「40坪の外壁塗装」価格相場はこちら!塗り替え費用を細かく解説

マイホームにかかる費用は人生の中でも大きな買い物の一つ。塗装業界の関係者でなければ、外壁塗装の依頼に慣れている方などほとんどいません。

しかし、知識がないからと言ってそのまま業者をなんとなくで選んでしまうと、相場に合わない不当な金額を請求されていた…ということも。

そこで今回は、国内でもっとも平均的な「40坪の住宅」を例にとり、その塗装にどの程度の費用がかかるのか、価格相場をご紹介します。マイホームの外壁塗装を検討しているという方はぜひ参考にしてみてください!

この記事でわかること
  • 40坪の住宅だと、外壁塗装の費用相場はどれくらい?
  • 外壁塗装にかかる費用の内訳は?
  • 我が家の見積もりが相場と大きく離れているのはなぜ?
  • 賢く外壁塗装を行うには?

40坪で外壁塗装をする費用相場は80〜120万円

いきなりこの記事の核心に触れてしまいましたが、40坪のお家であれば外壁塗装の費用相場は約80~120万円といわれています。しかし、これだけを聞いても「どうしてそんなにお金がかかるの?」と疑問が増えるばかりではないでしょうか。

まずは外壁塗装を行う上でどんなことに費用が発生しているのか、基本的ではありますがそのおおまかな区分から確認しましょう。

材料費の割合

まずは、塗装するうえで最も重要な塗料や下地補修材などの「材料費」。外壁塗装にかかる費用といえば真っ先にこの材料費が思い浮かぶかもしれませんが、実はこの材料費は費用全体の20~30%程度

外壁塗装にかかるお金のうち、材料にかかる費用は意外と少ないのです。

人件費の割合

外壁塗装を業者に頼むのであれば、当然塗装をおこなってくれる職人に報酬が発生します。これが塗装にかかる2つ目の費用「人件費」で、この中には塗装を行う職人以外にも足場を設置してくれる作業員などの人件費も含まれます。

人件費は費用全体のおおよそ30~40%程度が相場です。

工事費の割合

材料費と人件費を合わせても全体の約半分。では残りの半分はなんなのかというと、それは「工事費」です。

工事費というとあまりピンとこないですが、例えば塗装に使うハケや高圧洗浄機、足場そのものの費用など、塗料以外で塗装に必要な道具や消耗品の多くは工事費とみなされます。

それ以外にも、塗装作業以外にかかる業者の事務手数料も工事費です。またこれだけでは業者の利益が0円になってしまいますので、業者の利益分のお金もこの工事費として発生します。この工事費は費用全体の約30~50%ほどが相場といえるでしょう。

まとめると…
  • 材料費…塗料など、全体の20~30%
  • 人件費…作業員の人件費、全体の30~40%
  • 工事費…上記以外の費用、全体の30~50%

塗装面積の求めかた

外壁塗装にかかる費用のざっくりとした内訳はここまでにお伝えした通りですが、実際の価格は塗装しなければいけない壁の広さ、つまり「塗装面積」に応じて変わってきます。

塗装面積の計算方法は以下の通りです。

外壁全体の面積は、家の外周×家の高さで算出できます。塗装しない部分は例えば窓や玄関など。逆に、家の周りの塀など外壁以外で塗装する部分があれば塗装面積に加える必要があります。

このように塗装面積を計算すると、40坪の住宅における塗装面積はだいたい150~170㎡程度が目安になると言われています。

40坪で外壁塗装をする場合の内訳と相場価格

先ほど、外壁塗装工事にかかる費用は「材料費・人件費・工事費」の3種類に分けられるということをお伝えしましたが、実は実際の見積書ではこのような分け方をすることはありません

例えば、「足場代」という項目では足場そのものの工事費に加えて足場の設置・解体にかかる費用なども含まれている…というように、前述の区分ではなく作業の工程ごとに単価が定められています

ここからは実際の見積書に合わせて、外壁塗装にかかる費用の価格相場を見ていきましょう。

費用の内訳を見る前に…「平米単価」とは?

ここからご紹介する価格相場は、ほぼすべて「平米単価(円/㎡)」で紹介していきます。「1平米」=「1㎡」ですので、平米単価とは塗装面積1㎡あたりにかかる費用を指します。

つまり、例えば平米単価100円/㎡の作業を塗装面積150㎡の住宅で行うと、合計15,000円かかるということです。

足場の費用相場

外壁全体を塗装する場合や高所の塗装が必要になる場合、足場を設置する必要があります。

この足場代は架㎡(外壁から1m離れた場所に足場を設置すると想定した場合に使う面積の単位)で計算しますが、その単価は800円/架㎡程度が相場です。

養生の費用相場

塗装する際には、それ以外の部分に塗料が飛び散らないように養生シートで保護します。この養生にかかる費用はだいたい400円/架㎡程度です。

高圧洗浄の費用相場

外壁を塗り替える場合、新しく塗布する塗料がきちんと密着するように、事前に外壁の汚れを高圧洗浄機で洗い流します。この作業は200円/㎡が相場となります。

下地処理の費用相場

ケレン作業、シーリング作業など下地処理にかかる費用は、その内容によって価格が大きく変動しますが、おおよそ200~2,000円/㎡程度が平米単価となります。

下塗りの費用相場

塗装を行うときには、いきなり塗料を塗るのではなく仕上げ塗料が剥がれにくくなるようにまず下塗りを行います。

この下塗りの単価相場はおよそ800円/㎡程度です。

仕上げ塗りの費用相場

下塗りができたら、外壁を保護するためのメインの塗料を2回以上塗装していきます。この仕上げ塗りは「中塗り」「上塗り」と分けて呼ばれることも。

用いる塗料によって価格は変動するため、価格相場も2,000~4,000円/㎡と幅があります。なお、塗料の種類ごとの細かい費用相場については後ほど解説します。

付帯部塗装の費用相場

屋根の周りには軒天(外壁より外に張り出している屋根の裏側部分)や破風(屋根の妻部分)など外壁以外の細かいパーツがありますが、このようなパーツを総称して付帯部と呼びます。

やはり塗装する箇所によって価格は変動しますが、単価は500~2,000円/㎡ほどです。

また、付帯部は屋根の周りなど高所を指す場合が多いため、多くの場合は足場の設置を伴います。付帯部を塗装する場合は原則足場代もかかると考えておきましょう。

諸経費の相場

ここまでご紹介した費用以外にも、業者の事務手数料、利益、税金、保険料など工事に必要な細かい支出や、業者の経営に必要な費用が発生します。

こういった諸経費はまとめて「一式」と表記されることが多く、その費用は工事総額の5〜15%程度が相場です。

詳細 価格相場
足場 800円/架㎡
養生 400円/架㎡
高圧洗浄 200円/㎡
下地処理 200〜2,000円/㎡
下塗り 800円/㎡
仕上げ塗り 2,000〜4,000円/㎡
付帯部塗装 500円〜2,000円/㎡
諸経費 工事総額の5〜15%

40坪の外壁塗装で使う塗料の種類と費用相場

先ほど「仕上げ塗料はその種類によって価格に差がある」ということをご説明しましたが、ここからはその塗料の種類ごとに価格相場をご紹介します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、数十年前までは外壁塗装で主流の塗料でしたが、耐用年数が他の素材に比べて短いため現在はベランダなどでよく用いられています。

耐用年数は8~10年ほどですが、そのぶん価格も安く平米単価は2,100~3,100円/㎡ほどです。

シリコン塗料

前述のウレタン塗料に代わって現在日本の住宅で最も広く用いられているのがこのシリコン塗料。汚れが付着しにくく、耐用年数も10~15年とウレタン塗料よりも優れています。

耐用年数が伸びる分、価格の相場は2,700~4,100円/㎡程度とウレタン塗料よりもやや高額です。

なお、シリコン塗料については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
シリコン塗料が外壁塗装で人気の理由は?単価や特徴を徹底解説

フッ素塗料

ここまでご紹介したウレタン塗料、シリコン塗料よりさらにグレードが高いのがフッ素塗料です。

フッ素塗料は価格相場が3,700~4,700円/㎡と高めですが、その代わりに耐用年数も15~20年と長いのが特徴。初期費用こそかかるもの、メンテナンスの手間がかからないことから長期的な目線でこのフッ素塗料を選ぶ人も少なくありません
外壁塗装の「フッ素塗料」その特徴とは?メリットデメリットを解説!

遮熱塗料

遮熱塗料とは、「光を遮断することで熱の発生を抑制する機能がある塗料」を指します。

ここまでにご紹介したウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料はすべて塗料の種類といえますが、この遮熱塗料は塗料の種類という位置づけではなく、シリコン塗料やフッ素塗料の性能の一つとして認識されています。つまり、「遮熱塗料」という塗料は存在せず、遮熱機能があるシリコン塗料(フッ素塗料)を「遮熱塗料」と呼ぶのですね。

このため、耐用年数はここまでにお伝えした各塗料の種類に準ずると考えましょう(シリコン塗料なら10~15年、フッ素塗料なら15~20年)。

また価格は、同グレードで遮熱機能がない塗料と比べると約1~3割ほど高くなります

塗料の種類 費用相場 耐用年数
ウレタン塗料 2,100~3,100円/㎡ 8~10年
シリコン塗料 2,700~4,100円/㎡ 10~15年
フッ素塗料 3,700〜4,700円/㎡ 15〜20年
遮熱塗料 同グレード塗料の1~3割増し 塗料の種類に準ずる

外壁塗装の費用が相場から変動する理由とは?

ここまで外壁塗装の相場についてご紹介してきましたが、いざ業者に見積もりを出してもらったら、40坪で80~120万円という相場のはずが、相場よりもかなり高い…ということも起こりえます。

こういった方のために、外壁塗装の費用が変動する要因についていくつか考えられる可能性をご紹介します。ご自宅の見積もりが相場から大きく外れてしまっているという場合、今から挙げる項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。

複雑な構造の住宅

住宅の構造が複雑な構造になっている場合は、通常よりも工事の難易度が高く、手間賃がかかりやすいという傾向にあります。

また複雑な形だと外壁の塗装面積を計算するのも大変で、おなじ40坪の家でもベーシックな四角い家とは塗装面積が異なる場合がありますので、こうなると当然費用も相場から離れてしまうのです。

特殊な塗料を使っている

先ほど「遮熱塗料」についてご紹介しましたが、これ以外にも断熱塗料や光触媒(日光に当たると化学反応で汚れを分解する)など、高スペックな塗料が近年台頭してきています。

こういった特殊な性能を持つ塗料を使うと材料費が増えるため、結果的に塗装費用が相場よりも高くなることがあります。見積もりの段階で、どのような塗料で塗装する予定なのかしっかりと把握しておきましょう。

また、外壁そのもの材質によっても使える塗料が変わってきますので、この影響で相場と実際の価格に差が出ているという可能性も考えられます。

劣化症状の進行具合

ここまでで説明した施工費用は「外壁塗装」つまり外壁の塗り替えが前提となっています。

しかし、外壁が大きく破損していたり、雨漏りなどで建物内部が劣化していたりというように、外壁の劣化があまりにも進行していると外壁塗装だけでは補修できない場合があります。

この場合、塗装のみならず外壁材そのものの補修や下地処理を追加で行わなければならないため、価格相場より費用が掛かってしまうことがあるのです。

下請け業者がいるかどうか

実は、外壁塗装を依頼した業者が必ずしも現場で作業してくれるとは限りません

大手のリフォーム会社などに外壁塗装を依頼すると、実際に現場で工事を行ってくれるのはこのリフォーム会社の人ではなく下請けの塗装業者というケースが非常に多いのです。

この場合、塗装の費用に加えて「仲介料」が余計に発生してしまいますので注意しましょう。

悪徳業者による不当な価格設定

ここまでに紹介した要因は、どれもあくまで正当な理由で値段が上乗せされてしまうものですが、中には悪徳業者によって実態に見合わない価格を請求されてしまうというケースも。

詳しい手口については次の見出しで詳しく紹介していきます!

費用が相場と異なる理由
  • 住宅の構造や外壁材が特殊だと高くなる
  • ハイスペックな塗料を使うと高くなる
  • 外壁の劣化が進むと塗装以上の補修が必要
  • 仲介業者を挟むと仲介料が発生してしまう
  • 悪徳業者に騙されている場合も

相場から大きく離れた見積もりには要注意!

このように、業者から提示された見積もりが相場と大きく異なるという場合には、念のため悪徳業者でないか疑ってみましょう。

また悪質業者というわけではなくても、業者に無駄な費用を支払うことになるケースもありますので、こちらも合わせて紹介していきます。

工事費用をぼったくられているかも?

「うちは40坪なのに、塗装の見積もりを出したら150万を超えてしまった…」こんな場合、これまで紹介したような要因が思い当たらないのであれば、業者を疑ったほうがいいかもしれません。

150万を超えてくるのは50~60坪程度の住宅の価格相場です。特に価格が上がるような心当たりがないのにこんな値段を提示されたら、必ず他の業者でも見積もりをお願いしてみましょう。

手抜き工事をされているかも?

価格相場を大きく下回った場合、「安く済んでラッキー!」と喜ぶのは大間違い…!

外壁塗装は、必要な工程をすべて踏めば最低限の費用はどうしてもかかります。これを下回るということは、必要な手順を省略されている可能性があるということ。

依頼者に知識がないことをいいことに、本来必要な下地処理を怠ったり、下塗りを省略したりと手抜き工事をされてしまうかもしれません。こういった悪質な業者に依頼してしまうと、せっかく塗装してもすぐに塗装がはがれてしまう事態に。あまりにも安い見積もりも怪しいと考えましょう。

外壁塗装の「詐欺」にご注意!悪徳業者の見分け方・驚きの手口とは?

無駄な仲介料をとられているかも?

すでに触れたとおり、塗装業者の中には自社で工事をせず、契約だけとって施工は下請け業者に丸投げ…という業者も存在します。

こういった業者に外壁塗装を依頼すると無駄な仲介料が発生してしまいますので、自社で工事まで担当してくれるような業者を選びましょう。

出張費用がかかっているかも?

これは地方でありがちなケースですが、工事を行う自宅と業者の拠点があまりに遠すぎる場合、高速道路料金などの「出張費用」を請求されてしまう場合があります。

業者を決める際には同じ都道府県内ならOK、などと考えずにかならず住所を確認するようにしましょう。

まとめると…
  • 相場より高すぎるだけでなく、低すぎる場合も注意
  • 無駄な仲介料を取られている場合も
  • 遠方の業者だと出張費用を請求される

外壁塗装の費用を安くする6つの対策

最後に、なるべく外壁塗装の費用を抑えるための6つのポイントをご紹介します。これから外壁塗装を検討しているという方はぜひこのポイントを抑えておきましょう!

相見積もりをする

相見積もりとは、同じ工事条件で複数の会社に見積もりを依頼すること。100万単位の大きな買い物である外壁塗装においては、相見積もりを取るのは必須条件といっても過言ではありません

1社だけで見積もりを取ると相場と異なる金額になってしまう場合がありますので、必ず複数の業者に見積もりを依頼するようにしましょう。

ただし、あまり多くても比較が面倒になってしまいますので、実際に見積もりを依頼するのは3社程度がおすすめです。

自社施工の会社に依頼する

見積もりを依頼した業者が工事まですべて行ってくれる形式であれば、仲介料が発生しないため塗装にかかる費用を抑えられます。

したがって、見積もりを依頼する時点で「自社施工をしています」と明言している業者を選ぶとよいでしょう。

訪問営業の会社に依頼しない

すべてがそうとは断言できませんが、訪問営業を行っている会社は悪徳業者の可能性が高いといえます。特に「今すぐ工事をしないと危険」といったように工事を急かしてくる業者は限りなく黒に近いでしょう。

こういった悪徳業者が後を絶たないため、たとえ訪問営業を行う会社であってもまっとうな企業であれば相見積もりの期間を設けてくれるはずです。

突然訪問してきて悩む隙を与えない…というような態度が見られたら、すぐにその業者との契約は取りやめるべきでしょう。

安い塗料を使う

直近の費用をどうしても抑えたい…!という方は、ウレタン塗料などの安い塗料を用いると当然工事費用は抑えることができます。

ただし、直近の費用は安く済んでも、長期的にみると塗り替え頻度が増えるため結局割高になってしまうことは避けられません。

すでにお伝えした通り、ウレタン塗料の耐用年数が8~10年なのに対して最もグレードが高いフッ素塗料であれば15~20年と、その耐用年数には実に倍近い差があります。

つまり、ウレタン塗料を用いると2倍頻度で塗り替え時期が来てしまうということに。直近の出費を抑えるか、長期的な支出を考慮するかはそれぞれの予算と相談、といえるでしょう。

家から近い業者に依頼する

これもすでにお伝えしましたが、施工場所と業者の拠点が遠すぎると出張費用がかかってしまいます。

業者を選ぶときには、同じ市町村や隣町などなるべく近くの業者に依頼するとよいでしょう。地域密着型の業者を選ぶことで、仲介料が発生するような業者も避けやすくなります。

火災保険や補助金を使えないか検討する

これはやや例外的ですが、台風などの災害で屋根や外壁が破損した場合は、費用を火災保険で賄えるケースがあります。

また自治体によっては外壁塗装で補助金が受け取れる可能性もありますので、こういった補助制度の適用条件を事前に確認しておくといいでしょう

まとめると…
  • 3社程度の相見積もりは必須!
  • 自社施工・地域密着の業者はおすすめ
  • 訪問営業は信用しない
  • 安い塗料は長期的にみると△
  • 保険や補助金が使えないかチェック

40坪の外壁塗装では悪徳業者を回避することが重要

40坪の住宅を例にとり、外壁塗装の価格相場についてお伝えしました。相場の総額は約80~120万円ですが、その内訳にはさまざまな費用が含まれていることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

外壁塗装にかかる費用をすべてご自身で把握するのはとても面倒な作業ですが、その面倒さにつけこんで悪徳業者は不当な金額を要求してきます。

こういった悪質な業者の手口に騙されないように、塗装業者や費用に関する必要な知識を身に着けておきましょう!

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