外壁塗装にふさわしくない月とは?不向きな時期は失敗確率がアップする

外壁塗装にふさわしくない月とは?不向きな時期は失敗確率がアップする

外壁塗装にふさわしくない月は何月かご存じですか?塗装に向いていない季節に工事をすると、施工期間が延びたり施工不良をおこしたりといった可能性が高まります。

外壁塗装に向いている季節に塗装をして、満足度の高い塗装工事にしていきましょう。

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外壁塗装・屋根塗装に向いている月、向いていない月は?

外壁塗装に向いている月

外壁塗装は天候によって工期や仕上がりに違いが出やすい工事です。外壁塗装に向いている季節や月についてお伝えします。

基本的には「春、秋」が向いている

外壁塗装は基本的には気候が安定している、春と秋が向いています。夏と冬は雨が多かったり、気温が低すぎたりといったことがあり、春秋よりは不向きです。

季節 月ごとの向き・不向き
3月:不向き 4月:不向き 5月:やや不向き
6月:不向き 7月:やや向いている 8月:やや向いている
9月:向いている 10月:向いている 11月:やや向いている
12月:不向き 1月:不向き 2月:やや不向き

「12月、1月、2月」について

「12月、1月、2月」の冬の時期は日照時間が短くなるため、外壁塗装ができる作業時間が少なくなりがちです。また、気温が5度を下回る時は工事が行えない可能性も。

気温が5度を下回ると、結露や霜、雪などが原因で塗膜が乾燥しにくくなります。乾燥不足による初期不良が発生することもあるので注意が必要です。

「3月、4月、5月」について

「3月、4月、5月」の春の時期は降雨量が少なくなり、全国的に気温があがりはじめる季節です。外壁塗装にふさわしい季節ですが、新年度という節目なので塗装業者にとっても繁忙期となります。

業者の予定が埋まる前に早めに依頼をしておくと良いでしょう。ただし5月の後半は梅雨直前で雨がふりやすく、塗装にやや向かないこともあります。

「6月、7月、8月」について

「6月、7月、8月」の夏の時期は梅雨、台風、ゲリラ豪雨と悪天候により作業が中断されやすくなり、工期が予定よりも延びる可能性が高くなります。

また、連日のゲリラ豪雨などにより湿度が上がると、塗膜の水分が多くなり施工不良を起こしやすくなるため、注意が必要な時期です。

「9月、10月、11月」について

「9月、10月、11月」の秋の時期は比較的天候が安定している時季、かつ乾燥しやすい時期な為、外壁塗装に適した季節です。春ほど依頼も舞い込まない為、一番依頼をしやすい時期と言えます。

ただし、場所によっては台風がまだ到来する可能性があるほか、黄砂や花粉が影響を起こしやすい時期でもありますので、塗装に向いているかどうかは業者に確認をしておくと良いでしょう。

最適な季節・時期の選び方

最適な季節・時期の選び方

外壁塗装に最適な季節や時期を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。最適な時期を選ぶために、大切なポイントをいくつかお伝えします。

実はおすすめ出来ない夏

気温が高い日の続く夏の塗装は、実はお勧めできません。高温で塗膜の温度が高くなりすぎると、ひび割れを起こしたり、気泡が発生したりするリスクがあります。

更に、昨今では勢力の強い台風やゲリラ豪雨もあり、作業が中断しやすい時期でもあります。
また、養生のためのビニールで室外機もおおわれるため、クーラーが使用できなくなる可能性があります。

梅雨の時期は工期が伸びやすい

梅雨の時期は悪天候が多いため工事が進まず、工期が伸びやすい傾向があります。雨の日は湿度が多く塗膜が乾燥しにくくなる他、安全面でも作業が難しくなるため作業ができないのです。

外壁塗装をするのであれば、梅雨が来る前に終わらせてしまった方が良いでしょう。この後の夏も塗装に不向きなので、春に塗装できない場合は秋まで工事を待った方が良いかもしれません。

もし日当たりの悪い場所なら、冬は避けた方がいい

塗装をする場所が日当たりの悪い場所なら、冬の時期は避けた方がでしょう。気温が低いため塗料を乾燥させる力が弱く、工期が伸びてしまう可能性があります。

日当たりの悪い場所の塗装は、雨や雪、低温に加えて日当たりの悪さという悪条件が加わるため、冬の塗装は避けた方が良いでしょう。

積雪地帯の場合、雪が積もっている時期は難しい

積雪地帯の場合は、雪が積もっている時期の塗装は難しくなります。当たり前のことではありますが、雪が残っている時期に塗装をしても、剥がれたり薄まったりといったことが起こるためです。

また、仮に塗装をしたとしても乾燥時間が長くなってしまいます。乾燥に時間がかかると、塗装の失敗率が上がる要因となるため積雪している時期の塗装はおすすめできません。

外壁塗装に不向きな条件

外壁塗装に不向きな条件

外壁塗装に不向きな条件は、主に湿度の高さや低温です。塗装に向かない条件をいくつか紹介します。

雨や雪が降っている

雨や雪が降っている天候は、塗装に不向きです。雨や雪は、せっかく塗った塗装を薄めてしまう可能性があります。

また、湿度が高いと塗装の乾燥に時間がかかります。塗装に長時間かかると塗装が失敗することが増えるため、雨や雪は塗装に不向きな気候と言えるでしょう。

気温が低すぎる/5℃以下

気温が低すぎる、特に5℃以下の時期は塗装に向かない気候です。気温が5℃未満になると、塗膜が乾燥しにくくなり、なかなか硬化しません。

また、低温条件下で塗装すると剥がれやひび割れなどの劣化現象が起きやすくなります。塗装をするときは、厳冬期を避けた方が良いでしょう。

湿度が高すぎる/85%以上

湿度が高すぎる時期も塗装に不向きです。特に85%以上になると、塗料が乾燥しない、塗料が密着しないといったことが起こります。

また、高い湿度によって外壁が結露していることもあります。結露した状態の外壁材に塗装はできないので、湿度が高い時期の塗装は避けた方が良いでしょう。

強風・暴風時

強風や暴風が吹いているときも、塗装ができません。強風や暴風によって転落事故が発生する可能性があるため、非常に危険です。

また、無理に塗装作業を行っても塗料が飛散してしまうなど、近隣への迷惑となってしまう可能性もあります。天候が荒れやすい時期は、塗装工事を避けた方が良いでしょう。

外壁塗装に不向きな月でも塗装できる?

外壁塗装に不向きな月でも塗装できる?

外壁塗装に不向きな月でも塗装ができるのでしょうか。不向きな時期に塗装できる条件や、不向きな時期に塗装を行うメリットなどについてお伝えします。

外壁塗装が不向きな季節でも塗装が出来る条件は?

外壁塗装が不向きな季節でも塗装が出来る条件とは、天候、気温、湿度の条件が良い時間があるということです。

基本的に冬、梅雨の時期は塗装工事に向かない時期とされていますが、天候や気温、湿度の条件が良ければ外壁塗装を行うことができます。

地元専門で施工している業者を探しましょう

不向きな時期に塗装したい場合は、地元専門で施工している業者を探すと良いでしょう。地元密着の優良業者さんであれば、タイミングを見極めて工事を行う事ができます

地域密着の業者は、地元の気候を熟知していることが多いです。そのため、塗装に不向きな時期であっても、塗装が可能と判断すれば依頼を引き受ける業者もいます。

外壁塗装が不向きな季節でも塗装するメリットはある

外壁塗装が不向きな季節であっても、メリットはあります。塗装をする人が少ないため、都合の良い日時に予定を組みやすいのです。

とは言え、夏や冬は天候や気候、湿度などの施工条件が悪く作業ができない日も春秋に比べて多い時期。工期自体は長めに想定しておく必要はあります。

季節以外に外壁塗装のタイミングを判断する基準

季節以外に外壁塗装のタイミングを判断する基準

季節以外の要素で、外壁塗装のタイミングを判断する基準は何でしょうか。塗装の時期を判断する基準についてお伝えします。

使われた塗料のグレードから判断する

使われた塗料のグレードから塗装のタイミングを判断することもできます。塗料はグレードごとにおおよその耐用年数があるためです。

アクリル

アクリルは5年程度経過したら塗装を検討すると良いでしょう。比較的短期間で塗り替えが必要となるので、外壁に使われることは少ないグレードです。

ウレタン

ウレタンは8年程度経過したら塗装を検討します。防水効果が高いので、防水塗装に使用されることが多いです。

シリコン

シリコンは10年程度経過したら塗装のタイミングです。耐用年数が比較的長いので外壁塗装に多く用いられます。

ラジカル

ラジカル塗料の耐用年数は12年程度です。12年目には塗り替えを検討してください。価格が高いのでシリコンほど多く使用されていません。

フッ素

フッ素塗料の耐用年数は15年程度です。15年を経過したら塗り替えを検討します。価格が高いのでそれほど使用頻度は多くありません。

塗料の種類 メーカー発表耐久年数 塗装を検討し始める年数
アクリル 5~7年 5年目
ウレタン 8~10年 8年目
シリコン 10~15年 10年目
ラジカル 12~15年 12年目
フッ素 15~20年 15年目

外壁の劣化状態から判断する

外壁の劣化状態を見て塗り替え時期を判断することもできます。主な劣化状態についてお伝えします。

色あせ

色褪せた外壁の様子

色あせとは、経年劣化によって色が薄くなる劣化現象です。急いで塗装する必要はありませんが、見た目が気になる人は塗り替えを検討してください。

色あせを放置しておくと、ひび割れなどへ劣化状態が進行してしまいます。塗り替えなどのメンテナンスはこまめにしておきましょう。

カビ、コケ

コケが生えた外壁の様子

カビやコケが生えた状態で長期間放置すると、塗装に根を張ってしまい劣化しやすくなります。とは言え見た目以外で致命的な問題は少ない劣化症状です。

ただし、カビやコケが付着するということは塗膜が劣化している可能性が高いため、塗り替え時期が近いと判断した方が良いでしょう。

チョーキング

チョーキングが発生した外壁

チョーキングとは、外壁をさわると白い粉がつく現象です。塗料に含まれる「顔料」という粉末状の成分が露出している状態になります。

チョーキングの度合によりますが、外壁のほとんどの場所で起こっている場合は、塗り替え時期と判断した方が良いでしょう。

塗膜の膨れ

塗膜が膨れた外壁

塗膜の膨れとは、塗膜が外壁素材から浮き上がって膨れている状態です。膨れている部分の内部には空気や水がたまっており、塗装の機能を果たしていません。

膨れているのが数か所程度なら問題はそれほどありませんが、外壁の多くの場所で見られる状態なら塗り替えが必要な時期です。膨れを放置すると膨れた部分が剥がれたり、膨れの内部の水が外壁を侵食し始めます。

塗膜の剥がれ

塗膜がはがれた外壁

塗膜の剥がれとは、塗装が剥がれている劣化現象です。膨れの状態から劣化が進むと、塗料が剥がれ落ちていきます。

外壁の一部だけでなく、複数個所で塗装が剥がれている、剥がれているところが広範囲にわたっている場合は塗り替えが必要です。

ひび割れ

ひび割れた外壁の様子

ひび割れとは、塗膜や外壁がひび割れている劣化現象です。塗装だけの割れはチェッキング、外壁素材まで割れている場合はクラッキングと呼ばれます。

ひび割れを放置すると、外壁素材や建築材が劣化し雨漏りの原因となることもあります。ひび割れが見つかった場合は、補修や塗り替えが必要な時期です。

外壁塗装のタイミング選びで失敗しないコツ

外壁塗装のタイミング選びで失敗しないコツ

外壁塗装のタイミング選びで失敗しないためにはコツがあります。塗装の失敗を避けやすくなるコツをお伝えします。

希望時期の1~2か月前から業者に相談

希望時期のの1~2か月前から業者に点検や見積もりを依頼することで、失敗を避けやすくなります。特に春は塗装業者の繁忙期です。

1~2か月以上前に業者に連絡を取ることで、希望の時期に工事を施工してもらいやすくなるでしょう。業者の予約が取れないと、希望の時期より後に工事となることもあるので注意してください。

業者によっては予約工事というものも行っています

業者によっては、予約工事という工事を受け付けていることもあります。早めに契約をすることで「3か月後に工事する」など、工事時期を確約するというサービスです。

ただし早期予約のサービスを提供していない業者もいるので、工事時期の確約が可能か事前に確認しておくと良いでしょう。

時期に合った工事をしてもらう

時期に合った工事をしてもらうことも大事なコツです。時期によって工事中の対応が変わるので、その季節に合わせた工法で施工している業者に依頼しましょう。

季節ごとの対応ができる業者であれば、たとえ塗装に不向きな時期の工事でも安心して任せることができます。

時期に合った工事の例
  • 冬場の塗装では艶引き(※)を避けるため夕方以降は塗装をしない。
  • 夏場に塗装面の温度が高いまま塗装すると、塗膜に気泡が発生する場合がある。そのため日陰から塗装したり、西日を避けて塗装するなど時間帯にあった施工を行う。
  • 台風が近づいているときは、足場のシートを巻くなどの台風対策をする。
※艶引きとは

寒いときに塗装すると、塗料が均等に乾燥せずに艶が引いてムラのようになってしまう現象。艶引きを避けるためには、冬の屋根塗装は気温が高い時間帯にやるなどの工夫が必要。

不向きな時期の塗装はなるべく避けよう!

外壁塗装に向いているのは気候が安定している春と秋です。夏は台風や暴風雨などが多いため塗装作業に向く日が少なくなります。また冬は低温、積雪などの悪条件が多く不向きな季節と言えます。特に寒い地域では冬の外壁塗装は厳しいでしょう。

外壁塗装に向いていない条件には、主に湿度、温度(低温)、暴風などの悪天候などがあります。たとえ外壁塗装に向いている時期でも、湿度85%以上、気温5℃以下の日は塗装は行えません。その日の気候や条件に合わせてきちんと塗装を行ってくれる業者を選びましょう。

季節以外では、塗料の耐用年数や外壁の劣化状態が塗り替えの判断基準になります。色あせはそれほど緊急度は高くありませんが、剥がれている場合は早急に塗り替えが必要です。また、目立った劣化が見られなくても、塗料の耐用年数を過ぎたら塗り替えを検討しましょう。

 
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