費用の無料診断はこちら

サイディングの耐用年数は?寿命を縮めないためのメンテナンス方法

日本の家屋の大半は、外壁材としてサイディングを使用しているということをご存知ですか?サイディングは、外壁材の約9割のシェアを占める最もメジャーな存在です。

薄くて軽量なため、家屋に負担をかけないというメリットがある一方で、雨風や紫外線の影響を受けて経年劣化しやすく、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

しかし、「そもそもサイディングの耐用年数はどれくらいなのかわからない」という方も多いことでしょう。サイディングと一口に言ってもさまざまな種類があり、耐用年数や貼り替え時期の目安も異なってきます。

この記事ではサイディングの各種類の特徴や耐用年数に加えて、寿命を縮めないメンテナンス方法についてもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • サイディングの種類とそれぞれの耐用年数は?
  • サイディングのメンテナンスの時期と目安は?
  • サイディングの耐用年数を伸ばすコツとは?
  • メンテナンスの方法と費用とは?
初めての外壁塗装ならまずは無料診断

外壁塗装が初めてで費用相場や業者選びが不安なら、まずは「外壁塗装ほっとらいん」の無料診断をお試しください。簡単な質問で費用相場が分かり、プロによる最適な業者紹介も可能です。

この記事の監修者
  • 高城 和幸
    和やか株式会社 想いを形に工房 代表
  • 30年の現場経験からお客様に寄り添った提案を心掛けている。お客様に寄り添った提案を心掛ける。 2022年に『一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会』の会員となり、正しい塗装工事を地域に広める活動を続けている。
    外壁塗装ほっとらいん編集部
  • 荒尾 薫
    外壁塗装ほっとらいんの相談・執筆担当
    ・外壁塗装業界でのアドバイザー10年以上
    ・12,000件以上のリフォーム相談に対応
  • 外壁塗装ほっとらいんは全国650社以上の優良塗装業者が加盟する塗装ネットワーク。塗装業者選びに悩む方のための中立的な紹介サービスです。

    サイディング外壁の耐用年数ってどれくらいなの?

    サイディング外壁の耐用年数ってどれくらいなの?

    種類によってサイディングの耐用年数も変わってくるので、ご自宅の外壁材の種類についてきちんと確認しておくことが必要です。

    耐用年数を過ぎたサイディングをそのまま放置しておくと、カビやシロアリ、ひび割れ・剥がれといったさまざまなトラブルが生じてしまうでしょう。そうなると外壁の強度が失われて安全性が損なわれることに…。

    サイディングの耐用年数を把握しつつ、適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばしたいものです。

    そもそも「サイディング」とは?

    ガルバリウム鋼板

    住宅関係のお仕事をしてない限り、「サイディング」という言葉を聞いてピンとくる人はそう多くないことでしょう。そもそも、サイディングとはどのようなものなのでしょうか?

    簡単に言うならば、サイディングとは薄い板状の外壁材のこと。日本の家屋の9割ほどに使用されている、最もポピュラーな外壁材こそがサイディングなのです。

    サイディングはメンテナンスしないと寿命が縮む?

    サイディングを使用して外壁を施工すれば、それで終わりというわけではありません。サイディングは経年劣化の影響を受けやすく、年数が経つにつれて徐々に塗装がはがれていきます。

    外壁を守る表面が損傷することで、内部が雨や紫外線で直接浸食されるため、寿命が縮んでしまうのです。

    この状態で放置しておくと、外壁そのものが脆く危ない状態になってしまいます。だからこそ適切なメンテナンスを行い、寿命を延ばすことが必要。

    そもそも、耐用年数を大幅に過ぎた段階でメンテナンスを行うよりも、適切な時期に適切なタイミングでメンテナンスを行ったほうが、結果的に修繕費が安くつくのです。

    まとめると…
    • サイディング=最も多く使われている外壁材
    • 種類によってサイディングの耐用年数も変わる
    • メンテナンスを怠ると耐用年数が短くなるので要注意

    サイディングの種類と耐用年数

    サイディングの種類と耐用年数

    どの種類のサイディングを選ぶかによって、価格や質感・仕上がりはもちろん、耐用年数も変わってくるのです。

    では、具体的にどの種類のサイディングが耐用年数が長く、反対にどの種類のサイディングは寿命が短いのでしょうか?

    以下では、サイディングの種類別に特徴と耐用年数をご紹介していきます。

    窯業系サイディング

    サイディングの種類としてまず挙げられるのが、窯業系サイディング。セメントと木質系成分をミックスして作られたサイディングです。

    サイディング外壁材の中でも特に人気が高く、日本の家屋の8割ほどに窯業系サイディングが使われていると言われています。

    おしゃれなデザインに仕上がる上に、工期も比較的短いところが人気の秘訣。気になる耐用年数は20〜30年が目安です。

    また、木質系成分は2割ほどしか使用されていないため、木質系サイディングと比べるとはるかに防火性が高く、耐震性にも優れているなど、安全面でもバッチリです。

    金属系サイディング

    金属系サイディング

    金属系サイディングとは、断熱材の表面に金属メッキを施したサイディングのこと。

    金属でできているものの軽量なため、家屋に負担をかける心配がなく、耐震性の面でも安心できます。

    断熱性にも優れているものの、金属ゆえに雨や潮風の影響でサビやすいというデメリットもあるため、海が近い地域の家屋にはあまりおすすめできません。肝心の耐用年数は20〜30年です。

    木質系サイディング

    木材で作られたサイディング材のことを、木質系サイディングと言います。金属系サイディングや窯業系サイディングであっても木目調のデザインに仕上げることはできますが、木質系サイディングと比べるとその差は歴然です。

    木質系サイディングは天然の木を使用しているため、木のぬくもりを感じることができますし、より美しく高級感のある質感に仕上がるのが魅力的。

    ただし、木材ゆえに防水性が低く、カビやコケが生えやすいというデメリットも…。防火性も低いため、一部の地域では木質系サイディングを使用することができません。

    なお、耐用年数は15〜25年と、他の外壁材と比べると短めです。

    樹脂系サイディング

    樹脂系サイディング

    樹脂系サイディングとは、主に塩化ビニル樹脂を使ったサイディングのことです。

    アメリカなど北米ではメジャーな外壁材ですが、日本でのシェアは低く、樹脂系サイディングを使用した外壁材はたったの1~2%と言われています。

    ただ、樹脂系サイディングは木質系サイディングのような腐食のリスクが低く、防火性にも優れています。軽量であるという点では金属系と同じですが、サビにくく海岸沿いでも安心して使用できるというメリットも。

    また、気になる耐用年数は20〜30年と、やや長めです。

    まとめると…
    • 窯業系サイディング=耐用年数20〜30年
    • 金属系サイディング=耐用年数20〜30年
    • 木質系サイディング=耐用年数15〜25年
    • 樹脂系サイディング=耐用年数20〜30年

    サイディングの耐用年数は短くなる場合もある?

    他方で、窯業系や金属系、樹脂系サイディングはいずれも耐用年数は20~30年ほどですが、紫外線や潮風が強い地域の場合、平均よりも早く寿命が縮まることもあるでしょう。

    では、サイディングの耐用年数はメンテナンスとどのような相関関係があるのでしょうか?

    メンテナンスをしないと外壁は劣化する

    結論から言うと、メンテナンスをしなければ外壁はどんどん劣化していきます。

    雨風や紫外線の影響を受けて徐々に塗装がはがれたり、ひび割れが生じるといったトラブルが起きるでしょう。

    劣化を放置すると寿命が縮むことも

    こうした劣化症状を放置してしまった場合、下地が侵食されてサイディングの寿命は縮むことに…。

    外壁そのものの耐久性が低下して脆くなるため、雨漏りの原因にもなるでしょう。見た目的に悪いのはもちろんのこと、機能面・安全面でも問題が生じるのです。

    たとえ耐用年数内であったとしても、サイディングに劣化症状が出たならば早めの段階で修繕を行う必要があります。

    まとめると…
    • メンテンナンスを怠るとサイディングの寿命が縮まる
    • 劣化症状が出たら早期にメンテナンスを

    サイディングの耐用年数を保つための対策

    サイディングの耐用年数を保つための対策

    できるならば、サイディングの寿命を延ばして修繕費を抑えたいところでしょう。では、どうすれば耐用年数を保てるのでしょうか?

    ここからは、サイディングの耐用年数を保つために実践したい対策を3つピックアップしてご紹介していきます。

    外壁が劣化していないかチェックする

    最も寿命の短い木質系サイディングであっても、その耐用年数は15~25年ほど。ですが、耐用年数以内であったとしても、諸条件がそろえば劣化がはじまることはあり得ます。

    そのため、10年に1度はシーリングや塗装が問題ないかを点検するようにしましょう。劣化症状が見つかったならば、すぐに修繕を行うことが必要です。

    定期的にメンテナンスを行う

    「耐用年数を過ぎてからメンテナンスを行えばよい」と気長に構えていると、その間にどんどん外壁の劣化が進んでしまいます。

    耐用年数を保つためには、定期的にシーリングの補修や塗装を行うことが不可欠。目安としては、10〜15年に1度の頻度で行いましょう。

    こまめにこうしたメンテナンスを行うことで、多額の修繕費がかかるのを防ぐことができるでしょう。

    メンテナンススケジュールを立てる

    外壁の施工を行う前に、あらかじめメンテナンススケジュールを立てておくとよいでしょう。

    20〜30年単位でメンテナンスのスケジュールを立てることで、長期的なコストパフォーマンスがわかるため、予算を組みやすくなります。

    逆に言えば、メンテンナンススケジュールを行わないと、いつどれくらいの修繕費がかかるのかわからなくなるため、将来的に困ってしまうことも…。

    まとめると…
    • 10年に1度は外壁の劣化症状を点検しよう
    • 10〜15年に1度はメンテナンスを行う
    • スケジュールを立てて将来的な修繕費を想定しておく

    サイディングのメンテナンス時期はいつ?

    サイディングのメンテナンス時期はいつ?

    外壁材の種類 シーリング補修 貼り替え
    窯業系サイディング 10年に1度 20〜30年に1度
    金属系サイディング 10年に1度 20〜30年に1度
    木質系サイディング 7年に1度 15〜25年に1度
    樹脂系サイディング 不要 20〜30年に1度

    ここからは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

    窯業系サイディング

    窯業系サイディングの塗装やシーリング補修に関しては、10年に1度を目安にメンテナンスを行ってください。また、20〜30年に1度貼り替えを行う必要があります。

    また、サイディングの塗装については以下の記事でも詳しくお伝えしています。あわせてご覧ください。

    サイディング外壁の塗装について徹底解説!目安の時期や費用とは?
    外壁塗装 あなたの地域の相場はいくら?▶▶︎▶︎