素材を使用されており、「防火外壁材」と呼ばれるほど耐火性能に優れています

また耐火性を測る「耐火等級」3級~4級では、火による熱を40分~60分遮る事ができると実証されています。

窯業系サイディングのデメリット

優れた外壁材の窯業系サイディングですが、弱点も存在します。

抑えておきたい、デメリットをご紹介します。

【デメリット1】継続したメンテナンスが必要

他の外壁材と比べ、セメント素材をしようしているため耐水性が低く、水分を含んでしまうと割れや反りの原因となってしまいます。そのため防水処理が必要となります。

製造段階で防水処理は施されていますが、外壁表面の塗膜が劣化する前に定期的に防水メンテナンスが必要となります。

>>サイディングの補修方法!メンテナンス時期や費用も詳しく解説!

【デメリット2】蓄熱しやすい

窯業系サイディングは材質上、熱を蓄える性質があります。そのため日中に温められた熱がそのまま蓄積しやすい外壁材です。

昔はサイディング施工時に直貼り工法が用いられている事がありましたが、現在では通気層を確保した通気工法が主流のため、蓄熱のデメリットは軽減されています。

【デメリット3】外壁と外壁の間に隙間ができる

窯業系サイディングは外壁ボードを1枚ずつ張り合わせていく施工方法ですが、地震による揺れや膨張伸縮による破損を防ぐため、あえて8~10mm程度の隙間(目地)を作る必要があります

その隙間にはコーキング処理が施されていますが、傷みやすく雨などで水分も侵入しやすい箇所となります。また、見た目上どうしても一枚板のようなフラットなカタチではなく、線が入ったような外観になってしまいます。

>>サイディング外壁のコーキングとは?劣化症状や補修方法を解説!

窯業系サイディングの人気メーカー4選

窯業系サイディングのメーカー4選

国内で代表的な窯業系サイディングメーカーを4社、紹介していきます。

メーカー ニチハ ケイミュー 旭トステム外装 東レ建材
創業 1956年 2003年 2004年設立 2020年設立
本社 愛知県名古屋市 大阪市中央区 東京都品川区 東京都中央区
従業員数 1,344人(2022年) 1,969人(2022年) 348人(2019年) 132人
種類 800種類以上 1400種類以上 230種類以上 36種類以上
人気の外壁材 プレミアムシリーズ フィエルテ ガーディナル ラップサイディング

ニチハの特徴と人気の外壁材

ニチハの窯業系サイディング
画像出典:ニチハ株式会社

ニチハは、1956年に設立された外壁材や建築材料を取り扱うサイディングメーカーで、窯業系の外壁材では国内シェアがNO.1の実績を誇り、多くの人から人気を集めています。

独自の木材の活用技術を活かし、国産木材チップを使用した外壁材を開発。外壁材・屋根材・軒天材など歴史も古く、様々な機能やデザイン面で優れたサイディングの取り扱いが豊富です。

ニチハの人気の外壁材

人気の外壁材としては、PREMIUM SERIES(プレミアムシリーズ)で無機塗料と有機塗料が配合されたハイブリッド塗料のプラチナコート30が採用されている外壁材。外壁表面の色あせや、ひび割れに強い進化した外壁材です。またその中でもFu-ge(フュージェ)の人気が高く、壁同士のつなぎ目が目立ちにくく、コーキングがない仕様なので「外壁の仕上りの美しさ」とコーキングの傷みの心配がなく「メンテナンスコスト面を抑えられる」のが特徴です。

ケイミューの特徴と人気の外壁材

ケイミュー人気の窯業系サイディング
画像出典:ケイミュー株式会社

ケイミューは、外壁材や屋根材などを取り扱う日本唯一の窯業系サイディングをはじめ総合外装材メーカーとして2003年に設立されました。

光触媒の技術を使用し耐候性に定評があり、軽量設計で地震の揺れの負担も軽減も期待できます。環境に配慮していながら、優れた機能性を持ち、高耐候の建材を取り扱っていることで評価されています。

ケイミューの人気の外壁材

フラットデザインのシリーズでFIELTE(フィエルテ)・GLAFILL(グラフィル 2023年3月発売)・SIMPLE DOT(シンプルドット)です。今トレンドな石調や土調・コンクリート調など様々な素材をモチーフとされたデザインが特徴です。

旭トステム外装の特徴と人気の外壁材

旭トステム外装の窯業系サイディング
画像出典:旭トステム外装株式会社 

旭トステム外装は、「すてきな住まい 夢のとなりに。」をスローガンとして外壁材や屋根材を取り扱っています。AGCとLIXILという、大手メーカー2つの技術力を活かし、高機能な外壁材やメンテナンスを減らす工法などを生み出しているメーカーです。幅広いラインナップで評価されています。

旭トステム外装の人気の外壁材

人気の外壁材はガーディナルです。目地の無いきれいな壁をを追求し、なおかつ塗膜の変色・褪色に強い高耐久性を兼ね備えている事が特徴です。また、ガーディナルSmartはガーディナルの進化系で、新工法を採用する事によりコーナー部分(出隅部)にも目地がなく、さらに美しい仕上りになっています。

東レ建材の特徴と人気の外壁材

東レ建材の窯業系サイディング
画像出典:東レ建材株式会社

東レ建材は、2020年設立と新しい会社に見えますが、1926年から続く東レの伝統や技術を受け継ぐ建材メーカーです。

主力であるラップサイディングを中心とし、意匠に優れるだけでなく、機能性や品質にも優れた建材を取り扱っています。環境問題にも注力するメーカーです。

東レ建材の人気の外壁材

人気の外壁材はラップサイディングです。小幅の板を一枚一枚重ねて張る事で、光の加減や天候によって様々な陰影ができ表情の豊かさが特徴です。こちらも継ぎ目にシーリングをしないシーリングレス工法で、美しい外観がコンセプト。木目調を中心に様々な個性豊かなデザインがあります。

窯業系サイディングの張り替え・カバー工法をする価格相場

ここでは窯業系サイディングの張り替えについてや、張り替えずに今の外壁の上から新しい壁をもう一層追加するカバー工法についてご紹介します。

張り替えの価格相場は35坪で200~300万

窯業系サイディングの張り替えは、35坪で200~300万円です。

元の外壁を撤去する費用が加わるため、カバー工法(重ね貼り)より工期と費用が高くなる傾向があります。また、劣化による張り替えの場合、状態によっては全面張替えではなく一部の張替えで済む場合があります。

>>サイディング外壁の張り替えの費用はどくらい?カバー工法(重ね張り)と徹底比較!

カバー工法(重ね張り)の価格相場は35坪で180~250万

カバー工法(重ね張り)の価格相場は35坪で180~250万です。

カバー工法は元の壁によほどの痛みがない限りそのまま2層目の外壁を重ねて張る事ができるため、張り替えよりも費用を抑える事ができます。さらに2層にする事で断熱性や防音性が上がることも期待できます。新しい外壁材を取り付けるため新築のように綺麗になります。

窯業系サイディングのメンテナンス時期と費用

窯業系サイディングのメンテナンス時期と費用

窯業系サイディングの適正なメンテナンス時期やその費用についてご説明します。

窯業系サイディングについて 詳細内容
耐用年数 30年~40年
メンテナンス時期 7年~10年
メンテナンスのサイン チョーキング・苔の付着や汚れが出ているかを確認
メンテンナス費用(塗装) 80万~120万程度

窯業系サイディングのメンテナンス時期

窯業系サイディングの耐用年数は30~40年と言われていますが、7年から10年に一度の塗膜の点検や塗装を必要とする外壁材です。

近年では高対候性の商品や、セルフクリーニング機能の商品など機能性の高い外壁材が登場してきていますが、やはり立地条件や環境によっても傷み方が異なるので、チョーキングや苔汚れ、外壁の割れや反り、剥がれなどが起きていないかを定期的にチェックする必要があります。

>>サイディング外壁の塗装について徹底解説!目安の時期や費用とは?

窯業系サイディングのメンテナンスコスト

窯業系サイディングのメンテナンスコストは、外壁の状態や大きさによって異なります。

メンテナンスの方法は大きくわけて塗装、カバー工法、張り替えの3つです。

外壁塗装では塗料のグレードにもよりますが、壁面の平米単価5000円~7000円/㎡程、一般的な大きさの住宅での施工費用は、外壁塗装とコーキング費用合わせて80万~120万円程が平均です。

その他、外壁割れや外壁の反りの修繕や、ベランダ部分の防水がある場合は別途で費用がかかるため、まずは専門業者などに詳しく診断してもらうのがおすすめです。

>>窯業系サイディングのメンテナンス費用を坪数別に紹介!

窯業系以外のサイディングやその他の外壁材比較

窯業系サイディングと他の外壁材の比較

窯業系サイディングと、他の種類のサイディングや外壁材の性能や価格を比較しました。

それぞれに強みとデメリットがありますが、窯業系サイディングは性能と価格のバランスがとれている外壁材となっています。

窯業系サイディング モルタル壁 金属系サイディング 木製サイディング 樹脂系サイディング
耐久性
耐火性 × ×
断熱性
耐水性 ×
メンテナンス時期 8年~12年 8年~12年 10年~15年 3年~5年 15年~20年
平均 施工単価/㎡ 約5000円/㎡ 約7500円/㎡ 約4000円/㎡ 約6000円/㎡ 約9000円/㎡

モルタル壁

モルタル壁は窯業系サイディングと同じセメントを主性分としています。

セメント・砂・水が主な材料となります。

また、モルタル材を現地で施工していくため、窯業系サイディングのような壁と壁の間のつなぎ目(目地)がなく、すっきりとして風合いのあるデザインが特徴です。

吹付けて仕上げる方法と左官仕上げなどがあります。

>>【モルタルとサイディング】どっちを選ぶ?特徴と選び方を一挙公開!

金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミサイディング、ステンレス鋼板などその種類は複数存在します。

窯業系サイディングとの違いとしては、まずは『軽量』な事です。

軽い事で家自体の重さを軽減でき、揺れなどの負担を軽くできるメリットがあります。

2つめは金属なので「水を通しにく素材」であることです。

雨などの外側からの水の侵入に強い外壁材と言えます。

>>窯業系サイディングと金属サイディングはどちらが優秀?メリットやデメリット・価格まで解説
>>金属系サイディングのメーカーを一覧で紹介!それぞれの特徴を一挙解説

木質系サイディング

木質系サイディングの特徴はなんといっても木材を使用した天然素材である事です。

木目の美しさや温かみ、木の香りなどはウッド好きにはたまらないでしょう。

無垢材をしようしたものや、木同士を接着したパーティクルボード、木の細かな繊維を固めたMDF材に分かれます。

費用が高額である事、経年劣化が早くメンテンナンスが重要である事はおさえておきたいポイントです。

>>木質系サイディングのメリット&デメリット!塗装が必要な理由とは?

樹脂系サイディング

樹脂サイディングの特徴は、防水性に強く錆びないことから非常に耐久性に優れた素材です。

海沿いなどの過酷な環境下にも適しています。

耐久性やメンテナンスコストに優れた外壁材ですが、デメリットとしては高額である事、防火性能が低く新築時の外壁としては不向きなため、リフォームによる重ね張り工法が基本となります。

国内で浸透していないため施工業者が少ないという点もあります。

窯業系サイディングがおすすめな人

・初期費用を抑えたい
・自分にあったデザインを見つけたい
・本物の材質を使用するのが困難

初期費用を抑えたい

窯業系サイディングは初期費用としては200~300万ぐらいが相場です。国内7割以上のシェアがあり、手法が確立し材料費や施工費なども安価なため初期費用を抑えたい方にはめおすすめです。
金属サイディングなどは材料費自体は変わらなくても、外壁材の張り方などに手間がかかるなどで1.5倍~2倍かかることもあります。

自分にあったデザインを見つけたい

圧倒的にデザインバリエーションが豊富なため自分にあった柄やデザインを見つけやすいです。
大きく7種類のデザイン柄があり、2000種類以上のバリエーションがあります。自分に合ったぴったりな外壁材を選びたい方におすすめです。

本物の材質を使用するのが困難

本物の材質の壁材を使用すると価格が上がったり、耐久性が損なわれたりする場合があります。
最近では石積調やレンガ調、木調など、リアルな素材感を再現されたものも登場していますので、窯業系のメリットを活かしながらリアルを追求できます。

窯業系サイディングをおすすめしない人

・定期的なメンテナンスを避けたい
・本物の外壁材を用いたい
・目地がない外壁にこだわりたい

定期的なメンテナンスを避けたい

窯業系サイディングは水に弱いため定期的な塗装メンテナンスが必要な外壁材です。
基本的には7~10年に1度、定期的に塗装の防水処理を施し、防水を切らさないようにするため、生涯で3回程度の外壁塗装が必要となります。

本物の外壁材を用いたい

木やレンガなどやはり本物の質感にこだわりたい方にはおすすめできません。
セメントと木材繊維でできており表面にデザイン塗装が施されていますが、近くで見た時や、触った時の感触などは本物にはかないません。

目地がない外壁にこだわりたい

基本的には目地など切れ目が生じます。壁の割れを防止するなどの目的で、壁材同士のつなぎ目にコーキング処理された切れ目が生まれます。
切れ目自体がどうしても嫌な場合は、他の外壁材か、コーキングレスの窯業系サイディングも一部展開されていますのでそちらをおすすめします。

窯業系サイディングの評判は良い?後悔する?

窯業系サイディングの評判

実際に外壁を窯業系サイディングにした方の評判や感想などのレビューも紹介いたします。

築5年の方の口コミ

窯業系サイディング口コミTさん

Tさん
40代/愛知/2階戸建て

汚れは無い点は良いが小傷が出てきた

5年前に新築で家を建てた際、外壁材を窯業系サイディングにするか、ガルバリウム鋼板にするか、モルタルにするかを悩みました。
ハウスメーカーの標準プランが窯業系サイディングだった事もあり予算的に、ケイミューの雨で汚れを洗い流す「親水コート」仕様のサイディングを選びました。
気になっていたメンテナンス面も今のところ目立つ汚れはありません。ですが、凹凸がなくフラットな外壁を選んでしまったため、少しぶつけた時の小傷がちらほら出てきました。
もう少し凹凸のある外壁材の方がよかったかなぁと少し後悔しています。

築10年の方の口コミ

窯業系サイディング口コミSさん

Sさん
50代/神奈川/2階戸建て

水路の近くではカビや苔が発生しやすい

新築で家を建てた際に窯業系サイディングを選びました。
家を建ててすぐぐらいの時に家の目の前に幅3メートルぐらいの用水路ができてしまい、その用水路側の壁にカビや苔がでてきています。
窓際にも少しひび割れもでてきているので、補修が必要なのかもしれません。
ちなみに反対側の壁はキレイな状態なので、環境次第で壁の状態は大きく変わるのかもしれません。
用水路を無くす事はできないので、今後外壁のリフォームでカビや苔とどう向き合っていくかを考えたいと思います。

窯業系サイディングに関してのよくある質問

窯業系サイディングはどんな外壁材?

窯業系サイディングは、80%のセメント質の原料と、20%の繊維質の原料からなる外壁材で、表面に塗装、防水処理が施されています。
比較的安価でありながら防火性能に優れ、豊富な柄やデザインがあるため、日本国内で最も多く使用されている外壁材です。

窯業系サイディングのメリット・デメリットは?

メリットは「デザインと化粧性が充実している」「コストパフォーマンスが高い」「耐火性・耐風圧性に優れている」ことです。
デメリットは「定期的なメンテナンスが必要」「蓄熱しやすい」「壁と壁の間につなぎ目ができる」ことです。

窯業系のサイディングメーカーは?

代表的なメーカーは「ニチハ」「ケイミュー」「旭トステム」「東レ建材」です。

着工から完成までどれくらいかかる?

着工から完成までは、約3~6ヶ月かかるのが一般的です。家の規模や天候によっても左右される場合があるため、担当者に確認すると良いでしょう。

サイディングにはどんな種類がある?

サイディングには主に「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木製サイディング」「樹脂系サイディング」の4種類があります。

 
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