この記事では、タイルの外壁が本当にメンテナンスは必要ないのか?という疑問の真相を解き明かすとともに、外壁タイルに関するメリット・デメリットやメンテナンス方法まで、外壁タイルに関する知識をわかりやすくご紹介します!
また、外壁タイルと似ていて混同しがちなタイル調サイディングについてもご紹介していきます。
- 外壁タイルは本当にメンテナンスが不要なの?
- 外壁タイルのメリット・デメリット
- 外壁タイルの劣化症状やメンテナンス方法
- タイルの外壁はどんな人におすすめ?
目次
外壁タイルの種類
外壁タイルは落ち着いた見た目と、その高級感漂うデザインから人気のある外壁材です。
そんな外壁タイルの種類について、まずは確認していきましょう。
外壁タイルの素地
外壁タイルについて、ここでは素地の違いによって、磁器質、せっき質、陶器質、土器質の四種類に分けてご紹介します。
磁器質
まずは磁器質についてです。
磁器質の外壁タイルは、1250度もの高温によって焼き固められています。そのため、水をほとんど吸収することなく、かたくて耐久性が高いものになっています。
また、透明度が高いのも人気のポイントです。
もっとも外壁タイルに向いているタイル材と言えます。
せっき質
せっき質のタイルは、1200度程度の温度で焼き固められており、磁器質のタイルと陶器質のタイルの中間に位置するものです。
磁器質のような透明度は持ち併せていませんが、磁器質ほどかたくないため、表面に加工やデザインを施すことができます。
こちらも外壁タイル材として人気を誇っています。
陶器質
陶器質のタイルは、1000度以上の熱で焼き固めたもので、磁器質やせっき質に比べると吸水性が高いという特徴を持っています。そのため、外壁タイルとしてではなく、主に内装用として用いられます。
土器質
土器質のものは、土器質レンガと呼ばれ、800度程度の熱で焼いたものです。多孔質と呼ばれる特徴を持ち、細かい穴が多いことから、吸水性が高くなっています。
外壁タイルの形状
次は、形状別に大壁タイルの特徴を見ていきましょう。外壁タイルは、形状で分けると2つに分けることができます。
平物タイル・ユニットタイル
正方形や長方形のタイルで、平面状のものを平物タイルといいます。中でも、複数のタイルを並べ、連結して施工しやすくしたものをユニットタイルと言います。
ネット状の台紙にタイルの裏面を貼り付け、台紙ごと施工するものや、剥がせるシートをタイルの表面に貼ってまとめたものなどがあります。
もっとも一般的な外壁タイルがこれにあたります。
役物タイル
住宅の角にあたる部分や、外壁の隅、窓周辺などに用いられる、L字など特殊な形状をしたタイルが、役物タイルと呼ばれています。
外壁タイルを外壁材として用いる上で、欠かせないタイルと言えるでしょう。
外壁タイルのサイズやデザイン
外壁タイルには、そのサイズやデザインによっても細かく種類が分けられています。
ここからは、外壁タイルのサイズやデザインごとにその特徴を確認していきましょう。
小口平タイル
小口平タイルは、108×60(mm)と、レンガの一番小さい面のサイズに合わせて作られたタイルです。
かつては多くの住宅で用いられていましたが、最近では使用頻度は下がってきているようです。
価格は材料費・施工費を含めて、1㎡あたり7,000円~となっています。
50角タイル
50角タイルは、その名前の通り、目地を合わせた大きさが50×50(mm)(目地を除くと45×45)となる正方形のタイルのことです。
50角タイル以下のサイズのタイルはモザイクタイルと呼ばれています。
この50角タイルは一枚一枚が小さいため、ユニットタイルになったものを使用することが多くなっています。
二丁掛タイル
二丁掛タイルは、227×60(mm)と、小口平タイルを2枚張り合わせたサイズのタイルです。これも、レンガのサイズに合わせてあり、こちらは側面の長さと等しくなっています。
二丁掛タイルは、近年よく使われている外壁材です。価格は、材料費・施工費込みで1㎡あたり9,000円が目安になっています。
45二丁タイル
45二丁タイルの大きさは、45×95(mm)で、50角タイルを横に2つ並べた大きさです。
外壁タイルの中でも単価が低いことから、マンションなどでよく使われています。
ボーダータイル
ボーダータイルは、227×30(mm)を基本サイズとして、様々なサイズ展開のあるタイルです。
他のタイルを並べた中に、アクセントとして使われることも多くなっています。
価格は、材料費・施工費込みで1㎡あたり9,000円~となっています。
- 素地で分ける→磁器質、せっき質、陶器質、土器質
- 形状で分ける→平物タイル・ユニットタイル、役物タイル
- サイズ・デザインで分ける→小口平タイル、50角タイル、二丁掛タイル、45二丁タイル、ボーダータイル
外壁タイルと勘違いしやすい外壁は?
外壁タイルと似た外壁材として、「タイル調サイディング」というものがあります。
ここでは、タイル調サイディングとはどんなものなのか、外壁タイルとどのような違いがあるのかについて見ていきましょう。
タイル調サイディングとは
タイル調サイディングは、窯業系サイディングの一種です。タイルを模したサイディングで、様々なデザインがあり、遠目では本物のタイルと見分けがつかないものも多くあります。
タイルのデザインに心を惹かれるけれど、初期費用が高いのはちょっと…という方にも向いている外壁材です。また、デザインの豊富さから、選ぶ楽しみが欲しい方や人と違うデザインを楽しみたい方にオススメの外壁材です。
タイル外壁とタイル調サイディングの違い
それでは、外壁タイルとタイル調サイディングの違いとはいったいどこにあるのでしょうか。
衝撃に対する強さ、経年劣化への耐久性がより高いのは外壁タイルです。
種類の豊富さでは、タイル調サイディングに軍配が上がります。高級感のある、タイルそのものの質感を楽しみたい方には外壁タイルがおすすめですが、色やデザインを選びたい、人と違うものにしたいという方にはタイル調サイディングがいいでしょう。
価格の面で見てみると、初期費用を抑えることができるのはタイル調サイディングです。ただし、タイル調サイディングはメンテナンスの頻度が外壁タイルに比べて多いため、メンテナンス費用の面で見ると外壁タイルの方が金額を抑えることができます。
タイル調サイディングについて詳しく知りたい方は、以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてくださいね!
タイル調サイディングのメリットとは?リフォーム&塗装方法も解説
- タイル調サイディングは、窯業系サイディングの一種で、タイルを模したもの
- 耐久性が高いものがいい、トータルコストを抑えたい、高級感が欲しい方→外壁タイル
- 初期費用を抑えたい、豊富なデザインから選びたい、メンテナンスをいとわない方→タイル調サイディング
外壁タイルの4つのメリット
このように、外壁タイルは完全なメンテナンスフリーというわけではありませんが、他の外壁材に比べると耐久性の高い外壁ということがわかりました。
しかし、外壁タイルの魅力は耐久性だけではありません!ここからは、もう少し詳しく外壁タイルの魅力についてみていきましょう。
高級な質感が得られる
タイルの最大の魅力はやはりその見た目。タイルはガラスのように表面がキラキラと輝くものが多く、規則正しい並び方も相まって非常に高級な質感が得られるのが特長です。
他の外壁材にはない重厚感は、外壁タイルならではの魅力と断言できるでしょう。
傷がつきにくい
先ほどもご紹介した通り、タイルは土や石を焼き固めて作られた無機質素材のため非常に硬く、頑丈です。
他の外壁素材に比べると傷がつきにくく、また気温や湿度による膨張・収縮も起こりにくいため、ひび割れなどの劣化症状も起こりにくいのです。
汚れにくい
これも無機質素材ならではの特徴ですが、タイルの外壁は汚れがつきにくいといわれています。
これには諸説あり、なかには「汚れが目立ちにくいだけ」という声も聞かれましたが、いずれにせよ他の外壁に比べると掃除などの手入れが少なくて済むのは魅力的ですよね!
メンテナンスの手間が少ない
これはすでに説明した通り、外壁タイルは劣化しにくいため補修の手間が少なくて済みます。
また、外壁タイルに必要な補修(目地の打ち直しなど)は他の外壁に比べると手間が少ないため、これにかかる費用も他の外壁材よりリーズナブルに行うことができるのです。
- 仕上がりの高級感はタイルならでは
- 傷や汚れが付きにくい
- メンテナンス費用がリーズナブル
外壁タイルの2つのデメリット
ここまで外壁タイルの魅力についてたっぷりご紹介しましたが、もちろんデメリットが全くないというわけではありません。
続いては外壁タイルのデメリットを3つご紹介します。メリットとデメリットをどちらも考慮して、ご自宅の外壁にタイルを採用するか検討してみてください。
初期費用が高額
外壁タイルの最大のネックは、なんといってもその費用にあります。メリットで「高級感が得られる」ということをお伝えしましたが、実際外壁タイルは見た目の通り「高級」なのです。
外壁にタイルを採用する際、その初期工事費用はなんとサイディング等の1.5倍以上!ただでさえ高額な外壁設置工事ですので、全面タイル張りとなると躊躇してしまう方は決して少なくありません。
地震に弱い
近年、耐震性を重視する方が急増していますが、こういった方にとっては外壁タイルはあまりおすすめできません。
すでにお伝えしている通り、タイルそのものは非常に頑丈なため、地震で壊れてしまうようなことは考えにくいのですが、問題は下地に用いられているモルタル。
モルタルは弾力性が低いため、地震で外壁に力がかかった際にそのエネルギーを吸収できず、タイルがはがれてしまうなどの外壁破損につながる可能性があるのです。
ただし、もちろん耐震テストを通過した住宅であれば過度に不安になる必要はありません。また近年では比較的地震に強い下地も開発が進んでいますので、不安な方はこういった外壁材を検討するとよいでしょう。
- 初期費用が圧倒的に高い
- 下地が劣化していると地震などで破損する可能性も
外壁タイルはメンテナンスフリーではない!
タイトルからも薄々お気づきかと思いますが、結論から言うと外壁タイルは「メンテナンスが不要」というわけではありません…。では、どうしてメンテナンスが不要と言われているのでしょうか?
早速ですが、外壁タイルがメンテナンスフリーといわれる理由について解説していきます。
タイルそのものはメンテナンスフリー
タイルは土や石を1,000度以上の高温で焼き固めて作られます。こういった土や石は「無機質」のため、土や石をもとに作られるタイルそのものは半永久的に劣化することはありません。
つまり、タイル単体でいうと「メンテナンスフリー」という表現は間違っていないのです。
外壁タイルが劣化するのはなぜ?
では、なぜ外壁タイルにもメンテナンスが必要なのかというと、それは「目地」の影響です。
目地とはタイルとタイルをつなぐ部分。この目地部分は無機質素材ではないため、タイルとは異なり時間が経てば劣化してしまいます。目地が劣化すると、内部に水が浸入してしまう可能性があり、大変危険です。
また、劣化というほどではありませんが、タイル自体にも汚れがたまってしまうため、メンテナンスが必要となります。
タイルの目地が劣化したときに、メンテナンスをすれば、どちらの問題も解決されます。つまり、目地のメンテナンス時期さえ逃さなければタイルの外壁はとても耐久性の高い外壁ということができるでしょう。
相対的にはメンテナンスの手間が少ない
タイルの外壁はメンテナンスが完全に不要というわけではありませんが、他の外壁材に比べてメンテナンスが楽なのは事実です。
外壁タイルのメンテナンスは7~10年に1度、目地の補修を行うことになります。この約10年に1度というメンテナンスの頻度に関しては、サイディングやモルタルなど他の外壁材とも変わりません。
しかし、着目すべきはその費用。タイルの目地打ち直しにかかる費用相場が1回につき50万円程度なのに対し、サイディングやモルタルなどのメンテナンスには約100~150万円程度かかりますので、単純計算で倍以上メンテナンスのコストを抑えることができるのです。
- 外壁タイルは「メンテナンス不要」ではない!
- タイルそのものは劣化しないが、目地部分が劣化する
- 他の外壁材と比較するとメンテナンスの手間は少ない
外壁タイルの劣化症状&メンテナンス方法を解説!
すでにお伝えしている通り、タイルそのものはほとんど劣化しませんが「外壁タイル」は劣化しうるもの。
ここでは、タイルの外壁で生じる劣化症状やその原因、症状ごとのメンテナンス方法などをご紹介します。
汚れの付着
外壁タイルの日常的なメンテナンスは、水で洗い流す程度でOK。水で外壁を洗い流し、気になる汚れがあれば柔らかいスポンジなどでこすって落としましょう。
まれに上の画像のように、「白華現象」と呼ばれる白い汚れが生じることがありますが、これは下地のモルタルの成分が漏れ出しているものですので、洗い流してもすぐにまた汚れが出てきてしまいます。
この白華現象が起きた場合は業者に依頼する必要があり、費用は15~30万円程度。その費用のほとんどは足場の設置費用(10〜20万円程度)です。
タイルの浮きや剥がれ
タイルが浮いてしまったり、壁からはがれてしまったりしているのは下地との接着不良が原因ですが、地震などの衝撃がないのにタイルが浮いてしまったという場合、このほとんどは業者の手抜き工事や技量不足など、施工不良によるものです。
タイルが浮いてしまった場合、タイルと下地の隙間に接着剤を注入して補修します。その費用はタイル1枚あたり500~1,000円程度を見込んでおきましょう。
タイルの割れや欠け
タイル自体は基本的に劣化しないため、地震などの強い衝撃がなければあまり起こりえませんが、まれにタイルが割れたり欠けたりと破損してしまう場合があります。
この場合はタイルの交換が必要になり、こちらも費用はタイル1枚あたり500円程度です。
目地の補修
すでにご紹介している通り、タイル同士のつなぎ目部分「目地」はどうしても経年劣化が生じます。
目地の劣化を放置しておくとタイルの落下などにつながり大変危険ですので、この目地部分だけはしっかりとメンテナンスを行うことが重要です。
この目地の補修やコーキングの打ち直しは7~10年おきに補修するのが望ましく、その費用は50万円程度です。
- 日頃のメンテナンスは水洗いでOK
- タイルが浮いたり剥がれたりするのは施工不良かも
- 衝撃でタイルが割れたり剥がれたりしたらタイルの交換を
- 目地の補修は7~10年おきが目安
もちろんチェックは完全無料&匿名。
いくつかのチェック項目を入力するだけで、塗装にかかる適正価格が簡単にわかりますので、ぜひお気軽にチェックしてみてくださいね!
外壁タイルと「サイディング・モルタル」を徹底比較!
住宅の外壁で多く用いられる材質には、タイル以外にも「サイディング」「モルタル」などの種類があります。
ここからは、これらの外壁材と外壁タイルをさまざまな側面から比較していきましょう!
「サイディング」と「モルタル」
外壁タイルと比較する前に、まずはそれぞれの外壁材について簡単にみていきましょう。
まず、サイディングは板状の外壁材で、外壁に張り付けることで設置していきます。その材質は窯業系・金属系などバリエーションが豊富で、近年ではもっとも主流な外壁材です。
一方モルタルはセメント、砂、水を混ぜ合わせて作られる外壁材。サイディングとは異なり職人の手で塗装するためオリジナリティのあるデザインに仕上がるのが魅力です。
サイディング外壁・モルタル外壁について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
サイディング外壁とは?種類やメリット&デメリットまで徹底解説!
モルタル壁はデザイン性が高い?その種類やメリットを詳しく解説!
タイル・サイディング・モルタルの比較一覧表
早速ですが、タイル・サイディング・モルタルの3種類の外壁の性能を表にして見てみましょう。(以下の数字はおおよその目安です)
なお、メンテナンスの頻度にはどれも大きな差はありません。
タイル | サイディング | モルタル | |
初期費用 | 300万円 | 200万円 | 200万円 |
メンテナンス費用 | 50万円 | 100万円 | 100万円 |
耐用年数 | 30年以上 | 20~30年 | 30年前後 |
詳しい比較については次の見出しから解説していきます。
外壁タイルとサイディングを比較!
まずはタイルとサイディングを比較していきます。
タイルは最初の設置費用が約300万円と非常に高額で、初期費用約200万円のサイディングと比較すると、その差は100万円。
しかし、サイディングのメンテナンス費用はタイルの倍近くかかるため、単純計算で、最初の設置から30年経過するとサイディングのほうが費用総額が高くなります。
つまり、初期費用だけ見るとタイルは高く見えますが、長期的に考えるとむしろ総コストが安く済むという可能性も少なくないのです。
またコスト以外の面でいえば、タイルのほうが高級感があり汚れに強い、サイディングのほうが工期が短い…などの特性があります。
外壁タイルとサイディングについては、次の記事でも詳しく解説しています。
「外壁タイルとサイディング」それぞれの特徴とは?選び方も解説!
外壁タイルとモルタルを比較!
費用に関しては、サイディングとモルタルは大きな違いはないため、タイルとモルタルの外壁を比較してもやはり「初期費用はタイルが高いが、一定期間を超えるとモルタルのほうが総額がかかる」という結論に至ります。
外観についてはタイルのほうが凹凸があり、やはりモルタルに比べると高級感のある仕上がりになりますが、職人の手によって作られるモルタル外壁のほうがデザインの独自性は出しやすいため、どちらを選ぶかは個人の好み次第といえるでしょう。
また、耐久性はやはりタイルに軍配が上がります。モルタルはやや割れやすい材質のため、定期的なメンテナンスが必須の外壁といえるでしょう。ただし、このメンテナンスをしっかり行えばモルタルはサイディングよりも長持ちします。
- タイルは初期費用が高いが、一定期間を過ぎるとお得に
- 仕上がりには高級感があるが、最終的には好みの問題
- 耐久性は外壁タイルが最も優れている
外壁タイルはどんな人におすすめ?
ここまで外壁タイルのメリット・デメリットについて詳しくご紹介してきましたが、実際に外壁タイルを選ぶのはどのような人なのでしょうか?
つづいては、外壁タイルを特におすすめしたいのはこんな人!というケースをいくつかご紹介していきます。今から挙げる内容に当てはまる人はぜひ外壁タイルを検討してみてください!
高級感のある外壁にしたい人
まずおすすめしたいのは、ご自宅を高級感のある外観にしたいという方。
タイル風のサイディングなどでは出せない豪華な仕上がりは、まさにタイルならでは。外壁リフォームを検討しているという場合も、タイルの外壁を採用することでぐっと豪華な雰囲気を演出することができるでしょう。
実際に外壁をタイルにした方からも、その重厚感に満足しているという声が多く聞かれます。
キレイな外壁を長く保ちたい人
タイルは傷や汚れに強いため、家を建てたばかりのきれいな状態をなるべく長く維持したいという方にもおすすめです。
すでに解説した通り、地震などの強い衝撃や業者の施工不良がなければ、基本的にタイルそのものが破損することはほとんどありません。
メンテナンスの費用をかけたくない人
タイルそのものが劣化しない分、外壁タイルは他の外壁材と比べてもメンテナンスの費用が約半分となります。
メンテナンスの頻度自体は他の外壁材と大差ありませんが、費用が半分になるとなればお得感は大きいですよね!
また上記の通り傷や汚れも付きにくいため、日常的なメンテナンスも比較的手軽といえるでしょう。
逆に外壁タイルをおすすめできない人は?
外壁タイルの最大の欠点は初期費用。したがって、外壁設置のコストをなるべく抑えたいという方には外壁タイルはあまりおすすめできません。
最初のコストを抑えたいか、最終的なコストを抑えたいかは人それぞれですので、どちらを選ぶかはご自身のニーズに沿って検討してみてください。
- 高級感のある外壁はタイルが一番!
- 最小限の手間できれいな外壁を保ちたい人におすすめ
- ただし、初期費用がかかっても問題ないという方向け
特にメンテナンスが楽な外壁タイルは?
外壁タイルの大きな魅力である「メンテナンスの手軽さ」。
この魅力を最大限生かすことができる、特にメンテナンスの手間がかからないタイルを2種類ご紹介します。
磁器質
磁器質のタイルは1250℃以上の高温で焼き固めて作られており、タイルの中でも耐久性が非常に高いのが特徴です。
外壁の大敵は「水分」ですが、磁器質タイルの吸水率はなんと1%以下!特に寒い地域では、タイルが水分を含むとその水分が凍って膨張してしまい、タイルを破損してしまう可能性があるため、吸水率の低い磁器質タイルが非常におすすめです。
もちろん、寒い地域以外でも耐久性が高いのは魅力的ですので、磁器質タイルはおすすめといえます。
せっ器質
磁器質タイルよりやや低めの1200℃前後で焼かれたタイルがせっ器質タイル。吸水率は5%以下と、磁器質タイルにはやや劣りますが、やはり耐久性は非常に高いタイルといえるでしょう。
磁器質タイルはつるっとした見た目のものが多いですが、こちらのせっ器質タイルはマットで落ち着いた雰囲気のものが多いため、こちらのデザインのほうが好みという方も少なくありません。
- 寒い地域なら磁器質タイルが絶対おすすめ!
- 落ち着いたデザインが好みならせっ器質タイルもおすすめ
メンテナンスの手間を省きたいなら外壁にはタイルを選ぼう!
ここまで外壁タイルの基本的な知識についてたっぷりとご紹介しました。
外壁タイルは初期費用こそ高額ですが、メンテナンスの手軽さや他の外壁材にはない高級感など、総合的に考えると非常に優れた外壁材であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
ぜひ新築・リフォームの際にはタイルの外壁を検討してみてくださいね!
外壁塗装の費用について気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
外壁塗装の費用相場が全てわかる!リフォーム価格の計算方法&注意点
しかし、外壁塗装の「価格相場」というのはとても複雑。外壁の状態や使用する塗料によって金額が大きく変動するため、素人がその適正価格を見極めるのはとても難しいのです。
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ご自宅の相場がわからないという方も、今の業者でいいのかな…と不安な方も、ぜひ一度見積もりをしてみてはいかがでしょうか?