「セメント瓦」とは?メリット・デメリットと製造されなくなった理由

セメント瓦とは、セメントでできた瓦の形をした屋根材のことです。セメント瓦は価格が手頃で扱いやすいため、かつては多くの住宅で使用されていました。

セメントで作られたセメント瓦とはどのような特徴がある建材なのでしょうか。この記事ではセメント瓦の主な特徴や、メリット・デメリット、セメント瓦の劣化症状、メンテナンスの方法などについてお伝えしていきます。

この記事でわかること
  • セメント瓦の概要とメリット・デメリット
  • セメント瓦の塗装の必要性
  • セメント瓦の劣化症状とメンテナンス
  • 生産数の減少の理由
  • セメント瓦の耐用年数と葺き替えのタイミング
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そもそも「セメント瓦」って何?


セメント瓦とは、どのような特徴を持つ建材なのでしょうか。ここでは、セメント瓦の特徴や、セメント瓦の原料などについてお伝えしていきます。

セメント瓦とは

セメント瓦とは、セメントと川砂を重量比で1:2~1:3で混ぜたモルタルを型に入れて成形し、塗装したものです。屋根に瓦のように並べて設置して使います。

価格が安く扱いやすかったため、かつては多くの住宅で使用されていました。近年はサイディングなどが主流となっているため、需要が減ってしまっています。

セメント瓦の特徴

セメント瓦はセメントでできた丈夫な建材のため、耐用年数が長いという特徴があります。また、施工が比較的簡単なので施工費用も安く、多くの工務店が取り扱っていました。

そのほかセメント瓦は瓦ではありますが、原料がセメントのため表面に塗装が必要です。塗装は耐用年数を過ぎると劣化するので、定期的に塗り直す必要があります。

まとめると…
  • セメント瓦とはセメントと川砂を原料とした屋根材。瓦のように並べて使う。
  • 耐用年数が長く施工が簡単。費用も日本瓦よりも安価。
  • セメント瓦は塗装が必須で定期的にメンテナンスが必要

セメント瓦のメリット


セメント瓦はかつては多くの住宅で使用されていた建材です。セメント瓦にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、セメント瓦の主なメリットについていくつかご紹介していきます。

形が選べる

セメント瓦はセメントを原料としているので形を加工しやすいという特徴もあります。そのため様々な形のセメント瓦が製造され、利用者は好きな形を選ぶことが可能です。

和瓦に似ているものから、洋瓦まで種類が豊富で、屋根や建物など好みのデザインに合わせて適したものを選ぶことができます。

耐用年数が長い

セメント瓦
セメント瓦のメリットのひとつに、耐用年数が長いというものもあります。耐用年数は一般に約30年以上とされ、屋根材としては耐用年数が長いです。

耐用年数が長いため、メンテナンスや葺き替えの回数も少なく済み、コストがかからないことで人気がありました。

施工しやすい

セメント瓦は薄い板状の建材を繋いで作る屋根材で、その作業は比較的簡単です。そのため職人の人数が少なくても施工でき、施工費用を抑えることができます。

また作業の難易度もそれほど高くないため、多くの工務店で取り扱っていました。様々な工務店から依頼先を選べるのもメリットのひとつです。

まとめると…
  • 様々な形状があるのでデザインに合ったセメント瓦が選べる
  • 耐用年数が30年程度と比較的長い
  • 瓦を組み合わせて施工する工法で難易度が低く施工しやすい

セメント瓦のデメリット


様々なメリットがあるセメント瓦ですが、デメリットもいくつかあります。

ここではセメント瓦の主なデメリットについて、いくつかご紹介していきます。

割れやすい

セメント瓦はセメント性なので硬く、しなりがないため、衝撃に比較的弱めです。そのため何かの衝撃が加わると他の屋根材に比べて割れやすいという危険性があります。

また、ひび割れも起こしやすく、ひび割れや割れが発生したら瓦を交換するなどメンテナンスが必要です。ひび割れや割れを放置すると、内部にまで劣化が進んでしまうので気を付ける必要があります。

割れてしまったセメント瓦はなるべく早く交換するようにしましょう。また他のセメント瓦や瓦の下の部分の建材にも劣化が及んでいないか同時に調べておくと安心です。

塗装が必要

作業 業者 屋根

セメント瓦は瓦ですが、原材料がセメントなので瓦の表面に塗装を施す必要があります。日本瓦は性質上塗装が必要ありませんが、セメント瓦は塗装をしないと雨などの水分が中に染み込んで劣化していってしまいます。

また、塗装は経年によって劣化していくので、定期的メンテナンスが必要。塗装の耐用年数が近づいたら、塗り直しなどの作業を定期的に行わなくてはいけません。

耐用年数に及んでいなくても、劣化の進みがはやい場合には、その時点で補修や塗り替えが必要になることもあります。塗膜にふくれや剥がれ、ひび割れなどが発生したら塗り替えのタイミングを疑って業者に点検を依頼すると良いでしょう。

まとめると…
  • 衝撃に弱くて割れやすい
  • 表面に塗装が必須で定期的に塗り直しなどのメンテナンスが必要

セメント瓦・日本瓦・コンクリート瓦を徹底比較!


瓦には、セメント瓦、日本瓦、コンクリート瓦などがあります。この3種類の瓦にはどのような違いがあるのでしょうか。

ここではその3種類の瓦の特徴やメリット、デメリットを比較していきます。

セメント瓦

セメント瓦はセメントと川砂が主な原料で、様々な形状があります。耐用年数は30年から40年で、他の屋根材よりも眺めです。

価格は日本瓦よりも安価で、コンクリート瓦と同程度です。かつては多くの住宅で使用されていましたが、近年はガルバリウム鋼板などの安価で耐久性が高い建材に需要を奪われ現在ではあまり製造されていません。

日本瓦

日本瓦は粘土が主な原料になります。形状は丸みを帯びた和風のものがほとんどです。

耐用年数は60年以上あり、セメント瓦やコンクリート瓦よりも長持ちします。価格は他の2つの瓦よりも高価です。ただしメンテナンスもほとんど必要ないので、メンテナンスを含めた総合的なコストで考えると、長期的にはあまり変わらない可能性もあります。

日本瓦は優れた屋根材ですが、重量があるので耐震性が劣化するというデメリットもあります。現在和風の建物が減ったため、減少傾向にある建材です。

コンクリート瓦

コンクリート瓦はコンクリートが主な原料の瓦です。セメント瓦と同様に様々な形状があります。

耐用年数は30年から40年で、価格もセメント瓦と同じぐらいの価格帯となっています。セメント瓦とよく似ているコンクリート瓦ですが、違いは小口部分がガタガタしていることです。

またセメント瓦に比べると、塗装がしにくいという特徴もあります。コンクリート瓦よりはセメント瓦を選んだ方がメリットがあるので、あまり需要が高い種類の瓦ではありません。

まとめると…
  • セメント瓦は耐用年数が30年から40年。価格はコンクリート瓦と同程度だが日本瓦よりも安価。
  • 日本瓦は耐用年数が60年あり、メンテナンスもほとんど必要ない。価格は高価。
  • コンクリート瓦はセメント瓦とほぼ耐用年数も価格も同じ。ただし小口部分がガタガタしていて塗装がしにくい。

屋根材の種類や特徴についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

セメント瓦には塗装が必要?


セメント瓦は基本的に塗装が必要な瓦です。塗装をすると定期的なメンテナンスが必要になりますが、具体的にはどのようにメンテナンスをしたら良いのでしょうか。

ここではセメント瓦の塗装について、簡単にメンテンナンス方法をお伝えしていきます。

セメント瓦は定期的な塗装が必要

セメント瓦は原料がセメントなので、表面を塗装で保護しないと瓦が早く劣化してしまいます。そのため表面の塗装は欠かせません。

表面を塗装するため、塗装を定期的にメンテナンスする必要があります。メンテナンスを怠ると、塗装が剥がれ
て内部のセメント瓦にもダメージが進んでしまうので気を付けましょう。

塗装時期の目安は10年

セメント瓦に施された塗装は、塗料や環境によっても違いますが概ね10年に1度は塗り替えが必要です。塗料によっては耐用年数が10年以上あるものもあるので、一概には言えません。

セメント瓦に塗装した塗料がどのような種類のものかを調べて、適切な時期に塗り替え工事を行うことが大切です。また、外壁と同じタイミングで塗り直しを行うと、工期が短くなる、足場費用を節約できるといった理由でお得に工事ができます。

外壁と屋根の塗料の耐用年数を合わせておくと、メンテナンスの費用を抑える効果が期待できるでしょう。

劣化次第では塗装を検討した方がいい場合も

 

環境次第では塗料の劣化が塗料の耐用年数よりも早く訪れることがあります。塩害が強い地域や、台風などの災害が多い地域など、塗料の劣化を早める環境の場合は耐用年数に達していなくても塗り替えを検討しなくてはいけない場合もあるでしょう。

塗装が剥がれてきたり、ひび割れを起こしている場合は、耐用年数が経過するのを待たずに早急に塗り替えを行う必要があります。塗料の劣化が早い環境の場合は、耐久性の高い塗料を使うなど塗料の品質も考慮した方が長持ちするでしょう。

まとめると…
  • セメント瓦の塗装は定期的にメンテナンスや塗り替えが必要になる
  • 塗り直しの時期は一般的に10年に1度程度
  • 劣化の進み具合によっては耐用年数未満でも塗り直しなどのメンテナンスが必要

瓦屋根の塗装の重要性については以下の記事でも詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。
「瓦屋根」の修理方法まとめ|費用相場や業者の選び方も要チェック!

セメント瓦の劣化症状


セメント瓦は年月を経ると劣化してきます。劣化した場合は交換や張り替えなど、劣化の程度に合わせた対処をする必要があるでしょう。

ではセメント瓦の劣化症状にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではセメント瓦の主な劣化症状についてお伝えしていきます。

色褪せ

セメント瓦はセメント本体の劣化を防ぐために、表面に塗料が塗られています。その塗料が劣化すると色が薄くなる色褪せが起こります。

色褪せが起こった場合は、塗膜の劣化が進んでいるということなので塗膜の剥がれなどに注意する必要があります。色褪せだけが起こっている時期は、見た目が悪くなるだけなのですぐに塗り替えを検討することはありません。

とは言え、近い時期に剥がれやふくれが出てくる可能性が高いので、注意して観察しておきましょう。チョーキングという現象が起こってきたら、劣化がより進行した証拠なので塗り替えを検討してください。

ふくれ

セメント瓦の表面の塗膜が劣化してくると、塗料がはがれて表面がふくれてくることがあります。このふくれを放置すると、このふくれている部分から塗装が剥がれていくので注意が必要です。

塗膜にふくれている部分を発見したら、早めに塗り替えをすることが大切です。他にも劣化している部分がないか、合わせて確認してもらうと確実でしょう。

剥がれ

塗膜が劣化すると塗膜が何らかの原因で破れて剥がれてきてしまいます。塗膜が剥がれると内部のセメント瓦がむき出しになってしまうため、瓦本体にも劣化が進んでしまうので注意が必要です。

塗膜剥がれを発見したら、早急に塗り替えなどのメンテナンスを行うようにしてください。塗膜の剥がれを放置すると、セメント瓦や内部の建材にも劣化が進む恐れがあるので気を付けましょう。

剥がれが起きている場合は建材が劣化している可能性もあります。内部の建材が劣化していないかどうか、点検を依頼するとより安心です。

ひび割れ

瓦本体が劣化してくると、瓦にひび割れが起こるようになります。ひび割れが起こるということは、瓦本体が割れている状態なので雨水が屋根の内部に侵入してしまいます。

瓦が割れていると、雨漏りや内部の建材の劣化が進む可能性が高いので、早急に対処するのが望ましいでしょう。対処の方法はどれぐらい劣化が進んでいるかにもよるので、内部の建材なども全体的に点検してもらうと安心です。

瓦のズレ

セメント瓦を施工して年月を経ると、瓦がずれてしまうことがあります。瓦がずれると屋根の内部に雨水が入り込んで、雨漏りや内部の建材の劣化が進んでしまいます。

セメント瓦のズレを発見したら、雨漏りなどを防止するために早急に対処することが大切です。施工してもらう際は、他にもズレがないかどうか確認してもらうと良いでしょう。

まとめると…
  • 色褪せが起こったら補修時期が近付いているので要注意
  • 塗装のふくれは破れると本体が劣化するのですぐに補修する
  • 塗装が剥がれていたら雨漏りや劣化の恐れがあるのですぐに補修する
  • 瓦のひび割れが起こると内部が劣化するのですぐに補修する
  • 瓦のズレが起こると雨漏りにつながるので補修が必要

セメント瓦の塗装方法と手順


セメント瓦はどのような手順で塗装するのでしょうか。

ここではセメント瓦に施す塗装の手順や方法などについてお伝えしていきます。

足場設置

足場

作業する場所は屋根なので、高い場所で安定して作業できるように足場を設置する必要があります。少ない面積をメンテナンスするときははしごで良い場合もありますが、どの足場を使うかはケースバイケースです。

高所の作業は危険なので、足場の設置などは依頼する業者の判断に任せた方が安全です。足場の設置は素人では難しいので、必ず工務店などの専門家に依頼するようにしてください。

また高所作業をDIYで行うと、落下や転倒などの危険のほか施工不良による剥がれなどを起こす可能性も高いのでおすすめできません。

高圧洗浄

足場の設置が完了したら、次は屋根の掃除を行います。一般的には屋根を洗浄するときは、高圧洗浄機を使用します。作業前に屋根を綺麗にしておくことで、ゴミが塗装の隙間に入り込みません。

綺麗な塗膜を作るためには、高圧洗浄などの洗浄の手間は欠かせません。自分で洗浄することも可能ですが、屋根は高所作業になるので落下のリスクがあり危険です。

また高圧洗浄を行うことで塗装の劣化などを防ぐ効果も期待できます。1年に1回程度の割合で洗浄を業者に依頼するのがおすすめです。

養生

養生とは、工事するときに周辺が汚れないようにビニール袋や養生テープなどで保護することです。セメント瓦を設置するときは塗装も行うので、窓枠など汚れやすそうな場所には養生を行います。

補修

ローラー 刷毛

一通り足場設置や養生の作業が完了したら、瓦のズレやひび割れがある部分を補修です。ただしどの程度劣化しているかによって、補修の程度は異なります。

あまり補修がひどい場合は、一部の補修だけではなく瓦全体の葺き替え工事が必要になることもあります。

下塗り

セメント瓦の屋根補修が完了したら、今度は塗装に入ります。セメント瓦の塗装は、一般的に下塗り、仕上げ塗の2回の計3回塗りです。

下塗りは仕上げ塗の塗料をはがれにくくするために行います。下塗りを怠ると塗装の耐用年数が少なくなる恐れもあるので、重ね塗りは必須です。下地の素材や塗料によっては、下塗りは違う塗料を使うこともあります。

仕上げ塗り

下塗りが乾いたら、今度は中塗りと上塗りを行います。塗料の十分な厚みを作るために、同じ塗料を2回重ね塗りしていきます

塗料を中塗りだけにすると、塗膜の厚みが足りず耐用年数が少なくなる恐れがあります。業者に塗装を依頼する際は下塗り、中塗り、上塗りと3回重ね塗りしてもらうようにしてください。

まとめると…
  • 1.足場を設置する(はしごで行うこともある)
  • 2.高圧洗浄機で屋根を洗浄
  • 3.工事で汚したくない部分を養生する
  • 4.ひび割れや割れなどの劣化した瓦を補修する
  • 5.中塗りと上塗りの塗料がつきやすいよう下塗りをする
  • 6.中塗りと上塗りをして塗装終了

セメント瓦の塗装費用について知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
屋根塗装の見積書の基本|正しい単価を知って騙されない!

セメント瓦がほとんど製造されなくなった理由とは?


かつて多くの住宅で使用されていたセメント瓦ですが、現在ではあまり製造されていません。

セメント瓦が製造されなくなったのは、どういった理由からなのでしょうか。ここではセメント瓦がほとんど作られなくなった理由についてお伝えしていきます。

耐久性の低さ

セメント瓦は耐用年数が30年ほどと、屋根材としてはそれほど短い耐用年数ではありません。しかし硬くて薄いので割れやすく、耐久性という点では他の屋根材に劣ることも多い屋根材です。

また粘土で作られた日本瓦は、耐用年数が60年以上です。日本瓦と比べると耐用年数が大きく劣るという理由もありました。

そのほか近年人気のガルバリウム鋼板はより軽量で耐久性が高いという特徴があり、それもセメント瓦の製造が減少した原因となっています。

メンテナンスの頻度の高さ

セメント瓦は表面に塗装が施してあるので、定期的に表面の塗装をメンテナンスが必要です。塗り替えを頻繁に行うことでメンテナンス費用や手間も増えてしまいます。

日本瓦はほとんどメンテナンスが必要なく、塗装もしていないので塗り替えの作業も必要ありません。一方セメント瓦は10年に1度は塗り替えが必要で、塗膜が劣化したり剥がれたりした場合にも塗り直しなどのメンテナンスが必要となります。

メンテナンスの費用が度々発生するので、長期的に見るとコストがかかる建材です。

軽くて丈夫な素材が生まれている

近年ではガルバリウム鋼板やスレートのように、軽量で安価、かつ耐用年数も長い商品が増えてきています。また低価格で施工も簡単なので、現在の住宅の屋根の多くはスレートやガルバリウム鋼板です。

このように新しい優れた建材によって、多くの需要が奪われた結果セメント瓦の製造数は大きく減少しました。

価格が高い

セメント瓦も低価格な屋根材でしたが、スレートやガルバリウム鋼板の方が価格が安く、需要を大きく減らしました。またセメント瓦の性能を考えると、セメント瓦を使っている住宅でもスレートやガルバリウム鋼板に葺き替えることが多いようです。

葺き替えもガルバリウム鋼板などを使用することで、新しい需要も発生しなくなったのも製造数が減少した要因となっています。

まとめると…
  • 日本瓦やスレートなどに比べると耐久性が劣る
  • 塗装が施してあるためメンテナンスの頻度が高い
  • セメント瓦よりも軽くて丈夫かつ安価な素材が製造されている

セメント瓦の葺き替えタイミング


セメント瓦はどれぐらいのタイミングで葺き替え工事を行うのが妥当なのでしょうか。

ここではセメント瓦の葺き替えのタイミングについてお伝えしていきます。

セメント瓦の葺き替え目安は30年

セメント瓦の寿命は概ね30年から40年程度です。環境によって左右されるものの、だいたい30年に1度は葺き替え工事を行った方が良いでしょう。

ただしガルバリウム鋼板やスレートなどセメント瓦よりも性能が良く、安価な商品が多くなっているため、同じセメント瓦に葺き替える住宅はほとんどありません。

ガルバリウム鋼板への葺き替えが主流

セメント瓦にかわって現在屋根材の主流となっているのが、ガルバリウム鋼板やスレートです。セメント瓦に比べると軽量で耐久性が高く、価格も安いという特徴があります。

そのためセメント瓦の屋根をふき替えるときは、ガルバリウム鋼板やスレートに吹き替えるケースが多くなっています。

新タイプのセメント瓦「ルーガ」もおすすめ

セメント瓦の需要が大きく減少していると言っても、メーカーがまったく製造しなくなったわけではありません。ケイミューが製造販売しているセメント瓦の「ルーガ」は、地震や台風などの衝撃に強いという特徴を持っています。

また頻繁に必要なメンテナンスを抑え、メンテナンス性も向上しています。従来のセメント瓦よりも性能が良くなっているので、セメント瓦を今後も使いたいという場合は「ルーガ」がおすすめです。

まとめると…
  • セメント瓦は30年に1度の目安で葺き替えが必要
  • セメント瓦を葺き替えるときはガルバリウム鋼板やスレートに替えるのが主流
  • 次もセメント瓦を使いたいならケイミューの「ルーガ」がおすすめ

セメント瓦からガルバリウム鋼板やスレートへ

セメント瓦は当時は安価で耐久性が高く、塗装もできることからデザイン性もあると人気の屋根材でした。しかし近年ガルバリウム鋼板やスレートといった、より安価で耐久性が高く、塗装もできなおかつ軽量という商品が販売され人気となっています。

セメント瓦はかつてほど製造されていませんが、ケイミューでは「ルーガ」というセメント瓦の性能をアップさせた商品も販売しています。

セメント瓦は不便なところもありますが、メリットもいくつかあります。セメント瓦を引き続き使いたいという方は、「ルーガ」のほか、より進化したセメント瓦を探しみてくださいね。

 

屋根塗装の費用相場について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
「屋根塗装の単価」費用・相場をくわしく解説!【屋根材別・坪別】

 
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