発泡ウレタンは、断熱性の高さや結露のしにくさ、防音性に優れる点から人気の高い断熱材です。
しかし、発泡ウレタンって危険じゃないの?と思っている方はいるのではないでしょうか。そこで、当記事では発泡ウレタンが人気の理由や種類について詳しく紹介しています。
発泡ウレタンの施工の流れやデメリット、グラスウールなどの他の断熱材と比較しているので、断熱材を発泡ウレタンにしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
断熱材で発泡ウレタンが人気の3つの理由
1.熱伝導率の低さが断熱性能に直結
一応断熱カーテンものすごく高いから
はめ殺しで開けないとこは発泡スチロールとか発泡ウレタンとかの断熱材で埋める方が安上がり
どうしても人の出入りが必要な所を断熱カーテンで埋めるとちょっとは変わる特に和室とか古民家だと襖から空気の流れ場出来て寒いし
— 緋沙屶😨投資関連全般ギャンブラー(XRP信者)🔑🗝 (@toushi_aka1) October 25, 2022
発泡ウレタンは、熱伝導率が低く断熱性能が高い断熱材です。断熱性が高いと、室内の温度を一定に保つことができるので、快適に生活ができるだけでなく、エアコンの使用も最低限で済むので省エネにも繋がります。
また、発泡ウレタンは自己密着性があり、凹凸のある壁や天井でも隙間なく施工できるので、断熱性能を長い期間、維持することが可能です。
2.防音効果が高く周りが気にならない
新居の新しい作業ルームの見学してきました😊✨✨
断熱材を発泡ウレタンで、気密性と防音性に優れているということでこれにしました👀✨
ここからどんな音楽が生まれるのか楽しみです✨✨ pic.twitter.com/vHLqhk3waf— リーダー(masa🎸)アンリミテッドカラー (@masasound08) June 12, 2019
発泡ウレタンは、防音シートと組み合わせることで、防音効果が高くなり、周りの音が気にならなくなる点が人気の1つです。発泡ウレタンだけでは、防音効果が低いので、防音シートと組み合わせないと防音効果には期待できません。
防音効果が高まると外からの雑音を防ぎ、自分の生活音が洩れることも防げるので、発泡ウレタンを使用する時は防音シートと組み合わせましょう。
3.水分に強く結露しにくい
秋口に過去の水道工事で開いた流しの下の穴を発泡ウレタンで埋めたら結露しなくなった
— まるしろ@無核・無被曝 (@marusiro) January 16, 2020
発泡ウレタンは、水分に強く結露しにくいので、湿気が多い場所でも断熱効果を失わないメリットがあります。外壁によく使われるグラスウールなどの断熱材は、結露すると断熱効果を失い、カビなどが発生し建物の寿命を縮めます。
湿気が多い地域では、断熱材に発泡ウレタンを使用することで、高い断熱効果を維持しカビなどの発生を抑えられます。
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発泡ウレタンの種類と効果
充填式発泡ウレタン
1液タイプ|初心者でも扱える
特徴 |
---|
・狭い隙間などの細かい箇所の施工に向いている ・専門的な知識が無い初心者でも扱える |
1液タイプは、小型のスプレーの中に発泡ウレタンが入っており、狭い隙間などの細かい箇所の施工に向いている発泡ウレタンです。
スプレーから吹き付けることで簡単に使用できるので、初心者の方でも手軽に発泡ウレタンを使えます。
2液タイプ|専門業者が使用する
特徴 |
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・広範囲に発泡ウレタンを使用する時に向いている ・専門業者でないと扱えない |
2液タイプは、壁一面などの広範囲に発泡ウレタンを吹き付ける時に使用します。2つの大型の缶に入った発泡ウレタンを混ぜ合わせてから、吹き付けることができ、専用の資格を持った専門業者でないと扱えません。
壁全体に発泡ウレタンを吹き付ける時は、プロの専門業者に依頼し任せるのがおすすめです。
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板状発泡ウレタン
特徴 |
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・外壁や床下に入れて断熱する「外断熱」に使われる ・プロの専門業者が扱うことが多い |
板状発泡ウレタンは、主に外壁の内側に入れて断熱する「外断熱」に使用されます。外の温度の影響を受けにくくできるので、室内で快適に過ごすことが可能です。
外断熱は、外壁の内側にウレタンボードを挿入するため、プロの業者に施工してもらう必要があります。業者をお探しの方は、「外壁塗装ほっとらいん」のサービスを用いて、優良業者を探しましょう。
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発泡ウレタンの施工の流れ
発泡ウレタンの吹き付け断熱施工の流れ
手順 | 施工内容 |
---|---|
1. | 施工箇所の周りを養生する |
2. | 施工箇所に発泡ウレタンを吹き付ける |
3. | ウレタンの厚みが問題無いか確認する |
発泡ウレタンを吹き付ける断熱施工の流れを簡略化すると、施工箇所を養生して発泡ウレタンを吹き付ける→ウレタンの厚みが問題無いか確認して完了です。
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STEP1
施工箇所の周りを養生する
発泡ウレタンが、施工箇所以外に付かないように周りをテープやシートで養生します。養生する際には、必ず施工箇所の汚れやほこりを清掃しておきましょう。
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STEP2
施工箇所に発泡ウレタンを吹き付ける
養生が完了したら、施工箇所に発泡ウレタンを吹き付けます。隙間ができると断熱効果が弱まってしまうので、隙間ができないように吹きかけましょう。
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STEP3
ウレタンの厚みが問題無いか確認する
発泡ウレタンが固まったら、厚みが問題ないか確認しましょう。ウレタンの厚みを測定する工具「テーパーゲージ」はホームセンターなどで購入できます。
断熱材「発泡ウレタン」の3つのデメリット
3つのデメリット
- 施工すると剥がすのが難しい
- フロンによる環境問題がある
- 燃えると有毒ガスを発生させる
施工すると剥がすのが難しい
発泡ウレタンは、1度施工すると簡単には剥がせないのがデメリットです。自己密着性が高く、剥がす時は専門業者に依頼する必要があります。
しかし、自己密着性が高いということは、外壁内でズレることが無く隙間もできにくいので、長期的に断熱効果を維持できます。
フロンによる環境問題がある
発泡ウレタンは、吹き付け時に温室効果ガスのフロンを使用するため、地球温暖化に影響を与える問題があります。しかし、最近ではフロンを使用していないノンフロンの発泡ウレタンが開発されており、環境に与える影響が少なくなりました。
発泡ウレタンを使用する時は、環境にやさしいノンフロンの製品を使用しましょう。
燃えると有毒ガスを発生させる
発泡ウレタンは、燃えやすく火事になることで、危険な有毒ガスを発生する点が問題視されています。しかし、2022年9月に株式会社アサノ不燃で発泡ウレタンに不燃処理を行うことで、燃えずに有害ガスが発生しない実験に成功しています。
今後、発泡ウレタンの不燃化が進むことで、安全に建物に使用できる断熱材として活躍するでしょう。
発泡ウレタンと他断熱材の比較
発泡ウレタン | グラスウール | ロックウール | 羊毛断熱材 | |
---|---|---|---|---|
価格相場(1㎡) | 2,000円~5,000円 | 1,000円~2,000円 | 1,000円~2,000円 | 2,000円~3,000円 |
耐火性 | 低い | 高い | 高い | 高い |
断熱性 | 高い | 低い | 低い | 高い |
防音性 | 高い | 高い | 高い | 高い |
湿気 | 強い | 弱い | 弱い | 強い |
施工できる業者 | 多い | 多い | 多い | 少ない |
グラスウール
グラスウールは、ガラス繊維で作られた断熱材で、発泡ウレタンよりも価格が安く、火事になった際に燃え広がりにくいです。
デメリットとしては、発泡ウレタンよりも湿気に弱く、水分を吸収すると断熱性が低下してしまいます。グラスウールが乾燥して乾いても性能が戻らないため、湿気が多い地域では発泡ウレタンを使用しましょう。
ロックウール
ロックウールは、岩綿で作られた断熱材です。発泡ウレタンよりも価格が安く、岩綿で作られているので、火事になった際に燃え広がりにくいというメリットがあります。
デメリットとしては、湿気に弱く水分を吸収すると断熱性能が低下する点です。湿気が多い地域では、発泡ウレタンなどの湿気に強い断熱材がおすすめです。
羊毛断熱材
羊毛断熱材とは、羊毛が使用された断熱材です。羊毛断熱材は断熱性能が発泡ウレタンよりも高く、さらに、羊の毛には調湿機能がついており、外気温や内気温に合わせて湿度を一定に保てます。
デメリットとしては、天然繊維なので発泡ウレタンよりも取り扱っている業者が少ない点です。羊毛断熱材を使用したい場合は、あらかじめ業者の方に相談しておきましょう。
発泡ウレタンの工事価格
壁の工事価格は1㎡あたり1,900~2,700円
発泡ウレタンの壁の工事価格は、1㎡あたり壁に吹き付ける場合で、1,900~2,700円程度かかります。業者によって工事価格が異なる場合があるので、複数の業者に相見積もりを行い、自分に合ったプランを選びましょう。
天井の工事価格は1㎡あたり3,000〜4,000円
発泡ウレタンの天井に吹き付ける工事価格は、1㎡あたり3,000〜4,000円程度かかります。天井は壁に吹き付ける時よりも価格が高くなります。業者によって工事価格が異なる場合があるので、複数の業者に相談して信頼できるところに依頼しましょう。
断熱施工はDIYする?業者に頼む?
断熱施工のDIYは難しい
断熱施工のDIYは、外壁の内側や床下などに断熱材を入れる必要があるので、個人で行うのは難しいです。プロの業者でないと施工が難しいので、断熱施工を行う時は専門業者に依頼しましょう。
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壁紙やカーペットで簡易的な断熱ができる
壁紙やカーペットを使えば、業者に依頼しなくても簡易的な断熱ができます。クッション系の壁紙やウレタン製のカーペットなら誰でも取り付けられるので、お手軽に断熱したい方におすすめです。
発泡ウレタンを断熱材にする際のQ&A
発泡ウレタンフォームと硬質ウレタンフォームの違いは?
硬質ウレタンフォームは、発泡ウレタンフォームの中の1種類です。発泡ウレタンフォームは「軟質」と「硬質」の2種類に分けられます。軟質は柔らかくクッションなどに使用され、硬質は断熱性能に優れているので断熱材に使用されます。
硬質ウレタンフォームのメリットは?
硬質ウレタンフォームは、断熱性に優れているメリットがあります。断熱性に優れているので、外壁や屋根などの断熱材として使用されます。
発泡ウレタンが手についたときの落とし方は?
発泡ウレタンが手についたときは、ぬるま湯で手を温めることで徐々に落とせます。素早く落としたい方は、多少皮膚が傷ついてしまいますが、ホームセンター等で購入できる発泡ウレタン除去剤で落とすのが有効です。
ホルムアルデヒドなどの有害物質は含まれてる?
発泡ウレタンには、ホルムアルデヒドなどの有害物質は含まれていません。ただし、発泡ウレタンは燃えると有害なガスが発生するので、不安な方はグラスウールなどの燃えても有害なガスが発生しない断熱材がおすすめです。
発泡ウレタンの断熱温度は?
発泡ウレタンの断熱温度(耐熱温度)は、軟質ウレタンの場合は-30℃から+80℃、硬質ウレタンの場合は-70℃から100℃です。
発泡ウレタンの断熱性は?
発泡ウレタンの断熱性は高いです。グラスウールやロックウールなどの他の断熱材よりも高い断熱性を持っており、壁に密着し隙間なく取り付けられるので、年中快適に生活できます。
発泡ウレタンの危険性は?
発泡ウレタンは、燃えると「シアン化水素」という有害なガスが発生します。シアン化水素は、大量に吸うと身体に悪影響を及ぼすので、不安な方はグラスウールなどの燃えても有害なガスが発生しない断熱材を使用しましょう。
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