サイディングは家全体の外観を大きく左右する重要なパーツ。だからこそ、定期的にサイディングのメンテナンスを行って綺麗な状態を保ちたいものですよね。
とりわけ、サイディングに浮きや反りが生じたら、早めにビスを使って補修を行う必要があります。
ですが、「ビス打ちは簡単そうだから自分でやっても大丈夫なのでは?」「それとも業者に任せるべき?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではサイディングのビスの役割と補修方法について徹底解説しているので、「サイディングの劣化症状が気になってきた」という時にぜひご覧ください。
- サイディングにビスはなぜ必要なの?
- 自分でもサイディングのビス打ちはできる?
- ビスでサイディングを補修する方法とは?
- サイディングの劣化を防ぐには?
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目次
サイディングの浮きや反りはビスで補修できる?
日本の家屋の実に9割以上がサイディングを使用しているほど、サイディングはメジャーな外壁材です。
窯業系・金属系・木質系などさまざまな種類のサイディングがありますが、いずれも寿命があり、寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスが必須となります。
メンテナンスを怠るとサイディングの寿命が短くなってしまいます。サイディングの劣化症状としてよくあるのが、浮きや反り。
こうした劣化症状はビスを打つことで補修は可能なものの、その理由は後述するように、積極的にはおすすめできません。
この記事を通じて、サイディングのビス補修のいろはをチェックしましょう!
サイディング外壁の種類や特徴については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
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サイディングのビスの役割を解説!
そもそも、サイディング外壁においてビスはどのような役割を果たしているのでしょうか?外壁塗装関連の仕事をしていない限り、サイディングやビスといった言葉を聞いてもあまりピンとこないはず。
そこでまず、サイディングのビスの役割についてチェックしておきましょう。
サイディングボードを固定する
ビスは、外壁の下地にサイディングボードを固定するために使用されています。サイディングの種類や暑さに応じて、ビスの種類を選ぶことが必要があります。
サイディングに合ったビスを適切な方法で打つことで、経年劣化をしてもサイディングがずれたり外れたりしないようにすることができるのです。
浮きや反りを補修する
外壁工事の際にしっかりと下地にサイディングボードをビスで固定していたとしても、経年劣化の影響でサイディングボードが浮いたり反りがでてしまうこともあります。
こうした劣化症状が顕著な時にはサイディングボードそのものを張り替えて修繕を行う必要がありますが、多少の浮きや反りならばビスを使えば補修することが可能です。
軽度の劣化症状がでた時にビスを打つことできちんとメンテナンスができていれば、長期的に見た時に外壁の修繕コストも安くなるでしょう。
- ビスはサイディングボードを外壁の下地に固定する役割がある
- 浮きや反りなど軽度の劣化症状はビス打ちで修繕可能
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サイディングのビスは最近は使われていない?
サイディングボードの固定や修繕と言えば、以前はビスを使用するのがメジャーでした。しかし、ビスでは厚みのあるサイディングボードを外壁の下地に固定するのに向いていません。
とりわけ、厚さ15mm以上のサイディングボードの固定時にはビス打ちが使われなくなっています。
サイディングボードが厚すぎるため、ビスよりもしっかりと固定できる金具を使うのが一般的です。
サイディングのビス打ちを自分でやるのはダメ?
サイディングの浮きや反りなどの劣化症状がではじめたならば、メンテナンスを行う必要があります。しかし、業者に外壁の修繕を頼むとお金がかかってしまいますよね。
「できるならば自分でビス打ちをして修繕費を安くすませたい」と考える方も多いことでしょう。
では、サイディングのメンテナンスのために自分でもビス打ちはできるものなのでしょうか?
サイディングに適したビスを選ぶ必要がある
サイディングボードを外壁に固定するためには、厚さに合ったビスを選ぶことが大前提。サイディングの厚さを正確に把握しなければ、適した種類のビスを選ぶことはできません。
素人はサイディングの厚さを把握することも、それに合うビスを選ぶことも難しいため、自分でビス打ちをするという選択肢は現実的ではないでしょう。
間違った場所に打つと割れる可能性がある
たとえサイディングボードの厚さをきちんと把握し、それに適した種類のビスを選べたとしても、正しい方法でビス打ちを行えるかと言えば、そう簡単ではありません。
どこでもビス打ちができるというわけでは決してなく、間違った場所にビス打ちをしてしまうとサイディングボードにヒビが入ったり、割れて破損したりしてしまう可能性もあります。
サイディングボードが割れてしまうと、ボードそのものの張替えが必要なため、費用が一気に増えてしまうので避けたいところ。
ビス打ちは専門業者に任せる方がおすすめ
ここまで見てきたように、ビス打ちを素人が行うのは難しいと言えるでしょう。「業者に任せるとお金がかかるから」という理由で自分でビス打ちをした結果、きちんと修繕ができないケースがほとんど。
あるいは、サイディングボードそのものを破損してしまい、かえってお金がかかってしまう可能性が高いのです。
「生兵法は大けがのもと」という言葉があるように、サイディングボードが割れたときのリスクを考えると、業者に修繕を依頼したほうが安心でしょう。
- サイディングの厚さに応じて適切なビスを選ぶのは難しい
- ビス打ちのやり方を間違えるとサイディングボードが破損する
- 余計な修繕費を出さないためにもはじめから業者に依頼するのがベスト
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サイディングをビスで補修する方法
ここまで見てきたように、素人がサイディングボードの補修をビスで行うのはハードルが高いと言えるでしょう。ですが、絶対にできないというわけではありません。
外壁塗装のアルバイトなどの経験がある場合、サイディングボードの多少の反りや浮きならば自分でビスを使って補修することは可能です。
積極的にはおすすめできませんが、ここからは念のために、サイディングをビスで補修する方法について確認していきましょう。
サイディングボードの厚さ確認
サイディングのビス打ちをするにあたってまず確認したいのが、サイディングボードの厚さ。厚さを正確に把握しておかなければ、適切な長さのビスを選ぶことができません。
自分で厚さを測ることはほぼ不可能ですので、施工した業者にサイディングボードの厚さを確認する必要があります。
ただし、施工から年数がずいぶん経っている場合、問い合わせをしても業者が厚さを把握できないこともあるでしょう。その場合は業者に修繕を依頼し、施工時に直接厚さを確認してもらったほうが無難です。
また、厚さが15㎜以上の場合はビス打ちではなく金具でサイディングボードを固定することになるため、自分での修繕は諦めたほうがよいでしょう。
固定する下地の位置を確認
サイディングボードの厚さを正確に把握して適切な種類のビスを選べたら、次にすべきは固定する下地の位置確認です。
ビスで固定できる場所を探しましょう。下地がない場所にビス打ちをすればサイディングボードの固定はできませんし、何よりも外壁が破損してしまいかねません。
ビス打ち
ビスを打つべき下地の位置を確認できたならば、実際にビス打ちに入りましょう。ビスをそのまま打っても曲がったり歪んでしまうことが多いため、あらかじめ穴あけをしておく必要があります。
ただし、穴あけをしても素人が適切にビス打ちをするのは難しいため、業者に依頼するのが一番です。
ビスをパテ埋め
素人が自分でビス打ちを行うのは決しておすすめできませんが、外装工事の経験がある人ならば可能でしょう。
適切な形でビス打ちができたら、最後にビス部分をパテで埋めていきます。というのも、ビス打ちだけで作業を終わらせると、穴の隙間から雨やカビが外壁内部に入り込んでしまい、腐食の原因になるからです。
パテ埋めをしてビス打ちをした部分の隙間を埋めることで、雨の侵入を防ぐ必要があります。
なお、外壁の美観を保つためにも、施工時と同じ種類・色の塗料を使ったほうがよいでしょう。自分でビス打ち・パテ埋めを行う場合は、サイディングボードの厚さだけでなく塗料の種類も問い合わせてみてくださいね。
- サイディングボードの厚さを業者に確認してビスを選ぶ
- 下地がなければビス打ちはできないので要注意
- ビス打ちは高い技術が必要なので素人には難しい
- ビス打ち後はパテで隙間を埋める必要がある
サイディングに使えるビスを紹介!
サイディングのビス打ちには知識と技術が必須です。それらに自信があるなら、自分でビス打ちをしてサイディングの補修を行うのもアリでしょう。
では、サイディングの修繕にあたって具体的にどのようなビスを使えばよいのでしょうか?おすすめのビスは次の3つです。
- フジテック「タッピングビズ」
- ウイング「サイディング用ビス」
- 若井産業「ビスピタ」
ここからは、それぞれの特徴について詳しくチェックしていきましょう!
フジテック「タッピングビズ」
サイディングに使えるビスとしてまずご紹介したいのが、フジテックの「タッピングビズ」。割れを防止しつつスムーズに打ち込めるように、考え抜いて設計されたビスです。
ネジの先端部分に特殊な加工が施されているため、高い技術がなくとも、ななめ打ちなどの失敗がしにくい設計になっています。
また、ステンレス素材を使用しているため雨風に強く、耐久性に優れているところも特徴的。
ウイング「サイディング用ビス」
仕上がりの美しさを重視するならば、ウイングの「サイディング用ビス」がおすすめ。他のメーカーのビスと比べると、頭径が6㎜と小さめであるため、サイディングに打ち込んでも目立ちにくいのです。
塗装しやすくて綺麗に仕上がる上に、作業が簡単に完了するのも人気のポイントとして挙げられるでしょう。
若井産業「ビスピタ」
サイディングの浮きが気になった時に重宝するのが、岩井産業の「ビスピタ」。
強い締結感が得られることで定評のあるビスで、厚みのある浮いたサイディングをしっかりと固定したい時に活躍してくれます。
打ちやすく、他のビスだと割れてしまうようなサイディングボードにも安心して使えるのもおすすめのポイントです。
- タッピングビズ→難易度の高いビス打ちがより簡単にできる
- サイディング用ビス→塗装しやすく仕上がりが美しい
- ビスピタ→締結感が強いので厚さのあるサイディングボードでも安心
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サイディングを劣化させないための注意点
サイディングの補修にはお金がかかるもの。できるだけ寿命を延ばして劣化を防ぎたいところですよね。
では、具体的にどうすればサイディングの劣化を遅らせることができるのでしょうか?
ここからは、サイディングを長持ちさせてメンテナンス費用を節約するためのポイントについてご紹介していきます。
定期的にメンテナンスをする
サイディングの劣化を防ぐためには、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。メンテナンスをしないで放置していると、サイディングの寿命が縮んでしまうので要注意。
サイディングには金属系・窯業系・木質系・樹脂系など主に4つの種類があり、それぞれ寿命も異なります。
樹脂系を除いて、サイディングは5~7年ほどのスパンでメンテナンスを行う必要があるので、ご自宅のサイディングの種類とメンテナンスの頻度について確認しておきましょう。
サイディング補修のタイミングについて興味のある方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
洗浄では高圧洗浄機を使わない
外壁の汚れが気になった時に、手っ取り早く汚れをとろうとして高圧洗浄機を使ってしまってはいませんか?実はこれ、サイディングの劣化の原因になるのです。
洗浄時に高圧洗浄機を使うとサイディングを痛めやすくなるのでNG。ホースなどで十分汚れが取れます。
とりわけ、木質系サイディングは水に弱く、高圧洗浄機を使用すると表面の塗装が剥がれてしまうので要注意。
サイディング内部に水が浸み込み、カビやコケが生えてしまい、外壁全体に腐食が進んでしまう危険性があるのです。
なお、汚れを放置しておくとこびりついてホースで取れにくくなるため、そうなる前にこまめに清掃をしておきましょう。
劣化が進む前に塗り替えをする
定期的にメンテナンスを行っていても、サイディングの塗装は10年ほどで剥がれてしまいます。塗装が剥がれた状態を放置しておくと、雨風でカビやコケが発生したり、腐食が進んでしまうので絶対に避けたいところ。
逆に言えば、10年に1度の目安で塗り替えを行うことで、サイディングを長持ちさせることができます。
なお、潮風や紫外線の強い地域などでは、10年未満であっても劣化症状が出てしまうこともあります。劣化症状が出たなら、それを見逃さずに、早めに塗り替えを行いましょう。
そのほうが長期的に見た時に、修繕費が安く済みます。
工事は優良業者に依頼する
サイディングのメンテナンスも修繕も、すべての工事は優良な業者に依頼することが大切。業者選びによって、サイディングの寿命も仕上がりも大きく変わるからです。
悪徳業者に依頼すると、手抜き工事によってすぐに塗装がはがれるなど、トラブルに遭遇することも…。また、高額な工事代金を請求されてしまうこともあるでしょう。
こうしたトラブルを防ぐために、相見積もりを活用しましょう。複数の業者に見積もりを出してもらうことで、適正な価格と信頼できる業者を見極めることができます。
業者選びのコツは?
サイディングのメンテナンスや修繕のための業者選びにあたっては、自社工事を行っているところがおすすめ。
ハウスメーカーは下請け業者に工事を依頼するため、間で手数料が取られてしまい、費用が高くなる傾向があるからです。
その点、自社工事を行う業者ならば間にかかる手数料がないため、ハウスメーカーに依頼するよりも安くすむことが多いでしょう。
また、営業マンが親切な業者は信頼できる確率が高いので、営業マンの良し悪しもチェックしてみてくださいね。些細なことでも質問をしたら、嫌がらずに丁寧に説明してくれるかどうかがポイントです。
- 高圧洗浄機を使って洗浄をすると塗装が剥がれるのでNG
- 劣化症状が深刻になる前の段階で早めにメンテナンスを行う
- 相見積もりをするなどして優良業者を見極める
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サイディングのビス補修は信頼できる業者に頼もう
今回はサイディングのビスの役割やその補修方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
サイディングを長持ちさせるためには、塗装の剥がれなどの劣化症状が出始めた時にその都度メンテナンスを行うことが大切です。軽度の浮きや反れなどの劣化症状ならば、ビス打ちを行うことで補修が可能。
ただし、素人がビスを使って補修を行うのは難しくリスクも高いため、信頼できる業者に依頼しましょう。
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