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外壁塗装に火災保険が適用になる条件とは?申請のポイントや注意点まで解説

外壁塗装に火災保険が適用になるケースがあるのをご存じでしょうか。塗装工事費用が火災保険から支払えるなら助かりますよね。今回の記事では外壁塗装に火災保険が適用される条件や、火災保険の申請のポイントや注意点をお伝えします。

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この記事の監修者
  • 高城 和幸
    和やか株式会社 想いを形に工房 代表
  • 30年の現場経験からお客様に寄り添った提案を心掛けている。お客様に寄り添った提案を心掛ける。 2022年に『一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会』の会員となり、正しい塗装工事を地域に広める活動を続けている。
    外壁塗装ほっとらいん編集部
  • 荒尾 薫
    外壁塗装ほっとらいんの相談・執筆担当
    ・外壁塗装業界でのアドバイザー10年以上
    ・12,000件以上のリフォーム相談に対応
  • 外壁塗装ほっとらいんは全国650社以上の優良塗装業者が加盟する塗装ネットワーク。塗装業者選びに悩む方のための中立的な紹介サービスです。

    火災保険の種類

    火災保険の種類

    保険の種類 対象 概要
    住宅保険 住宅 最もシンプルな火災保険。火災、落雷、破裂、爆発、風災、雪災による損害を補償する。
    住宅総合保険 住宅 住宅火災保険の補償内容に加え、水災、水濡れ、盗難、物体の衝突、騒じょうも補償される。
    オールリスクタイプ 住宅 住宅総合保険の補償内容に加え、不注意による破損や鍵のトラブルまで幅広く補償される。
    特約火災保険 住宅 住宅金融支援機構などから融資を受けて住宅を購入した場合に加入する火災保険。平成28年4月以降、新規の加入不可。
    普通火災保険 店舗・事務所 店舗・事務所・工場など事業向けの火災保険。事業用の建物・動産の補償が受けられる。
    店舗総合保険 店舗・事務所 飲食店や小売店など店舗におけるリスクに対応した保険。建物だけでなく什器、備品、家財への補償も受けられる。

    主な火災保険は「住宅保険」「住宅総合保険」「オールリスクタイプ」「特約火災保険」「店舗総合保険」「普通火災保険」の6種類です。

    火災保険の種類は主に6種類です。住宅総合保険が一般的ですが、通常の保険内容に加えて鍵の紛失や水漏れなどにも対応するオールリスクタイプの保険も増えています。

    補償対象になる災害・被害

    損害項目 損害詳細 住宅保険 住宅総合保険 オ|ルリスクタイプ
    火災 火災による被害
    落雷 落雷による家屋や家電の破損
    破裂/爆発 ガス漏れなどによる爆発
    風災 台風や竜巻による被害
    雪災/雹災 積雪や雪崩、雹による被害
    水災 洪水などによる浸水や土砂崩れなど
    水濡れ 給排水設備の事故など
    盗難 盗難とその際の破壊の被害
    物体の衝突 外部からの物体や車両などの衝突による損害
    騒じょう デモなど集団行為にともなう暴力行為による損害
    偶然な事故 不注意などによる壁や家財道具の破損
    地震 地震、噴火、津波など。通常火災保険では補償対象外のため別途追加が必要。

    火災保険では、火災、落雷、爆発、風災、雪災が基本的に保証されます。その他は自由選択であるなど、プランによって変わります。

    地震は火災保険のプランには入っていないので、オプションなどを追加していなければ補償されません。外壁塗装は風災や雹災での適用が多いため、自分の加入している保険の補償内容を確認しておきましょう。

    どこのリフォームに使える?

    火災保険は、外壁、屋根、窓などの家屋の様々な部分の破損に対して適用されます。スレート屋根の欠け、雨樋・ひさしが適用になることが多いです。

    また保険の補償範囲によっては、家屋だけでなく塀やカーポートなどが対象になることもあります。

    外壁塗装に火災保険が適用される条件

    外壁塗装に火災保険が適用される条件

    外壁塗装に火災保険が適用される条件は3つあります。

    1. 家屋の破損が補償適用の災害によるもの
    2. 被害にあってから3年以内
    3. 工事費用が保険の免責金額を超える

    ①家屋の破損が補償適用の災害によるもの

    家屋の破損が、自分の入っている保険のプランで補償される被害であることが条件となります。

    経年劣化による破損は認められません。また人的な破損もオールリスクタイプでなければ補償対象外です。

    ②被害にあってから3年以内

    法律上申請期間は被害にあってから3年です。例外もありますが、基本的にはどの保険でも3年です。

    逆に言えば、過去の災害の被害でも3年以内なら申請できるということ。外壁塗装のついでに、去年台風でできた傷を火災保険で補修するといったことも可能です。

    実際に過去の被害が補償された例

    ブロック塀が隣の家の火事の延焼により焦げていることを発見したが、この時火災保険をすでに解約していた。

    しかし調査したところ、被災したときに火災保険に加入しており、まだ3年たっていないことが判明。ブロック塀と風害で壊れた雨どいを火災保険で申請し、130万円の補償を受けることができた。

    ③工事費用が保険の免責金額を超える

    補修にかかる工事費用が保険の免責金額を超える損害であることが必要です。免責金額については、設定金額が0~20万程度までと、パターンがいくつかあります。

    また、免責金額を超えた分だけ支払われる免責方式と、免責金額を超えれば全額支払われるフランチャイズ方式があります。

    外壁塗装における火災保険の申請手順

    外壁塗装における火災保険の申請手順

    外壁塗装で火災保険を申請する際の流れや、必要な書類についてお伝えします。

    火災保険の申請の流れ

    1. 保険会社や代理店に連絡
    2. 必要書類の準備・提出
    3. 保険会社による現地調査
    4. 保険金が支払われる
    5. 工事を依頼

    火災保険の申請は、主に保険会社や代理店に連絡し、書類を準備し提出という流れです。また、保険金は現地調査が入り支払い対象と認められれば保険金が支払われ、その後工事を依頼します。

    現地調査は申請費用が100万円以上になると必ず入り、鑑定人が劣化、災害、人為的のいずれによって起こった損害なのかを判断しに来ます。

    保険金がどれぐらい支払われるかはケースバイケースですが、100%から30%の範囲で保険金が下りることが多いようです。

    申請に必要な書類

    書類項目 書類概要
    保険請求書 必ず必要な書類で各保険会社の指示に従って作成
    被害を受けた個所の写真 被害物件の全体像、被害箇所、被害の程度がわかる写真
    工事の見積もり書 事前に工事業者に見積もりを出してもらう
    事故状況報告書 事故の概略を記入する報告書(※)
    罹災証明書 消防署から発行される証明書

    火災保険の申請に必要な書類は「保険請求書」「被害を受けた個所の写真」「工事の見積もり書」「事故状況報告書「罹災証明書」です。これらのほか、住民票や印鑑証明書が必要なこともあります。

    事故状況報告書の記載内容(※)
    1. 契約者の名前、保険証書番号
    2. 損害発生の日時
    3. 損害発生の状況・事故の原因
    4. 損害のあった家の住所
    5. 損害箇所を示された家の見取り図

    申請は自分で行うか代行サービスも利用可能

    火災保険の必要書類の記入および申請は、原則被保険者が行う必要があります。火災保険の被保険者(契約者)以外が申請を行うと契約違反となるため注意が必要です。

    とは言え、申請書類は記入が煩雑で一人で行うのが難しい場合もあります。その場合は「火災保険申請サポート」を活用するという方法もあります。また、外壁塗装を依頼する業者がサポートしてくれる場合もあります。

    申請を全て代行してくれる「火災保険申請代行サービス」もありますが、弁護士資格補修者以外による申請代行は違法です。サービスを提供している業者はそれほど多くなく、詐欺の可能性もあるので注意しましょう。

    外壁塗装に火災保険を適用するための注意点

    外壁塗装に火災保険を適用するための注意点

    外壁塗装に火災保険を適用するためには、どのような注意が必要なのでしょうか。主な注意点をまとめました。

    被害状況の写真が無いと火災保険が下りない可能性がある

    申請する際に被害状況の写真をつけないと火災保険が下りない可能性があります。外壁塗装で火災保険を申請する際には、災害による被害状況をそのまま写真に残しておきましょう。

    また、自分で補修を行ってしまった後の写真だと、被害の状況を正確に確認できないため申請が通らないこともあり注意が必要です。補修を行う前の状態で写真を撮影してください。

    鑑定人による審査に通らなければいけない

    火災保険を申請しても、鑑定人による審査を通過しないと火災保険は下りません。鑑定人は、損害保険会社が任意で選んだ鑑定会社から派遣されます。

    鑑定人は現地調査を行い、損害の程度を把握し被害額を算定した上で、報告書を作成し損害保険会社に提出します。現地で詳しく調査されるので過大申請は行わない方が良いでしょう。

    見積もり書は適正価格で

    見積書に記載されている価格が、適正価格で提出することが大切です。見積もりを出す業者に中には、適正価格ではない金額や、曖昧な金額を記載する業者もいるので気を付けてください。

    火災保険の申請を行った経験が豊富な業者は、適切な見積書を提出してくることが多いです。申請をする場合は、申請手続きの業務経験が多い業者に依頼すると良いでしょう。

    >費用相場について詳しくみる

    申請が受理されても満額貰えないこともある

    火災保険の申請が受理されても、満額支払われないことがあります。鑑定人による調査で支給が認められた費用しか、保険は支払われないためです。

    例えば、100万円の費用を申請しても、鑑定人が損害は50万円であると報告すれば保険金は50万円しか支払われません。

    工事の依頼は保険金を受け取ってから

    工事の依頼をするのは、火災保険を受け取ってからにしましょう。保険金は審査に落ちたり、満額受け取れなかったりすることもよくあるからです。

    保険金がどれぐらい支払われるかわからない段階で工事を依頼してしまうと、予想外に出費がかさんでしまうこともあります。

    火災保険は詐欺と悪徳業者に要注意!

    火災保険は詐欺と悪徳業者に要注意!

    火災保険は、詐欺と悪徳業者に利用されることが多い保険です。注意するべきポイントをいくつかお伝えします。

    火災保険詐欺の手口

    火災保険詐欺の主な手口
    • 本来なら火災保険が適用されなくても、適用可能と誤った説明をして、契約に誘導させる
    • 保険が下りず工事の取りやめを申しでるも、高額な解約手数料を請求してくる
    • 悪徳な火災保険申請代行業者により、不当な手数料の請求や、保険金の未払いに加え、不正な保険請求が行われ、知らぬ間に詐欺に加担してしまう
    • わざと外壁などを壊しておき、点検と称して屋根などにあがりこみ、さも前から壊れていたかのように偽装して工事を受注しようとする。

    火災保険詐欺の手口には注意が必要です。火災保険を使えば無料、もしくは安く工事ができるなどの手口で契約をせまる悪徳業者がいます。

    悪徳業者と疑わしいポイント

    悪徳業者かどうかを見分けるポイントについてお伝えします。

    保険会社へのオーバーな申請を行う業者

    保険会社への過大な金額申請を行う悪徳業者がいます。補修部分の費用相場を確認して、適正な価格か判断するようにしましょう。

    高い値段で申請することは一見得をできるようにも見えます。しかし結局保険金が一円も下りない、不正請求で知らぬ間に詐欺に加担してしまうなど、良くないことの方が多いです。

    >補修部分の費用相場を確認

    手数料が30~40%とうたっている業者

    保険申請の手数料が30~40%と広告している業者も要注意です。手数料と言って、保険金をだまし取ろうとしている可能性がかなり高いです。

    全額工事に使えるはずの保険金を業者に持っていかれてしまうのは避けたいところ。きちんと相見積もりをして適切な価格の業者にお願いしましょう。

    付帯部工事で金具の交換や足場の設置をしない

    雨どいなど付帯部工事で、金具を交換しない、足場を設置しない業者は質の良い業者とは言えないでしょう。費用を浮かせようとして工事の質を落としている可能性があります。

    雨どいは高いところにあるので足場は必要ですし、本体だけでなく取り付ける金具も交換しないとまた不具合が起きます。安いからといって工事を依頼すると、施工不良などでさらに費用がかかる恐れがあります。

    「リフォーム時に火災保険を利用すれば0円になりますよ」という誘い文句を使う業者

    火災保険が使えるから安く工事ができるなどと言って、契約を迫る業者にも注意が必要です。火災保険をエサに集客を目論んでいる可能性があります。

    火災保険は確実におりるものではありません。火災保険を申請して保険金が支払われてから工事を依頼するようにしてください。

    火災保険に詳しい業者さんに聞いた!被害実例

    火災保険を扱う事例を数多くご経験されている低コストリフォームの松本さんに、実際にあった火災保険詐欺・悪徳業者の手口について教えていただきました。

    CASE1:火災保険で修理したが手抜き工事をされた
    訪問販売の営業に勧められて火災保険で雨漏りの修理をしたが、直っていない。もう一度保険で直してほしいとの依頼を受けた。
    調査したところ、雨漏りの補修には全く不十分な、ずさんな工事が行われていた。
    1度目の申請の際、申請通りに工事して再び被災しているのであれば再度申請が可能である。しかし工事は申請通りに行われておらず、申請は不可能。結局保険で修理することはできなかった。
    【火災保険を使用して行われていた工事】
    軒天の写真
    軒天:通常は塗装を行うか色のついたケイカル版で施工するが、ベニヤ板を貼っただけ。
    瓦の写真
    瓦のラバー止め:雨漏りの修理には全く関係ない工事が行われていた。(白い部分がラバーで止めた部分)
    軒樋の写真
    軒樋交換:半丸という軒樋。本来金具の交換も必要だが、足場が必要になってしまうため省略し、本体のみ交換。

     

    CASE2:保険金目的の業者に屋根を壊された
    外壁塗装の契約を行った際に軒樋に歪みがあり火災保険の申請をお勧めした。
    しかし軒樋の修理はすでに、ネットで40%の手数料がかかる業者に依頼していた。キャンセルにも同じ手数料がかかると言われ、その業者に頼むことに。
    後日の調査で、もともと問題がなかったはずの屋根が壊れていると言われ、確認してみると屋根が壊されていた。保険会社側も業者の不正行為意を見破っており保険金はすべての箇所で却下された。

    【今回壊された屋根】

    壊された屋根の写真
    壊された屋根全体の写真
    1枚目:屋根が欠けて剥がれているが、かけらは近くにきれいに残ったまま
    2枚目:欠けたところ以外の屋根は全体的にきれいなままの状態

     

    【実際に被災した屋根】

    実際に被災した屋根の写真
    剥がれて下に落ちた屋根のかけら
    1枚目:屋根の一部が欠けて剥がれている
    2枚目:かけらは下に落下している
    実際に被災した屋根全体の写真
    1枚目の大きく剥がれてしまった部分以外にも、全体的に欠けや剥がれが見られる。
    ご協力いただいた加盟店様
    低コストリフォーム研究会
    (有)イメージクリエイト

    住所
    埼玉県埼玉県上尾市浅間台4-12-61
    電話番号
    048-637-4396

    信頼できる業者の見分け方

    • 地元の業者
    • 火災保険の実績がある会社
    • 施工事例が乗っている会社
    信頼できるいい会社を見分けるには、最低でも3つのポイントを押さえましょう。

    特に保険の使用実績がある業者は、保険会社から信頼されているため申請もスムーズに行えます。

    火災保険を利用するときは実績のある業者に依頼しよう

    火災保険を利用する場合は、火災保険を申請した経験のある業者に依頼した方が良いでしょう。また火災保険について自分でも知っておくことも大切です。

    火災保険が適用される主な条件は、災害による破損であること、破損から3年以内であること、免責金額を超える被害額であることなどがあげられます。詳しくは「外壁塗装に火災保険が適用される条件」の章をご覧ください。

    火災保険の申請は、保険会社に連絡を取り、必要な書類を出すなどして行います。申請を代行する業者もいますが、詐欺の可能性もあるので注意しましょう。詳しくは「外壁塗装における火災保険の申請方法」の章をご覧ください。

    火災保険の適用を申請には被害状況の写真が必要です。被害に合った段階で被害状況を写真に撮っておきましょう。また、鑑定人による審査が通らず保険が下りないこともあります。詳しくは「外壁塗装に火災保険を適用するための注意点」の章をご覧ください。

     
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