アルミサイディングの特徴やメリット・デメリットを解説!価格や後悔しないための注意点も紹介

アルミサイディングのメリットとは?工事方法や費用なども一挙公開

アルミサイディングは、軽量の外壁材で金属サイディングの一種です。実際に使用されている例もたくさんあり、今人気で注目されています。

しかし、実際にアルミサイディングがどういった機能やメリットがあるのかわからない…。当記事では、アルミサイディングについての特徴やメリット、デメリットについて、詳しくご紹介しています。

施工方法や施工費用、主なメーカー、業者も詳しく解説しているので、アルミサイディングの施工を行うか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • アルミサイディングの特徴とメリット
  • アルミサイディングの施工費用の相場
  • アルミサイディングのメーカーと業者の選び方
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アルミサイディングとは

そもそもアルミサイディングってなに?

アルミサイディングとは
  • アルミパネルを使用した外壁材
  • 軽量で耐震性や耐久性に優れる

アルミパネルを使用した外壁材

アルミサイディング

アルミサイディングとは、断熱材の表面にアルミメッキを施したアルミパネルのサイディング材です。アルミサイディングはメリットが多いサイディング外壁のため、各メーカーで取り扱われています。

ただし、メリットが多い分、デメリットも存在するため、各サイディング外壁の特徴を把握してから外壁材を選択するのが重要です。

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アルミサイディングの特徴

アルミサイディングの最大の特徴は、とても軽量である点です。そのため建物へかかる負担が少なく済み、耐震性に優れています。

そのうえ耐久性や耐候性も良く、外気温の変化などにも強い外壁材です。また、加工もしやすいため、業者として取り扱いやすい特徴も持ちます。

アルミサイディングのメリット

アルミサイディングのメリットとは?

アルミサイディングの4つのメリット
  • 軽量で耐震性に優れる
  • 断熱性が高い
  • 防水性が高く錆びにくい
  • 防音性が高い

軽量で耐震性に優れる

アルミサイディングは、軽量性に優れた材質です。モルタル、金属系サイディング、ACLパネルなど多くの種類がある中、アルミサイディングがトップクラスの軽さを誇ります。

また、アルミサイディングは、耐震性にも優れています。建物を建てる際、建材の重量は耐震性に大きく関わってくるポイントで、重量が増加するほど耐震性が悪いです。

そのため、トップクラスの軽量性を誇るアルミサイディングは、他の外壁材に比べ耐震性に優れています。

断熱性が高い

アルミサイディングは、断熱性がとても高い外壁材です。アルミサイディングには、硬質発砲プラスチックフォームというものが裏打ちされ、素材の主要部分を断熱材が占めています。

硬質発砲プラスチックフォームとは気泡の集合体です。気泡の中に熱を閉じ込める性質を持つため、外の気温から影響を受けにくく、家の中の温度を保てます。

アルミサイディングを使用すれば、室温に大きな影響を与えないため、年間通して快適な生活を送れます。

防音性が高い

アルミサイディングは、防音性も高い外壁材です。アルミサイディングの主要部分は、気泡の集合体である硬質発砲プラスチックフォームで占められています。

気泡は熱だけでなく建物の中や外からの騒音を吸収できるため、生活音や騒音を抑える点でも有効です。さらにカバー工法で取り付けを行えば、外壁が二重になるので、より防音性を高められます。

アルミサイディングを使用すれば、生活音や騒音を軽減できるため、「楽器を弾きたい」「電車や飛行機などの騒音が気になる」という方にもおすすめです。

防水性が高く錆びにくい

アルミサイディングは防水性が高く、金属サイディングの中でも錆に強いサイディングです。表面に金属である耐蝕アルミニウム超合金を採用しているため、透水や吸水しません。

そのため住宅を雨風から守り、建物の劣化を防ぎます。また、アルミサイディングの防水性は、寒冷地においても有効です。

寒冷地では、窯業系サイディングボードなどの場合『爆裂』という劣化現象が起きます。爆裂とは冬季に起こりやすく、外壁材に入った湿気が凍結と融解を繰り返し、ひび割れを起こす現象です。

しかしアルミサイディングであれば湿気が入らないため、寒冷地であっても爆裂現象を起こしません。

アルミサイディングのデメリット

アルミサイディングのデメリット

アルミサイディングの3つのデメリット
  • 価格が高い
  • 色のバリエーションが少ない
  • 衝撃に弱く傷がつきやすい

価格が高い

アルミサイディングは、他の金属サイディングと比較すると価格が高いです。金属サイディングで一般的に使用されているガルバリウム鋼板より、アルミサイディングは「軽さ」「錆びにくさ」に優れており、ワンランク上の外壁材として位置づけされています。

少しでも費用を安くしたい場合は、複数の業者の見積もりを比較する「相見積もり」を行いましょう。相見積もりを行う時は、優良業者紹介サービスを利用するのもおすすめです。

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色のバリエーションが少ない

アルミサイディングで選べる主な色
黒色の色見本
ブラック
白色の色見本ホワイト グレーの色見本グレー ブラウンの色見本ブラウン ベージュの色見本ベージュ

アルミサイディングは、色のバリエーションが少ないというデメリットがあります。金属系のサイディングになるため、他の外壁材に比べデザインの自由度は低いです。

窯業系サイディングの場合であれば、レンガや木目調などの豊富なデザインから選べます。しかしアルミサイディングはデザインが限られるため、希望のデザインがあってもできない可能性があります。

ただし、アルミサイディングは金属ならではのモダンな雰囲気を演出できるため、シンプルで洗練された外壁にしたい方におすすめです。

衝撃に弱く傷がつきやすい

アルミサイディングは、アルミ合金を素材として作られているので、衝撃に弱く傷つきやすいデメリットがあります。そのため強い衝撃でへこんだり、小石や砂がこすれるとすぐに傷がついてしまいます。

また、寒暖差や急な温度変化にも弱く、変形する可能性があるので、建材選びなどにも配慮が必要です。

アルミサイディングの種類

アルミサイディングには大きく分けて、アルミニウム合金塗装版とガルバリウム鋼板の2種類があります。

アルミニウム合金塗装版はアルミ鋼板に塗装を行った外壁材で、ガルバリウム鋼板はアルミや亜鉛を混ぜた合金メッキ板に塗装を行った外壁材です。同じアルミサイディングでも性質が違うため、建物に合った外壁材を選びましょう。

アルミサイディングとガルバリウム鋼板の違いとは?

項目 アルミサイディング ガルバリウム鋼板
耐用年数 約30年 約20年
重さ 軽い やや重い
耐久性 やや良い 良い
遮熱性 良い やや良い
価格 高い 安い

アルミサイディングは、同じ金属系サイディングのガルバリウム鋼板と比較されることが多いです。同じ分類の金属系サイディングの中でも、耐用年数、重さ、耐久性、遮熱性、価格に違いがあり、建物や好みに合わせて外壁材を使い分けられます。

そのため外壁材を選ぶ際は、重視するポイントに合わせて検討しましょう。

アルミは軽量で耐用年数が長い

アルミサイディングは、軽量の外壁材で耐用年数が30年と長いのが、ガルバリウム鋼板との大きな違いです。軽量なことで耐震性に優れ、アルミニウムなので錆びにくいといったメリットもあります。

ただし、ガルバリウム鋼板よりも価格が高くなってしまうのがデメリットです。工事の費用を少しでも安くしたい場合は、複数の業者の見積もりを比較する「相見積もり」を行いましょう。

ガルバリウム鋼板はアルミよりも安く済む

ガルバリウム鋼板はアルミサイディングよりも費用が安く済みます。金属系サイディングの中でも、工事費用が比較的安く済むので、なるべく費用を抑えたい方におすすめです。

アルミサイディングかガルバリウム鋼板で悩んでいる方は、業者に相談し自身の希望や建物に合った外壁材を選択しましょう。

アルミサイディングの外壁にする施工方法

アルミサイディングの外壁にする工事方法

張り替え

張り替えの特徴
  • 張り替えは細部までメンテナンスができるため安心
  • 張り替えは廃材が出るため工事費用が高く工期が長い

張り替えとは文字通り、既存の外壁を剥がしてアルミサイディングを張り付ける工法です。張り替えのメリットとしては、外壁をまるっきり新しいもの変えるため、長く安心して運用できます。

また、防水紙など、壁の内側をメンテナンスできる点もメリットです。ただし、張り替えでは、外壁の撤去と新設という大規模な工事が必要なため、工事費用が高く、工期が長いというデメリットもあります。

既存の外壁を撤去した際に廃材が出るので、廃材の処分費用も上乗せされます。

重ね張り(カバー工法)

重ね張りの特徴
  • 重ね張りは廃材が出ないため安価で工期が短い
  • 重ね張りは施工できない場合がある

重ね張りとは、既存の外壁の上からアルミサイディングを重ね張りする工法です。重ね張りは、既存の外壁を撤去しないため、廃材の処理費用がかからず、工期も短くて済みます。

さらに、外壁が二重になるため耐熱性と防音性を強化できる点もメリットです。デメリットとしては、既存の外壁の劣化が激しいと施工ができない場合があります。

また、重量が多くなるため耐震性が悪くなる可能性もあります。ただし、アルミサイディングはとても軽い外壁材なので重量に関しては大きな影響はありません。

サイディングの張り替え費用は?そのメリットを重ね張りと徹底比較!

アルミサイディングの施工(工事)費用の相場

アルミサイディングの工事にかかる費用

アルミサイディングの施工費用の相場
張り替え工事にかかる費用(30坪の住宅) 約200~400万円
重ね張り工事にかかる費用(30坪の住宅) 約200~400万円

アルミサイディングの工事費用は張り替えと重ね張りの両方とも、大きな差はありません。ただし、張り替えは既存の外壁を撤去した際に廃材が出るので、廃材の処分費用も重ねてかかる可能性があります。

アルミサイディングの価格や工事費用はメーカーによって変わってくるので、いくつかのメーカーに相談や見積もりを依頼し、比較するのがおすすめです。

アルミサイディングの欠点と解決策

アルミサイディングの欠点
  • へこみや傷がつきやすい
  • 酸化によって腐食していく物も存在

へこみや傷がつきやすい

アルミサイディングは、衝撃に弱いため、へこみや傷がつきやすく、寒暖差に弱い欠点があります。そのため小石や砂が多い地域で使用すると、外壁に多くの傷がつきます。

環境に適した建材を選択したり、災害等で大きな傷がついてしまった場合は、保証制度を利用するなどの対策を取りましょう。

酸化によって腐食する物も存在

アルミサイディングの中には、酸化によって腐食する物も存在します。アルミ合金は酸化しにくい性質を持つものの、規格によって酸化のしやすさが異なります。

特に酸化しやすい製品は値段が安い傾向にあるので、安易に低価格だからと購入するのは控えましょう。そのため購入する前に価格だけでなく、製品の規格も確認するのが重要です。

アルミサイディングの後悔しない業者の選び方

アルミサイディングの工事を頼む業者の選び方

板金専門の業者を選ぶ

アルミサイディングを頼む場合は、金属を扱った工事などを専門にしている業者「板金工」を選択しましょう。専門業者なので技術力も間違いなく、安心して工事を依頼できます。

ただし、塗装業者に比べ板金業者は数が少ないのが難点です。板金工は大きい金属板を保管するための保管所が必要なので、塗料を保管するだけの塗装業者より運用するのが難しいです。

アルミサイディングは、板金工の領域なので、自身の地域で依頼できるか調査する必要があります。

自社施工をする会社にする

アルミサイディングを頼む場合は、自社施工をする会社を選ぶのがおすすめです。有名なメーカーは安心感がありますが、下請け業者に依頼するため、仲介手数料が発生します。

仲介手数料は下請け業者ではなく、依頼者に請求がくるので、自社施工をする会社よりも損するケースが多いです。

そのためアルミサイディングの工事を依頼する際は、自社施工をしている業者を選びましょう。

施工実績が豊富な業者を選ぶ

依頼する際には施工実績が豊富な業者を選びましょう。金属系サイディングの施工には専門的な技術と知識が必要なので、施工実績の少ないメーカーに依頼してしまうと工事終了後に欠陥が見つかったり、工期が予定より伸びてしまう可能性があります。

施工実績の件数の目安として、1,000件以上の施工実績があるか確認すると良いでしょう。確かな技術や知識があるというためには、1,000件以上の施工実績が望ましいです。

相見積もりをする

工事を依頼する際は、複数の会社に見積もりを依頼して、相見積もりを行いましょう。一社だけだとその業者の見積もりが、妥当なものかの判断を付けられません。

高い費用請求や価格は安いが工事内容が不明など、妥協により後々後悔するリスクがあります。そのため必ず複数の業者から見積もりを取り、自分の希望に合ったメーカーを選ぶのが重要です。

アルミサイディングの主なメーカー

アルミサイディングの主なメーカー

YKK AP

YKK
  • アルミサイディングの種類が豊富
  • 外壁材の中で最も軽い『アルカベール』がおすすめ

YKK APは数ある外壁材メーカーの中でも、取り扱っているアルミサイディングの種類が特に多いメーカーです。中でも『アルカベール』という商品は、外壁材の中で最も軽いアルミサイディングです。

そのため建物への負担が少なく、耐震性は抜群です。また、高耐候塗料で表面をコーティングしているため劣化に強く、耐久性と耐候性にも優れています。

さらにデザインの種類も豊富に揃えているので、希望のデザインを見つけやすいです。

旭トステム外装

旭トステム外装の特徴
  • 軽量かつ高断熱なアルミサイディングを取り扱う
  • 軽量かつ高断熱な『金属Danサイディング』がおすすめ

旭トステム外装は、軽量かつ高断熱なアルミサイディングを取り扱うメーカーです。その商品が『金属Danサイディング』というアルミサイディングです。

金属Danサイディングは、窯業系サイディングのわずか1/8の重量を誇ります。さらに、硬質発砲ポリウレタンを採用しているため、高断熱を実現しています。

東邦シートフレーム

東邦シートフレームの特徴
  • 金属サイディング全般に力を注いでいる
  • 多重塗装が施された『ラピスV5AL』がおすすめ

東邦シートフレームは、アルミサイディングだけでなく金属サイディング全般に力を注いでいるメーカーです。その中でも『ラピスV5AL』という商品が人気です。

ラピスV5ALは、表裏5層の多重塗装が施されているアルミサイディングで耐久性に優れています。タイル調の仕上がりにできるため、『金属系サイディング特有の質感が苦手だけど機能性が高い外壁材にしたい』という方に人気です。

アルミサイディングの施工例

黒×グレーで統一感のある仕上がり

黒とグレーはどちらも無彩色の組み合わせで、統一感のある都会的な印象に仕上がります。黒×白ほどコントラストが強くないため、落ち着いた雰囲気にしたい方におすすめです。

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白い外壁で明るい仕上がり

白い外壁は、爽やかで明るい雰囲気に仕上がります。白は見ていてストレスを感じにくく、その審美性の高さに魅力を感じているユーザーが多く人気です。

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茶色の外壁でクラシックな仕上がり

茶色の外壁は、重圧感のあるクラシックな印象に仕上がります。特にベージュよりも濃く、ブラウンよりも淡いカラーのモカは上品な雰囲気を醸し出すため、多くのユーザーに人気です。

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アルミサイディングで快適な暮らし

アルミサイディングは、軽量で耐震性や断熱性、防音性が高い金属サイディングの1つです。たくさんの機能を備えており、そのどれもが高性能であることから、様々な状況にも対応がきき、住みにくいと感じていた要因を解消することができます。

リフォームを依頼する際に、ぜひアルミサイディングで工事を検討してみてはいかがでしょうか。

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