アステックペイントはオーストラリアに本社がある大手塗料メーカーです。アステックペイントの製品はシリコン樹脂塗料でありながら高い耐久性があるなど、優れた点がたくさんあります。
今回の記事ではアステックペイントの特徴や評判、メリット・デメリットをお伝えするほか、アステックペイントの代表的な塗料をいくつかご紹介していきます。
- アステックペイントの塗料の特徴
- アステックペイント塗料の評判や口コミ
- アステックペイント塗料のメリットとデメリット
- アステックペイント塗料の代表的な塗料
目次
アステックペイントとは?
アステックペイントは、オーストラリアの大手塗料メーカーです。優れた品質の塗料を販売しており、世界各国で需要があります。ここではアステックペイントの概要や特徴についてお伝えしていきます。
オーストラリア最大の塗料メーカー
アステックペイントは、2000年設立のオーストラリアの大手塗料メーカーです。
オーストラリアは世界でも紫外線対策に力を入れている国のひとつであり、アステックペイントでも遮熱に対応した製品を数多く開発・販売。着実にシェアを伸ばし続け、2019年には遮熱塗料シェア1位を獲得しました。
「遮熱塗料」とは、太陽光を効果的に反射させることで、屋根材や外壁材の表面温度の上昇を抑制する効果のある塗料のこと。室内温度の上昇を抑えるため、エアコンの使用回数や設定温度を抑えることが可能になります。
「遮熱塗料」と似た塗料に「断熱塗料」がありますが、断熱塗料は熱を伝わりにくくする効果がある塗料です。屋外の熱や冷気の侵入を防ぐ一方、室内の温度を逃しにくくする働きもあります。
アステックペイントの特徴は?
アステックペイントには様々な優れた特徴があります。まず伸縮性が高いので、塗料の伸びがとても良くひび割れが起こりにくいです。また紫外線対策が進んでいる国のメーカーだけあって、紫外線カットの効果や遮熱性が高いという特徴も。
防水性にも優れており、雨漏りしやすい外壁の塗装にも向いています。そのほかアステックペイントは、アクリル樹脂から不純物を取り除き、フッ素塗料に匹敵する高耐久性を持つ「ピュアアクリル」塗料を開発。
低品質と言われるアクリル樹脂に高い耐久性を持たせることに成功したメーカーとしても、高い評価を得ています。
- アステックペイントはオーストラリアの大手塗料メーカー
- アステックペイント塗料は耐久性が高い
- 紫外線対策に優れており、遮熱性も高い
アステックペイントの口コミ・評判
優れた特徴を持つ塗料を製造、販売しているアステックペイントですが、アステックペイントの塗料の口コミや評判はどのようなものがあるのでしょうか。ここではアステックペイントの塗料の口コミや評判についてお伝えしていきます。
伸縮性はよいが汚れやすいのが難点
アステックペイントの塗料は伸縮性が良く、ひび割れしにくいという特徴があります。
一方で、伸縮性が高く粘着性があるだけに汚れが付着しやすく、他の塗料に比べて外壁が汚れやすいというデメリットもあるようです。
地震に強い「伸びる塗料」が素晴らしい
粘着性が高いために、地震などの衝撃が外壁に加わってもひび割れが起こりにくいという声もありました。地震が起こりやすい日本では地震によるひび割れを防げるという特徴や大きなメリットとなります。
遮熱性に優れていて便利
アステックペイントの塗料はアクリル樹脂でありながら、高い耐久性を持っています。そのため塗り替えなどのメンテナンスの頻度を減らすことができるというメリットがあるようです。
また紫外線や熱をカットする効果が高いため、室内の空調を保ちやすく便利だという声もありました。
防水性があるため雨漏りの予防にも役立つ
アステックペイントの塗料は高い防水性能があるので、外壁からの雨漏りを防ぎやすいという口コミも。雨漏りしやすい場所に塗装することで、雨漏りをある程度なら防ぐことができるとのことです。
- 伸縮性は高いが、その分やや汚れがつきやすい
- 地震に強くてひび割れしにくく便利という評価がある
- 遮熱性能が高いので室内の空調を快適にできるという口コミも
- ひび割れしにくい、防水性が高いなど高評価が多め
アステックペイントのメリット・デメリット
様々な特徴があるアステックペイントの塗料ですが、メリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。以下にアステックペイントの塗料のメリットやデメリットについてお伝えしていきます。
塗料が伸びる
アステックペイントの塗料は伸びが大変良い塗料です。伸縮率600%という驚異の伸び率があります。一般的な弾性塗料でも伸縮率は120%程度とされているので、実に5倍近くの伸び率が期待できます。
伸縮性の高い塗料は、外壁がひび割れを起こしても表面の塗料が伸びて隙間をカバーする機能を備えています。塗料の伸び率は高ければ高いほどひび割れが悪化しにくくなるため、外壁からの雨漏りを防ぐのに高い効果が期待できるでしょう。
防水機能に優れている
塗料の持つ高い伸縮性のため、他社の塗料に比べてひび割れを起こしにくいという特徴があります。ひび割れを起こさない塗料は同時に防水性にも優れている塗料と言えます。
そのためアステックペイントの塗料で塗装をした外壁は、防水性能が高いため雨漏りを防止する効果が期待できます。
耐久年数が長い
アステックペイントの塗料はアクリル樹脂から不純物を取り除くなど、特殊な加工をしてある塗料です。その結果、一般的なアクリル塗料と比べ、紫外線による塗膜のダメージを受けにくいというメリットがあります。
そのためアクリル樹脂は通常6年~8年程度の寿命のところ、15年以上の高い耐久年数を実現しています。
紫外線に強い
アステックペイントの本社があるオーストラリアは世界でも紫外線対策が進んだ国として有名です。そのためアステックペイントの塗料も紫外線カット性能が高い塗料が多いのが特徴。
アステックペイントの塗料で、品番の末尾に「IR」がついている製品は遮熱性を備えています。遮熱性のある塗料で塗装を行えば、一般的な塗料と比べ外壁や屋根の表面温度を低く保つことができ、室内の温度上昇を抑制することにつながります。
真夏の暑い日でも室温の上昇を抑えることができれば、エアコンの節約にもなり経済的です。また、二酸化炭素の排出量を抑えることもできるため、エコにも役立ちます。
カラーバリエーションが豊富
アステックペイントの塗料は、基本色として68色が展開しています。基本色だけでもカラーバリエーションが非常に豊富なのです。
さらに遮熱性がない塗料では特別色にも対応しているので、それらを含めれば一般的な塗料と比べて色の選択肢が格段に広がります。こだわりのカラーで塗装したい方、他にはないカラーを使用したい方におすすめの塗料です。
汚れやすい
アステックペイントの塗料は高い伸縮性がメリットなのですが、一方で粘着性もあり汚れやすいというデメリットが。塗料を使った外壁が汚れやすくなるので、白やクリームなどの薄い色の外壁は汚れが目立ちやすいかもしれません。
価格が高い
アステックペイントの塗料は高い伸縮性や遮熱性などの優れた点が多い塗料ですが、その分価格も高価です。広い面積を塗装する場合は、コストが高くなってしまうこともあるでしょう。
施工が難しい
アステックペイントの塗料は、一般的な塗料よりも塗装が難しいとされています。未熟な業者が塗装すると施工不良につながる可能性が高いでしょう。
そのためアステックペイントの製品は、販売元のアステックペイント社が行う技術研修を受け、施工品質が認められた業者のみに販売されています。
アステックペイントの塗料を使用する際は、施工を依頼する業者がアステックペイントの認定業者であるかを確認するようにしてください。また、認定業者の中でもアステックペイントの塗料を使った実績の多い業者を選ぶとより安心ですね。
- 伸縮率600%という高い伸縮性がある
- ひび割れしにくいので防水性能が高く、雨漏りしにくい
- シリコン樹脂塗料に特殊な加工を加えているので、耐久年数が長い
- 紫外線対策が進んでいるので、紫外線による劣化が少ない
- 基本色のカラーバリエーションが多彩
- 粘着性も高いので汚れが付着しやすく汚れやすい
- 優れた機能が多いが価格も高い
- 技術研修を受け、認定された業者のみ扱うことができる
アステックペイントの代表的な塗料はこれ!
アステックペイントは様々な塗料を販売しています。ここではアステックペイントの塗料の中でも、代表的ないくつか塗料をご紹介していきます。
EC-5000PCM(IR)
EC-5000PCM(IR)はアステックペイントの塗料を代表する塗料。アクリル樹脂の特殊グレードである「ピュアアクリル」です。耐久性は高く、アクリル樹脂でありながらもフッ素塗料レベルの耐久性があります。
なお「ピュアアクリル」の耐久性は環境によって変動するものの15年から20年ほどであり、通常のアクリル樹脂塗料の耐用年数が6年から8年であることを考えるとかなり高い耐久性があると言えます。
価格は非公開ではありますが、推定価格は1平米あたり4,000円から5,500円程度でしょう。通常のアクリル樹脂と比較すると高価格です。
色数は68色あり、艶は「艶あり」と「三分艶」があります。末尾に「IR」がつく塗料は遮熱機能を持っています。
EC-100PCM
EC-100PCMはピュアアクリル樹脂塗料の屋根用塗料で、高い耐久性を誇ります。「ピュアアクリル」グレードの塗料なので、フッ素塗料レベルの高い耐久性がある塗料です。
耐用年数は15年から20年程度で、一般的なアクリル樹脂塗料に比べるとかなり高い耐久性を期待できます。なお一般的なアクリル樹脂塗料の耐用年数は6年から8年程度です。
色数は68色あり、艶は「艶あり」と「三分艶」から選べます。
価格は非公開ですが、1平米あたり4,000円から5,500円程度と推定されます。
超低汚染リファイン1000Si‐IR
超低汚染リファイン1000Si‐IRは、高い耐久性を保持しながらも、「ピュアアクリル」シリーズのデメリットともいえる「汚れやすさ」を軽減した塗料です。
耐用年数は低汚染ではない「ピュアアクリル」シリーズに比べると、12年程度と劣ります。耐久性よりも低汚染性能を重視する方に向いている塗料です。
グレードは「シリコン」で「ピュアアクリル」ではありません。費用は非公開ですが、推定1平米あたり2,200円から3,300円程度でしょう。「ピュアアクリル」シリーズよりもリーズナブルです。
色数は68色あり、艶は「艶あり」と「三分艶」の2種類から選ぶことができます。
- EC-5000PCM(IR)はアステックペイントの代表的な塗料で高い耐久性を持つ
- EC-100PCMは「ピュアアクリル」塗料の屋根用塗料で高い耐久性と紫外線カット機能がある
- 超低汚染リファイン1000Si‐IRは汚れの付着を防ぐ効果が期待できるが耐久性はやや劣る
結局アステックペイントの評価は?
アステックペイントの塗料は、高い耐久性や伸縮性のほか、遮熱性、紫外線対策にも優れた塗料です。一方伸縮性が高いぶんだけ粘着性も高く、汚れやすいというデメリットも。また優れた性能を数多く持っている塗料ではあるものの、価格がシリコン樹脂塗料としても高価格です。
またカラーバリエーションは60色以上あり、豊富な色あいから選ぶことができます。一方艶は「艶あり」と「三分艶」の2種類のみと、種類が少なめです。
優れた点は数多くあり評判の良い塗料ではあるものの、汚れがつきやすい、価格が高いというデメリットもある塗料となっています。アステックペイントの塗料を使用するかどうかは、外壁を塗装するにあたってどのような点を重視するかで決めると良いでしょう。
- 高い耐久性、伸縮性、遮熱性、紫外線対策効果が期待できる
- 粘着性が高いので汚れやすく、優れた点が多いため価格が高い
- カラーバリエーションは多いが、艶のバリエーションが少ない
雨漏りやひび割れを防止したい人にはアステックペイントがオススメ!
アステックペイントは紫外線対策が進んだオーストラリアの塗料メーカーです。そのため紫外線対策や遮熱性能に優れ、室内の空調を快適に保つ効果が期待できます。
また何よりもシリコン樹脂塗料でありながら、耐用年数が15年以上という高い耐久性を誇る塗料です。伸縮性も高いのでひび割れしにくく、外壁からの雨漏りを防止する高い効果を期待できます。
一方で粘着性も高いので汚れやすいというデメリットも。アステックペイントの塗料は、外壁のひび割れを防ぎ外壁からの雨漏りを抑えたいという方におすすめの塗料です。
外壁塗装に必要な費用について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
【令和3年更新】外壁塗装の費用相場はいくら?内訳と計算方法を解説【保存版】
加盟店募集中!詳しくはこちらをクリック