いきなりですがみなさん、「ジョリパット」という言葉、聞いたことありますか?
普段の生活ではなかなか聞くことのないこの言葉。ですが、外壁の塗り替えをする際には知っておいた方が便利です。
この記事ではジョリパットに関して知っておくといい内容を全てご紹介しているので、ぜひ最後まで読み、これを機にジョリパット外壁について詳しくなりましょう!
- ジョリパット外壁の種類と特徴がわかる
- ジョリパット外壁のメリットとデメリット
- ジョリパットの外壁塗装の費用
- ジョリパット外壁に塗り替える手順と注意点
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目次
外壁の「ジョリパット仕上げ」とは?
外壁の「ジョリパット」。なんとなく耳にしたことはあってもその種類や特徴まで説明できる方は少ないのではないでしょうか?
ここではそもそもジョリパット仕上げとは何なのか?ジョリパット外壁の種類や特徴など徹底解説していきます!
「ジョリパット」は塗り壁材の一つ
ジョリパット外壁とは、塗り壁材のひとつです。ちなみに塗り壁材とは、水、土、植物などの天然素材を原料とした、環境に優しい外壁材のことを指します。
そしてアクリル系の仕上げ塗料がジョリパットです。
内装や外装を問わず使われており、防火性、防藻性、防カビに優れているというメリットがあります。また、砂状で粘り気がという特徴があるのがこの塗料。
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ジョリパット外壁の仕上がり
ジョリパット外壁の仕上がりにはいくつかパターンがあります。今回ご紹介するのは次の5つ。
- ジョリパットボーダーパターン
- ジョリパットクリフパターン
- ジョリパットスクラッチパターンン
- ジョリパットラフパターン
- ジョリパットスプレーパターンン
では、以下でそれぞれの特徴を確認していきましょう。
ジョリパットボーダーパターン
こちらは、ボーダーと呼ばれる線状の模様付けを行なうものです。ボーダーを作るための専用の道具やコテを使って作成します。コテの他に、ボーダーを作るための専用のハケなどを使って作成するため、誰が作っても似たような仕上がりを作りやすいという特徴があります。
モダンな雰囲気を出しやすく、現代風の建物を好む方には人気のデザイン。費用は約3,900円/㎡~といったところです。
ジョリパットクリフパターン
ジョリパットクリフパターンとは、無機質で陰影が目立ちやすい模様付けを行ないます。
作製方法としては、職人がコテを使ってバランスを見極めながら作成します。費用は4,000円/㎡~と、他の種類に比べるとやや高くなっています。
ジョリパットスクラッチパターン
こちらは、コテでジョリパットを塗りつけたあと、特殊なローラーで模様付けを行ないます。
見た目の特徴は細かい穴や、岩肌のような凹凸がある素朴さが見られる点です。費用のは約3,900円/㎡~です。
ジョリパットラフパターン
ジョリパットラフパターンは、コテを使って職人が依頼された範囲で自由に模様を作っていきます。コテ以外の道具はほとんど使うことがなくオーダーメイドに近いため、職人の技術とセンスが問われると言えるでしょう。
そのような理由もあり、職人のセンスによって作られる世界に1つしかない模様が完成します。他の家とは違う独自の模様が作れるため、自分だけのデザインを作りたい方やデザインには徹底的にこだわりたい方などにおすすめです。
費用は4,000円/㎡~が相場です。
ジョリパットスプレーパターン
こちらは塗料をスプレーで噴射して仕上げます。スプレー噴射をする前に模様付けを行うことで様々なデザインが可能となっています。ジョリパットスプレーパターンは、職人技を問われる「塗り壁」というよりも、一般的な「外壁塗装」の分野と言えるでしょう。
塗料の仕上がりがきれいになりやすいというメリットがあります。独特なデザインを求めるよりはなるべく安全な道をとりたいという方にはおすすめです。
費用は2,900円/㎡~と、他の種類に比べると若干安くなっています。
種類 | 費用 |
ジョリパットボーダーパターン | 3,900円/㎡~ |
ジョリパットクリフパターン | 4,000円/㎡~ |
ジョリパットスクラッチパターン | 3,900円/㎡~ |
ジョリパットラフパターン | 4,000円/㎡~ |
ジョリパットスプレーパターン | 2,900円/㎡~ |
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ジョリパット外壁に塗り替える魅力とは?
優れた耐久性
塗料としては耐用年数が長く、15〜20年程度もつと言われています。耐久性が短いと、その分補修に費用がかかってしまうので、耐久性が長いということはコストを節約できていいですよね。
ちなみに、一般的な塗料の耐用年数の平均は以下の通り。
種類 | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 4~7年 |
シリコン塗料 | 8~15年 |
ウレタン塗料 | 6~10年 |
光触媒塗料 | 10~15年 |
ラジカル塗料 | 8~15年 |
そしてこの表を参考にしても、ジョリパットの耐用年数は相当高いと言えますね。
デザイン性が高い
色や種類が豊富で自由度が高いなど、デザイン性に優れています。上記でも紹介したように、
- ジョリパットボーダーパターン
- ジョリパットクリフパターン
- ジョリパットスクラッチパターン
- ジョリパットラフパターン
- ジョリパットスプレーパターン
などジョリパットだけで5種類はあります。
また、職人が手作業で作るため世界に1つしかないオリジナルデザインが作れるといった特徴もジョリパットならではのメリットと言えます。
塗り壁の材料のなかではひび割れしにくい
塗り壁は一般的に他の外壁材と比べてひびが入りやすいと言われることがあります。しかし、このジョリパットは柔軟性があるため塗り壁に使う材料としてはひび割れしにくいというメリットがあるのです。
修理代が余計にかかる心配も少ないので安心ですよね。
自分で清掃できる
ジョリパットは表面が汚れやすいのが難点…。ですが、軽い汚れであればデッキブラシを使った水洗いで落とすことができます。
定期的に水洗いを行えば、汚れやすいジョリパッド外壁でもきれいな状態を保つことができるでしょう。ただし、高圧洗浄機は汚れを奥へ押し込んでしまうため使用はNGです。
落ちにくい汚れが付いてしまった場合には、無理に落とそうとせず業者に汚れ落としを依頼しましょう。
通気工法に対応している
通気工法に対応しているのも、ジョリパットの魅力の1つです。通気工法とは、外壁の内側の湿気を逃がしてくれる建築方法です。
木造住宅の場合、外壁の内部が室内からの湿気と外からの湿気や雨にさらされ、カビや結露が発生してしまうことがあります。これは、住宅にとって大きな問題の一つです。
この木造住宅の湿気問題に有効なのが通気工法です。通気工法で、建物内部の建築材を常に乾燥させておくことにより、建物の耐久性が高めることができます。
通気工法に対応しているジョリパットは、耐久性と通気性の高さで家を長持ちさせてくれる外壁材です。
環境に優しい
塗料の中では環境に優しい「F☆☆☆☆」(フォースター)」に分類されており、人体や環境に優しい素材といえるのがこの「ジョリパット」。
最近では自然素材への注目度も高くなってきているため、この「ジョリパット」は現在人気が上昇しています。
- 耐久性に優れている
- デザインの種類が豊富
- ひび割れしにくい
- 自分で清掃できる
- 通気工法に適している
- 環境にも優しい
ジョリパット外壁に塗り替えるデメリット
汚れやすい
ジョリパット外壁いは凸凹が多いという特徴があります。そのため、どうしても表面が汚れやすくなってしまうというデメリットがあります。
また、凸凹が多く汚れやすいとなるとカビなども生えやすくなってしまうので、メンテナンスの手間が多少かかるという点は理解しておいた方が良いでしょう。
施工難易度が高い
ジョリパット外壁は特殊な塗料を、通常とは異なる方法で塗装するため作業が難しいと言われています。経験の浅い職人だとなおさら工事のクオリティが低くなる可能性が高いので注意が必要です。
また、コテによる模様付けは外壁塗装ではなく左官職人が必要となります。
価格が高い
高圧洗浄機に弱い
短時間で広範囲の頑固な汚れを力強く落とすことの高圧洗浄機。
先ほどもご紹介した通り、ジョリパット外壁には表面の凹凸があります。この凸凹が削れやすいため高圧洗浄機には弱いと言えます。
メリットのところでもお伝えした通り、ジョリパットの外壁はデッキブラシでの水洗いで汚れを落とすことができますので、高圧洗浄機を頼らないのがいいでしょう。また、もし高圧洗浄機で洗浄する場合には、優しく洗わなくてはいけないので注意しましょう。
- 汚れやすい
- 施工するのが難しい
- 費用が高い
- 高圧洗浄機には弱い
ジョリパット外壁に塗り替える手順
なお、もともとジョリパット外壁から塗り替える場合と、現在ジョリパット外壁以外を使用していて新しくジョリパット外壁に塗り替える場合とでは手順はだいたい同じですが、注意点が異なっていますのでこれもあわせて確認していきましょう!
①足場を設置する
足場を設置する際は、安全性と動きやすさを特に重視するようにしましょう。足場がしっかりしていないと、転落する可能性があり最悪の場合命にかかわることもあるので特に注意を払ってください。
足場の設置は大切かつ大変なので、業者に依頼することをおすすめします。その際も、信頼できる業者にお願いするようにしましょう。
ちなみに足場代を業者に依頼する際の費用は、通常1㎡あたり700円~800円程度が相場となっています。一般的な30坪の家の場合、15~20万程度費用がかかると思っておくといいでしょう。
②高圧洗浄で外壁を優しく洗う
これは、外壁についた汚れを落とすという目的で行います。汚れがついたまま塗装してしまうと通常よりはやく剥がれてしまったり、劣化が早くなったりしてしまうため、この部分は怠らないでください。
③養生をする
塗装の必要がない部分や、塗料がつかないようにしたい部分を保護する目的で行います。これをすることで、塗料が飛散してしまったり、塗装が必要でないところまで汚してしまう…という状況を防げます。
逆にこの養成作業を行わないと、周りの植木に塗料がかかって枯れてしまったり、周囲の家へ塗料がと飛び散りトラブルになってしまったりする恐れがあります。
④下地処理をする
下地処理とは外壁の表面に着いているサビやホコリ、排ガス汚れや藻などを洗い落とし、ひび割れなどを補修する作業のことを言います。これを行わないと塗膜が剥がれやすくなったり、再びヒビ割れをしてしまったりといった問題が起こってしまいます。
⑤下塗りする
⑥中塗りをする
これは、十分な膜厚を作るために行います。中塗りの際は平らに塗るようにしてください。
ちなみに中塗りをする際の塗料の色は、下塗りの色と違う分には大丈夫ですが上塗りをは揃えた方が良いでしょう。理由は外壁塗装後時間が経って上塗り部分が色落ちしてきた際、中塗りの部分が見えてしまうからです。このときに色が違っていると、ムラになってみ見え、悪い風に目立ってしまいます。
⑦上塗りをする
上塗りをする際の注意点としては、中塗りした塗料が十分に乾いてから行うことです。十分に乾いていない状態にお行ってしまうと、塗料が剥がれやすくなるなど問題がでてきます。また、『模様を作る作業』はこの上塗りをする際に行います。
⑧付帯部を塗装する
ちなみに付帯部とは、軒天や雨樋など、住宅の外壁と屋根以外の部分を言います。
外壁塗装と別々に行うこともできますが、一緒に行った方が見た目が綺麗になることに加えて、足場代が1回分で済むというメリットがあります。そのため、できれば外壁塗装をする際一緒に塗装することをおすすめします。
⑨足場解体や清掃をする
足場の解体は半日程度で終わると言われています。また、足場の組み立て時もそうですが、解体する際に大きな音がします。夜遅くに足場の解体をしてしまうと近所に迷惑がかかる可能性があるので、作業終了の時間を想定した上で塗り替え作業を始めるようにしましょう。
「ジョリパットの外壁塗装」その費用は?
では、それぞれ場合の費用を確認していきましょう。
ジョリパット外壁を塗り替える場合
この場合、30坪程度で70〜100万円が目安となっています。しかしこれは下地補修が殆ど無い場合を想定しているため、補修が多いとさらに費用かかる可能性があるということも覚えておきましょう。
新しくジョリパット外壁に塗り替える場合
この場合は30坪程度で80〜150万円が目安です。また、費用は使う素材の種類、パターンの種類によっても変動します。
外壁塗装の費用について興味がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
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ジョリパット外壁に塗り替える際の注意点
使ってはいけない塗料がある?
ジョリパット外壁を塗り替える際は、ジョリパット専用の塗料が必要となります。他の塗料を使うと施工不良を起こしてしまう可能性が高まるため、気をつけるようにしましょう。
汚れやすくメンテナンスが難しい
ジョリパットの模様は汚れやすいにもかかわらず洗浄が難しいという特徴があります。このためメンテナンスやリフォームでも、通常の塗料よりも価格が高くなりやすいといえるでしょう。
メンテナンスにはなるべく手間をかけたくないという方はよく考えた方がいいかもしれません。
自社施工をしている会社を選ぶ
仲介している業者の例としては、大手建設会社、ハウスメーカー、ホームセンター、リフォーム工務店などがあるので覚えておきましょう。
職人の腕に大きく左右される
パターン作りは左官職人の腕でほとんどが決まってしまうといっても過言ではありません。耐久性、デザイン性に大きく関わるため、腕の良い職人探しは必須です。
依頼する際にはよく確認するようにしましょう。
- ジョリパット専用塗料以外は使えない
- 汚れやすいためメンテナンスが大変
- 下請け会社に施工を任せている業者には依頼しない
- 職人の腕いよって仕上がりのクオリティが異なる
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ジョリパットを使う際は業者選びが最重要!
いかがでしょうか?ジョリパット外壁には様々な魅力が存在することを理解していただけたでしょうか?そして、職人の腕によって仕上がりが左右されやすいのもこのジョリパット外壁。
職人の技術次第で耐用年数や仕上がりが決まってくるため、腕の良い業者を選ぶことが重要になってきます。ぜひ信頼できる優良業者を選ぶようにしましょう!
外壁の種類について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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