「平凡でよくあるデザインよりも、オリジナリティのあるデザインの外壁に仕上げたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、アイカ工業株式会社が販売する「ジョリパット」。ヨーロッパ生まれの内外装塗材で、日本の住宅にも使用されるようになってから50年ほどになる確かな歴史と実績があります。
模様が限定される通常の塗装材と異なり、希望するイメージピッタリのデザインを実現してくれることからも高い人気を博しています。
しかし、「そもそもジョリパットってどのようなものなの?」「どのように使用すれば希望通りの外壁を完成できるの?」と疑問に感じる方も少なくないことでしょう。
そこで、この記事ではジョリパットに関する基礎知識に加えて、その特徴やシリーズごとの違い、使用方法に至るまで徹底解説しています。外壁塗装工事をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
- そもそもジョリパットとはどのようなもの?
- ジョリパットならではの特徴や魅力とは?
- ジョリパットアルファとネオはどう違うの?
- ジョリパットの使用方法とは?
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目次
ジョリパットアルファとは?
まずは、「ジョリパットアルファ」についての基礎知識から確認しておきましょう。ジョリパットアルファとは、アイカ工業株式会社が販売する内外装塗材のことです。
ジョリパットはもともとフランスを中心とするヨーロッパで使われてきたものですが、日本ではアイカ工業株式会社によって1975年から販売が開始されており、実績・知名度ともに優れた塗装材だと言えるでしょう。
また、アイカ工業株式はジョリパットをシリーズとして開発し、さまざまな機能・特徴をもつ商品を生み出してきました。
このようなジョリパットシリーズのなかでも、特にジョリパットアルファは豊富なパターンと色を兼ね備えたスターンダードな塗材として、幅広い人気を誇っています。
そんなジョリパットアルファの基本情報について表で簡単にチェックしていきましょう。
パターン数 | 88パターン |
カラー | 141色 |
塗り方 | コテ塗り、吹き付け、ローラー対応 |
ホルムアルデヒド等級 | F☆☆☆☆(エフ・フォー・スター) |
JIS対応 | JIS対応可 |
原料 | アクリルシリコン樹脂 |
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ジョリパットアルファの特徴
高い人気を誇るジョリパット。そのシリーズのなかでも特にジョリパットアルファが好んで選ばれるのは、なぜなのでしょうか?
ここからは、ジョリパットアルファならではの特徴やメリットを6つピックアップしてご紹介していきます。
耐候性が高い
ジョリパットアルファの特徴としてまず挙げられるのが、耐候性が優れているということです。耐候性とは、気候の変化に耐える力のこと。
耐候性が高いと気候の変化によるダメージを受けにくくなるため、耐用年数が長くなるというメリットがあります。
ジョリパットアルファは紫外線による劣化を抑える効果が高いため、従来製品よりも色あせしにくく、長期にわたって美しい外観を維持できるのです。
柔剛性が高い
硬いのに柔らかいという反する性質があるというのも、ジョリパットアルファならではの特徴。
柔らかさと硬さを併せ持っていることでさまざまなダメージを効率的に吸収すると同時に、ひび割れ等を起こしにくくなるため、非常に耐久性が高くなるのです。
カラーやパターンが豊富
ジョリパットシリーズはいずれもデザインのバリエーションが豊富なことで知られていますが、ジョリパットアルファは特にその傾向が強いです。
88パターン、141色というジョリパットシリーズの中でも屈指の種類数を誇るジョリパットアルファは、「オリジナリティあふれる外壁を実現したい」という多くの人々のニーズを叶えてくれる存在だと言えるでしょう。
防藻・防カビ性能がある
日当たりが悪い立地条件の場合などは、外壁の塗り直しをしてもすぐにカビやコケが発生しやすいもの。カビやコケが生えていると清潔感がなく、美観を損ねてしまいます。
綺麗な外壁を保とうとすれば頻繁に掃除などのメンテナンスを行わねばならず、時間と労力がかかるでしょう。その点、防藻・防カビ性能を兼ね備えたジョリパットアルファを使用すれば安心です。
コケやカビなどの繁殖を防いで、清潔感のある外観を長きにわたってキープしてくれます。
湿気が多い地域にお住まいの方や、外壁のしつこいカビ・コケにお悩みの方は、ぜひジョリパットアルファの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
光触媒機能がある
ジョリパットアルファには、光触媒機能があります。光触媒機能は、外壁表面に付着した汚れを分解して雨が洗い流してくれる、いわばセルフクリーニング機能のこと。
わざわざブラシやホースを使って外壁掃除をする手間が省けるということは、ジョリパットアルファが選ばれる理由のひとつだと言えるでしょう。
デザイン性が高い
通常の塗装材だと、一定のカラーやデザインのバリエーションがあっても、既存のものから自分の好みに合わせて選ぶのが一般的です。
他方で、ジョリパットアルファはカラー・デザインの種類が非常に豊富なだけでなく、コテ塗りすることで自由にパターンを作れるのが魅力的。
ジョリパットアルファを使用すれば、ご自宅だけのオリジナリティあふれるデザインを実現できるのです。
- 紫外線の劣化による色褪せ等のダメージを受けにくい
- 耐候性が高い
- カラー・パターンのバリエーションが非常に豊富
- カビやコケに強い
- セルフクリーニング機能のおかげで清掃の手間が省ける
- コテ塗りをすれば自分だけのデザインを実現できる
ジョリパットアルファとネオの違いって?
ジョリパットシリーズの中でもアルファとネオは特に高い人気を集めていますが、両者は具体的にどのように違うのでしょうか?
「アルファとネオのどちらを選べばよいのかわからない」と迷ってしまう方もいることでしょう。そこで以下では、ジョリパットアルファとネオの違いについて徹底解説していきます。
性能の違い
まずは性能について見ていきましょう。ジョリパットアルファは光触媒機能によるセルフクリーニングが可能なため、カビやコケを含む汚れに強いという特徴をもっています。
他方で、ジョリパットネオは汚れだけでなく、ひび割れにも強いのです。ネオの塗膜には柔軟性があり、衝撃吸収性に優れているため、ひび割れや剥がれなどのトラブルを防いでくれます。
パターンと色の種類数
では、デザインのバリエーションの豊富さという点ではどうでしょうか?ジョリパットアルファは88パターン、141色です。
対するジョリパットネオは79パターン、128色で、パターン・色ともにアルファよりもやや数が劣りますが、それでも一般的な塗装材と比べるとかなりバリエーションが豊富だと言えるでしょう。
JIS対応と非対応
JISとは「Japanese Industrial Standard」の頭文字をとった略称であり、日本語訳では「日本産業規格」と呼ばれています。
塗料などの製品のなかでも、国土交通省によって性能やデータなどに関する「お墨付き」がもらえたものが「JIS対応塗料」になるのです。
ジョリパットシリーズの場合、アルファはJIS対応で、ネオはJIS非対応となっています。
比較基準 | アルファ | ネオ |
性能 | 防汚性がある | 防汚性とひび割れ防止機能がある |
バリエーション | 88パターン、141色 | 79パターン、128色 |
JIS規格 | JIS対応 | JIS非対応 |
ジョリパットアルファの使用方法
では、ジョリパットアルファを使用して塗装をおこなう場合、どのような流れになるのでしょうか?
以下では、ジョリパットアルファの使用方法について詳しく解説していきます。
準備するもの
ジョリパットアルファの使用にあたっては、以下のような道具を用意します。
- シーラー(下塗り材)
- ジョリパットアルファ
- リシンガンとコンプレッサー
- ローラーとハケ
- コテ
- 養生道具
- 汚れてもよい服
- 足場
吹き付け作業をおこなう場合は、リシンガンとコンプレッサーを用意し、ローラー塗りの場合はローラーとハケを用意しましょう。
また、作業箇所以外に塗抹などが飛散してしまわないように、ビニールシートやマスキングテープなどを使ってしっかりと養生作業をします。
DIYをする場合は汚れてもいい服や軍手が必須ですが、高所作業の場合は足場の設置が必須となり安全面でリスクがあるため、業者に依頼するのが無難です。
希釈について
ジョリパットアルファは水で希釈しますが、希釈率はパターンによって異なります。希釈率を誤ると塗りムラなどの施工トラブルの原因になってしまうので要注意。
塗装の流れ
ジョリパットアルファを使用した塗装の大まかな流れは、以下のとおりです。
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 養生
- 下地調整
- シーラー塗布
- ジョリパットアルファの下吹き、下塗り
- ジョリパットアルファの上吹き、上塗り
- 仕上げ、清掃、足場の解体
高所での作業が必要な場合は足場を設置しますが、そうでなければ必ずしも足場が不可欠というわけではありません。
また、既存の外壁には汚れやカビ・コケなどが付着しており、そのままの状態では新しい塗料の定着を妨げてしまうため、高圧洗浄機などを使用して清掃します。
ただし、下地によっては高圧洗浄機と相性が悪いものがあるため、事前に洗浄機の使用が可能かどうかをチェックする必要があります。なお、コテ塗りの上塗りは、配り塗りした後に模様付けを行う2工程です。
塗装する際の注意点
コテによる模様付けは時間との勝負です。上塗り時は一度ジョリパットを全面に塗ってから、改めて模様付けするため、作業時間が長引くと乾燥してしまってきれいな模様になりません。
原則として、配り塗りから5分以内にパターン付けをする必要があります。また、塗り回数は下塗り、中塗り、上塗りの3回やらないと耐用年数が低下することにも注意が必要。
乾燥時間は4〜12時間で、季節や湿度によって異なります。
- 綺麗な仕上がりのためにはスピーディーな模様付けが必須
- 3回塗りしなければ耐用年数が低くなることに要注意
- 湿度や季節によって乾燥時間が異なる
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今回はジョリパットアルファについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
カラーやパターンの種類が非常に豊富な上に、コテ塗りをすれば自分の思い通りの模様を実現することができます。
ただし、イメージ通りのデザインを実現するためにはジョリパットアルファに関する正しい知識と一定の技術力が不可欠。
そのため、できればDIYは避けて技術力が高く、ジョリパットアルファの施行実績が豊富な優良業者に依頼をしたほうがよいでしょう。
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