屋根の葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を設置する工事のことです。屋根のデザインや機能を一新したい場合や、破損状況が深刻な場合に行われます。
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屋根の葺き替えにかかる費用相場
屋根の葺き替えにかかる費用は、使用する屋根材によって異なります。屋根材ごとの工事価格や、使用できる補助金制度などについてお伝えします。
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パターン別の工事費用の目安
葺き替え工事は、屋根材によって工事費用の目安が異なります。瓦が最も工事費用が高く、スレートのアスファルトシングルが一番安価です。
葺き替える屋根材 | 価格 |
瓦 | 100〜240万円 |
スレート(コロニアル) | 90〜200万円 |
ガルバリウム鋼板(瓦) | 100〜210万円 |
アスファルトシングル(瓦) | 100〜200万円 |
スレート | 70〜200万円 |
ガルバリウム鋼板 | 100〜200万円 |
アスファルトシングル | 90〜190万円 |
葺き替えは助成金・補助金が使える可能性がある
自治体によっては葺き替え工事の助成金や補助金が使える可能性があります。助成金、補助金が使える条件は、自治体によって異なるので事前に確認しておくと良いでしょう。
【2023年版】外壁塗装は助成金・補助金で安くなる?受け取り方を解説!
台風などで破損した場合は火災保険を活用しよう
災害によって屋根が破損した場合は、加入している火災保険によって修理費用が全額補償される場合もあります。火災保険によって条件が異なるので、事前に確認してください。
外壁塗装に火災保険が適用になる条件とは?申請のポイントや注意点まで解説
屋根の葺き替えと重ね葺き(カバー工法)を比較!
重ね葺き(カバー工法)とは、既存の屋根に屋根材を重ねて設置する工法です。メリットやデメリットなどについてお伝えします。
葺き替えと重ね葺き(カバー工法)の違いって?
葺き替えは既存の屋根を撤去して、新しい屋根材を張る工事です。一方で重ね葺きは既存の屋根の上に新しい屋根材を張ります。
カバー工法は葺き替えに比べて手軽でコストも抑えられる点が魅力ですが、工事ができる屋根が限られています。
葺き替えはコストや時間はかかりますが、内側からしっかり修復できるので雨漏りなどトラブルの心配がなくなります。
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葺き替えのメリット・デメリット
葺き替えの主なメリットは屋根をはがして修理するので、内部の劣化も一緒に補修できる点です。また、デザインを新しくできるほか、屋根材を軽量化することで耐震性を高めることができます。
葺き替えの主なデメリットは、工事費用が重ね葺きに比べて高額なことです。また工事期間も重ね葺きより長くなります。
カバー工法の工事日数は10日前後であるのに対し、葺き替えは14日前後かると考えておきましょう。
葺き替えとカバー工法の費用比較
葺き替えとカバー工法で費用を比較すると、50~100万円ほど葺き替えが高いです。葺き替えの方が解体作業など工程が多くなり、手間がかかるからです。
また、解体した屋根の処理にも費用がかかるため葺き替えは高くなります。特に古い住宅で屋根材にアスベストが含まれていると処理費用が多くかかります。
将来のメンテナンスコストを考えて屋根材を選んだり、こまめに塗装したりすることで、一番高額な葺き替えをせずに長く住むことができます。
屋根材の特徴と選びかた
屋根材にはそれぞれ特徴があり、メリットやデメリットも異なります。目的に合った屋根材を使用することが大切です。
スレート屋根
スレート屋根は価格の安さや、耐震性、デザイン性を重視する人に向いています。スレート屋根や軽量で安価というメリットがある一方、割れやすいというデメリットもあります。
ガルバリウム屋根
ガルバリウム屋根は、屋根を軽量化して耐震性を高めたいという人に向いています。金属の中ではさびにくいというメリットがある一方、傷がつきやすいといデメリットもあります。
アスファルトシングル
アスファルトシングルは軽量で安価な屋根材です。シート状で扱いやすいため、様々な形状に使用することができます。
デザイン性が高く、デザイン性を重視する人にもおすすめの建材です。ただし薄くて軽いため、強風などで破損しやすいというデメリットもあります。
トタン屋根
トタン屋根の主なメリットは価格が安さです。メリットの一方で、錆びやすく頻回のメンテナンスが必要になります。
頻回のメンテナンス費用より工事費用の安さを優先したい場合は、トタン屋根の使用がおすすめです。
瓦屋根
瓦屋根はメンテナンスの必要がほぼないため、屋根のメンテナンスをしたくないという人に向いています。主なメリットは耐久性の高さ、デメリットは価格の高さです。
勾配に合った屋根材を選ぶことも重要
勾配とは屋根の傾きのことです。屋根材を選ぶときは、勾配に合った屋根材を選ぶことも重要です。
急勾配:6寸以上
勾配が6寸以上という急勾配の屋根であれば、瓦や金属、スレートなどほぼすべての素材が適しています。
並勾配:3〜6寸
勾配が3~6寸程度の一般的な屋根であれば、金属屋根、スレート屋根が適しています。
緩勾配:3寸以下
勾配が3寸以下の緩勾配の屋根には、金属屋根がおすすめです。
屋根材別!葺き替え時期の目安
屋根材が耐用年数を迎えたら、葺き替えを検討します。屋根材の傷み具合は業者に確認してもらった方が確実です。以下の表は屋根材ごとの葺き替え時期の目安になります。
屋根材 | 葺き替え時期 |
スレート | 20~30年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 |
アスファルトシングル | 20~30年 |
日本瓦 | 50~100年 |
セメント瓦 | 30~40年 |
外観や機能性を改善したい場合は葺き替えを検討
外観を一新したい、機能を改善したいといった場合は葺き替えの方がおすすめです。
理想の外観にリフォームする
カバー工法が困難な瓦などの屋根の変更には、葺き替えが適しています。そのほか、日本家屋の屋根や外壁をリノベする場合にも、葺き替えが向いています。
軽量化して耐震性を高めたい
耐震性の向上を目的として、スレートや金属など、現在よりも軽量の屋根材を使う場合は葺き替えになります。
例えば、重量のある瓦屋根から軽量のガルバリウム屋根鋼板へ変更するといったケースでは葺き替えで工事を行います。
下記の場合は緊急で葺き替えを考えましょう
屋根の大部分が破損した場合や、劣化が深刻な場合は早急に葺き替え工事が必要です。
災害等で屋根の大部分が損壊した場合
災害などで多数の瓦が破損したり、屋根自体が変形、損傷したりした場合は、カバー工法では難しいので葺き替え工事になります。
屋根内部の劣化が深刻な場合
雨漏りが発生している場合は、防水シートの劣化が起こっている可能性があります。屋根内部の補修および防水シートの交換には、葺き替え工事が必要です。
まとめ:葺き替えは全体的に屋根を新しくできる
屋根の葺き替え費用は、使用する屋根材の種類や広さなどによって変わります。また自治体によっては補助金を使用できることもあります。詳しくは「屋根の葺き替えにかかる費用相場」をご覧ください。
重ね葺きは別名カバー工法といいます。葺き替えが既存の屋根を撤去するのに対し、重ね葺きは既存の屋根の上に新しい屋根材を設置します。詳しくは「屋根の葺き替えと重ね葺き(カバー工法)について」をご覧ください。
屋根材にはそれぞれ特徴があり、メリットやデメリットも異なります。屋根材を選ぶときは目的に合ったものを選んでください。詳しくは「屋根材の特徴と選びかた」をご覧ください。
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