サイディングの張り替え費用は?そのメリットを重ね張りと徹底比較!

外壁リフォームを検討中だけど、どうしたらいいのかわからない…できるだけ安く済ませたい、長持ちさせたい、とお考えの方が多いのではないでしょうか?その中でもサイディングのリフォームをお考えの方向けに「張り替え」と「重ね張り」についてまとめました。

この記事でわかること
  • サイディングの「張り替え」と「重ね張り」の違い
  • サイディング張り替えのメリット・デメリット
  • サイディングを張り替える方法・費用

サイディングの「張り替え」と「重ね張り」どっちがおすすめ?

サイディングのリフォームで検索すると出てくる「張り替え」と「重ね張り」、一体何がどう違うのでしょうか?それぞれについてまとめました。

サイディングの補修方法は3種類

どれだけ綺麗な状態を維持しようとしても、経年劣化などで必要となる補修。サイディングの補修は主に次の3種類になります。

  • シーリング、サイディングの塗装
  • サイディングの重ね張り
  • サイディングの張り替え
1つ目のシーリング、塗装については、軽度な補修しか対応できません。この2つで対応できないようになると「重ね張り」や「張り替え」で対応することとなります。

サイディングの張り替えとは?

張り替えとは、古いサイディング外壁を撤去し、新しいサイディング外壁を施工することを指します。既存の外壁を全て撤去することにより、新築のような外観にすることができます。

サイディングの重ね張りとは?

重ね張りは、既存の古い外壁は残したまま、その上から新たにサイディング外壁を張り付ける施工になります。既存の外壁を撤去しない分、費用を抑えることができます。

まとめると…
  • サイディング外壁のリフォームは大きく分けて3種類
  • 軽度の補修であればシーリングか塗装
  • 重度の補修が必要であれば張り替えか重ね張り

サイディング張り替えのメリット

それでは、サイディングを張り替えることでどんなメリットがあるのでしょうか?

外壁の内部構造をチェックできる

古い外壁を撤去するため、外壁の内部まで確認することができます。そのため、内部の下地材の補修等も同時に行うことができます。

デザインを変えられる

新しい外壁のデザインをこれまでと全く違うものに変えることも可能です。色を変えたり柄を変えたり、見た目をガラッと変えることができます。

安心して長く住める

修繕作業によって装い新たに美しくなった家は、その後約20~30年はリフォーム不要となります。施工により不具合が取り除かれ、安心して暮らせるようになります。

耐震性のアップ

既存の外壁より軽い外壁材を新たに施工すれば、地震対策になります。外壁が軽くなれば、家そのものに与える負荷が軽減するため、耐震性アップに繋がります。

まとめると…
  • 新築のようにデザインを一新できる
  • 外壁の内側をチェックできるので安心して長く住める
  • 重ね張りより重量が軽くなるため耐震性アップ

サイディング張り替えのデメリット

続いて、サイディング張り替えのデメリットを確認していきましょう。

既存の外壁を取り外す手間がかかる

張り替えるために、既存の外壁を取り外し、撤去する必要があります。重ね張りではこの工程がないため、ひと手間増えることとなります。

費用がかかる

既存の外壁を取り外し、撤去するに伴い、その費用がかかります。また既存の外壁の処分費用もかかってきます。

工期が長い

既存の外壁の取り外し、撤去、処分は重ね張りでは行わないため、どうしてもその分、工期が長くなってしまいます。

まとめると…
  • 古い外壁を撤去する手間が最大のデメリット
  • 張り替えには工期も費用もかかる

サイディングの「張り替えvs重ね張り」徹底比較!

では、具体的に張り替えと重ね張りでどれくらいの違いがあるのか、比較していきましょう。

価格面で比較!

施工費用はどれくらい違うのでしょうか?相場で比較してみました。

施工方法 施工にかかる費用
張り替え 150~250万円
重ね張り 180~280万円

上記はあくまで相場です。家屋の大きさや施工箇所、サイディング材の種類等によって、金額は多少前後する場合があります。

施工期間で比較!

施工期間はどの程度の差があるのでしょうか?

施工方法 施工にかかる期間
張り替え 14~25日
重ね張り 8~15日

張り替え、重ね張り、どちらの施工についても最低1週間以上はかかることを覚えておきましょう。これより短い施工期間を提示される場合、悪徳業者の可能性があります。

また天気や家のつくりによって、同じ大きさの家でも施工期間が同じにならないことがありますので、その点は注意が必要です。

まとめると…
  • 費用と施工期間を比べると「重ね張り」がお得
  • 施工期間が短すぎる場合は悪徳業者の可能性がある

こんな人にはサイディングの張り替えがおすすめ

費用も施工期間も短くて済むなら、断然「重ね張り」が良く見えてしまいますが、次のような場合には「張り替え」がおすすめです。

外壁の内部まで点検したい人

外壁リフォームでは表面しか気にしない方も多いのですが、「雨漏り」や「浸水」など、内部にまで及ぶ症状が出ている方には「張り替え」がおすすめです。施工時に内部の点検も同時に行うことができます。

前回のメンテナンスでカバー工法をおこなった人

カバー工法とは「重ね張り」のことです。既に施工された方であればわかるかと思いますが、重ね張りは既存の外壁の更に外側に新しい外壁を取り付けるため、どんどん壁がせり上がってきます。

そこに更に新しい外壁を取り付けてしまうと、窓や室外機、ダクトなどが壁に埋もれていってしまうため、家の外観を損ねてしまう場合があります。

すでに一度カバー工法(重ね張り)を行ったのであれば、その次の外壁リフォームは張り替えを検討しましょう。

屋根が大きく重い家に住んでいる人

リフォームで機能付与を考えた場合、耐震性を上げたいと考えられる方が多いのではないでしょうか?

屋根が大きく重い場合、外壁が軽すぎると家そのもののバランスを崩してしまい、より耐震性能を下げてしまうことに。

既存の外壁に反りがある人

シーリング劣化やひび割れなどは補修がききやすいですが、外壁に反りが出てしまっていると、その上から重ね張りを施工することは基本できません。既存の外壁が変形してしまっているような方には「張り替え」がおすすめです。

築30年以上の家で、それまで外壁リフォームをしていない人

サイディングの外壁の寿命が大体30年くらいになりますので、それを過ぎている場合は表面に出ていないだけで内部劣化が進んでいる可能性があります。

まだまだ長く住むことを想定されているのであれば、「張り替え」がおすすめです。

まとめると…
  • 「張り替え」の施工で内部まで点検できる
  • 「重ね張り」が施工済みの場合は次のリフォームは「張り替え」がおすすめ
  • 築30年以上の場合は経年劣化が想定されるので「張り替え」がおすすめ

サイディングの張り替え方法

それでは、サイディング外壁の張り替え方法について、順を追って見ていきましょう。手順を知ることで、業者との見積もりや施工方法についてのやり取りが円滑に進められるようになります。

足場の設置

家が2階建て以上であれば、必須となります。安全に高所作業を行うために必要なものとなります。足場の設置が終わると、作業で発生する粉塵が飛び散らないよう飛散防止シートをかけます。この作業が1日目となります。

古いサイディングボードの撤去

新しいサイディングボードを取り付ける前に、古いサイディングボードを剥がして、撤去します。

撤去することで普段は見られない内側が見えるようになるため、このタイミングで内部に異常が無いかのチェックも行います。この作業には大体3~5日かかります。

下地材の修繕

古い外壁を撤去した際に、修繕の必要がある下地材が見つかった場合には、修理を行います。これを行うことで、家の強度を増すことができます。修理の必要な箇所の量や範囲、程度で左右しますが、大体2~4日かかります。

透湿防水シートの処理

下地材の修繕が終わったら、透湿防水シートを家全体に取り付けていきます。断熱シートなどを施工する場合も、このタイミングとなります。透湿防水シートは、湿気は通しますが水は通さないシートで、雨水などから家を守ってくれるものになります。この施工に大体1~2日かかります。

新しいサイディングボードの取付

取り付ける箇所に合わせて加工したサイディングボードを取り付けていきます。下から上に向かって、一面ずつ仕上げていきます。この施工に大体8~14日かかります。

シーリング工事

いよいよ仕上げです。サイディングボードとサイディングボードの間やダクト回りなどの隙間ができている部分にシーリングを施工していきます。こうすることで気密性、水密性を高め、雨漏りなどを防ぐことに繋がります。この施工に大体1~3日かかります。

足場の撤去

全ての施工が終了したら、飛散防止シートと足場を撤去します。大体1日かかります。足場を撤去したら、清掃して終了となります。

事前に近隣への挨拶を!
施工業者が近隣への挨拶をしてくれることも多いですが、できれば直接挨拶をしておきましょう。施工中の騒音やトラックの出入り等で迷惑をかけてしまう可能性が高いです。今後の円滑な近所付き合いにも繋がりますので、ご注意を!

サイディングの張り替えにかかる費用の内訳

実際に張り替えをするとなった場合、費用はどれくらいかかるのか、またその内訳はどうなっているのでしょうか?気になるお金の話、しっかりと把握しておきたいですよね?

施工を検討する際に色々と調べた後は、業者へ見積もりを依頼することになるかと思います。ここからは、サイディングの張り替えにかかる費用の内訳とそれぞれが何を指しているのか解説していきます。

張り替え費用の内訳①足場代

安全に施工する上で欠かせない足場。無いと高所作業がとても危険になることはもちろん、施工途中を確認することも難しくなります。ここを端折ってしまわないようにしましょう。
足場代は1㎡あたり600~800円が相場となります。

張り替え費用の内訳②施工費

実際の工事にかかる費用となります。そのほとんどは作業を行う人件費です。人件費と聞くと、人数を減らせば安くなると思いがちですが、人数を減らしてしまうと時間がかかってしまい、作業効率が悪くなります。

施工費は1㎡あたり2,500~3,000円が相場となります。

張り替え費用の内訳③材料費

施工で使用するサイディングボードやシーリング材、下地修繕などがあれば下地材の費用も含まれます。サイディングボードは材質によっても金額が異なりますので、ご注意ください。
材料費は1㎡あたり2,000~10,000円となります。

張り替え費用の内訳④既存外壁材の撤去費用

張り替えに伴い、取り外した古い外壁の撤去・処分にかかる費用が発生します。産業廃棄物となるため、各家庭でゴミ出しするのではなく、業者に依頼しましょう。

既存外壁材の撤去費用は1㎡あたり800~1,000円となります。

張り替え費用の内訳⑤シーリング打ち費

サイディングボードの境目の目地にシーリング材を打ち込むシーリング打ち費がかかります。業者によっては施工費に含まれている場合もありますので、気になる際は確認しましょう。

シーリング打ち費は一式 50,000~100,000円となります。

張り替え費用の内訳⑥資材運搬費及び諸経費

資材運搬費はわかりやすいかと思いますが、材料を工場やメーカーから現場まで運ぶのにかかる費用です。送料と言ってもいいかもしれません。諸経費は各業者によって異なりますが、大体総工費の3~5%程度となります。少しでも気になったら直接業者に問い合わせましょう。

一式(あわせて)100,000~200,000円となります。

張り替え費用の内訳 費用相場
足場代 600~800円/㎡
施工費 2,500~3,000円/㎡
材料費 2,000~10,000円/㎡
既存外壁材の撤去費用 800~1,000円/㎡
シーリング打ち費用 (一式)50,000~100,000円
運搬費・諸経費 (一式)100,000~200,000円

サイディングの張り替え費用、相場は?

張り替え費用を大きく左右する材料費について、更に詳しく掘り下げていきましょう。サイディング外壁の材質別にまとめました。

サイディング外壁の材質①窯業系サイディング

窯業系サイディングのサイディングボードは、粘土、ケイ砂、石灰岩などから陶磁器、瓦、ガラス、セメントなど、非金属原料を高熱処理して作られています。日本の住宅の外壁材の約80%を占めており、耐震性、耐火性に優れています。

窯業系サイディングの相場は、1㎡あたり2,000~8,000円となります。

サイディング外壁の材質②金属系サイディング

金属系サイディングのサイディングボードは、表面にメッキ塗装が施された金属板に、断熱材が裏打ちされた厚さ15mm以上の金属製の外壁材のことを指します。非常に軽量で、断熱性、耐震性、耐凍害性に優れています。

表面の金属版には、塗装ガルバリウム鋼板、塗装溶融亜鉛めっき鋼板、アルミニウム合金塗装板、塗装ステンレス鋼板の4種類のうちのいずれかが使われています。
金属系サイディングの相場は、1㎡あたり4,000~7,000円となります。

サイディング外壁の材質③木質系サイディング

木質系サイディングのサイディングボードは、天然の木材を板状に加工したものに、木目を活かす形で塗料が塗られたものが一般的です。断熱性や保温性に優れており、天然素材ならではの温かみや経年劣化に伴う風合いの変化が人気です。

木質系サイディングの相場は、1㎡あたり5,000~10,000円となります。

サイディング外壁の材質④樹脂系サイディング

樹脂系サイディングのサイディングボードは塩化ビニル樹脂でつくられたもので、アメリカやカナダでは普及していますが、日本でのシェアは1~2%ほどだと言われています。耐久年数が長く、軽量、耐凍結性、防火性、塩害に強いという特徴があります。

樹脂系サイディングの相場は、1㎡あたり3,500~9,000円となります。

各材質ごとに見ても、デザインや機能性によって費用が異なります。見た目なのか、機能性なのか、今後のメンテナンスなのか、それぞれの特徴を把握してサイディングボードの材質を決めるとよいでしょう。

サイディング材 費用相場
窯業系サイディング 2,000~8,000円/㎡
金属系サイディング 4,000~7,000円/㎡
木質系サイディング 5,000~10,000円/㎡
樹脂系サイディング 3,500~9,000円/㎡

サイディングを張り替える際の注意点

実際にサイディングの外壁を張り替える際には、どんなことに注意すればいいのでしょうか?業者に丸投げしつつも挨拶であったり、色々とやることが…施工中に限らず、注意すべき点をまとめました。

張り替えできない外壁もある?

サイディングに張り替えることが一般的でない外壁もあります。それは、モルタル外壁の場合です。決して張り替えができないわけではないのですが、塗り壁という特性上、部分的に張り替える、というような軽微な補修には不向きです。

モルタル外壁からサイディング外壁への張り替えを検討されているのであれば、すべての外壁をサイディングに張り替えるようにしましょう。

DIYはおすすめできない

リフォーム費用を抑えるために、DIYをお考えになる方もいらっしゃるかと思います。材料などをすべて揃えてしまえば、できないことはないのですが、おすすめはできません

。内部のチェックや補修など、外壁以外の部分の施工が必要になることもあり、またその部分を素人がやってしまうことで、伸ばすはずだった外壁の寿命を縮めてしまうことにもつながりかねません。

2階建てであれば足場は必須ですし、そもそも外壁は家の見た目の大半を構成する重要部分。外観を損ねてしまい、改めて業者に依頼する、となってしまっては元も子もありません。信頼できる業者選びが重要です。

業者選びは複数から

業者ってどうやって決めればいいの?どうやって探せばいいの?という方も多いのではないでしょうか。安易に近所だから、付き合いがあるから、だけで決めてしまうのはもったいない!本命の業者があったとしても、それ以外の業者からも見積もりを取りましょう。

見積もりの際に、他社からも見積もりを取ってますと伝えれば、価格を下げられることもあります。また複数を見比べることで、安すぎたり高すぎたりするおかしな業者を見つけることも容易になります。

優良業者の見極め方

優良業者かどうかを見極める大きなポイントが見積もりです。必要のない工事を勧めてくるような業者は悪徳業者の可能性が高いです。もちろん、必要な工事をきちんと提示してくれている業者もいますので、何かを勧められたら全部ダメというわけではありません。

ただ、その場合は他の業者からも同様の工事を勧められる可能性が高いため、一つの判断基準になるかと思います。

見積もりを取る際は、1社だけに依頼するのではなく複数の塗装業者で「相見積もり」を取ることで、ご自宅に必要な施工内容やその相場を正確に把握しやすくなります。

地域密着型の地元業者が安心!

大手業者の方が施工事例や実績が豊富なため、なんとなく安心感があるかと思います。ただ、大手業者による施工は基本的に下請けなどの協力業者が行なうことがほとんどです。そのため、中間マージンが費用に盛り込まれていたりします。

地域密着で自社施工を行う地元業者であれば、中間マージンが無い分、費用を抑えることができること、また施工後にトラブルがあった際にすぐに見に来てもらえるという安心感が得られます。

工事中の注意点は?

施工中にも注意すべき点があります。それは2階部分の施錠です。工事中は足場が組まれているため、普段とは異なり2階にも外部から容易に侵入できてしまいます。

更に飛散防止シートが付けられていれば、外からは見えにくくなるため、入られやすくなってしまいます。施錠はしっかりしておきましょう。

まとめると…
  • モルタル外壁の張り替えは慎重に
  • DIYより信頼できる業者に任せる方が安心
  • 見積もりは複数社に依頼
  • 施工中の施錠は忘れずに

信頼できる業者に外壁の「張り替え」を依頼するのが一番

費用や施工期間だけを比べてしまうと、どうしても「重ね張り」に目が行きがちですが、それ以上に「張り替え」で得られるメリットもあります。また各家屋の状態によっては選択の余地がない場合もありますので、きちんと確認が必要です。

信頼できる業者を見つけて、施工を依頼することができれば、新築のように生まれ変わった家に長く住むことができます。業者選定から気を抜かずに、「張り替え」た素敵な家で暮らしていけるようにしたいですね。

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