【屋根材】カラーベスト・コロニアルとは?その特徴・費用はこちら!

カラーベスト コロニアル とは?

「カラーベスト」とは、現在の日本で使われている屋根材の一種です。もともとはある建材メーカーから販売された商品名だったのが、全国的な普及と人気に伴い、現在では化粧スレート材の代名詞となっています。

とはいえ、「カラーベスト」といわれただけでは何のことかピンとこない方も多いことでしょう。そこでこの記事では、カラーベストについて徹底調査してみました。

この記事でわかること
  • 「カラーベスト」ってどんな屋根材?
  • カラーベストのメリット・デメリット
  • 現在使われている代表的なカラーベストは?
  • カラーベストのメンテナンス法と費用は?
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カラーベスト・コロニアルとは?

見出し画像(カラーベストコロニアルとは?)

よほど住宅の屋根や建材に詳しい方でない限り、「そもそもカラーベストって何?」という人も多いのではないでしょうか。

「カラーベスト」とは、もともとはケイミュー株式会社がつけた屋根材名、つまり商品名だったのです。それが現在では、そのまま屋根材の名前として使われています。

「カラーベスト」という名称が使われるケースをまとめてみると、以下のようになります。

  • 「スレート材の総称」として使う場合(「スレート」とは屋根材全般、または板状の屋根材を表します)
  • 「カラーベスト」というシリーズ名を意味する場合

ケイミュー社には「コロニアル」という商品があります。「カラーベスト」とほぼ同じ意味で使われることもありますが、なぜ呼ばれ方が違うのでしょうか? それぞれの特徴についてご説明する前に、まずこの2つの違いを整理しておきましょう。

  • カラーベスト:ケイミュー社が販売する屋根材の「シリーズ名」
  • コロニアル:ケイミュー社が販売する「カラーベストシリーズ」の中のひとつ

「コロニアル」は「カラーベスト」のひとつであることがお分かりいただけたところで、さっそく「カラーベスト」と「コロニアル」のそれぞれの特徴と、違いについて見ていきましょう。

カラーベストとは?

カラーベスト

「カラーベスト」とは、ケイミュー社が販売する商品シリーズの名称。場合によっては「スレート」と同じ意味で使われることもあります。スレートの種類は「平型化粧スレート」で、セメントと繊維素材を混ぜ合わせた板状の屋根材です。

コロニアルとの違いは?

「コロニアル」は、ケイミュー社が販売する「カラーベスト」シリーズの中の商品の名称。現在、もっとも使用されている住宅用スレートのひとつです。

コロニアルも「平型化粧スレート」で、以前はアスベストを繊維素材としていました。しかし現在ではセメントと、アスベストに代わる代替繊維を使用。セメントを用いているので耐候性・耐久性があり、軽量で施工しやすい屋根材です。

コロニアルは「天然スレート」「化粧スレート」「スレート瓦」と呼ばれることもあります。

まとめると…
  • 「カラーベスト」はケイミュー社が製造する商品名だが、現在では「スレート(屋根材)」の総称として使われることも
  • 「コロニアル」は、「カラーベストシリーズ」のひとつ
  • 「カラーベスト」も「コロニアル」も、セメントと繊維素材を混ぜた平型化粧スレートのこと

カラーベストの特徴《メリット編》

見出し画像(カラーベストの特徴 メリット編)

ここからは、カラーベストの特徴について詳しくご紹介します。

カラーベストは国内でよく普及している住宅用スレートです。多くのメリットがあるため人気の屋根材ですが、まずはカラーベストに共通する特徴を見てみましょう。

  • 種類やデザインが豊富
  • 価格が安い
  • 軽量で耐震性が高い
  • 作業が早い
  • 作業難易度が低い

これらの特徴について、詳しく解説してきます。

種類やデザインが豊富

いろんな色の屋根

カラーベストの人気の理由は、何といっても形状・デザイン・色の自由度が高いこと。

直線・曲線・波型はもちろん、石材調・レンガ調などバラエティー豊かなデザインの中から選ぶことが可能。色は複数のカラーベストを混ぜ合わせるタイプもあり、独自の色にすることもできるのです。

洋風・和風問わず、どんなタイプのお住まいにも合わせやすいのもメリットです。

価格が安い

カラーベストのメリットには、価格が安いことも挙げられます。

現在、住宅に使われている屋根材にはスレート屋根、瓦屋根、金属屋根などがありますが、その中でも価格が低いのがカラーベストなのです。

軽量で耐震性が高い

耐震性

カラーベストは軽量な屋根材です。一般的な陶器瓦の半分以下の重さしかないので、屋根と建物全体の重量が軽くなります。そのため、地震が起きても屋根が崩れにくいというメリットにもつながるでしょう。

軽量であるため建物全体への負担が少なく、耐震性が高くなるのも嬉しいポイントですね。

作業が早い

カラーベストは軽量なので、施工しやすいというメリットもあります。そのため工期も短く済むので、他の屋根材と比べてコスト面でも優れているといえるでしょう。

前述した通り価格が安く、施工期間も短く済むカラーベストは、コストパフォーマンスを重視する方にぴったりです。

作業難易度が低い

他のスレートと比較して、カラーベストは比較的作業しやすいスレート材です。

瓦スレートや金属スレートは専門の屋根職人が必要ですが、カラーベストは専門の屋根職人だけでなく、金属屋根を葺き替えする板金工でも施工が可能なほど難易度が低いとされています。

まとめると…
  • 色や種類が豊富で、どんなタイプの住宅にも合わせられる
  • 価格が安く工期も短いため、コストパフォーマンスに優れている
  • 軽量で建物への負担が少なく、耐震性が高い

カラーベストの特徴《デメリット編》

見出し画像(カラーベストの特徴 デメリット編)

カラーベストのメリットをご覧いただきましたが、ここからはデメリットについてお伝えします。

カラーベストの主なデメリットは以下の通りです。

  • 定期的なメンテナンスが必須
  • 凍害に弱い
  • 古いカラーベストにはアスベストが含まれている

お住まいの屋根にカラーベストを検討されている方は、メリット・デメリットを比較する参考にしてください。

定期的なメンテナンスが必須

カラーベストの主材はセメントです。セメントは防水性が低く、表面の塗装が劣化すると防水機能も低下します。

防水機能が劣ると腐食や雨漏りの原因になったり、カビ・コケ・藻などの発生につながります。放置すると外観を損なうだけでなく、屋根全体の劣化を早めることになるので定期的な塗装が必要です。

塗装メンテナンスは10年に1度が目安です。

凍害に弱い

雪の積もった屋根

「凍害」とは、気温差によってスレートにひびが入ったり、割れてしまう現象のこと。カラーベストは、他の屋根材と比べ凍害に弱いといわれています。

カラーベストの主な原料はセメントですが、セメントは水分を吸収しやすい特徴があります。そのため、セメント内部に入り込んだ水分が寒さで凍ったり、熱で溶ける際に膨張することによって、カラーベストが割れてしまうことがあるのです。

古いカラーベストにはアスベストが含まれている

「アスベスト」とは天然にできた鉱物繊維です。丈夫で変形しにくい特徴があるため、カラーベスト以外にもさまざまな建材の原料として使われていましたが、人体が吸い込むことで肺がんや中皮腫を発症する恐れが発覚しました。「労働安全衛生法施行令」の改正を受け、現在は製造・使用が禁止されています。

アスベストの粉塵を吸い込まなければ人体に影響はないとされていますが、2004年以前のカラーベストにはアスベストが含まれている場合もあります。撤去作業のできる専門業者に確認してもらうと安心ですね。

まとめると…
  • 主原料のセメントは防水性が低いため、定期的なメンテナンスは必須
  • 気温差に弱く、ひびが入ったり割れてしまうことも
  • 2004年以前のカラーベストを使用している場合は、アスベストを含んでいるか業者に確認を!

カラーベストはどんな人にオススメ?

見出し画像(カラーベストはどんな人にオススメ?)

このようなメリットとデメリットをあわせ持ったカラーベスト。どのような人に適した屋根材なのかをこれからご紹介します。

  • 色やデザインにこだわりたい人
  • 屋根リフォームの費用を抑えたい人
  • カバー工法をしたい人

色やデザインにこだわりたい人

カラーベストの大きな魅力は形状やデザイン、色のバリエーションが豊富なこと。洋風にも和風にも合わせられるのが人気の理由です。

また、複数のカラーベストを混ぜて色を作ることが可能なタイプもあるので、色やデザインにこだわりたい方には最適! たくさんの選択肢の中から自由にお好きな種類を選ぶことができるので、デザインにこだわる方、独自の仕上がりをお求めの方におすすめです。

屋根リフォームの費用を抑えたい人

価格

現在、日本の住宅に使われている屋根材は、スレート屋根のほかにガルバリウム鋼板のような金属屋根や瓦屋根があります。

この中でもスレート屋根は価格が安価なので、材料費を抑えることができるでしょう。さらに軽くて施工しやすいので施工期間も短くて済むため、ほかの屋根材を使用した場合と比べて工事費用や人件費を安く抑えることができます。

そのため、屋根リフォームの費用を節約したい人にはおすすめの屋根材といえるでしょう。

カバー工法をしたい人

「カバー工法」とは、「重ね葺き」とも呼ばれるメンテナンス法で、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ね張りすることを指します。現在の屋根を撤去する必要がないため、工事費用や施工期間を抑えることができるのがメリットです。

重量のある屋根材を重ね張りすると、二重になった屋根の重さが家に負担をかけますが、カラーベストは軽量なので負担を軽減できます。

カバー工法は工期と費用を抑えたい方におすすめの工法ですが、カラーベストはカバー工法に最適な屋根材であるといえるでしょう。

まとめると…
  • デザインの自由度が高く、理想のデザインや他にはないデザインにできる
  • 他の屋根材と比べて安価なカラーベストを使用することで、リフォーム代も抑えられる
  • カラーベストは軽量なので、カバー工法にぴったりの屋根材

カラーベストの代表的な種類を紹介!

見出し画像(カラーベスト 代表的な種類を紹介!)

屋根のリフォームにカラーベストを検討されている人もいらっしゃるでしょう。しかし、どんな種類のカラーベストがあるのかを知らないと、お住まいに適したものを選ぶことはできませんね。

ここでは、代表的なカラーベストをまとめてみました。ぜひ、カラーベスト選びの参考にしてください。

  • プレミアムグラッサ
  • グランデグラッサ
  • 遮熱グラッサ
  • コロニアルクァッド
  • コロニアルグラッサ

プレミアムグラッサ

「プレミアムグラッサ」は石のナチュラルな素材感と、特に高い耐久性が特徴です。

本物の石のような質感を表現した「石目調テクスチャー」は、そのリアルな素材感と色あせしにくい「グラッサコート」で高級感を演出。石の断面形状を再現した「バイアスカット」は、ケイミュー社独自のカッティング法で断面の表情など細部にまで徹底してこだわった仕上がりに。

また、接合位置を分散させることで耐荷重性が高まり、下地基準も緩和できるのでリフォームにも適した屋根材といえるでしょう。

遮熱グラッサ

「遮熱グラッサ」は、遮熱コーティングによって赤外線を反射する機能を備えているのが特徴です。

紫外線に強い「グラッサコート」に、特殊なコーティングを施すことで太陽の熱を反射。屋根材の熱の蓄積や、居住空間への熱の伝達を抑える効果があります。

ケイミュー社の「遮熱グラッサ」の遮熱効果は、環境省の「ヒートアイランド対策技術分野」において実証され、環境省環境技術実証マークを取得しています。

コロニアルクァッド

「コロニアルクァッド」はケイミュー社「カラーベスト」のベーシックライン。耐風・防水・防火・遮音・断熱・耐久などの基本的な性能はすべて備えている上、他のカラーベストと比較して安価なのが魅力です。

「横一文字葺き」という独自のデザインで、和風から洋風までどんな住宅でも合いやすいのが特徴。黒系や茶系など12色を展開しています。

さらに、アクリルコートと無機2層で屋根の変色を抑制するので、年月を経ても色あせ感を抑えた美しい外観をキープし続けます。

新築の雨漏りで10年の保証、新築の色あせで2年の保証があります。

コロニアルグラッサ

「コロニアルグラッサ」は、木目調のデザインが印象的な屋根材。ナチュラルな質感で温かみのある表情や、より洗練された印象を演出します。

コロニアルグラッサは、あえて異なる色を混ぜ合わせることができるのが特徴。色の組み合わせ次第で、さまざまな表情を楽しむことができます。

コロニアルグラッサにもグラッサコートを配しているので、紫外線から表面を守る効果が期待できるでしょう。

新築の雨漏り・色あせで10年の保証があります。

まとめると…
  • 木目調・ナチュラルな石の質感など、豊富な形状やデザインが豊富
  • 色のバリエーションも多彩で、複数の色を混ぜることができるタイプもある
  • 紫外線に強い「グラッサコート」を表面に施しているため、劣化に強い

カラーベストのメンテナンス方法とその費用

見出し画像(カラーベスト メンテナンス方法とその費用)

軽量で高い耐震性、紫外線からの劣化対策といった優れた性能を備えたカラーベスト。しかし、それらの性能も経年により劣化するため、ある程度の期間が経ったらメンテナンスが必要となります。

またカラーベストのデザインや形状も、定期的に手入れを施すことで本来の美しさを保つことができるでしょう。

ここではカラーベストの主なメンテナンス方法と、それにかかる費用の相場をご紹介します。

カラーベストの耐用年数は?

一般的に、カラーベストの交換寿命は20〜30年といわれています。

しかし外観の美しさと本来の性能を保つには、10年に1度は塗装メンテナンスが必要です。

カラーベストの主な劣化症状は?

カラーベストを長年使用していれば、経年による劣化が発生します。耐用年数に達していなかったり、最後の塗装から10年が経っていなくても、劣化症状が現れたらメンテナンスを検討しましょう

以下にカラーベストの主な劣化症状をまとめましたので、メンテナンス時期の目安にしてください。

・色褪せ

紫外線や風雨に長い年月晒されていると、屋根の色が褪せて見えることがあります。塗料の色が褪せているということは塗膜の効果が衰え、劣化し始めていることを意味します。

塗膜の防水機能が衰えると雨を吸水しやすくなり、長期間放置すると雨漏りの原因となります。

カラーベストが全体的に色あせてきたら塗装メンテナンスが必要です

・カビやコケの繁殖

カラーベストの表面に黒ずみや濃い色の汚れがあれば、カビやコケが繁殖している可能性が高いです。これも塗膜の機能が低下し、防水性が衰えたために起こる劣化症状です。

カラーベスト自体が長時間水分を吸収しているために起こる症状なので、塗装で補修を行うか、場合によってはカラーベストの葺き替えが必要になります

・カラーベストのひび割れ・欠け

雨水の吸収と乾燥を繰り返すことで、カラーベストに歪みが発生します。歪みが悪化するとひび割れを起こし、さらに欠けが生じることも。

浅いひび割れであれば塗装で補修ができますが、カラーベストが大きく欠けてしまうと塗装では補修できないため交換が必要になります。

・カラーベストの反り

カラーベストの反りも、水分の吸収と乾燥を繰り返すことで起こります。反ったカラーベストは脆くなり、ちょっとした重みで割れる危険性が高くなります。

一度反ったカラーベストは元に戻らないため、屋根材の葺き替え工事や重ね葺き工事が必要です

カラーベストのメンテナンス① 屋根塗装

屋根補修 工事

まず、カラーベストの補修には塗装メンテナンスがあります。既存のカラーベストに必要な塗装を施す工法です。

このメンテナンス法では表面の補修は可能ですが、屋根材自体の劣化には対処できないため劣化症状によって判断しましょう。

費用相場は40〜80万円、屋根塗装の頻度は10年に1度が目安です。

屋根塗装の費用についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
「屋根塗装の単価」費用・相場をくわしく解説!【屋根材別・坪別】

カラーベストのメンテナンス② 重ね葺き

「重ね葺き」とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を張り付ける工法のことで、「カバー工法」とも呼ばれています。

既存のカラーベストの上に重ね葺きすれば、表面の美しさと機能を取り戻すことができます。新たに張る屋根材は、軽量な金属製屋根材が用いられることが一般的です。

この工法では表面と屋根材自体の劣化には対応できますが、屋根内部の補修には対応できません。

また、屋根を二重にすることによって屋根の重量が増えるため建物全体への負担がかかり、耐震性も低下する傾向が…。そのため新たに張る屋根材は、軽量であることが求められます。

重ね葺きの費用は180〜240万円が相場、またメンテナンスは20〜30年に1度が目安です。

カラーベストのメンテナンス③ 葺き替え

屋根の葺き替え工事

葺き替え工法は既存のカラーベストを剥がして、新しい屋根材を張り付ける工法のこと。葺き替え工法では屋根内部の補修も可能なので、劣化が進んだ屋根材の場合にも対応できます。

葺き替え補修の費用は200〜260万円が相場、メンテナンスは20〜30年に1度が目安です。

メンテナンス法 相場費用 メンテナンス頻度
屋根塗装 40〜80万円 約10年
重ね葺き 180〜240万円 20〜30年
葺き替え 200〜260万円 20〜30年
まとめると…
  • 「屋根塗装」ではカラーベスト表面の補修が可能。屋根材自体の劣化には対応不可
  • 「重ね葺き」はカラーベスト表面と屋根材の劣化に効果的だが、重量が増えるため家自体への負担が増す
  • 「葺き替え」はカラーベストの劣化が進んでいる場合や、屋根内部の補修が必要な際に適したメンテナンス法

カラーベストにリフォームする際の注意点

見出し画像(カラーベスト リフォームする際の注意点)

お住いのリフォームにカラーベストを検討している人もいらっしゃるでしょう。カラーベストにリフォームする際には、どのようなことに気をつければいいのでしょうか? また、業者選びに注意すべきことは?

ここではカラーベストのリフォームから業者選びまで、基本的な注意点についてご紹介します。

アスファルトシングルや金属屋根からの葺き替えは推奨しない

アスファルトシングルや金属屋根は、カラーベストよりも軽量な屋根材です。これらの素材が既存の屋根材として使用されている場合、より重量のあるカラーベストの重さを想定して建設されていない可能性あります。

そのためカラーベストを新たに張り付けると、建物全体に想定以上の負担がかかる恐れがあるでしょう。

「アスファルトシングル」とは?

ガラス基材にアスファルトを浸透させ、石粒で覆って接着した屋根材のこと。

柔らかいシート状で扱いやすく、複雑な形状にも適しています。

防水性・耐久性・耐候性に優れ、軽量で耐震性も高いのがメリット。

古いカラーベストを撤去する際はアスベストに注意

アスベスト

2004年以前のカラーベストには、アスベストが含まれている可能性があります。リフォームやメンテナンスでカラーベストを撤去する際は、アスベストを含んだカラーベストであるかを事前にチェックしましょう。

アスベストは発がん性があるとされている物質ですので取り除かなくてはなりませんが、取り除く際にアスベストの粉塵を吸い込まないよう注意が必要です。また、除去する際には別に費用がかかります。

アスベストを含んだ屋根材を使用し続けると健康被害が心配されるため、早めに業者に相談しましょう。

耐用年数20〜30年というのは塗装をした場合に限られる

カラーベストの基本的な耐用年数は20〜30年といわれていますが、これはあくまで塗装メンテナンスを繰り返した場合の目安です。塗装メンテナンスの目安は10年に1度ですが、もし怠った場合は20年未満で交換が必要になる場合もあります。

お住いを長く快適に保つために、塗装メンテナンスの目安時期を守るようにしましょう。

悪徳業者に騙されないよう相見積もりをする

外壁塗装業者 見積もり

住宅地に訪問営業する業者は要注意です。近年では「無料で屋根を調査する」などといってわざと屋根を傷つけ、「屋根が破損しているから今すぐ工事が必要!」と強引に契約を結ぼうとする業者も存在します。

このような悪徳業者に騙されないようにするには「相見積もり」が効果的です。「相見積もり」とは、同じ条件で複数の業者に見積もりを取り、金額や施工内容を比較すること。1社だけ異常に金額が高かったり、他の業者はすすめていない施工をしつこく押し付けてくる業者は悪徳業者の可能性が高いです。絶対に依頼しないように注意しましょう。

悪徳業者に引っかからないための注意点は、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
外壁塗装の「詐欺」にご注意!悪徳業者の見分け方・驚きの手口とは?

まとめると…
  • カラーベストより軽量な屋根材からの葺き替えは、建物全体に負担を与えることも
  • 2004年より前のカラーベストにはアスベストが含まれている可能性が。撤去やメンテナンス前に調査が必要
  • 塗装メンテナンスの目安時期を守らないと、耐用年数が短くなる恐れも
  • 業者選びには「相見積もり」が必須!

カラーベストは安価で人気のスレート材!

人気の屋根材・カラーベストについてご紹介しました。カラーベストの人気の理由がお分りいただけたのではないでしょうか?

デザインの自由度が高いため理想の屋根を実現しやすく、軽くて耐震性にも優れ、しかも費用が安いとなれば魅力的ですね。

理想のお住いに近づけるために、ぜひ一度検討してみてください。

その他の屋根材の種類や特徴に興味のある方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

 
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