アスファルトルーフィングとは、どのような役割をする建材のことでしょうか。今回の記事では、アスファルトルーフィングとはどのような役割をする建材か、またその種類や特徴とは何かといったことをお伝えしていきます。
アスファルトルーフィングについて興味がある、また種類や特徴が知りたいという方は、ぜひご一読ください。
- ルーフィングとは何か
- 透湿ルーフィングのメリット・デメリット
- アスファルトルーフィングのメリット・デメリット
- 改質アスファルトルーフィングのメリット・デメリット
- 粘着層改質アスファルトルーフィングのメリット・デメリット
- ルーフィング4種類の比較表
- ルーフィングの施工方法・業者選びの注意点
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目次
そもそも「ルーフィング」とは?
アスファルトルーフィングのルーフィングとは、どのような建材のことを言うのでしょうか。ここでは、ルーフィングの基礎知識や役割、その重要性などについてお伝えしていきます。
ルーフィングの基礎知識
ルーフィングとは、屋根用の防水シートのことをいいます。アスファルトルーフィングとはアスファルトでできたルーフィングのことを指しますが、そのほかにも透湿ルーフィングなど様々な種類のルーフィングがあります。
以下の章では、アスファルトルーフィングを中心にルーリングの種類やその特徴などについてお伝えしていきます。
ルーフィングの役割と重要性
ルーフィングには屋根から注ぐ雨などの水から屋根の内部を守るという役割があります。ルーフィングは雨漏りを防止するためのシートで、これがないと屋根内部を雨が通過してしまい建材を劣化させてしまうため重要な建材なのです。
アスファルトルーフィングは大きく分けて2種類
アスファルトルーフィングには、透湿ルーフィングと非透湿ルーフィングという大きく2つの種類があり、これらには湿気を通すかどうかの違いがあります。
透湿ルーフィングと非透湿ルーフィングでは、特徴のほかメリットデメリットも異なるので、目的に合った方のルーフィングを使うのが一般的です。
- ルーフィングとは屋根に施工する防水シート
- 屋根を防水しないと雨水が家の中に入り込む
- 透湿ルーフィングと非透湿ルーフィングの2種類がある
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透湿ルーフィングの特徴
湿気を通過させる透湿ルーフィングにはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、透湿ルーフィングの特徴やメリット・デメリットなどについてお伝えしていきます。
透湿ルーフィングのメリット
透湿ルーリングの主なメリットは、湿気を屋根内部から逃がすことができ、結露しにくいという点です。屋根の内部で結露が発生すると、屋根内部の建材が劣化しやすくなります。湿気を逃がすことによって高い耐久性を保つことができます。
屋根の内部が劣化してしまうと、建物自体の耐久性も低下してしまうので注意が必要です。透湿ルーフィングを使うことで、結露を防ぐことができ建物の耐久性を維持することができます。
透湿ルーフィングのデメリット
透湿ルーフィングの主なデメリットは、初期費用が高いということです。また湿気を通過させるために、その湿気を外部に逃す通気工法も合わせて必要になります。
透湿ルーフィングは1平方メートルあたり、500円からで、耐用年数は50年以上あるのが一般的です。建物の耐空性を維持することができますが、初期コストが高くなるのはデメリットのひとつでしょう。
- 透湿ルーフィングは湿気を逃すので結露が出ない
- 初期費用が高くかつ通気口をつける必要がある
アスファルトルーフィングの特徴
アスファルトルーフィングとは、アスファルトによって防水処理を施すことをいいます。ここでは、アスファルトルーフィングのメリットとデメリットなどについてお伝えしていきます。
アスファルトルーフィングのメリット
アスファルトルーフィングの主なメリットは、初期費用が安いという点です。またアスファルトでしっかりと防水するので、止水性が高くなります。
しっかりとした防水処理をしたいという方や、初期費用を抑えたい方にアスファルトルーフィングはおすすめです。
アスファルトルーフィングのデメリット
アスファルトルーフィングのデメリットと言えば、耐久性が低いということです。また湿気が透過しないので、屋根内部で結露が起こりやすいということもあります。
またそのほかにも、アスファルトルーフィングフィングは破れやすく、ランニングコストがかかってしまうのもデメリットと言えるでしょう。
アスファルトルーフィングの価格と耐用年数
アスファルトルーフィングの価格は1平方メートルあたり約200円からで、1平方メートルあたり500円からの透湿ルーフィングに比べるとお手頃です。
ただし耐用年数は15年程度と、透湿ルーフィングの半分以下となっています。メンテナンスを頻回に行う必要があることから、長期的に見るとかかるコストは変わらなくなる可能性があります。
- アスファルトルーフィングは初期費用が安く止水性が高い
- 一方で耐用年数が少なくメンテナンスが頻回に必要になる
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改質アスファルトルーフィングの特徴
改質アスファルトルーフィングとは、アスファルトルーフィングのデメリットを改善したルーフィングです。ここでは、改質アスファルトルーフィングのメリットやデメリットなどについてお伝えしていきます。
改質アスファルトルーフィングのメリット
改質アスファルトルーフィングは耐久性の高さと止水性の高さを両立している点です。通常のアスファルトルーフィングは、止水性は高いものの耐久性が低いというデメリットがあります。
改質アスファルトルーフィングは、通常のアスファルトルーフィングの破れやすく耐久性が低いというデメリットを克服した屋根材と言えます。
改質アスファルトルーフィングのデメリット
一方で改質アスファルトルーフィングには、初期費用が高いというデメリットがあります。また、通常のアスファルトルーフィングと同様に結露しやすく、屋根内部の建材の劣化を早めてしまう可能性もあり注意が必要です。
改質アスファルトルーフィングの価格と耐用年数
改質アスファルトルーフィングは1平方メートルあたり、約400円からが相場です。透湿ルーフィングほど高価ではありませんが、通常のアスファルトルーフィングよりも価格が高くなっています。
また耐用年数は約30年ほどです。通常のアスファルトルーフィングの約2倍あるので、メンテナンスの回数を減らすことができます。
- 改質アスファルトルーフィングは止水性が高く耐久性も高い
- 初期費用がやや高く、結露しやすいというデメリットもある
- 耐用年数は30年ほどで、1平方メートルあたり400円ほどが相場
粘着層付改質アスファルトルーフィングの特徴
粘着層付改質アスファルトルーフィングとは、改質アスファルトルーフィングに粘着層がついているものです。ここでは粘着層付改質アスファルトルーフィングのメリットやデメリットについてお伝えしていきます。
粘着層付改質アスファルトルーフィングのメリット
粘着層付改質アスファルトルーフィングは、接着による施工ができるアスファルトルーフィングです。主なメリットは防水性が高いということで、屋根の勾配は少ない、または水平の屋根にも施工することができます。
粘着層付改質アスファルトルーフィングのデメリット
粘着層付改質アスファルトルーフィングの主なデメリットは、初期費用が非常に高いということです。また初期費用が高いものの、結露はしやすいので結露対策は別途必要になります。さらに、アスベストのリスクもあるため、注意が必要です。
粘着層付改質アスファルトルーフィングの価格と耐用年数
粘着層付改質アスファルトルーフィングの平均価格は1平方メートルあたり約900円からと、透湿ルーフィングよりも高価です。耐用年数は30年ほどと、改質アスファルトルーフィングと同じくらいとなっています。
完璧に防水したい場合に向いているルーフィングと言えるでしょう。
- 粘着層改質アスファルトルーフィングは止水性が高く耐久性も高い
- 初期費用がとても高く、結露しやすいというデメリットもある
- 耐用年数は30年ほどで、1平方メートルあたり900円ほどが相場
主なルーフィング4種を徹底比較!
ここでは、透湿ルーフィング、アスファルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、粘着層付改質アスファルトルーフィングの4種類のルーフィングについて、価格や耐用年数について比較しました。
以下に比較表を作成しましたので、4種類のルーフィングの違いを簡潔に知りたいという方はご参照ください。
透湿系か非透湿系 | 価格(1平方メートルあたり) | 耐用年数 | |
透湿ルーフィング | 透湿系 | 500円~ | 50年 |
アスファルトルーフィング | 非透湿系 | 200円~ | 15年 |
改質アスファルトルーフィング | 非透湿系 | 400円~ | 30年 |
粘着層アスファルトルーフィング | 非透湿系 | 900円~ | 30年 |
アスファルトルーフィングの施工方法
アスファルトルーフィングはどのように施工していくのでしょうか。ここでは、アスファルトルーフィングの主な施工方法についてお伝えしていきます。
タッカー留め
アスファルトルーフィングを施工するときに、タッカーという道具でシートを打ち止めていく工法です。一般的な工法で、多くの業者がタッカーでアスファルトルーフィングを施工します。
粘着層留め
粘着層留めとは、アスファルトルーフィングの裏面についている粘着層をそのまま貼り付けていく工法です。タッカーによる穴が空かない工法なので、防水性が高くなります。
- 一般的にはタッカーという道具を使って施工していく
- 粘着層があるものは直に張り付けていく
アスファルトルーフィングの施工に関する注意点
アスファルトルーフィングを施工するときは、どんな点に注意したら良いのでしょうか。ここでは、アスファルトルーフィングを施工するときに気を付けたいポイントについてお伝えしていきます。
業者選びは慎重に
アスファルトルーフィングを施工するときに限りませんが、施工業者を選ぶときは複数の業者に見積もりを取って比較検討することが大切です。工事価格だけでなく工事内容や、業者の対応などを比較検討して優良な業者に依頼した方が満足のいく工事をしてもらえます。
破損がないか確認する
ルーフィングが破損していると雨漏りが起こり、建物の劣化が早まります。10年に1度など定期的にルーフィングの状態をチェックし、破損を発見した場合はなるべく早く補修するようにしましょう。
- 業者は複数社に見積もりを取って比較検討して選ぶ
- 10年に1度は破損がないかチェックし、破損がある場合は補修する
アスファルトルーフィングは止水性が高い防水シート
アスファルトルーフィングは、アスファルトでできた防水シートで、止水性が高いというメリットがあります。一方で透湿性が低く結露が起こりやすい、耐久性が低いといったデメリットも。
ただし施工費用が安いので、多くの住宅で使用されています。防水シートにどれを使用するかは、需要に合ったものを選ぶようにすると良いでしょう。
屋根にぴったりのルーフィングを選んで、雨漏りをしっかり防止していきましょう!
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