知っておきたい「ウレタン防水」の基礎知識!おすすめ防水塗料も紹介

メリットが多いため、防水工事の手法としてよく選ばれる「ウレタン防水」。

この記事ではウレタン防水の基本的な知識とともに、気になる費用面や実際の工事について詳しく紹介します。お宅の防水材として、ウレタン塗料を検討している方は必見です。

この記事でわかること
  • ウレタン防水、補修のサインとは?
  • 防水加工にかかる費用と長持ちの秘訣
  • おすすめ防水塗料について

そもそも「ウレタン防水」とは?

ウレタン防水の基礎知識まずはウレタン防水について、基本的な知識を学んでいきましょう。メリットやデメリットについても、あわせて紹介します。

ウレタン防水とは

ウレタン防水の施工ウレタン防水(ウレタン塗膜防水工法)とは、ウレタン樹脂を塗りつけることで防水処理をした工事方法のことです。液体状のウレタン樹脂がゴム状に固まることにより、密封性の高い塗装ができます。

ウレタン防水は防水塗装の中でも比較的メジャーな工法といえるでしょう。

ウレタン防水のメリット

ウレタン防水のメリットは、なんといっても価格が安いことです。

また、防水層が軽いため、建物への負担が軽減されます。

もうひとつの大きなメリットは、施工の際に塗りやすいことです。塗りやすいということは、それだけ工事のミスが起こりにくいと言い換えることもできます。

防水工事の中にはシートを貼り付けて防水するような工法もありますが、ウレタン防水の場合はペンキのような液体を塗装するため、防水加工をする場所の形状を問いません。複雑な形の建物には向いている方法といえるでしょう。

ウレタン防水のデメリット

紫外線ウレタン防水の最大のデメリットは、他の施工方法に比べて耐久性が低いことです。特に紫外線に弱いことが知られており、数年に一度、塗り直しの作業が発生します

また、ウレタンが液体状であるため、塗りムラが起こりやすいのも欠点の一つです。

ここまでをまとめると、ウレタン防水は防水工事の中でもリーズナブルで手軽に行いやすいぶん、その耐久性は低く維持費がかかる、といった特徴の防水方法といえるでしょう。

まとめると…
  • ウレタン防水はリーズナブルで負担が小さい
  • 他の方法に比べて耐久性は低め

ウレタン防水の補修が必要なサイン

ウレタン防水 補修のサインウレタン防水が必要になるタイミングとはいつなのでしょうか。そのサインを危険度別に見ていきます。

色褪せ

塗装が色あせているだけであれば、緊急性は低いといえます。本来よりも塗装の色が薄くなってきたら表面が劣化しているということですので、塗り替えを検討すると良いでしょう。

ただし、塗装が薄れている=塗料の防水機能が確実に低下しているということですので、甘く見てはいけません。放置するとひび割れなどの原因となります。

ひび割れ

多少のひび割れであれば緊急性は低めです。ただし、放置するとこれも雨漏りの原因となります。ひび割れを発見したら、今すぐではなくても塗り替えが必要というサインと思うべきでしょう。

塗装の膨れ

こちらも緊急性は比較的低めですが、防水塗装の表面が膨れている場合、そこから水が侵入しやすくなるため補修が必要といえます。放置すると塗装が剥がれる原因となるでしょう。

塗装の剥がれ

剥がれた塗装緊急性はここまでご紹介した症状よりも高めです。防水塗装の表面が剥がれている場合は、やはり水が侵入するため補修が必要となります。

放置すると雨漏りの原因となるため、看過できない異変です。

水たまりができやすくなる

ベランダに水たまりができているのを「どうせ屋外だから…」と無視してはいませんか?実は、ベランダに水たまりができる場合も緊急性は高めです。

本来、下地は排水溝に向かって傾けて作られています。水たまりができやすいということは、傾きが正常ではなくなっているということです。ベランダや屋上の防水処理の上に水たまりが溜まりやすくなっている場合、下地の傾きが確保できなくなっていると考えられます。

放置すると、水たまりができる部分の防水塗装の劣化が極端に早くなるでしょう。

下地の剥がれ

下地の剥がれ緊急性は塗装の剥がれよりさらに高いといえます。「下地の剥がれ」とは、表面だけではなく防水塗装の下地まで剥がれてモルタルなどが露出している状態です。つまり防水機能が完全に失われているということになります。

放置すると雨漏りの原因となるでしょう。

雨漏りしている

緊急性は非常に高いです。屋根やベランダ周辺から雨漏りしている場合は、防水塗装や下地に問題がある可能性が…。そのため、原因箇所を早急に特定する必要があります。

放置すると室内のものが濡れてしまうだけではなく、家そのものの内部構造が雨水に侵食されてしまうため、おうちの寿命を大幅に縮めてしまいます。雨漏りを発見した場合は一刻も早い対処が必要です。

まとめると…
  • 色褪せ、ひび割れ、塗装の膨れは緊急度低め
  • 塗装の膨れ、水たまりは緊急度高め
  • 下地の剥がれ、雨漏りは早急に補修が必要

ウレタン防水の工法と工程

ウレタン防水の工法ウレタン防水の工法にはどういったものがあるのでしょうか? 詳しい工程とともに紹介します。

密着工法

ウレタン防水 密着工法密着工法は、その名の通り下地に密着する防水工法です。

ベランダなどの形状が複雑な場所に適しています。軽量なため、建物への負担が少ないのが特長です。既存の防水塗装の上から塗り重ねが可能となっています。

密着工法の施工方法は以下の通り。

  1. 下地をキレイになるよう汚れなどを処理する
  2. モルタルで劣化した部分を補修する
  3. プライマー(下塗り)を塗る
  4. ウレタン塗料で塗装する
  5. トップコートを塗って完成

メッシュ工法

下地にメッシュシートを接着する工法です。防水層が軽いため、家への負担が少なく、バルコニーや平屋根に適しています。また、メッシュシートの効果によって、地震などにも強くなる工法といえるでしょう。

  1. 高圧洗浄機を使って塗装個所をきれいにする
  2. プライマーを全体に塗装する
  3. メッシュシートを貼り付ける
  4. ウレタン塗料を二度塗りする
  5. トップコートを塗って完成

通気緩衝工法(絶縁工法)

膨れの原因となる水分を脱気装置で排出する工法です。雨水対策を徹底したい場合に適しています。下地の影響を受けないため、ひび割れなどが発生していても施工可能という利点があります。

装置を取り付けるやや大がかりな作業になりますので、工程もほかの工法に比べて複雑になっています。

  1. 既存の防水を取り除く
  2. ドレン(排水管)を取り付ける
  3. 下地を整えたらプライマーを塗る
  4. 通気緩衝シートを貼る
  5. シートの継ぎ目にジョイントテープを張り、その継ぎ目だけにウレタン塗装を施す
  6. 立ち上がり部に補強用メッシュを貼り付け、立ち上がり部だけに改めてウレタン塗装
  7. 脱気筒(空気を逃がすためのパーツ)を取り付けたら、全体にウレタン塗料を塗布
  8. トップコートを塗って完成
まとめると…
  • 密着工法は、形状が複雑なベランダなどに!
  • メッシュ工法は、バルコニーなどがおすすめ
  • 通気緩衝工法は、雨水が気になる場所にGOOD

【工法別】ウレタン防水にかかる費用

ウレタン防水の施工費用では、実際にウレタン防水をしたら、いくらくらいの費用が掛かるのでしょうか?

1平方メートル当たりの単価は、8千円~1万円強ほどと言われています

この価格に施工する場所の広さを掛け合わせたものが、実際にかかる金額です。

例えば、100平方メートルを防水処理する場合、密着工法で80万円、メッシュ工法で90万円、通気緩衝工法で100万円がおおまかな目安となります。

ウレタン防水をより長持ちさせるには?

ウレタン防水 長持ちのコツせっかくウレタン防水をしても、すぐに劣化してしまうようでは意味がありません。

この項目では、ウレタン防水を長持ちさせる方法を紹介します。

トップコートを塗り替える

トップコートとは、ウレタン塗料そのものではなく、ウレタン防水の仕上げに塗る塗料です。ウレタン防水を行った場所が表面のみ劣化している場合、トップコートの塗り替えだけで十分といえるでしょう。

その下の防水機能が低下してしまう前にこまめにトップコートを塗り替えておけば、その下の防水機能を最大までキープすることができますので、5年程度を目安にトップコートだけでも塗り替えるようにしましょう

小さなひび割れを放置しない

比較的小さいひび割れは、補修という形で部分的な工事が可能な場合があります。ひび割れが全体に広がる前に、補修を検討してはいかがでしょうか

ルーフドレインの点検を定期的に行う

ルーフドレインは配水管の部品の一つで、屋上などの雨水の排水時に使用されます。

排水管や排水口が詰まると、防水塗装の上に水が溜まりやすくなります。つまり、排水周りの詰まりは、雨漏りの原因のひとつです。定期的にチェックすることをおすすめします。

15年に1度は防水層の塗装をする

一般的な防水塗装の寿命は、10年から15年と言われています。どれだけトップコートなどのこまめな補修を行っても、遅くとも15年以内には塗り直しが必要です。

防水層の塗装を放置しておくと、雨漏りなどさらに深刻な症状につながってしまいますので、防水層の塗装は必ず行うようにしましょう。

まとめると…
  • トップコートの劣化や小さな割れに注意
  • 配水管を詰まらせない
  • 15年に1度は防水層の塗り直しを!

ウレタン防水はDIYでも可能?

ウレタン防水 DIYDIYがブームとなってからしばらく経ちます。この記事をお読みになっている方の中には、自分の手でウレタン防水をすることを検討している方もいるでしょう。実際に、DIYでウレタン防水を行うのは可能なのでしょうか?

ベランダなどの狭い場所ならDIYでもできる

結論から言うと、狭い場所ならDIYでもウレタン防水が可能です。ただし、防水層の塗装は難易度が高く、失敗する可能性が高いでしょう。トップコートであれば自分でも塗装が可能といえます。

なお、密着工法以外(メッシュ工法、通気緩衝工法)は業者でなければ行うことができません。

ウレタン防水をDIYで行う場合の手順

ウレタン防水のDIYまず、既存のトップコートと防水層を剥がします。次に、汚れや剥がれをとる下地処理を行いましょう。

下処理ができたら、塗料を密着させる下塗り、2度目の中塗り、3度目の上塗りです。最後にトップコートを2回塗りします。ここまでやればDIYのウレタン防水の完成です。

基本的には業者に依頼する方がおすすめ

DIYも不可能ではないことがお分かりになったかと思います。しかし、よほどの理由がなければ、業者に依頼する方がおすすめです。

なぜなら、トップコートの塗装だけをDIYするとしても、均等に塗るのはとても難しいからです。塗りムラがあると雨漏りや劣化の原因となることもあるため、腕に相当な自信のある方以外はやめておきましょう。

まとめると…
  • トップコートだけならDIY可能
  • 基本的には業者に依頼を

おすすめウレタン防水塗料を紹介!

おすすめ塗料こちらでは、ウレタン防水塗料の中でも特におすすめできる商品を4点紹介します。それぞれの塗料の特長とはどういった点なのでしょうか?

ヘキサコートNo.101

ニッペより引用

ニッペホームプロダクツ株式会社が販売する塗料です。耐水性、耐アルカリ性、耐熱性、耐候性(日光、温度など気候の変化に強い)に優れています。

エスケー1液NADウレタン

大手塗料メーカーのエスケー化研が販売する、耐水性、耐アルカリ性のある塗料です。耐薬品性に優れていて、汚れにくいという特長があります。

エコ・ウレックス

ダイフレックスが販売している、環境対応型の塗料です。トルエンやキシレンなどの有害物質や、シックハウス症候群を引き起こす物質を含まない特徴があります。また、水で硬化するため環境に優しい塗料です。

サラセーヌ

AGCポリマー建材が販売する塗料です。高耐久性と伸張性が特徴で、ひび割れしにくいという長所があります。

まとめると…
  • 環境の変化に強いのは、ヘキサコートNo.101
  • 汚れにくいのは、エスケー1液NADウレタン
  • 環境に優しいのは、エコ・ウレックス
  • ひび割れしにくいのは、サラセーヌ

ウレタン防水を依頼する業者選びのポイント!

業者選びのポイント
最後に、塗装を依頼する業者の選び方を紹介します。以下の点に気を付けて、信頼できる業者を選びましょう。

防水工事の経験が豊富な業者を選ぶ

防水工事 業者実績がない業者を選ぶと、施工に甘い点がある可能性が高くなります。実力不足な業者に依頼してしまうと、せっかく塗装を行っても雨漏りするリスクが高まりますので注意が必要です。

どの業者も防水工事にたけているというわけではありませんので、口コミなどを参考に実績豊富な業者を選ぶようにしましょう。

相見積もりで選ぶ

相見積もりとは、複数の業者に見積もりをお願いすることです。業者を選ぶ際には、必ず相見積もりをして価格や工事内容を比較しましょう。

1社しか見積もりを取らないと適正相場がわからないため、法外な価格を要求されてしまうパターンも。防水工事において相見積もりは必須です!

自社施工をしている会社を選ぶ

下請け会社を使う企業は仲介料を請求してきます。自社施工をしている会社に依頼することで、仲介料が不要となり、工事費が安くなりやすいでしょう。

ウレタン防水、準備はOK?

ウレタン防水について、基礎的な知識が身についたかと思います。

また、業者の探し方や塗料についても、だいたいの見通しが立ってきたのではないでしょうか。DIYを決意したあなたはくれぐれもお気をつけて。

防水工事がうまくいくことを願っています。

外壁・屋根塗装をお考えの方へ
外壁塗装や屋根塗装は、一生に数回しかない大きな買い物の一つです。

しかし、外壁塗装の「価格相場」というのはとても複雑。外壁の状態や使用する塗料によって金額が大きく変動するため、素人がその適正価格を見極めるのはとても難しいのです

中にはその複雑さに付け込み、不当な価格を要求したり手抜き工事をする悪質な業者も…

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