塗り壁は耐久性や安全性、そしてデザイン性に優れた外壁材です。和風建築に多く用いられる塗装方法で、その様々なメリットから近年注目を集めています。
今回の記事では塗り壁の主な特徴やメリット・デメリットのほか、主流の外壁材であるタイルやサイディングとの違いについてご紹介していきます。
- 外壁の塗り壁とはどんな外壁塗装?
- 塗り壁のメリットとデメリット
- サイディングや外壁タイルとの違い
- 塗り壁の種類とその特徴や魅力
- 塗り壁のメンテナンス方法
- 塗り壁がおすすめなのはこんな人
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目次
外壁の塗り壁は唯一無二の職人芸!
塗り壁は和風家屋によく使われる塗装方法です。日本家屋の建築が少なくなってからは下火になっていたものの、塗り壁の持つ様々な優れた性質のため再び注目を集め始めています。
塗り壁は職人によって作り出される唯一無二の外壁塗装です。外壁ごとに模様が異なり、同じものが存在しません。また職人の持つ技術によっても外壁の出来は左右され、耐久年数までも伸び縮みします。
そんな唯一無二の塗り壁の持つ特徴、メリット・デメリットなどを以下の章でご紹介していきますので、ぜひご一読ください。
- 塗り壁は日本家屋に使われていた
- 職人の技術力によって出来が左右される
- デザイン性の高さなどで近年人気がある
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外壁を塗り壁にするメリットとは?
塗り壁はデザイン面や機能面で、様々なメリットがある外壁塗装です。この章では外壁を塗り壁にするメリットについて、主なものをご紹介していきます。
世界にひとつしかない模様を作れる
塗り壁はすべて職人による完全手作業で塗装されます。そのため同じものが2つとなく、世界にただひとつのオリジナリティのある外壁に仕上げることが可能です。
他のどこにもない唯一無二の外壁を求めるのであれば、外壁を塗り壁で仕上げるのがおすすめです。
継ぎ目がなく見栄えが良い
塗り壁は外壁面をすべて外壁材で塗り固めていきます。タイルやサイディングのようにパーツを組み合わせて作らないので、継ぎ目がない美しい外壁を作ることが可能です。
継ぎ目がなく見栄えが良い外壁にしたい場合は、塗り壁による外壁塗装を行う方が満足のいく仕上がりになるでしょう。
耐防火性が高い
塗り壁に使用される材料には、防火性が高い素材が多く使われています。そのため木造家屋であっても外壁が燃えにくく、火災の延焼を抑える効果が期待できるのです。
塗り壁による外壁塗装は、外壁の防火性能をアップさせたい方にもおすすめです。
- デザイン性が高くオリジナルの外壁が作れる
- 塗るので継ぎ目がなく、見栄えが美しい
- 材料が燃えにくく防火性が高い
外壁を塗り壁にするデメリットとは?
様々な良い点がある塗り壁ですが、デメリットもあります。塗り壁にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
この章では塗り壁の主なデメリットをご紹介していきます。
価格が高い
塗り壁はすべて職人の手作業で作られるため、施工費用が高額です。サイディングやタイルに比べると施工に技術や経験が必要になるため、経験年数が長く技術の確かな職人ほど費用が高額になります。
デザイン性や耐久性などメリットも多い塗り壁ですが、施工費用が割高になるのは痛いところです。
職人の技術力で耐用年数が決まる
塗り壁を作るには、経験豊かな熟練した職人の技術が必要です。確かな技術を持つ職人が塗装した塗り壁は、耐久性も高く、見栄えも美しい仕上がりになります。
また技術力が足りない未熟な職人が施工すると、熟練した職人が施工した外壁に比べて耐用年数が少なくなったり見栄えが悪くなったりと、様々な問題が起こりやすくなります。
ひび割れしやすい
塗り壁の材質は硬い素材が多く使われているため、完成した塗り壁はひび割れを起こしやすいというデメリットがあります。地盤が弱い、近くをトラックや電車が通るといった条件がある場合は、外壁がひび割れやすくなるので注意が必要です。
凸凹に汚れがたまりやすい
塗り壁は手塗り特有の質感が大きな魅力ですが、手仕上げの特性として外壁の表面に凸凹ができてしまいます。外壁の表面に凸凹があると汚れや雨水などがたまりやすくなり、黒ずみやコケ・カビが発生しやすくなります。
塗り壁の外壁を常に綺麗に保ちたければ、日頃のお手入れや定期的なメンテナンスは欠かせないでしょう。
- 施工費用メンテナンス費用が高額
- 職人の熟練度によって出来や耐用年数が左右される
- 振動や衝撃に弱くひび割れしやすい
- 表面に凸凹があるため汚れがたまりやすい
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塗り壁とサイディング・外壁タイルを比較!
サイディングや外壁タイルは、現在最も多く使われている外壁材です。これらの外壁材は、塗り壁とはどのような違いがあるのでしょうか?
この章では塗り壁とサイディング・外壁タイルの違いについてお伝えしていきます。
代表的な外壁は3種類!
主な外壁の種類は、タイルとサイディング、そして塗り壁の3種類です。
タイルは成形した粘土を高温で焼いて作られます。そうしてできたタイルを外壁表面に1枚ずつ塗っていくことで、外壁を施工していきます。メリットは耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないことです。一方デメリットは初期費用が大変高いことで、1平米あたり15,000円から40,000円ほどかかります。
サイディングはセメント、金属、木材を素材とした板を、外壁に張り付けていく工法です。もともと作られている板を外壁に張り付けるため、施工が簡単で費用も1平米あたり4,000円から6,000円とそれほど高くありません。
デメリットは、耐久性が低く張り替えなどのメンテナンスが頻繁に必要になることです。
そして塗り壁とは、砂や土、珪藻土などを使用した外壁材を外壁に塗りつけていく工法のこと。広い意味ではモルタル塗装も塗り壁に当たります。
メリットはデザイン性が高く、自分だけの外壁ができること。デメリットは初期費用やメンテナンス費用が1平米あたり6,000円から8,000円と高額で、コストがかかることです。
塗り壁とサイディングの違いは?
近年人気の塗り壁と、多くの住宅で使用されているサイディングにはどのような違いがあるのでしょうか?
塗り壁は職人の手作業でひとつひとつ作り出されるオーダーメイドの外壁です。手作業なため自由度が高く、施工主が望むデザインが実現しやすいというメリットがあります。
しかしそのため初期費用、メンテナンス費用ともに高額なうえ、衝撃や振動に弱くひび割れを起こしやすいというデメリットも。
サイディングは同じデザインの板を組み合わせて作るため、施工費用や外壁材にかかるコストを抑えることができます。
デザインに限りがあるため、デザインの自由度という点では塗り壁の方が自由です。
サイディングについて興味がある方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
塗り壁と外壁タイルの違いは?
外壁タイルも主流な外壁材ですが、タイルと塗り壁とではどのような点が異なるのでしょうか?
塗り壁は職人の手作業により塗装されるため、自由度が高くデザイン性が高い塗装です。一方でタイルはデザインが限られているため、塗り壁に比べるとデザインの自由度は低くなります。
また塗り壁は硬い素材でできており継ぎ目がないためひび割れが起こりやすいですが、タイルは継ぎ目があるためひび割れは塗り壁ほど起こりません。
初期費用の点では塗り壁とタイルでは大きな違いはありませんが、メンテナンス費用はタイルの方が安い傾向にあります。そのため、タイルの方がランニングコストを抑えられます。
- 主な外壁はサイディング、外壁タイル、塗り壁の3種類
- サイディングは施工費用が高いが、塗り壁は高額
- タイルと塗り壁の初期費用は同じだが、メンテナンスはタイルの方が安い
- 塗り壁の方がサイディングやタイルよりデザインの自由度が高い
おすすめの外壁素材については、こちらの記事でも徹底解説しています。ぜひご一読ください。
写真で見る、塗り壁の種類とその魅力
塗り壁は様々な素材で作られています。この章では素材ごとに異なる、塗り壁の見た目や特徴などをご紹介していきます。
珪藻土
珪藻土は近年人気の外壁材です。植物性プランクトンから作られており、多孔質で部屋の空気の湿度を調整する調湿作用や脱臭作用があります。さらに吸音性や断熱性。にも優れている素材です。
仕上がりはザラザラとした砂っぽい質感で、衝撃や振動に弱いというデメリットもあります。
土壁
土壁は昔ながらの外壁材であるため、日本の風土や気候に適している外壁材です。温かみのある質感や自然の色彩と調和しやすいという特徴もあり、おしゃれな外壁にしたい方にも人気の高い素材です。
また近年ではシックハウスやアレルギー対策といった、人や環境に優しい素材としても注目されています。
土壁は種類や工程の自由度が高く、防火性・断熱性・防音性・調湿性に優れているのがメリット。一方で、手作業での施工となるためコストが比較的高く工期も長いこと、施工できる職人が少ないというデメリットもあります。
漆喰
漆喰も古くから日本で使用されている塗り壁材で、石灰を主成分として作られています。仕上がりはツルツルとしたガラスのような滑らかで美しい仕上がりです。
漆喰壁のメリットは防火性・防音性が高いことや、殺菌性が高くカビが発生しにくいことです。また、電気をためない性質があるため、ホコリがつきにくいのも特徴です。
ただし柔らかい性質の素材であるため、傷がつきやすく防水性も低いというデメリットもあります。その上、施工やメンテナンスの費用が高額なため、コストを抑えたいという方には不向きかもしれません。
漆喰のメンテナンスについては次の記事で詳しくご紹介しています。
ジョリパット
ジョリパットはアクリル樹脂や土など様々な材質でつくられた塗り壁材です。質感も材料によって異なり、ザラザラした質感から滑らかなものまで様々なデザインや質感を選ぶことができます。
一般的な塗り壁よりもひび割れに強く、種類も豊富で材料費も安価です。また雨や紫外線に強い、防音性・耐火性が高いというメリットも備えています。
ただし材料によって違いはあるものの、汚れやすいというデメリットもあるようです。
- 珪藻土は植物プランクトンが材料で調湿作用と脱臭作用があるが、衝撃には弱い
- 土壁はメリットが多く人や環境に優しい反面、コスト高で施工できる職人が少ない
- 漆喰は滑らかで美しく高級感のある仕上がりになるが、傷がつきやすく防水性が低い
- ジョリパットはデザインが豊富で安価だが、汚れやすい
掃除方法に気を付けて!塗り壁のメンテナンス方法とは?
塗り壁には、その材質に合わせたメンテナンスが必要です。メンテナンス方法を間違えると、塗り壁の寿命を縮めてしまう恐れがあるため、注意して行う必要があります。
まず塗り壁は水洗いには向きません。そのため汚れを水で洗い流すといったメンテナンスは不向きですし、高圧洗浄機などは水圧で塗装を傷めてしまうため絶対にNGです。汚れが気になる場合は、硬く絞った雑巾などを使って拭き取るか、サンドペーパーで削るようにしましょう。
小さな汚れ程度であれば、サンドペーパーによるメンテナンスで問題ありませんが、ひびや塗装が欠けている箇所がある場合は、塗装時に使用したのと同じ塗料を入手して穴埋めする必要があります。
また、汚れの範囲やキズの程度によっては、職人による塗り直し作業が必要となる可能性もあります。自分では対処が難しい汚れやキズがある場合には、一度専門の業者へ相談してみましょう。
- 塗り壁は水洗いに向かない
- 小さな汚れや傷はサンドペーパーで削り取る
- 汚れや破損の範囲が広い場合は塗り直しが必要になる
塗り壁はこんな人におすすめ!
様々なメリットやデメリットがある塗り壁ですが、どんな人に向いている外壁なのでしょうか?
まず外壁のデザインを、オリジナリティのあるものにしたい人です。塗り壁は職人の手作業なので、ひとつひとつ仕上がりが異なります。世界にひとつだけの外壁となるので、「人と一緒の外壁が嫌だ」という人におすすめです。
塗り壁の中でも特に美しい仕上がりになるのが漆喰です。漆喰を外壁に使うことで、高級感のある外壁に仕上げることができます。和風で美しい外壁にしたい人は、漆喰の塗り壁で外壁塗装すると満足度がアップすることでしょう。
また、近年シックハウス症候群が話題になっていますが、漆喰の原料は消石灰に自然素材を混ぜたもの。無機質で化学物質を含まないため、シックハウス症候群を心配する方にはおすすめの外壁材です。
そのほか外壁の防火性能を高めたい人にも、塗り壁はおすすめです。塗り壁の素材は防火性能が高いので、壁への延焼を抑える効果が期待できます。
- 塗り壁はデザイン性を重視する、美しい外壁に仕上げたい、防火性を高めたいという人におすすめ
塗り壁を使うなら信頼できる業者選びが重要!
塗り壁は近年再び注目を集めている外壁塗装です。デザインの自由度が高いので、オリジナリティのある外壁に仕上げることができ、デザインにこだわることができます。
しかし塗り壁は職人の手作業で作られているため、熟練度の違いで仕上がりに大きな差が出てしまいます。クオリティの高い塗り壁に仕上げたい場合は、熟練した職人に仕事を依頼することが大切です。
信頼できる熟練の塗り壁職人に施工を依頼して、納得のいく塗り壁に仕上げていきましょう!
外壁塗装の塗料について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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