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基礎のひび割れ放置はキケン?原因や補修方法を一挙解説【必見】

基礎のひび割れ放置はキケン?原因や補修方法を一挙解説【必見】

建物の基礎にひび割れが起こるとどのようなことが起こるのでしょうか。今回は基礎にできるひび割れについてお伝えしていきます。基礎部分のひび割れの原因や対処法に興味がある方は、ぜひご一読ください。

この記事でわかること
  • 基礎にひび割れが入る原因とは?
  • 危険なひび割れを放置するとどうなる?
  • ひび割れの種類と対処方法
  • DIYでの補修方法と手順
  • 補修工事の流れ・費用の相場
  • 依頼する業者を選ぶときのポイント
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この記事の監修者
  • 高城 和幸
    和やか株式会社 想いを形に工房 代表
  • 30年の現場経験からお客様に寄り添った提案を心掛けている。お客様に寄り添った提案を心掛ける。 2022年に『一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会』の会員となり、正しい塗装工事を地域に広める活動を続けている。
    外壁塗装ほっとらいん編集部
  • 荒尾 薫
    外壁塗装ほっとらいんの相談・執筆担当
    ・外壁塗装業界でのアドバイザー10年以上
    ・12,000件以上のリフォーム相談に対応
  • 外壁塗装ほっとらいんは全国650社以上の優良塗装業者が加盟する塗装ネットワーク。塗装業者選びに悩む方のための中立的な紹介サービスです。

    基礎にひび割れが入る原因

    基礎にひび割れが入る原因は?
    建物の基礎にひび割れが起こると心配になりますよね。どうして基礎部分にひび割れが起こってしまうのでしょうか。ここでは、基礎にひび割れが入る原因についてお伝えしていきます。

    乾燥による収縮

    基礎部分のコンクリートにも水分は含まれています。その水分が乾燥によって蒸発することで、コンクリートが収縮してひび割れを起こすと考えられています。

    特に乾燥しやすい冬に起こりやすいひび割れです。冬の時期に雪が降らない地域でも起こりやすく、乾燥しやすい地域では乾燥によるひび割れに注意が必要でしょう。

    急激な気温の変化

    寒暖差
    外気温が昼と夜で大きく変化することで、基礎部分のコンクリートが伸び縮みしてひび割れを起こすこともあります。昼夜の寒暖差が大きい時期に起こりやすく、気温が氷点下近くまで下がる地域でのひび割れに注意が必要です。

    また気候が温暖な地域でも、1日で気温が大きく変化する日もあります。温暖な地域では1日の気温差で、建物の基礎部分にひび割れを起こすことは少ないですが、まったくないとは言い切れないのでご注意ください。

    不同沈下

    「不同沈下」とは耳慣れない言葉ですが、住宅がどちらかの方角に沈んでしまうことです。不同沈下を起こすと地面が傾くため住宅の重心がずれ、基礎部分に負担がかかってひび割れを起こしてしまいます。

    基礎以外の部分でもひび割れや損傷を起こしている可能性があるので、何らかの原因で家が傾いてしまったときは専門の業者に依頼して一度調査してもらった方が良いでしょう。

    地震

    地震
    地震が起こると建物が揺れて、基礎部分のコンクリートにひび割れが起こります。地震による被害は、地震の程度によっても異なりますが、基礎だけでなく外壁や屋根などの部分にも損傷が及んでいる可能性があるので注意が必要です。

    基礎部分だけをチェックするのではなく、外壁やその他の箇所もひび割れなどが起こっていないかも合わせて確認していくことが大切です。心配な場合は専門の業者に調査してもらいましょう。

    初期不良

    建物 基礎
    気温差や地震などによってひび割れることがほとんどですが、中には初期不良が原因でひび割れを起こすケースもあります。施工時の強度不足や、厚みの不足などがあり、ひび割れを起こすケースです。

    施工不良は業者の責任なので、証拠などをそろえて業者側に訴える必要があります。専門の業者に依頼して、診断結果を出してもらうことも大切です。

    初期不良が起こった場合は、専門知識のある業者や弁護士などに依頼して初期不良に対処していくことが大切です。

    中性化

    コンクリートは二酸化炭素を吸い込むことで、中性化を起こします。中性化を起こすと、内部の鉄筋が錆びてしまいひび割れが起こります。

    年月が経ったコンクリートで起こることが多く、中性化を起こすぐらいになると、ひび割れのほか剥がれや損傷などが目立ってくるケースも少なくありません。建て替えなどを視野に入れながら今後の対策をしていく必要があるでしょう。

    まとめると…
    • 乾燥したり気温が急激に変化するとコンクリートが収縮してひび割れが起こる
    • 住宅が傾いたり地震が起こると基礎に負荷がかかってひび割れが起こる
    • 初期不良、施工不良が原因でひび割れが起こることもある
    • コンクリートが中性化を起こすとひび割れやすくなる

    絶対に放置NGの基礎のひび割れの種類

    絶対に放置NGの基礎のひび割れとは?
    基礎のひび割れにはさまざまな種類があります。中には放置しておくと重大な事態につながってしまうひび割れもあるので気を付けなくてはいけません。

    ここでは、放置してはいけない種類のひび割れについてお伝えしていきます。

    ヘアークラック

    ヘアークラック
    ヘアークラックとは、髪の毛ぐらいの細さのひび割れのことを指します。幅は0.3mm未満で深さは4mm未満の細いひび割れです。ひび割れの初期に起こるものですが、放置しておくとコンクリート内部に水分が浸透して、しだいにひび割れが大きくなります。

    ヘアークラックを見つけたら、ひび割れを補修するなど早期に対処することで、基礎部分の寿命を延ばすことができます。

    構造クラック

    ひび割れ
    構造クラックとは、幅0.3mm以上、深さ4mm以上の太いひび割れのことです。ヘアークラックよりも深刻なひび割れで、放置しておくと建物の劣化を早めます。

    ひび割れから雨水が入り込んで内部にまで劣化が進み、耐久性が悪化することで基礎の破損、鉄筋の腐食、建物の沈下、耐震性の低下といったことが起こるようになるため要注意です。

    構造クラックが基礎部分に起こっている場合は、早急に対処が必要となります。

    まとめると…
    • ヘアークラックは髪の毛のように細いひび割れ。放置しておくとひび割れが広がる。
    • 構造クラックはヘアークラックよりも大きいタイプのひび割れ。ヘアークラックよりも早急に対処が必要。

    放置するとどうなるか

    基礎のひび割れ、放置するとどうなる?
    基礎部分のひび割れを放置すると、どのようなことが起こってくるのでしょうか。

    基礎部分のコンクリートにひび割れが起こると、雨水がそこから侵入します。雨水がコンクリートに染み込むと、伸縮しやすくなるためひび割れがさらに大きくなります。

    さらに大きくなったひび割れから染み込んだ雨水が、内部の鉄筋に達すると鉄筋に錆びが発生して基礎部分の強度が大幅に低下していくのです。

    ひび割れを放置すると、基礎のコンクリートの破損に加えて、内部の鉄筋の腐食、建物の沈下などが起こり、結果的に建物の耐久性を低下させてしまいます。建物の寿命を長く保ちたいのなら、ひび割れを放置しないことが大切です。

    まとめると…
    • ひび割れを放置すると内部に雨水などが浸透しやすくなる
    • 内部に浸透した雨水が鉄骨やその他の建材などの劣化を早める
    • ひび割れを放置しておくと、建物全体の耐久性が落ちてしまう

    基礎ひび割れの補修方法

    基礎のひび割れの補修方法
    基礎にできたひび割れは、どのように補修するのでしょうか。ここでは、基礎のひび割れの補修方法をご紹介していきます。

    Uカット(Vカット)シーリング工法

    ひび割れ
    Uカット(Vカット)シーリング工法とは、ひび割れ部分をU字やV字型にカットして、そこにシーリングを埋め込んでいき、表面をモルタルなどの補修材でカバーする工法です。

    クラックの幅が広い場合に使われる工法で、ひび割れの形に添って補修をすることができます。シーリング補填のほか、強度の高いシールを張り付けたり、エポキシ樹脂で充填したりする工法もあります。

    ビックス工法

    ビックス工法とは、ひび割れにパイプを設置してエポキシ樹脂を時間をかけてひび割れに注入していく工法です。細いひび割れにも対応しています。

    低速かつ低圧でエポキシ樹脂を浸透させていくことで、ひび割れによって分断してしまったコンクリートを一体化させる効果があります。施工しやすいシンプルな工法なので、さまざまなひび割れ工事に使用されているメジャーな工法です。

    アラミド繊維シートの貼り付け

    アラミド繊維シートは強度の高い繊維です。このアラミド繊維をひび割れ部分に貼り付けて、モルタルで補修する工法があります。

    プライマーを塗ってからアラミド繊維シートを貼り付け、モルタルで覆うという工法です。ひび割れ補修のほか耐震補強の工事でも使用されます。狭い場所でも工事しやすい工法です。

    DIY

    DIY
    ひび割れがごく軽いものの場合は、DIYでの補修も可能です。DIYでひび割れを補修するときは、ホームセンターなどで販売されているシーリングを注入したり、モルタルを表面に塗ることで対応します。

    ただしあくまでも応急処置で行うため、完成度が低いこともあり注意が必要です。ただしく施工されていない場合はひび割れが再発しやすく、業者に依頼しなおす必要があります。

    施工の経験が浅い場合は、最初から専門の業者に補修を依頼した方が安心です。

    まとめると…
    • Uカット(Vカット)シーリング工法はひび割れ部分を削ってシーリング剤などを充填する工法。大きなひび割れにも適用できる。
    • ヒッグス工法はコンクリートに低速低圧でエポキシ樹脂を染み込ませる工法。分断したコンクリートをつなげて、強度や耐久性を高める。
    • アラミド繊維シートの貼り付けは繊維シートを基礎部分に貼り付けた後モルタルなどで保護する工法。狭い場所にも適用でき、強度を上げたい場合にも使われる。
    • ひび割れの程度が軽度なら緊急措置としてDIYで補修をすることもできる。

    自分で応急処置をするときの方法

    自分で応急処置をするときの方法とは
    基礎のひび割れをDIYで補修したい場合は、どのような方法で行うのでしょうか。ここでは、基礎のひび割れを自分で応急処置するときの方法をご紹介していきます。

    劣化状況を確認して道具を揃える

    劣化の程度がどのぐらいかによって、必要な道具が変わります。まずは劣化の程度を確認してください。補修方法の目安がついたら、必要な道具をそろえていきます。

    必要になる道具は以下のものが多いです。そのほか必要なものがあれば適宜購入してください。

    • クラックスケール
    • コンクリートクラック・止水補修材
    • ヘラ若しくは左官コテ
    • 基礎清掃用のワイヤーブラシやハケなど
    • ゴム手袋
    • 防塵マスク

    基礎の汚れを除去する

    補修するときはコンクリートに付着している汚れを取り除く必要があります。ブラシやハケなどを使って、土埃や苔などを掃除してください。ある程度掃除が終わったらマスキングテープなどでマーキングをして目印をつけていきます。

    水で基礎を湿らせて基礎補修材をひび割れに塗る

    水で湿らせたコンクリート
    補修する面がある程度きれいになったら、補修材がコンクリートに付着しやすいように水で湿らせます。水で湿らせる作業が終わったら、シーリング剤などの補修材を使ってひび割れを補修していきます。

    まとめると…
    • DIYで補修をするときは、劣化の程度に応じて必要な道具をそろえる。
    • 補修作業をする前に壁面の汚れを除去する。
    • 補修部分を水で湿らせて補修材の定着度を高めてから補修作業を行う。

    補修工事の費用相場

    補修工事の費用相場
    専門の業者に補修工事を依頼する場合は、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは補修工事の費用の相場を工法別にご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

    ひび割れ

    ひび割れ
    ひび割れの補修工事は、ひび割れの程度によっても異なります。あまりひび割れが深刻ではない場合は、1か所あたり1万円から2万円程が相場でしょう。

    アラミド繊維シートの貼り付け

    アラミド繊維シートを張り付けてひび割れを補修する場合は、1メートルあたり2万円から3万円程が相場です。アラミド繊維シートは高いので、シーリング剤などを使ったひび割れ補修よりも高額になります。

    増し打ち

    増し打ちとは、元からある基礎に加えて補強のためにコンクリートを追加する工法です。いろいろな工法があり、面積や場所によっても工事費用は異なりますが、1メートルあたり6万円から8万円程度をイメージしておくと良いでしょう。

    基礎補強

    建物の基礎
    基礎補強とは、基礎のさまざまな方法で補強していく工法です。根本的に基礎の強度を強くしていく工法なので、一番耐久性が高まります。費用は工法や面積などによって様々で、合計で100万円から300万円程度は必要になるでしょう。

    まとめると…
    • ひび割れの補修費用は1か所あたり1万円から2万円程が相場。
    • アラミド繊維シートの貼り付けは、1メートルあたり2万円から3万円程が相場。
    • 増し打ちは1メートルあたり6万円から8万円程度が相場。
    • 基礎補強は合計で100万円から300万円程度は必要になる。

    補修工事の流れ

    基礎のひび割れ、補修工事の流れ
    基礎部分がひび割れを起こしたときの補修工事はどのような流れで進むのでしょうか。ここでは、基礎部分の補修工事の流れをお伝えしていきます。

    業者を探す

    まずは基礎部分の補修を依頼する業者を探します。まったく工事業者を知らないといった場合は、インターネットや知り合いからの口コミで探すと良いでしょう。

    信頼できる業者かどうかは、口コミサイトを参考にしたり実際に工事を依頼した人がいれば話をきいてみたりして、情報を収集して判断するようにしてください。

    工事を依頼する

    工事業者
    見積もりを複数の業者に出して工事費用や工事内容、業者の対応などを比較検討することも大切です。見積もりを比較するときは、費用の面だけでなく、工事の内容や見積もり書の正確さなどのほか、質問に対して丁寧に答えてくれるかなどについても比較検討しましょう。

    工事費用は安くても、工事の中身が何をしているかわからなかったり、業者の対応に誠意が感じられないといった場合は注意が必要です。後から工事費用を水増し請求してくる業者など、悪徳業者である可能性もあるので依頼する業者は慎重に選ぶようにしてください。

    工事後の確認をする

    工事が終わったら、終わった状態をチェックします。できれば施工後の写真も撮っておくと何か不備があったときに確認しやすくなるのでおすすめです。

    可能であれば工事の過程も適宜見学して写真を撮っておくと、不正な工事が行われていた場合に追求しやすくなります。万が一施工不良が起こった場合、責任を追及できるように工事の経過や仕上がりをしっかり見ておくことも大切です。

    まとめると…
    • 基礎の補修は依頼業者を探すことから始める。
    • 信頼できる業者が見つかったら工事を依頼して、補修を開始する。
    • 工事の過程や工事の完成した後の様子を確認しておく。

    基礎補修を依頼すべき業者選びのポイント

    補修を依頼すべき業者選びのポイント
    基礎の補修を業者に依頼するときは、どのような業者に依頼したら良いのでしょうか。ここでは、業者が信頼できる業者かどうかを判断する基準をいくつかお伝えしていきます。

    保証やアフターフォローが充実している業者にする

    説明をする工事業者
    工事をした後にフォローする制度が充実している業者は、信頼できる確率が高い業者でしょう。とは言え、アフターフォローと言っても、お金を取るものもあるので、どのようなアフターフォローなのかをチェックしておくことも大切です。

    実績がある業者にする

    クラックや基礎の補修実績が豊富にある業者の方が、安心して補修を任せることができます。依頼を考えている業者がどの程度の実績があるのかは、業者のホームページを見たり、営業担当に聞いたりして確認すると良いでしょう。

    専門資格を所持している業者にする

    基礎はクラック補修に関連した資格を持っている業者も信頼できる可能性が高い業者です。基礎工事に関する資格は複数あるので、業者の持っている資格が信頼性の高い資格かどうか、資格を保持している職人はどれぐらいいるかなどを確認して依頼すると良いでしょう。

    まとめると…
    • 業者を選ぶときは、アフターフォローサービスが充実している業者を選ぶと良い。
    • 基礎の補修工事の実績が多い業者に依頼した方が安心。
    • 基礎工事の資格を持っているか確認するのも良い。

    基礎にひび割れができたら早めの対処を

    基礎部分にひび割れが起こる原因は、気温の変化や地震による振動など様々なものがあります。また経年劣化してくるとひび割れが起こりやすくなるので、定期的に基礎のひび割れをチェックすることが大切です。

    ひび割れは放置しておくと水分がコンクリート内部に浸透して、建物全体の耐久性を下げてしまいます。劣化が内部に進行していく前に、ひび割れの初期で補修をしておくことが大切です。

    DIYでひび割れを補修することも可能ですが、しっかり補修できていないとより劣化を早めてしまう可能性もあります。建物の耐久性を高く保ちたいなら、最初から信頼できる業者に依頼した方が確実です。

     
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