外壁材は種類もメーカーもたくさん存在しますが、それぞれ違った特徴があり、どれがご自身に合っているか判断するのは難しいですよね。
この記事では、基本の外壁材の種類から、人気のメーカーと商品まで詳しく解説。あなたにピッタリなおすすめの外壁材を紹介します。
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目次
あなたの家に合う外壁を選ぶ際に重要な3つのポイント
外壁は様々な素材や種類、特徴があります。たくさんの外壁材の中でどんな外壁材を選ぶのが良いのでしょうか。ここでは、あなたの家に合う外壁を選ぶときに重要となる3つのポイントをお伝えしていきます。
外壁の色やデザイン
外壁の色やデザインは、周囲より目立たせたいのか、景色に溶け込ませたいのかなど目的によって選ぶべき色やデザインが変わってきます。
色やデザインを決めるときは、どのような外壁にしたいのかをはっきりさせると決めやすくなります。
外壁材や塗料の機能
外壁材によって質感や凹凸の多さ、耐久性が異なります。
また、塗料の種類によって室温を調節したり、汚れを自動で分解する機能があったりと、様々な機能を持つ外壁材もあるので求める質感や機能をある程度決めておくと良いでしょう。
コストパフォーマンス
外壁材には価格のやすさを重視したもの、耐久性を重視したものなどあります。
機能性と価格の両方を考慮することで、無駄なコストをかけずに済みます。
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外壁材の特徴・費用を種類別に解説
外壁材には様々な種類があり、特徴や費用もそれぞれ異なります。ここでは、外壁材の特徴や費用について、種類別にお伝えしていきます。
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 凹凸がある様々な模様が作れる |
メリット | 価格が安い。デザインが豊富 |
デメリット | メンテナンス頻度が高い |
費用 | 4,200〜5,100円/㎡ |
耐用年数 | 20年以上 |
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 金属によるシックな印象を与える |
メリット | 軽量のためカバー工法に適している |
デメリット | デザイン性が低い。錆びる |
費用 | 4,300〜5,300円/㎡ |
耐用年数 | 20年以上 |
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 木目による独特の印象を与える |
メリット | 木材による落ち着いたデザインが楽しめる |
デメリット | 耐久性が低い。燃えやすい |
費用 | 5,200円/㎡〜 |
耐用年数 | 20年以上 |
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 他のサイディングよりザラザラした表面が多くデザイン性は低い |
メリット | サイディング素材としては耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ない |
デメリット | 施工難易度が高い |
費用 | 7,000円/㎡〜 |
耐用年数 | 20年以上 |
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 平坦なデザインが多く、他素材に比べて自由度は低い |
メリット | 繋ぎ目が無い。熱に強い |
デメリット | ひび割れしやすい |
費用 | 2,000〜5,500円/㎡(塗装リフォーム) |
耐用年数 | 30年以上(塗装は8〜20年) |
モルタル外壁は新築時にしか作れません。
リフォームは塗装あるいはサイディングなどの張替えが必要です。モルタル外壁自体は補修しながら使えば30年以上の耐用年数があります。
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 高級感があるデザイン |
メリット | 他の外壁材よりも耐久性が非常に高く、傷や汚れがつきにくい。塗装が不要なためメンテナンスの頻度や費用が少ない |
デメリット | 初期工事価格が非常に高い |
費用 | 10,000円〜35,000円/㎡ |
耐用年数 | 30年以上 |
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 自由性が非常に高く、世界に1つだけのオリジナル外壁をデザインできる |
メリット | 他の家と重複しないデザインを自由に選べる |
デメリット | 価格が高い。工期が長い。汚れやすい |
費用 | 3,800円/㎡〜6,000円/㎡ |
耐用年数 | 10〜20年 |
項目 | 概要 |
見た目の特徴 | 厚みがあるため奥行きのある凹凸デザインが可能 |
メリット | 耐用年数が長い |
デメリット | 継ぎ目が多いため漏水リスクが高い |
費用 | 7,500円/㎡以上 |
耐用年数 | 50年以上 |
けっきょくどの外壁がおすすめ?
ここまで外壁には様々な種類や特徴があることをお伝えしてきました。とは言え、どの外壁がおすすめなのでしょうか。ここでは、多くある外壁の中でもおすすめのものをご紹介していきます。
近年ではサイディングが主流
多くある外壁の中でも、近年ではサイディングが主流となっています。価格が比較的安く、耐用年数も20年以上ありデザインが豊富といった人気の理由です。
デザインが豊富でコストパフォーマンスに優れているため、窯業系サイディングが外壁に使用されることが増えています。
メンテナンスの手間をとにかく省きたいならタイル外壁!
メンテナンスの手間を省きたいという人には、タイル外壁がおすすめです。初期工事価格は高いですが、傷や汚れがつきにくいため美観を維持しやすいというメリットがあります。
タイル外壁のメンテナンスは、目地補修のみでサイディングなどに比べると半額程度のメンテナンス費用で対処できます。
デザイン性を重視するなら塗り壁
塗り壁は職人による完全手作業の工事のため、世界に1つだけしかないデザインの外壁が作れます。デザインにこだわりたい方は塗り壁がおすすめです。
モルタル外壁からのリフォームなら金属系サイディングもおすすめ
モルタル外壁からリフォームするときは、軽量で地震に強い金属系サイディングがおすすめです。金属系サイディングは、既存外壁を撤去しないで重ね張りする「カバー工法」に適しています。
外壁材を選ぶときの注意点
外壁材を選ぶときは、素材の耐用年数だけではなくメンテナンス頻度と費用も確認しましょう。初期工事費用が安い素材でも、メンテナンス頻度が多いと長期的には他の外壁材よりお金がかかることもあります。
おすすめの外壁の色・デザインとは?
外壁の色やデザインは多様です。ここでは、どのような色やデザインがおすすめなのかをお伝えしていきます。
色選びのポイント①汚れが目立たない色を選ぶ
外壁は風雨にさらされるので、汚れやすい場所です。汚れが目立たない色にすることで、メンテナンスの回数を減らすことができます。
汚れが目立たない色としておすすめなのは、グレー系やブラウン系です。
色選びのポイント②周囲の景色と溶け込みやすい色を選ぶ
住宅は周囲の景観と調和することも大切です。景色に溶け込みやすい色として、ブラウン系、ベージュ系がおすすめです。
色選びのポイント③外壁の色選びは3色まで
外壁に限りませんが、統一感を出したい場合は色の数を抑える方がまとまりやすくなります。外壁の色は多くとも4色以内、できれば3色までにするとまとまりが出て見栄えが良くなるでしょう。
色選びのポイント④色分けは目立たない場所でおこなう
色を分ける場合、その境界線は外壁の角や目地などの目立ちにくい場所で行う方が良いでしょう。何もない場所で色を変えると、変えた部分だけが目立ってしまい見た目が悪くなります。
おすすめの色・デザイン一覧
状況別のおすすめの色、デザインをまとめました。
- 汚れが目立たずデザイン性もあるときは「グレー」
- 周囲の色に溶け込みやすく、他の色とも合わせやすいのは「ブラウン」「ベージュ」
- シックな印象を与える「ブラック」と「ホワイト」
- どんな色でも合いやすい「クリーム」
外壁材の人気メーカーおすすめランキング
それぞれのメーカーの代表的な商品をはじめ、商品の特徴やメーカーの実績なども詳しくご紹介します。
おすすめランキングの判断基準
価格
価格は安いほど評価が高くなるように判断しています。
デザイン性
デザイン性の判断基準は、デザインの種類が多い、特殊なデザインがあるといった点です。
外壁材のシェア率
外壁材のシェア率が高い方を高評価にしています。
1位:ニチハ株式会社
ニチハ株式会社は、窯業系サイディングでトップシェアを誇るメーカー。雨などで汚れを落とす「マイクロガード」を搭載した商品は人気が高く、「プレミアムシリーズ」としてシリーズ化されています。
「マイクロガード」仕様によって、ニチハは窯業系サイディング業界初の「塗膜の変色・褐色の30年保証」を実現しました。この商品を使用することで、塗り替えの手間や費用を抑えられるのが魅力。価格帯は5,700〜21,000円/㎡です。
ニチハの主な商品と特徴をまとめてみました。
- フュージェ:継ぎ目が目立ちにくく美しい仕上がり。メンテナンスコストの削減にも。「マイクロガード」仕様
- モエンエクセラード:デザインや色が豊富で再現性が高い。「マイクロガード」仕様
- モエンサイディングS:柄の深彫り表現が可能。「マイクロガード」仕様
- COOL:豊富なカラーバリエーション。鏡面仕上げ・マットなど質感も選べる
- 風光:厚みがある硬質な素材をフルマット塗装。「マイクロガード」仕様
2位:アイジー工業株式会社
アイジー工業株式会社は、低価格の金属系サイディングを提供しています。金属系に特化したメーカーで、窯業系サイディングは販売していません。金属系サイディング業界でのシェア率は1位を誇るメーカーです。
「アイジーサイディング」という名前のサイディングを販売。「アイジーサイディング」はガルバリウム鋼板の外壁材で、錆びにくく気候の変化にも強い性質を備えているのが特徴です。また、変色・赤錆・穴に対して10年の保証があります。
「アイジーサイディング」の価格帯は3,900〜6,000円/㎡です。
3位:ケイミュー株式会社
ケイミュー株式会社は、窯業系サイディングで第2位のシェアを誇るメーカー。代表例は、何といっても2017年度の「グッドデザイン賞」を受賞した「レジェール」という商品です。
「レジェール」は光触媒コーティングが汚れを分解するため、汚れや色褪せに強いのが特徴。凸凹の深いデザインが可能なため従来より軽量で、彫りの深さによる光と影が建物の外観を美しく演出します。価格帯は4,700〜8,300円/㎡です。
ケイミューの主な商品シリーズは以下の通りです。
- 光セラ:太陽光で汚れを落とす。セラミックコートで色褪せしにくい。白や淡色の外壁におすすめ
- 親水パワーコート:雨で汚れを洗い流す親水性をプラス。日焼け・色褪せに強い
- 親水コート:雨で汚れを浮き上がらせて流す。汚れにくいのがメリット
4位:旭トステム外装株式会社
「金属Danサイディング」という金属サイディングを販売しているメーカーです。耐震性・耐凍性・断熱性などに優れ、新築からリフォームまで幅広く使用できます。塗膜保証は10〜15年で、価格帯は5,000〜7,000円/㎡です。
最大5mmの柄の深さが特徴で、美しい陰影を演出しています。デザインによって3種類のシリーズに分かれており、それぞれの名称と特徴は以下の通りです。
- スチール深絞り:レンガ柄・木目調・塗り壁調など、デザインとカラーバリエーションが豊富
- スチールニュースタンダード:シンプルで都会的なストライプ柄が主体。金属の素材感を生かしたモダンなデザイン
- スチールスタンダード:「くしびき調」「砂壁調」など、シンプルで定番のデザインが主体
5位:東レACE株式会社
東レACE株式会社は、デザイン性にこだわった外壁材を作っているメーカーです。代表例は「完璧(KANPEKI)」というシリーズで、「ラップサイディング工法」によってサイディング同士の境界線が目立たないような仕組みになっています。
このシリーズの多くの商品は、「オートクリーン仕上げ」という雨水だけで汚れが落ちる機能を搭載。また、高耐候性塗装「ハイブリッドコート」仕様で、外壁材表面の紫外線による色褪せや劣化を防ぎます。10〜15年の保証付き、価格帯は5,000〜7,000円/㎡です。
メーカー名 | 代表商品 | 商品の特徴 | 価格帯 |
ニチハ | プレミアムシリーズ | 防汚染性 | 5,700〜21,000円/㎡ |
アイジー工業 | アイジーサイディング | 高耐候性 | 3,900〜6,000円/㎡ |
ケイミュー | レジュール | デザインの美しさ、防汚染性 | 4,700〜8,300円/㎡ |
旭トステム外装 | 金属Danサイディング | デザインの豊富さ、高耐候性 | 5,000〜7,000円/㎡ |
東レACE | 完璧(KANPEKI) | 耐候性、防汚染性 | 5,000〜7,000円/㎡ |
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外壁材のメーカーや商品を比較するときに注意したいポイント
メーカーごとの実際の商品を検証し、それぞれのメーカーがおすすめする理由や特徴などを多角的な面からご紹介してきました。これらの商品はどれも魅力的ですが、たくさんの外壁材の中からひとつに決める際には、どのような点に注意して選べば良いのでしょうか。
ここではお客様が外壁材を選ぶ時のポイントをまとめてみました。業者選びや将来のメンテナンス時にもぜひお役立てください。
どの種類のサイディング素材を選ぶか
近年の日本の住宅では、サイディングの使用率が圧倒的に高くなっています。サイディングは工場で製造されているため商品の質が安定しており、ボード状なので持ち運びや施工がしやすいのがメリットです。
また、サイディングの種類によっては安価なので、手塗りの外壁材と比較して安く済むのも魅力。日本で人気の外壁材なのも納得ですね。
サイディングと一口にいっても「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」と素材別に4種類に分けられます。この見出しでは、圧倒的なシェア率を誇る「窯業系サイディング」と、窯業系に次ぐ人気の「金属系サイディング」について比べてみました。
・窯業系サイディング
セメントを中心に作られた外壁材のことで、近年、非常に人気の高い外壁材です。
レンガ調・木目調・タイル柄といったデザインの再現性が高く、カラーバリエーションも豊富と、おしゃれな外観にこだわる方にぴったりの外壁材です。和風・洋風のどちらのテイストにも合わせやすいのが特徴です。
日本での施工実績が豊富なため施工できる業者も多く、また初期費用が安価で施工期間も短くて済むため、コストを抑えることができるでしょう。
・金属系サイディング
文字通り金属製でできており、「ガルバリウム鋼板」と呼ばれる素材が一般的に多く使われています。
デザインはシンプルで、リアルな立体感などは窯業系サイディングに劣ります。しかし近年の技術の進化でプリント技術が向上し、デザインの再現性は非常に高くなっています。
サイディングボードの内側に断熱材が充てんされているため断熱性が高く、耐震性・耐火性・遮音性に優れているのもメリット。非常に軽量なので、外壁補修の「カバー工法」に使用されることも多い外壁材です。
金属系サイディングは、シンプルな外壁を好む方や断熱性・耐震性といった機能を求める方におすすめです。
カバー工法とは外壁リフォーム法のひとつで、既存の外壁面の上に別の外壁材を重ねて張り付ける工法のことです。「重ね張り工法」と呼ばれることもあります。
重ねることで外壁全体の重量が重くなるため、新しく張り付ける外壁材は軽量であることが求められます。
カバー工法の他には、「外壁塗装」「張り替え工法」があります。カバー工法は張り替え工法と比較して施工の手間や費用を抑えられるので、比較的よく用いられる外壁のリフォーム法です。
その他のサイディング材や、それぞれの特徴やメリットについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
依頼する業者も厳選する
どれほど優れた外壁材を使用しても、それを施工する業者の腕次第で性能が十分に発揮されないこともあります。使用する商品について知識があるのは当然ですが、商品を使用した経験のある業者に頼むとさらに安心ですね。
住宅を訪問営業する業者は避け、地元で長く経営している業者を中心に選びましょう。その時は「相見積もり」を取るようにすれば、適した業者を選びやすくなります。
詐欺や悪徳業者だと費用が高額だったり、不要な工事が付加されることもあるので、見分ける判断材料にもなります。
複数業者の費用や施工内容を比較することが目的なので、最低でも3社以上の相見積もりを取るようにしましょう。
見積もりに来た時に丁寧に調査をしてくれるか、依頼主の質問に分かりやすく答えてくれるかも選ぶ際のポイントになるでしょう。
優良業者を選ぶポイントについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
メーカー保証もチェックする
色褪せや錆に強い機能を備えたサイディングでも、年月がたてば劣化は免れません。耐用年数以前に劣化が起こるケースの対応など、商品を購入する前にメーカーの保証もしっかり確認しておきましょう。
忘れずにチェックしたいのは、初期不良があった場合の保証です。初期不良による外壁材の不具合は、施行を行う業者でも気づかないこともあります。依頼者であるお客様が事前に知ることは不可能ですね。工事が終わり、時間が経過した後で初期不良に気づくこともありますから、そのような場合のメーカー保証も事前に確認しておくと安心です。
特に注意したいのは、「初期不良の可能性があるが、すでに劣化症状が始まっている」といったケース。「初期不良」と「使用に伴う劣化や破損」の時期の区分けもしっかりチェックしましょう。
「初期不良」とは、購入したばかりの新品の商品に発生する不具合のこと。
不具合が起こる原因は、設計の無理や製造工程でのミス、出荷や輸送時の衝撃などによることが考えられます。
ちなみに、製造ミスや輸送時の破損によるものは良品に交換、設計自体に問題があったものは回収されるケースがあるようです。
ポイントをおさらい!
おすすめの外壁材は?
外壁材は様々な特徴があるので、目的に合った特徴があるものを選びましょう。おすすめの外壁材についてはコチラ。
外壁の色のおすすめは?
一般的には汚れが目立たない色、周囲に溶け込みやすい色がおすすめです。おすすめの外壁の色についてはコチラ。
おすすめの人気メーカーは?
様々なメーカーがあるので、目的に合った特徴を持つメーカーを選ぶと良いでしょう。おすすめのメーカーについてはコチラ。
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