ガイナ(断熱塗料)の評判はどう?失敗例と解決策も紹介

ガイナ評判

ガイナは、アクリル樹脂塗料とセラミックのハイブリッドで、断熱性や防音性を兼ね揃えた塗料です。性能を評価されて、実際にJAXAのロケットに使われたこともあります。

しかし、いざ建物にガイナを使うおうと考えると「ガイナを実際に使った人の評判や口コミが気になる」「ガイナって建物への影響はあるのかな?」と気になる人もいるでしょう。

そこで、本記事ではガイナの評判や失敗例と解決策を紹介しています。他にも失敗しない塗料の選び方やガイナで塗装する際の注意点も記載しているので、ぜひ参考にしてください。

ガイナ塗料の評判

ガイナ塗料の評判まとめ

  1. 断熱性や遮熱性に優れる
  2. 防音や結露防止など機能性に富む
  3. 汚れ防止効果もある
  4. 淡い色しか表現できない
  5. 価格はやや高い

断熱性や遮熱性に優れる

ガイナ塗料は、断熱性や遮熱性に優れており、外壁や屋根を塗装すると、省エネ効果に期待できます。公式の発表によると、ガイナの塗装前と塗装後で室内温度が-2.4℃になったという結果がでており、高い断熱・遮熱性能があることがわかります。

防音や結露防止など機能性に富む

ガイナ塗料は、防音効果や結露防止などの機能性にも富んでいます。壁や屋根を壊さずに防音できるため、騒音に悩まされている人にはおすすめの塗料です。他にも消臭効果もあり、室内環境の改善にも貢献してくれます。

汚れ防止効果もある

ガイナ塗料は、汚れ防止にも有効です。ガイナ塗料の主成分であるセラミックは親水性が高く、雨によって汚れを洗い流せます。しかし、他のセラミック塗料と比較すると、ガイナ塗料の性質上やや塗装面が凸凹するため、汚れやすい点には注意が必要です。

淡い色しか表現できない

ガイナ塗料は、セラミックの性質上、淡い色しか表現できないという欠点があります。セラミックの結晶が白いため、カーボンなどを追加して色を入れないと濃い色を表現できません。

価格がやや高い

ガイナ塗料の価格は、他の同種塗料と比べると1.5倍ほどの値段が設定されています。通常のアクリル塗料は1㎡あたり2,000~3,000円ほどですが、ガイナ塗料は1㎡あたり3,500〜5,000円が平均相場です。

ガイナ塗装の失敗例と対策法

色がイメージと異なる

ガイナ塗料を実際に使った人の声で、色がイメージと違ったというものがあります。見本の色を見ながら注文したにも関わらず、実際に届いた色がイメージと異なることがあるようです。絶対にミスしたくない人は、塗料店に実際に行って現物を確認するのが無難です。

汚れが付きやすい

ガイナ塗料を使った屋根ですが、汚れが目立っていることがわかります。ガイナ塗料はセラミックなので、通常の塗料よりは汚れが付きにくいですが、それでもある程度汚れがつきます。汚れが気になる方は真白の採用を控える、防藻剤を採用するなどで対策しましょう。

ひび割れを起こす

ガイナ塗装は、可塑性が低い外壁・屋根と相性が悪く、ひび割れを引き起こします。特にトタンなどで起こりやすいため、トタンの塗装をお考えの方は、遮熱性塗料でガイナよりも粘性の高いキルコートがおすすめです。

▼失敗しない塗料の選び方はこちら

ガイナ塗料とは

名称 ガイナ
種類 アクリル樹脂とセラミックの合成
耐用年数 約15~20年
価格(単価) 3,800~4,500円
機能性 断熱効果・防音効果
つや ざらつきがある
塗装方法 ①下地処理・下塗り
②希釈・撹拌
③塗布
④乾燥・中塗り・上塗り
対応建材 天井、内壁、屋根、外壁
ホルムアルデヒド
放散等級
F☆☆☆☆

ガイナ塗料とは、日本の大手塗料メーカーの「日進産業」が開発した屋根・外壁用の塗料です。

ガイナの耐用年数は約15~20年

ガイナ塗料は、耐用年数が約15~20年と言われており、数ある塗料の中でも比較的長持ちする塗料です。同じシリコン塗料と比較すると、ガイナ塗料のほうが1.5~2倍ほど長持ちします。

ガイナの価格相場は3,800~4,500円

ガイナの価格相場は、1㎡あたり3,800~4,500円です。実際に店舗で購入する場合はkgの缶で販売されており、1缶(14kg)で56,000~58,000円で購入できます。

ガイナ塗料の色見本

ガイナ見本

※引用:ガイナ公式サイト

ガイナは基本52色に対応しています。色同士をかけあうことで200色以上の色に対応できるので、使いたい色を指定しましょう。ただし、見本色のイメージと実際に使う色が違うと感じる人もいるので、現物を見て色を選ぶのがおすすめです。

ガイナ塗料の3つの特徴

ガイナ塗料の3つの特徴

  1. 断熱性能がある
  2. 環境や健康を害さない
  3. 15年以上長持ちする

断熱性能がある

ガイナ塗料には、断熱性能があります。ガイナには、断熱性能に優れた中空セラミックが配合されているので、ガイナ塗料を使うと外からの熱を遮断できます。ロケットにも利用されている塗料なので、断熱性能を求めている人におすすめです。

環境や健康を害さない

ガイナ塗料は、F☆☆☆☆(フォースター)という等級を持っており、環境や人体へ害をなす物質がないことが証明されています。有害物質であるホルムアルデヒドがあると、シックハウス症候群の原因にもなるので、F☆☆☆☆に認定されているガイナ塗料は安全です。

15年以上長持ちする

ガイナ塗料は、通常の塗料の2、3倍の耐用年数を誇ります。色落ちやひび割れしにくい、アクリル樹脂とセラミックのハイブリットのため、耐久性が高いです。他の塗料と比較して1回の工事費用は高いですが、15年間塗り替えなくて良いので長い目で見るとお得です。

ガイナと他の塗料の比較

塗料 価格 耐用年数
ガイナ 3,800円~4,500円 約15~20年
アクリル 1,370円~1.840円 約5~7年
セラミック 1,900円~2,800円 約12~15年

ガイナ、アクリル、セラミック塗料の価格と耐用年数を比較しました。他塗料と比較すると、ガイナ塗料は価格が高い代わりに耐用年数が長いです。塗り替えの回数が少ないということなので、長い目で見ると一番費用が掛からないのはガイナ塗料です。

ガイナ塗料は価格が高い

ガイナ塗料は他塗料と比較して、価格が高い特徴を持ちます。アクリルやセラミック塗料の価格相場は2,000~3,000円ほどですが、ガイナ塗料は3,800~4,500円と他塗料の約1.5倍の価格です。

ガイナ塗料は耐用年数が長い

ガイナ塗料は他塗料と比較して、耐用年数が長いです。アクリル塗料は最大7年、セラミック塗料は最大15年の耐用年数があると言われていますが、ガイナ塗料は最大20年もの耐用年数を誇ります。アクリル塗料と比較すると、倍以上の期間住宅を保護できます。

失敗しない塗料の選び方

失敗しない塗料の選び方

  • 塗装業者に塗料について詳しく聞く
  • 実際に試し塗りをして色を確認する
  • 塗料を使用する目的をハッキリさせる

塗装業者に塗料について詳しく聞く

塗料を選ぶ際に、塗装業者に塗料について詳しく聞いておくと、失敗を防げます。塗料によって価格や耐用年数はもちろん、艶や使える場所も異なります。失敗したくないなら、塗料のプロである塗装業者に確認してから購入することをおすすめします。

実際に試し塗りをして色を確認する

塗料を選ぶ際に、実際に試し塗りをして色を確認しましょう。色見本で見た色と、実際の塗料の色が違うというミスマッチを防止できます。試し塗りは店舗でできる場所が多いので、面倒くさがらずに試し塗りさせてもらいましょう。

塗料を使用する目的をハッキリさせる

塗料を選ぶ際に、使用する目的をハッキリさせておくのが重要です。長持ちを重視する場合は耐用年数の高い塗料、建物をきれいに見せたい場合は汚れを雨で洗い流してくれる塗料、といったように種類が変わります。失敗を防ぐには、目的を意識した塗料選びが重要です。

ガイナを塗装する際の注意点

事前知識や専門工具を用意する

ガイナ塗料を塗装する場合は、下地処理や塗り方などの知識が必要です。ガイナ塗料は通常の塗料と異なり、セラミック粒子が均質になるようにしなければいけないため、専用工具や知識が必要になります。素人が塗装するのは難しいので、業者に頼むのがおすすめです。

塗る際にムラが出ないようにする

ガイナ塗料は、乾きの早い塗料なので、塗る際にムラが出ないように気をつけましょう。気温や湿度が高い日に塗ると、塗り方によってはムラが出てしまいます。技術が必要になるので、ガイナ塗料を塗装した経験がないのであれば、業者に任せましょう。

まとめ:ガイナ塗料は断熱性に優れた塗料

ガイナ塗料は、断熱性や防音性に優れており、利用者から満足の声が多いです。汚れが付きやすいといった評判もありますが、真白にするのを避けたり、防藻剤を使えば対策できます。

また、ガイナ塗料は耐用年数が長いのも大きなメリットです。通常の塗料の2,3倍である15年以上も長持ちするので、塗り直す回数を減らせます。長い目で見れば塗装にかかる費用を見れば大幅に減らせるので、ぜひ利用してみましょう。

外壁塗装 あなたの地域の相場はいくら?▶▶︎▶︎