トタンとは、金属素材の屋根材です。高度成長期にはよく使用されていましたが、近年ではあまり使用されない屋根材の1つ。
今回の記事では、そんなトタン屋根の特徴やメリット・デメリットのほか、メンテナンス方法などについてもご紹介していきます。
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目次
屋根材「トタン屋根」ってどんなもの?
トタン屋根は高度経済成長期にはよく使用されていた屋根材であるため、1度は目にしたことのある人が多い屋根材の1つでしょう。
見たことはあるけれど、トタン屋根ってどんなもの…?という方もいらっしゃると思います。
そこで、ここからはトタン屋根がどんなものなのか、基本的な知識からお伝えしていきます。
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トタン屋根とは
鉄板を亜鉛メッキで覆った屋根材がトタン屋根です。高度経済成長のころ、屋根材としてよく使われていました。
金属系屋根の中で、最近主流になっているガルバリウム屋根と比べると、耐用年数が短く、近年では、トタン屋根よりもガルバリウム屋根が使われるようになりました。
価格としては、屋根材の中で最も安いものです。その分、耐久性も低くなってしまうので、選択する際には、十分な検討が必要と言えるでしょう。
トタン屋根のメリットとは?
トタン屋根は、価格が低く、軽さに優れた屋根材です。
ここからは、トタン屋根のメリットについて見ていきましょう。
価格が安い
トタン屋根のメリットは、なんといっても価格が安いことです。
メンテナンスや葺き替えの頻度が高いため、長期的な目で見ればコスパがいいとは言えませんが、初期費用を抑えることができます。
軽量
トタン屋根は、薄いシート状になっているため、金属系の屋根材ではあるものの、軽量な設計になっています。
そのため、建物への負担が少なく、家全体を支えている外壁へのダメージも少なくなります。
また、軽量な屋根材なので、耐震性にも優れています。
雨漏りしにくい
トタン屋根は、他の屋根材に比べ、継ぎ目が少ないという特徴があります。
そのため、継ぎ目から雨漏りするというリスクを避けることができます。
傾斜の緩い屋根でも、雨漏りしづらいため、雨漏りを避けたい方におすすめの屋根材と言えるでしょう。
トタン屋根のデメリットとは?
トタン屋根のメリットについて確認してきました。慎重な屋根材選びには、デメリットの把握も必要不可欠です。
トタン屋根が近年利用されていないのは、他の屋根材に比べ劣ってしまう点が多いから。どのような点で劣っているのか、ここからは、デメリットの確認をしていきましょう。
断熱性が低い
トタン屋根は金属製の屋根なので、熱伝導が高いのが特徴です。
そのため、断熱性が低く、夏の気温の高さが屋内に影響を与えてしまいます。
省エネや節電に気をつけている方には、不向きと言えます。
防音性が低い
金属製の薄いシート状の屋根材のため、少しの音が響きやすいのもデメリットの1つです。
雨や風の音も、大きく屋内に響いてしまうため、音に敏感な方は、特に注意が必要です。
錆びやすい
トタン屋根は金属製のため、錆びやすい特徴があります。
錆びた所を放置しておくと、そこから穴が開き、雨漏りが発生しています。そのため、定期的なメンテナンスで、錆を除去したり、修理したりする必要があります。
定期的なメンテナンスが必要
トタン屋根は耐久性が低い屋根材であるために、他の屋根材よりも頻繫にメンテナンスが必要になります。
メンテナンスの頻度や、どのようなメンテナンスを行うべきなのかは、あとの部分で確認していきますので、ぜひ最後まで見てくださいね。
トタン屋根の耐用年数と費用
耐用年数や費用も、屋根材を選ぶうえで重要なポイントですよね。
ここからは、トタン屋根の耐用年数と費用について見ていきましょう。
トタン屋根の耐用年数
トタン屋根の耐用年数は、10年から15年ほどとされています。
これは、数ある屋根材の中でも、耐用年数の短い方に位置しています。
トタン屋根にかかる費用
トタンは、屋根材の中で、最も安いものです。4500円/㎡~が相場とされています。
部分的に張り替える修理を行う場合では、5万円~が相場です。
塗装を行う場合には400,000円程度かかり、葺き替え工事だと1,000,000円程度かかります。
耐用年数が短い分、コスパはあまり良くない屋根材と言えるでしょう。
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トタン屋根にメンテナンスは必要?
トタン屋根の特徴について見てきました。実際にトタン屋根を選んだ時に、どのようなメンテナンスが必要になるかも気になるところですよね。
ここからは、トタン屋根の劣化症状と、点検時期、メンテナンス方法についてご紹介します。
トタン屋根の劣化症状
トタン屋根の劣化症状から見ていきましょう。
トタン屋根は金属製なので、金属特有の劣化症状が見られ、そこから劣化が進んでいきます。
錆び
一番発生しやすい問題が、錆びです。
メッキ部分が錆びている状況であれば、錆びを落としてから再塗装をすると回復させられます。しかし、メッキの内側までが錆びてしまうと、場合によっては屋根材の交換が必要です。
雨漏り
錆びが生じると、穴が開いてしまい、そこから雨漏りが発生する可能性があります。
雨漏りが発生すると、建物の内部にまで損傷が広がってしまうため、早急に処置が必要です。雨漏りに対しては、自力での応急処置も可能ではありますが、素人作業では、後々大ごとを引き起こす可能性もあるため、業者さんに依頼するのが得策です。
屋根材の破損
錆びや強風、経年劣化によって屋根材が破損したり、穴があいたりすることもあります。
軽い症状であれば、部分補修も可能です。しかし、もっともよいのは屋根材の交換でしょう。
トタン屋根の点検時期
塗装の頻度は、7~10年に1度程と言われています。塗装が剝がれてくると、屋根材の劣化の進行を早めてしまうため、定期的に再塗装を行いましょう。
10~15年がトタン屋根の耐用年数なので、10年を超えると、葺き替えやカバー工法も含めて、補修の検討をしましょう。
塗装や張り替えの時期ではなくても、雨漏りや錆びなどの劣化症状がみられた時や、台風の後などには、業者さんに点検を依頼しましょう。
トタン屋根のメンテナンス方法
トタン屋根のメンテナンスは、劣化を防いだり、屋根本来の持つ効用を保ったりするために重要な作業です。
忘れずに実施するためにも、トタン屋根のメンテナンス方法について知っておきましょう。
塗装
塗装によって、屋根材へのダメージも減らすことができます。また、塗料にはいろいろな効果を持つものもあるため、トタン屋根に足りない性能を補うこともできます。
錆びる前でも、色褪せに気付いた場合には、業者さんに塗装を依頼してください。その際に、屋根の状態も点検してもらうのがオススメです。
カバー工法・葺き替え
破損・劣化部位が大きい場合や、年数を経ている場合には、屋根カバー工法か屋根葺き替えが適しています。
全張替になると、工期や金額もはってきますが、長期的な建物の安全を考えれば、必要な修繕と言えます。
10秒でわかるおさらい!
トタン屋根は、価格が安く、軽量ではあるものの、耐久性に劣ってしまう屋根材です。そのため、近年では、あまり利用されていません。
そんなトタン屋根について、確認していきましょう。
トタン屋根のメリットは?
メリットは、低価格で、耐震性が高く、雨漏りしづらい点です。
トタン屋根の寿命は?
10~15年です。屋根材の中で、かなり短い方の部類で、コスパの面では劣ります。
トタン屋根はどんなメンテナンスが必要?
必要なメンテナンスとしては、塗装・カバー工法・葺き替えがあります。どれも業者さんに任せる方がいいメンテナンスなので、点検を兼ねてお願いするのがおすすめです。
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