外壁をクリア塗装するなら必見!クリア塗料のメリット・注意点とは?

外壁のクリア塗装とはその名の通り、外壁に透明な塗料でコーティングを施す塗装方法です。

こだわって選んだ外壁であれば、そのデザインを塗料で塗りつぶしてしまうのはもったいない!という気持ちからクリア塗装を検討する人も多いのではないでしょうか?

しかしこのクリア塗装、実は万能な塗料ではありません。

この記事では、クリア塗装に向いている外壁・向かない外壁を紹介するとともに、クリア塗装の費用や特徴、細かい種類など、クリア塗装を検討している方に必要な情報をたっぷりとご紹介します!

この記事でわかること
  • クリア塗装とは?その特徴やメリット・デメリット
  • クリア塗装がおすすめの外壁とは?
  • クリア塗装をおすすめできない外壁とは?
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目次

そもそも、クリア塗装とは?

見出し画像(そもそも「クリア塗装」ってなに?)

クリア塗料とはその名の通り、クリア=透明な塗装を指します。外壁にニスを塗るようなイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。

クリア塗料は顔料を含まないため無色透明ですが、外壁表面をコーティングする保護膜としての機能があるのです。

ほとんどの外壁には塗装を施す必要がありますが、色のついた塗料を塗ると当然外壁のデザインや風合いを塗りつぶすことになってしまいます。しかしその点、クリア塗装であれば現在の外壁の見た目を損なわずに塗装を行うことができるのです。

クリア塗装はレンガ調・タイル調・ストーン調などのサイディング外壁、モルタル・タイル・コンクリートなどの外壁に適しています。また窓枠などが木材の場合は、木の風合いや木目を維持しつつ塗膜によってコケやカビの発生を抑えることができるでしょう。

クリア塗装のメリット

見出し画像(クリア塗装5つのメリット)そんなクリア塗装には、この塗料ならではのメリットがたくさんあります。まずはクリア塗装のメリットからご紹介していきます。

現在の外壁の見た目を維持できる

すでにご説明している通り、透明な塗料で塗装を行うため今ある外壁の見た目を塗りつぶすことなく塗装することができます。

「外壁の見た目を残したいなら、そもそも塗装をしなければよいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、外壁塗装は決して装飾品ではなく、外壁材を雨水や紫外線から保護する役割を担っているため、ほとんどの外壁には塗装が不可欠なのです。

そんな中で、クリア塗料を用いれば外壁のデザインを保ったまま外壁塗装の保護機能もキープできるということで、人気があるのも納得ですよね!

下塗りを行わないため通常の塗装より安くなる

クリア塗装 作業を行う業者

通常の外壁塗装では、「この塗料を使おう」と決めたらその塗料だけを塗ればいい…というわけにはいかず、外壁と塗料の密着度を高めるために「下塗り」という別の塗料を塗る必要があります。

しかし、クリア塗装ではこの下塗り作業がありません。そのため、下塗り分の費用がかからず、施工にかかる費用を抑えることができるのです。

下塗りを行わないため工期が短くなる

下塗りを行わないことのメリットはコスト面だけではありません。

外壁塗装は足場の設置から完成まで約1~2週間ほどかかります。というのも、前述の通り何層にも分けて塗装する場合、先の塗装が乾かないと次の塗装を行うことができないため、塗料を乾燥させる時間を踏まえると1週間はかかってしまうのです。

しかしクリア塗装であれば下塗りを行う時間、そしてその下塗りが乾くのを待つ時間がないため、通常よりも早く塗装工事を終えることができるのです。

現在の外壁に艶や光沢を加えられる

最初にもご紹介しましたが、クリア塗装はニスで塗装したような仕上がりになります。

同じ外壁材でもクリア塗料で塗装するだけで光沢感が出るため、手軽にお家のイメージを変えたいという方にも非常におすすめです。

チョーキング現象が起こらない

クリア塗装 チョーキング現象

「チョーキング現象」とは、チョークのように外壁表面に白い粉が付着してしまう劣化症状です。

このチョーキングは、外壁塗装が劣化して色を付ける原料である「顔料」が白い粉となって浮き出てしまうことが原因。

クリア塗料にはこの顔料が含まれていないため、チョーキングが発生しないというのも大きなメリットです。

まとめると…
  • 現在の外壁のデザインをそのまま残して塗装できる
  • 作業手順が減るため、工期や費用を抑えられる
  • 艶のある仕上がりが魅力
  • 塗装の劣化症状である「チョーキング」が起こらない

クリア塗装のデメリット

見出し画像(クリア塗装にはデメリットも少なくない…?)このように、他の塗料では得られないメリットを多く持つクリア塗料ですが、その特殊な性質ゆえにデメリットもいくつか存在します。

ここからはクリア塗装のデメリットについてもご紹介していきます。

劣化した外壁には不向き

クリア塗装 劣化した外壁

通常外壁塗装を行う場合には、劣化した外壁の上から塗料を塗ることで外壁の見栄えをよくするという目的があります。

しかしクリア塗装は塗装しても下の外壁が丸見えになってしまいますので、すでに劣化してしまった外壁の上にクリア塗料を塗るのはおすすめできません。

チョーキングが起きている外壁には使えない

先ほどご紹介したチョーキング現象ですが、この劣化症状が起きた場合一般的には外壁の再塗装で補修を行います。

しかしこのとき、クリア塗料を用いて塗装するのは実はNG。チョーキングが起きている外壁の上にクリア塗料を塗ってしまうと、せっかくの透明な塗料が白く濁るなどの施工不良がおこってしまうのです。

チョーキングが起きている外壁の上には、クリア塗装は行うことができません。

チョーキング現象のチェック方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
外壁の「チョーキング現象」とは?塗装のタイミングや補修費用丸わかり!

クリア塗装を使用できない外壁が多い

クリア塗装 塗料と刷毛

外壁塗装は、その外壁材によって相性のいい塗料・相性の悪い塗料というものが存在します。

中でも、クリア塗装は相性の悪い外壁材が多いというのが最大のデメリット。光触媒や無機コーティング、フッ素コーティング、金属系サイディングなど…クリア塗装を使うことのできない外壁が多いのです。

ご自宅の外壁にクリア塗装を施すことができるのかどうか、クリア塗装を検討する際には必ず専門家に相談しましょう

通常の塗料と比べ、耐用年数が短い

通常の塗料を使用する場合は下塗りを行ってから色つきの塗料を塗っていくわけですが、すでにお伝えした通り、クリア塗装では下塗りを行う必要がありません。

色つき塗料であれば3度塗り重ねるところをクリア塗装では2回しか塗らないため、塗膜が1層分薄くなります

塗料の塗膜には紫外線や風雨などから外壁を守る保護膜としての機能がありますが、塗膜が薄ければその分機能も弱まり、同じグレードの色つき塗料と比べて耐用年数がやや短くなります

そのためクリア塗料を使用する場合は、色つきの塗料と比べてメンテナンスのサイクルが早いことを把握しておきましょう。

まとめると…
  • 劣化してしまった外壁にはクリア塗装はNG
  • 外壁材や既存の塗料によっては使用できない場合も多い
  • 同じグレードの色つき塗料と比べ、耐用年数がやや短い

クリア塗装をおススメできない場合とは?

見出し画像(こんな場合クリア塗装は「NG]かも…)ご紹介した通り、クリア塗装は特殊な塗料であるがゆえに使用できるケースがやや限られています。

ご自宅の塗装にクリア塗料を採用しようとしている方でも、以下のようなケースに当てはまる場合はクリア塗料の使用はおすすめできません。

外壁が色あせしている場合

クリア塗装 色褪せした外壁

外壁塗装が色あせていて見栄えが悪くなっているような場合、上からクリア塗料を塗ってもツヤが出るのみで色あせ自体が改善されることはありません

色あせた外壁をきれいにしたいという場合は、クリア塗装ではなく通常の塗料を塗るほうがおすすめです。

劣化していて補修が必要な場合

外壁がひび割れていたり塗料が剥がれていたりと、外壁に劣化症状が生じている場合にもクリア塗装はおすすめできません。

通常の色付き塗料であれば軽度の劣化症状を補修することができますが、クリア塗装をひび割れなどの上から塗ってもこれらの劣化症状が見えてしまうため非常に見栄えの悪い仕上がりになってしまいます。

クリア塗装は新築のお家など、なるべくきれいな状態の外壁に行うのがよいでしょう。

今の外壁と異なる色にしたい場合

クリア塗装 色見本

これは当たり前ですが、今ある外壁を違う色に塗り替えたいという場合にはクリア塗装はまったく不向きといえるでしょう。

外壁塗装は、外壁を保護するという機能面以外にも見栄えをよくするという目的があります。単に機能性を高めるだけではなくお家のイメージを一新したいというような場合には、色付きの塗料で塗り替えるのがおすすめです。

コーキングの上には塗布できない

サイディングボードを張っていくと、ボードとボードの間に隙間(目地)ができます。「コーキング(シーリング)」とは、この目地部分に埋めるゴム材のことです。

コーキングの上からクリア塗装を行うと、塗膜の汚れや剥離の原因となります。そのためコーキングを使った外壁にクリア塗料を塗布する際には、コーキング部分をしっかりと養生して施工しなければならないのです。

ただし、「ノンブリード」という高品質のコーキング材であれば、コーキングの上からクリア塗装を行うことが可能ですので、養生の手間を省きたい方はそちらも検討してみてください。

まとめると…
  • すでに劣化している外壁にはクリア塗装は不向き
  • 外壁の色を変えたいなら色付きの塗料を選ぼう
  • 今ある外壁に満足している方におすすめ!
  • コーキングにクリア塗装を行うと劣化の原因となる

外壁塗装の必要性について詳しく知りたい方には、次の記事もおすすめです。ぜひ参考にしてください。
外壁塗装って必要ない?外壁塗装の必要性とすべきタイミングを解説!外壁塗装って必要ない?外壁塗装の必要性とすべきタイミングを解説!

クリア塗装をおすすめできないサイディングとは?

見出し画像(クリア塗装できないサイディング)外壁材の中でももっともよく用いられているサイディング外壁。

続いては、ご自宅の外壁がサイディングでクリア塗装を検討しているという方のために、こんな場合はクリア塗装には向かない…というサイディング外壁についてご紹介します。

金属系サイディング

クリア塗装 金属系サイディング

サイディングには窯業系サイディング、木質系サイディングなどいくつか材質の種類がありますが、この中の「金属系」サイディングはクリア塗料との相性があまりよくありません。

金属系サイディングは表面がツルツルしているため、クリア塗装との相性が悪く使用できないことが多いのです。

ご自宅の外壁が金属系サイディングという方は、クリア塗装ができない可能性が高いため業者に相談してみるとよいでしょう。

劣化しているサイディング外壁

先ほどもご紹介した通り、チョーキング現象が起きているサイディング外壁にはクリア塗料を塗ることはできません。

またチョーキング以外にも、クラック(ひび割れ)や塗装の剥がれなど、劣化症状が起きて見栄えが悪くなっているようなサイディングにはクリア塗料は不向きです。

通常の色付き塗料であれば、軽度の劣化症状を塗装だけでカバーすることができますので、劣化したサイディングには一般的な塗料を用いるのが良いでしょう。

特殊塗料を使っているサイディング外壁

クリア塗装 特殊な塗料

光触媒や無機コーティング、フッ素クリア塗料など、特殊な塗料ですでにコーティングされているサイディング外壁の場合、クリア塗料を上から塗ってもはがれてしまうため使用できません。

ご自宅の外壁がどんな塗料で塗装されているかわからない…という方は、クリア塗装を使うことができる状態かどうか一度プロにチェックしてもらうとよいでしょう

まとめると…
  • 金属系サイディングの上にはクリア塗装できない
  • 光触媒塗料などの特殊塗料の上からも塗装できない
  • 劣化しているならもちろんNG

クリア塗装はどんな人におすすめ?

見出し画像(クリア塗装はどんな人におすすめ?)このように向き・不向きのあるクリア塗料ですが、適切な場合に使用すればとても美しい外壁に仕上げることができます。

まず、今ある外壁が劣化していないこと。また、現在の外壁のデザインをそのまま残したいという方にはクリア塗装がおすすめです。

ただしこれまでにもご説明した通り、クリア塗料を用いることができない外壁材や特殊コーティングなどがありますので、クリア塗装を行っても問題ない外壁かどうかはプロに相談するのが確実です。

クリア塗料の「グレード別」分類方法

見出し画像(クリア塗料のグレード別分類方法)ここまでクリア塗装のメリット・デメリットなどについてご紹介してきましたが、やっぱりクリア塗料で塗装したい!という方に向けて、クリア塗料の詳しい種類や、種類ごとの価格帯についてご紹介していきます。

実際にクリア塗料での塗装を検討されているという方は必見です!

塗料の「グレード」とは?

クリア塗装 塗料4種まずは、塗料の種類を説明するうえで欠かせない「グレード」という言葉について簡単にご紹介します。

グレードとはその名の通り、塗料の等級のようなもの。外壁塗装に用いられる塗料は、すべてその材質に応じて「グレード」という種類分けがなされており、これはクリア塗装もそれ以外の塗料も共通する分類方法です。

一般的には「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の4種類が塗料のグレードと認識されており、このグレードに応じて塗料の品質や価格帯が変わってきます

塗料の「グレード」についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【グレード別①】アクリル系クリア塗料

まずはもっともグレードの低い「アクリル系」のクリア塗料。

こちらはアクリル樹脂を使ったクリア塗料で、価格は1,400~1,600円/㎡程度と、これからご紹介する4種類のグレードの中でももっともリーズナブルな塗料です。

しかしその分耐用年数が5~7年と非常に短く、現在ではめったに使われることはありません

【グレード別②】ウレタン系クリア塗料

アクリル塗料よりも1つ上のグレードが「ウレタン系」のクリア塗料になります。

価格は1,700〜2,200円/㎡程度と少し上がるものの、その分耐用年数も8~10年にアップ。ただしこれも残りの2種類に比べると質が劣り、現在ではベランダ塗装など一部の外壁にしか用いられていません

【グレード別③】シリコン系クリア塗料

クリア塗装 シリコン系

楽天より引用

ここまでご紹介した2つのグレードとは打って変わって、このシリコン樹脂を用いたクリア塗料はもっとも多くの住宅で用いられている塗料です。

その価格相場は1,900円〜3,000円/㎡程度で、耐用年数は約10~15年。価格と耐用年数のバランスの良さが人気の秘訣で、クリア塗装のみならず外壁塗装のなかでもっともポピュラーな塗料といえます。

【グレード別④】フッ素系クリア塗料

クリア塗装 フッ素系

楽天より引用

4つのグレードの中でも1番高品質なのがフッ素樹脂を用いた「フッ素系」クリア塗料です。

耐用年数はもっとも長い15~20年ほどですが、その分価格も非常に高く、1㎡あたり2,600~4,800円と非常に高級な塗料です。

次のメンテナンスまでの期間をできるだけ延ばしたいという方にはこのフッ素系塗料がおすすめです。

グレード別の費用・耐用年数を比較!

ここまでご紹介した4つのグレードの耐用年数と費用を一覧表にまとめました。予算やニーズに合わせて、どの塗料を選ぶか検討してみてください!

グレード 費用の相場 耐用年数
アクリル系 1,700〜2,200円/㎡ 5~7年
ウレタン系 1,900円〜3,000円/㎡ 8~10年
シリコン系 1,900円〜3,000円/㎡ 10~15年
フッ素系 2,600円〜4,800円/㎡ 15~20年

クリア塗料の種類はグレードだけじゃない!

見出し画像(グレード以外のクリア塗料の分類方法)

クリア塗装を行ううえで、考慮すべき塗料の種類はグレードだけではありません。ここからは、グレード以外にもクリア塗料の種類をご紹介します。

なおここでご紹介する種類は、シリコン塗料、フッ素塗料などの独立した種類ではなく、「7分艶のシリコン塗料」「艶ありのフッ素塗料」というようにどれもいずれかのグレードに分類されることに注意しましょう。

艶あり・艶消し

塗料はつやの度合いによって「艶あり(全艶)」「7分艶」「半艶」「3分艶」「艶消し」の5種類に分類することができます。

クリア塗装は艶のある仕上がり魅力ですが、同じクリア塗料でもこのように艶の度合いを選ぶことができます

なおすべての種類を網羅している塗料は珍しく、ほとんどの塗料はその性質によって1~4種類程度のうちから選択することになりますので、仕上がりの艶の度合いからもどんな塗料を選ぶか考慮しましょう。

UVプロテクトクリア塗料(特殊性能)

クリア塗装 UVプロテクト

日本ペイントカタログより引用

クリア塗料の中には「UVプロテクト」という名前の通り、紫外線をカットする機能を備えた塗料が存在します。

紫外線は外壁劣化の大きな原因の1つ。紫外線から外壁を守ることで、お家の寿命を長く保つことができるのです。

ただし、その分費用もかかるため、通常のシリコン塗料・フッ素塗料などと比べるとそれぞれ通常の約1~3割増しの値段がかかると想定しておきましょう。

まとめると…
  • 仕上がりの艶を事前に調整できる
  • UVプロテクトなどの特殊塗料は高価だがハイスペック!

ニーズに合わせてクリア塗装を選ぼう!

透明なクリア塗装は、他の塗料では叶えることのできないニーズを実現してくれる個性的な塗料です。

一方で、外壁の劣化状態や外壁材、使っている塗料などの状況に応じて適性を十分調べなければならない塗料でもあります

また、クリア塗料は劣化のある外壁には適していないので、劣化が起こる前に塗装メンテナンスを行うことも重要なポイントです。お住まいの美観と耐久性を維持するのであれば、定期的に塗り替え塗装は欠かせませんね。

ご自身のニーズに合わせて、クリア塗装を施すかどうかをプロと相談しながら慎重に判断しましょう!

 

外壁塗装の費用について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
【2024年】外壁塗装の費用相場|坪数別の目安や見積もりのチェックポイント

 
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