「洋風の家を建てたい」とお考えならば、ドーマーを採り入れたデザインにしてみてはいかがでしょうか。
輸入住宅などには屋根部分にドーマーと呼ばれる小さな窓が設けられていることが多く、洋風な雰囲気の演出に一役買っています。
ドーマーには採光がとりやすくなる上に、デザイン性・通気性が向上するといったメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。
「ドーマーのデメリットとはどのようなものなの?」と疑問に感じている方も多いことでしょう。
そこでこの記事ではドーマーの基礎知識からそのメリット・デメリットやメンテナンスに至るまで徹底解説しているので、ドーマーの取り付けを検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
- ドーマーとはどのようなもの?
- ドーマーのメリットとデメリットとは?
- 火災保険を利用してドーマーの修理はできる?
- ドーマーの補修の注意点とは?
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目次
そもそも「ドーマー」ってなに?
屋根部分に小窓のある、おしゃれな洋風の家に憧れている方も多いのではないでしょうか。
ドーマーとは屋根裏やロフトの採光を目的として屋根に作った窓のことで、洋風スタイルの戸建て住宅に多くみられます。
ドーマー(dormer)は「寝室」を意味するフランス語の「dormeor」に由来する言葉で、もともとは暗くなりがちな上階の寝室に光を採り入れることを目的とした、西欧の伝統的な建築様式でもあります。
屋根から突き出るような形で設置されるため、ドーマーがあれば日当たりの悪い立地条件でも室内に光を採りこみやすくなるのです。
また、和風建築にはないおしゃれな雰囲気を演出できるというのも、ドーマーならではの特色だと言えるでしょう。
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ドーマーのメリット
屋根部分にドーマーを設置することで、具体的にどのような利点があるのでしょうか?ここでは、ドーマーの主なメリットを4つピックアップしてご紹介していきます。
採光できる
室内に光を採り入れられるというのが、ドーマーの一番のメリットです。日当たりが良い場所を選んで屋根に窓を設置するため、採光率が高まります。
近隣に高さのある建物があり、1階部分に日が当たりにくくなっているといった立地条件であっても、ドーマーを取り付ければ室内が明るくなるでしょう。
「日当たりが悪く、天気のいい日の昼間でも電気をつけなければならない」という住宅にこそ、ドーマーはおすすめです。
通気性がよくなる
開閉可能なタイプのドーマーを設置することで、部屋の通気性が高まるというのもメリットのひとつ。
屋根裏には湿気がたまりやすく、空気が通りにくい状態ではカビが発生して木材が腐食したり、健康被害を招いたりする原因になってしまいます。
ドーマーを設置して風を通すようにすれば、カビによるトラブルを予防できるでしょう。また、屋根裏には熱気もこもりやすいものですが、ドーマーによって通気性を確保することで熱気を外に逃がしやすくなります。
居住空間を広くできる
本来ならばデッドスペースであった屋根裏でも、ドーマーを取り付けることで居住空間に変えることが可能です。
家の面積が狭い場合には、ドーマーを設置するなどして工夫すれば居住空間が広がり、より暮らしやすくなるでしょう。
デザイン性が高い
屋根から突き出た窓はデザイン性が高く、特に洋風の住宅に適しています。
ご自宅を洋風の建築様式するならば、ドーマーを取り付けてみてはいかがでしょうか。より洗練された、おしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。
- メリット1:日当たりが悪くても室内に光が入りやくなる
- メリット2:通気性が向上し、屋根裏の湿気や熱気の対策になる
- メリット3:屋根裏というデッドスペースを居住空間に変えられる
- メリット4:おしゃれな洋風の外観を実現できる
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ドーマーにはこんなデメリットも!
上でご紹介したように、ドーマーには機能性においても審美性においてもメリットがあります。ですが、デメリットがないわけではありません。
デメリットをよく知らないままご自宅にドーマーを取り付けた場合、不都合や不便さを感じて後悔してしまう可能性も…。
そうならないためにも、ここではドーマーの主なデメリットについても確認しておきましょう。
雨漏りの可能性が高くなる
ドーマーは前に突き出るような構造になっています。そのため屋根との接合部が増えて、隙間から雨漏りしやすくなるでしょう。
適切な防止策を講じておかなければ、カビの発生による建材の腐食や健康被害など、雨漏りの二次被害を招いてしまいかねません。
掃除の手間がかかる
外から太陽光が入りやすいように、ドーマーは室内の高い場所に設置されているため、掃除が難しいのもデメリットとして挙げられるでしょう。
掃除のためにわざわざ脚立などを使用しなければならないため、不便に感じる人も少なくありません。掃除を怠れば衛生面や外観の面で問題が出るだけでなく、劣化サインを見落としやすくなります。
修理費用が高い
形状が複雑で施工経験がある業者が少ないため、修理費用が高額になりやすいといういのも事前に知っておきたいドーマーのデメリットのひとつ。
ドーマーの取り付けを決める前に、長期的な視点に立ってメンテナンスなどにかかる費用を概算しておくことをおすすめします。
室温が高くなる
採光率の高さは、ドーマーのメリットでありデメリットでもあります。というのも、外から光を直接取り入れるので遮熱できず、室温が高くなるからです。
開閉式のドーマーを設置することで通気性は向上し、屋根裏の熱を外に逃がしやすくなりますが、直射日光による悪影響を受けることも事前に知っておきたいものです。
太陽光パネルが設置しにくい
太陽光パネルの設置を考えているならば、ドーマーは取り付けないほうがよいでしょう。
屋根から突き出るような構造になっているため、ドーマーが邪魔になって太陽光パネルが設置しにくくなってしまうからです。
- デメリット1:屋根との接合部分から雨水が入り込みやすくなる
- デメリット2:高所に設置されているため掃除がしにくい
- デメリット3:メンテナンス費用が高額になりやすい
- デメリット4:直射日光を遮るものがないため室内が高温になりやすい
- デメリット5:太陽光パネルを設置するスペースが奪われる
ドーマーは火災保険で修理できる?
ドーマーの補修ができる業者は限られており、その費用は高額になりやすいものの、一定の条件を満たせば火災保険で修理費用を賄うことも可能です。
台風や大雨といった自然災害によってドーマーが破損した場合、火災保険の風災の対象となることがあります。
風災とは火災保険の対象項目のひとつで、風や雨による損害を補償するものです。契約内容によって補償の適用範囲や金額も異なってくるので、火災保険に加入される際にはプラン内容をよく確認しておきましょう。
- ドーマーの補修に火災保険が適用できるケースもある
- 火災保険適用のためには自然災害による破損が前提条件となる
ドーマーを修理する際の注意点
ドーマーのメンテナンスの際には、事前にいくつか知っておくべき注意事項があります。以下では、ドーマーの修理の注意点について詳しく見ていきましょう。
施工実績がある業者を選ぶ
国内でドーマーの修理ができる業者は限られています。
また、ドーマーの構造は入り組んでいて一定の経験と技術力がなければ適切な補修は難しいため、実績がない業者には依頼しないほうがよいでしょう。
相見積もりをする
よりよい優良業者と出会うためには、いくつかめぼしい業者を見つけて比較することが大切。
複数の業者に見積もりを依頼して価格や工事内容を比べることで、最適な会社を選びやすくなるでしょう。
- ドーマーの補修実績が豊富な業者に依頼する
- 相見積もりを通じて業者を比較する
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メリット・デメリットを知った上でドーマーを選ぼう
今回は屋根部分に取り付けられる窓であるドーマーについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ドーマーには採光性や通気性に優れているだけでなく、おしゃれな洋風の外観を演出してくれるといった優れた特徴があります。
その反面、雨漏りのリスクがあったり太陽光パネルが設置しにくくなるといったデメリットもあるため、ドーマーの取り付けをお考えならば、そのメリットとデメリットの両方をよく吟味することをおすすめします。
また、施工や補修工事が可能な業者は少ないため、費用が高額になりやすいことも知っておきましょう。相見積もりなどを通じて、技術力と実績のある業者を選ぶことも大切です。
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