外壁塗装の耐用年数は10~20年!長持ちさせるポイントを解説

外壁塗装の耐用年数は10~20年

「外壁塗装の寿命ってどれくらいなんだろう?そろそろ塗り替え時期かな…」

こんな悩みを抱えていないでしょうか。外壁塗装の耐用年数についての悩みを解決するために、この記事では以下について紹介していきます。

  • 外壁塗装の耐用年数
  • 外壁塗装の寿命チェックする3つの方法
  • 外壁塗装の耐用年数を伸ばす5つの方法

この記事を読むと、自宅や職場の外壁塗装がどういう状態か把握できるので、ぜひ最後までお読みください。

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外壁塗装の耐用年数

外壁塗装の耐用年数について、以下の4つを解説していきます。

  • 外壁塗装の一般的な耐用年数
  • 塗料ごとの耐用年数
  • 外壁材の耐用年数
  • コーキング(シーリング)の耐用年数

ひとつひとつ見ていきましょう。

外壁塗装の耐用年数は10~20年

外壁塗装の耐用年数は、塗料の種類にもよりますが10~20年です。耐久性があまり無い塗料だと10年程度で塗り替えが必要になります。高耐久の塗料でも20年程度が限界です。

それ以上放置すると、家を保護する機能が弱って劣化を招いてしまいます。外壁塗装の耐用年数は10~20年だと覚えておきましょう。

塗料ごとの耐用年数

塗料の価格と耐用年数比較グラフ

一般的な塗料の種類と耐用年数です。耐久性が高くなるほど価格も高くなります。

塗料の種類 耐用年数 価格
アクリル塗料 約3~5年 1,400~1,600円
ウレタン塗料 約5~7年 1,700~2,200円
シリコン塗料 約7~10年 2,300~3,000円
ラジカル塗料 約12~15年 2,500~3,000円
アクリル100%塗料 約13~15年超 3,800~4,500円
フッ素塗料 約15~20年 3,800~4,800円
光触媒塗料 約15~20年 4,200~5,000円
無機塗料 約20~25年 4,500~5,500円

一般的に使用されるのはシリコン塗料です。種類が多く手頃な価格で購入できます。フッ素塗料や無機塗料はその耐久性の高さから、ビルや商業施設などに使われることも多いです。

近年ではラジカル制御機能という機能がついたラジカル塗料が、コスパが良くて人気が出ています。「ラジカルってなに?」と疑問を持った方は、こちらの記事の見出し「外壁塗装の塗料の選び方」をご覧ください。

外壁塗装の基礎知識!費用や塗り替え時期まで詳しく解説外壁塗装の基礎知識!費用や塗り替え時期まで詳しく解説

外壁材の耐用年数

外壁材も種類によって耐用年数に差があります。

外壁材の種類 耐用年数
窯業系サイデイング
窯業系サイデイング
30~40年
ガルバリウム
ガルバリウム外壁
30~40年
モルタル外壁
モルタル外壁
30~40年
タイル外壁
タイル外壁
40年以上
ALC外壁
ALC外壁
50年以上
漆喰
漆喰外壁
50年以上
板張り
板張りの外壁
30~50年

外壁塗装の耐用年数は10年程度と説明しましたが、外壁材自体は30年以上持ちます。ただし適切にメンテナンスした場合のみです。30~40年きちんと持たせるには、定期的な外壁塗装が必要になります。

コーキング(シーリング)の耐用年数

コーキングを打っている様子

外壁材のつなぎ目や窓サッシの部分などで使われるコーキング。耐用年数は10年ほどで、コーキング箇所が劣化すると、外壁材や内部の構造に水が入り込む原因になります。コーキングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

コーキングのやり方とは?きれいに仕上げるコツも一挙解説【保存版】コーキングのやり方とは?きれいに仕上げるコツも一挙解説【保存版】

外壁塗装が寿命を迎えているかチェックする方法

外壁塗装が寿命を迎えているかチェックする方法

外壁塗装の寿命チェック方法を3つ紹介します。

  1. チョーキングが発生しているかどうか
  2. 塗装がひび割れていないか
  3. 塗装が膨れたり剥げたりしていないか

どれも簡単にチェックできる方法なので、ぜひ試してみてください。

チョーキングが発生しているかどうか

チョーキングが発生した様子

チョーキングとは、外壁を触ると白い粉がつく現象のことです。塗料に含まれる「顔料」という粉末状の成分が、外側に露出している状態になっています。チョーキングの度合いにもよりますが、外壁のほとんどで起こっている場合は塗り替え時期となります。

塗装がひび割れていないか

塗装がひび割れた外壁

塗装のひび割れは外壁塗装の劣化現象です。ひび割れから水が浸入して劣化が進んでいきます。塗装のひび割れが多く見つかった場合は、補修や塗り替えが必要です。

塗装が膨れたり剥げたりしていないか

塗装が膨れたり剝げたりしている外壁

塗装の内部に空気や水が溜まると、塗装が膨れたり剥げたりする現象が起きます。膨れた部分の塗装は、塗装としての機能を果たしていません。数カ所程度なら大丈夫ですが、多くの箇所で見つかったら塗り替え時期です。

外壁塗装の耐用年数を伸ばす方法

外壁塗装の耐用年数を伸ばす方法

外壁塗装の耐用年数を伸ばす方法は5つあります。

  1. 「防水性」や「防カビ性」に優れた塗料にする
  2. 「フッ素塗料」や「無機塗料」を選ぶ
  3. 「艶あり」「油性塗料」「2液型」を選ぶ
  4. 外壁や周囲のケアをする
  5. 下地処理をする

方法によって耐用年数の伸び方は異なります。どれだけ耐久性を高めたいか、自分に合った方法かを基準にして選んでください。

「防水性」や「防カビ性」に優れた塗料にする

同じグレードの塗料でも、防水性や防カビ性といった機能が優れた物を選べば、外壁塗装が長持ちする確率がアップします。

「防水性」に優れた塗料とは

EC-5000PCM(アステックペイント)

EC-5000PCM
アステックペイントより引用

外壁塗装の防水性は、外壁材がひび割れてもそれに追従して伸縮することです。その為、塗装内部に水が浸入するのを防ぐことが出来るのです。代表塗料はEC-5000PCM(アステックペイント)です。

「防カビ性」に優れた塗料とは

ナノシリコンw(水谷ペイント)

ナノシリコンW
楽天市場より引用

その名の通りカビが生えにくい塗料です。コケや藻も同時に防いでくれることが多いです。カビやコケは塗装に根を張って劣化させていくので、生えにくい方が外壁塗装は長持ちします。代表塗料はナノシリコンW(水谷ペイント)です。

大幅に伸ばすなら「フッ素塗料」や「無機塗料」を選ぶ

耐用年数を大幅に伸ばすなら、耐久性の高い塗料を選びましょう。特にフッ素や無機は一段上の塗料なので、値段は張りますがその分長持ちです。しかし扱いが難しいので、業者の腕や商品選びが重要になります。

フッ素塗料の代表商品
  • ルミステージ(AGC)
  • ファインフッ素(日本ペイント)
無機塗料の代表商品
  • セラミックトップg(日本ペイント)
  • アレスダイナミックMUKI(関西ペイント)

「艶あり」「油性塗料」「2液型」を選ぶとやや長持ち

塗料にはグレート以外にも艶の有無や性質によって種類があります。なかでも「艶あり」「油性塗料」「2液型」という種類を選ぶと外壁塗装がやや長持ちします。

油性塗料は主にシンナーなどの有機溶剤からできている塗料です。油性塗料の中でも、2液型は2つの液を混ぜて作る塗料です。

種類 耐久性 メリット デメリット
艶あり 艶できれいに見える
艶が汚れをはじく
人によってはテカテカ感が気になる
艶なし マットで落ち着いた雰囲気
テカテカしない
汚れやすい
水性塗料 匂いが少ない
環境にやさしい
光沢が落ちやすい
油性塗料 耐久性が高い
艶が長持ちする
匂いがきつい
1液型 施工が簡単にできる
安い
耐久性が弱い
用途が限られる
2液型 はがれにくい
幅広く使用可能
施工に手間がかかる

どの塗料にもメリットとデメリットはありますが、耐久性を重視するなら「艶あり」で「油性塗料」かつ「2液型」を選ぶのがおすすめです。

外壁や周囲のケア

外壁や周囲のケアは塗装の耐久性アップに効果的です。日当たりや風通しの悪さはカビやコケの原因になります。植え込みや木を手入れしたり、物を置かないようにして、日当たりと風通しが良くなるようにします。

手の届く範囲は掃除して、カビやコケを定期的に落とすと良いでしょう。スポンジで軽くこすれば落ちますが、ひどい時は専用の洗剤を使って落とします。塗装の耐久性のために、常日頃からケアは怠らないようにしましょう。

下地処理をしっかり行う

塗装の前に下地処理をしっかり行います。洗浄や補修を行わずいきなり塗料を塗ってしまうと、すぐに剥がれてしまったり施工不良になってしまいます。下地処理は手抜きしても一見分からないので、適当に行う業者も少なくありません。

手を抜かない業者、つまり優良業者を見つけることが、外壁塗装の耐用年数を伸ばすために重要です。

【参考】税務上の外壁塗装の法定耐用年数の取り扱い

【参考】税務上の外壁塗装の法定耐用年数の取り扱い

税務上の外壁塗装の法定耐用年数の取り扱いについて解説します。マンションやアパートといった不動産を所持しているオーナーだと、定期的な外壁塗装が必要です。また、その費用を税務上で処理しなければいけません。

その際に国税庁が定めた法定耐用年数の知識が必要になります。経理や確定申告時に役立つので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装工事は「修繕費」と「資本的支出」に分かれる

外壁塗装工事は「修繕費」と「資本的支出」のどちらかに分かれます。税務上ではそれぞれ以下の通りに処理されます。

  • 修繕費:工事をした年に「修繕費」の勘定科目で金額を経費として計上する
  • 資本的支出:「建物」の勘定科目を使って、国税庁が定めた法定耐用年数に応じて減価償却を行う

修繕費と資本的支出の判別は以下の通りです。

  • 修繕費:屋根や外壁の一部を補修する場合
  • 資本的支出:デザイン変更や外壁全体の塗装のように資産的価値を高める場合

先に説明した通り、資本的支出で減価償却を行う場合は法定耐用年数を使って計算します。次はその法定耐用年数について解説します。

外壁塗装における法定耐用年数

税務上は、外壁塗装単体では法定耐用年数が定められていません。なので外壁塗装の法定耐用年数は建物自体と同じになります。外壁塗装を減価償却する場合の法定耐用年数は、建物の構造と用途によって定められます。

建物の構造 用途 法定耐用年数
木造・合成樹脂造 事務所 24年
店舗・住宅 22年
工場・倉庫 15年
木骨モルタル造 事務所 22年
店舗・住宅 20年
工場・倉庫 14年
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造 事務所 50年
店舗・住宅 47年
工場・倉庫 38年

外壁塗装の耐久性としての「耐用年数」と税務上の「法定耐用年数」は別物なので、間違えないようにご注意ください。

まとめ:耐用年数を理解すれば外壁塗装はキレイに保たれる

耐用年数を理解すれば「そろそろ次の塗り替え時期だ」「少しでも寿命を伸ばすために工夫しよう」と意識するようになり、結果、外壁塗装がキレイに保たれるようになります。

最後に内容を確認しましょう。外壁塗装の耐用年数は10~20年で、外壁塗装を長持ちさせるポイントは以下の3つです。

  • 耐久性の高い塗料を選ぶ
  • 常日頃から外壁や周囲のケアをする
  • 塗料を塗る前に下地処理をしっかり行う

外壁塗装を計画している人はこちらの記事をご覧ください。外壁塗装に向き・不向きの時期や、業者に相談する際のポイントを解説しています。

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