陸屋根は雨漏りしやすい? その原因から対策方法まで徹底解説!

勾配のないフラットな屋根のことを「陸屋根(ろくやね)」と呼びます。3階建ての住宅や店舗などでよく見かけますね。都会的でおしゃれなデザインですが、実は雨漏りしやすいというデメリットもあるようです。

この記事では、陸屋根が雨漏りしやすい理由や雨漏りした際の対策など、陸屋根と雨漏りの関係について徹底解説します。現在、新築やリフォームで陸屋根を検討中の方は必見です!

この記事でわかること
  • 陸屋根は本当に雨漏りしやすい? 雨漏り原因を徹底調査!
  • 陸屋根に適した防水素材の選び方は?
  • 陸屋根が雨漏りしたら!? DIYで補修できる?

陸屋根は雨漏りしやすい?

陸屋根は雨漏りしやすい?雨漏りしやすいと言われている陸屋根ですが、そもそも陸屋根とはどのような屋根のことでしょうか?

陸屋根の特徴についてまとめました。

そもそも陸屋根とは?

陸屋根陸屋根(ろくやね)とは、傾斜のない平らな屋根のことを言います。「陸(ろく)」とは「水平」という意味。「平屋根」「フラットルーフ」と呼ばれることもあります。

陸屋根が雨漏りしやすい理由

フラットな表面でスタイリッシュな印象の陸屋根ですが、平らなために雨水がたまりやすいというデメリットがあるのです。

もちろん、工事の際に防水加工はしていますが、経年劣化で防水性能が劣ったり、定期的な手入れを怠れば水はけが悪くなり、雨漏りの原因になってしまいます。そのため、勾配のある屋根と比べ、雨漏りしやすい屋根であると言えるでしょう。

まとめると…
  • 「陸屋根」とは、平らな屋根のこと。「平屋根」「フラットルーフ」ともいう
  • 屋根の表面が平らなため、雨水がたまりやすい
  • 防水機能を備えていても防水性能が劣化したり、メンテナンスを怠れば雨漏りの原因に

雨漏りしにくい屋根の構造とは?

雨漏りしにくい屋根の構造とは?陸屋根は雨漏りしやすい形状と言われていますが、すべての屋根が雨漏りしやすいというわけではありません。

では、雨漏りしにくい屋根とはどのような構造や形状をしているのでしょうか? その特徴をまとめました。

傾斜角が大きい

傾斜角が大きい屋根屋根の傾きが大きければ、どんな大雨が降っても雨水は屋根に沿って流れ落ち、屋根の上にたまることはありません。急勾配な屋根ほど水はけが良いため、雨漏りしにくくなります。

水が流れやすい屋根材

水が流れやすい屋根どのようなデザインの屋根でも、ある程度の防水加工は必要です。特に陸屋根の場合は、快適なお住いが維持できるかどうかは屋根の防水性にかかっている、と言っても過言ではないでしょう。

陸屋根は勾配がないため、どうしても雨水が一定量残ってしまいます。そのため、雨の流れやすい素材を選ぶことが重要。また、屋根材同士や外壁材との間はむき出しとなりますが、それらのつなぎ目に隙間が少ないこともポイントです。

まとめると…
  • 屋根の傾きが大きいと水はけが良くなる
  • 雨水が流れやすい素材を選ぶ
  • つなぎ目に隙間が少ないと雨漏りが防ぎやすい

陸屋根の雨漏りが発生する原因とは?

陸屋根の雨漏りが発生する原因とは?次に、陸屋根に雨漏りが起こる原因についてご紹介します。

屋根材の性能だけでなく、日頃のお手入れで雨漏りの原因を取り除くことも可能なので、ぜひ雨漏り対策の参考にしてください。

防水性能が低い素材を使用している

防水性能が低い屋根材や塗料を使用すると、どうしても劣化が早くなります。防水機能が劣れば、降った雨水が屋根材に浸入して雨漏りの原因に。

また、施工業者の知識や技術が劣っていると、お住いに最適な屋根材や塗料を取り入れることができなかったり、施工自体に不備が起こることも考えられます。

排水口が詰まっている

陸屋根 排水溝雨漏りが発生したら、まず考えられるのが陸屋根表面の排水口の詰まりです。この場所に落ち葉やゴミが詰まると雨水がスムーズに流れず、水がたまり雨漏りしやすくなります。

新築工事や最後の補修工事からあまり時間が経っていないのに雨漏りが起こる場合は、排水口に詰まっている異物を取り除くことで雨漏りが解消することもあるようです。

排水口の詰まりは、マメな点検や清掃で除去が可能。普段から定期的にチェックや掃除を行うようにしましょう。

経年劣化で防水性能が低下

屋根に傾斜のない陸屋根は、自然に雨水が流れ落ちる構造ではないため、濡れた状態でいる時間が長くなります。防水素材は、湿った状態で放置すると劣化しやすくなります。紫外線や太陽熱をダイレクトに浴びる部分でもあるので、劣化は加速するでしょう。

陸屋根の床にひび割れやハガレが見つかったら、防水シートが劣化している可能性が考えられます。放置したままにしておくと症状が悪化するため、早めに処置するようにしましょう。

屋根の破損

雨漏りしている天井陸屋根に限らず、屋根や雨どいの破損も雨漏りの原因です。台風や地震などで物が当たったり強い衝撃を受けると、屋根表面が傷つくことも。
定期的に点検し、破損を見つけたら早めに補修業者に相談しましょう。

まとめると…
  • 排水口がゴミや汚れで詰まると雨漏りの原因に。マメな点検と掃除で解消できる
  • 防水性が低い屋根材や塗料は早期劣化しやすい
  • 経年劣化も防水機能の低下の原因
  • 屋根が破損すればそこから雨漏りが起こる。定期チェックが必須

陸屋根に適した防水機能のある素材とは?

陸屋根に適した防水機能のある素材とは?水がたまりやすい構造の陸屋根には、防水機能に優れた素材が必要不可欠です。

この章では、陸屋根におすすめの防水機能のある素材をご紹介します。

アスファルト防水

アスファルト防水「アスファルト防水」とは、アスファルトの塊を溶融釜で溶かし、防水シートを貼ってアスファルトを塗る工法のこと。現場に溶融釜を設置する必要がありますが、昔ながらの工法で信頼性が高く、耐用年数が長いのがメリットです。

施工難易度が高いため、熟練の業者による施工が必要。また、アスファルト臭が発生するのもデメリットです。

施工費用は1㎡あたり7,000円以上が相場で、耐用年数は15年程度となります。

改質アスファルト防水

「改質アスファルト防水」とは、「アスファルト防水」のメリットである接着性や防水性を活かしつつ、改良されたアスファルルーフィングを下地として張り付ける工法のこと。

接着性・防水性の高さ耐用年数が長いことがメリットですが、「アスファルト防水」同様、施工難易度が高いこととアスファルト臭があることがデメリットです。

施工費用の目安は1㎡あたり8,000円以上で、耐用年数は17年程度です。

シート防水

シート防水「シート防水」とは、2〜3mm程度の厚さのシート状の防水剤を張り合わせる工法です。

耐久性に優れ、価格が安く工期が短いのがメリットですが、ある程度の広さが必要になります。

シートのつぎ目の接着部分が劣化すると、漏水しやすくなるのがデメリット。凸凹な表面や複雑な形状の屋根には不向きであると言えるでしょう。

1㎡あたりの費用相場は3,000~6,000円、耐用年数は10〜13年です。

ウレタン防水

「ウレタン防水」は、液状のウレタン樹脂を塗布する工法のこと。厚みを出すために数回塗るのが一般的です。

価格が安く、場所や屋根の形状を選ばず利用できるのがメリット。

デメリットは、業者の技術によって塗りムラができやすく工期が長いこと、耐用年数が短めであることです。

施工費用は1㎡あたり3,800~7,000円が相場で、耐用年数は10〜13年です。

FRP防水

FRP防水「FRP防水」とは、ガラス繊維が含まれたプラスチック塗料を塗る工法。

優れた耐久性・耐水性と、ガラス質のきれいな仕上がりがメリットで、屋根の形状を問わずに使用できます。

プラスチック塗料であるためひび割れしやすく、施工時に臭いが発生するため気になる方は対策が必要。また、施工工期が長いこともデメリットです。

施工費用の相場は1㎡あたり4,000~7,500円、耐用年数10〜20年です。

防水素材 施工費用(1㎡あたり) 耐用年数
アスファルト防水 7,000円以上 15年
改質アスファルト防水 8,000円以上 17年
シート防水 3,000~6,000円 10〜13年
ウレタン防水 3,800~7,000円 10〜13年
FRP防水 4,000~7,500円 10〜20年

陸屋根の雨漏りを防止するための素材選び

陸屋根の雨漏りを防止するための素材選び前章では陸屋根に適した素材をご紹介しましたが、お住いに合った素材を選ぶのは簡単ではありません。頻繁に張り替えることができるわけではないので、素材選びは慎重にしたいところです。

ここでは、どのような観点から素材選びをすれば良いかをまとめてみました。

素材のメンテナンス方法

屋根材は、経年や破損などでメンテナンスが必要になります。

例えば、粘土瓦と銅板以外の屋根材には、塗装が必要です。また、使用する屋根材によって、破損や劣化症状にも違いが現れます。補修方法や補修にかかる費用などをあらかじめ考慮して屋根材を選べば、メンテナンス時に慌てることはありませんね。

陸屋根が屋上になっていないか

陸屋根陸屋根と似た形状に、「屋上」があります。屋上も傾斜のない平らな表面ですが、洗濯物を干したりバーベキューをしたりと広い空間として利用することが可能です。

しかし、屋上として設置・使用するには、屋根素材ではなく屋上としての防水処理が必要になります。

新築のお住いに陸屋根をお考えの方は、屋根としてのみ使用するのか、屋上として利用するのかをまず決定しましょう。

目的を明確にする

屋根を設置する前に、屋根材を選ぶ必要があります。

一口に「屋根材」と言っても、機能やデザインによって価格もマチマチ。そこで、まずはどのような目的で陸屋根を選ぶのかを一度考えてみることをおすすめします。

「雨漏りを高確率で避けられる素材を使いたい」「価格をできるだけ抑えたい」「メンテナンス頻度と費用のバランスが取れたコスパ重視」「理想の屋根にするために、かっこいいデザインにしたい」など、まずは何を優先するかを決めることで、選ぶ屋根のタイプや屋根材がおのずと分かってくるでしょう。

まとめると…
  • 雨漏り対策を前提に、メンテナンスしやすい陸屋根の屋根材を選ぶ
  • 「陸屋根」と「屋上」はまったく別! 屋上には防水処理が必要
  • 機能・価格・コスパ・デザインなど、目的を決めてから屋根材を決定する

陸屋根に適した雨漏り対策方法とは?

陸屋根に適した雨漏り対策方法とは?快適なお住いを維持するには、陸屋根からの雨漏りを避ける対策が不可欠です。

ここでは施工の際に注意する点や普段の点検など、ご家庭でできる対策をご紹介します。

排水口の確認

陸屋根にたまった雨水は、排水口からスムーズに排出されなければなりません。しかし、排水口が落ち葉やゴミ、虫の死骸などで詰まっていては、雨漏りの原因となることも。

特に雨や強風の後は排水口をチェックし、雨水が流れやすい状態であるかを確認しましょう。また、普段から清掃して異物を取り除いておくことが大切です。

屋上の傾斜の確認

屋上には、雨水が流れやすいように排水口に向かって傾斜がついています。傾斜がついていないと水たまりができ、雨漏りを引き起こすことに。

屋上に水たまりができるようになったら、傾斜にズレが生じた証拠です。屋上専門の業者に連絡し、雨漏りする前に対処しましょう。

施工業者の厳選

雨漏りの発生原因には、実は業者による施工不良も少なくありません。屋根材によっては、経験の少ない業者では施工が難しいものもあります。陸屋根の施工には、業者選びがとても大切なのです。

この記事内でも雨漏りの優良業者の選び方を紹介しますので、業者選びの際の参考にしてください。

まとめると…
  • 排水口から雨水がスムーズに排出できているか確認
  • 屋上の傾斜に不備があると雨漏りが起こりやすい
  • 業者の施工不良を防ぐため、陸屋根の経験豊富な業者を選ぶ

陸屋根の雨漏り修理はDIYでも可能?

陸屋根の雨漏り修理はDIYでできる?陸屋根で雨漏りが発生したら…。すぐに業者に連絡したいところですが、何らかの理由で時間がかかることもありますよね。

また、勾配のない平らな場所での作業なので、「もしかしたらDIYで治せるかも」と考えてしまうかもしれません。

DIYで補修できれば、手間も費用も抑えられますが…。果たして、陸屋根の雨漏り補修はDIYでもできるのでしょうか?

応急処置ならDIYでも可能

ビニールシートを張る、雨漏り箇所の床にバケツを置く、などの一時的な応急処置なら素人でも可能です。

しかし、防水シートや屋根材を張り替えたり、塗料を塗ったりといった本格的な作業はDIYでは無理。素人では材料を揃えるのも大変ですし、張り替えるとなると作業工程が多く時間もかかるので、応急処置をしたら専門業者に任せるのが無難です。

雨漏り箇所の特定は専門性が高く難しい

陸屋根に限らず、屋根や外壁から雨漏りが発生したら、まず最初にすることは雨漏り箇所の特定です。しかし、雨漏り箇所を特定するのはプロでも至難の技。目視だけではなく散水したり、場合によっては赤外線や蛍光塗料を使用して調査をすることも。

雨漏り箇所の特定は専門性が高いため、DIYでは不可能です。最初から業者に任せるようにしましょう。

DIYでは補修しても再発する

仮に雨漏り箇所を特定できたとしても、DIYでは本格的な補修はできないケースがほとんどです。

小さな隙間が原因だと思って補修したけれど、実は屋根材の交換が必要だった…とか、DIYで一時的に雨漏りが治っても、少ししたら再発したり悪化してしまった、ということも珍しくありません。

屋根補修のDIYは失敗した場合のリスクが大きくなります。最初の雨漏りより損害が大きくなれば、かえって修理代がかかってしまうことに。

屋根の補修は、応急処置だけしたら後は専門業者に任せるのが安心ですね。

まとめると…
  • 屋根補修のDIYは、応急処置にとどめる
  • 雨漏り箇所の特定はプロでも困難。素人が特定できることはゼロに近い
  • 本格的な屋根補修はDIYでは無理。失敗した時のリスクが大きいため、避けた方が無難

陸屋根の雨漏り修理はどんな業者を選べばいいの?

陸屋根の雨漏り修理はどんな業者を選べばいいの?それでは最後に、陸屋根の雨漏り補修には、どのような点に注意して業者を選べがいいかをご紹介します。

経験豊富な業者

雨漏り修理の失敗は、意外にも施工不良が多いようです。技術が未熟だったり、補修の経験が少なく処置が不十分だったりすれば、せっかく工事をしても再発してしまいます。

そのようなことを避けるために、業者に依頼する際には、雨漏り修理の実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。

アフターフォローのある業者

雨漏り修理 アフターフォロー

前述した通り、雨漏りの原因を特定するのはプロの業者にとっても難しいもの。原因も、1つではなくて複合的である可能性もあります。

そのため、雨漏り箇所を特定して補修したものの、別の場所からまだ雨漏りが続いている…ということも少なくありません。また、一度の補修工事だけでは修理しきれないケースもあるでしょう。

このようなこともあるため、業者と契約をする前に、雨漏り補修後に再発した場合でも対処してくれるかを確認しておくことも重要。アフターケアも丁寧に行ってくれる業者なら、安心ですね。

訪問営業の業者は危険

住宅地を訪問営業する業者もいますが、実は詐欺業者であったり、評判が悪くお客様がいない業者である可能性が高いのです。そもそも、優良業者は仕事がたくさんありますから、訪問営業する必要などありませんね。

また、突然訪問してきて「今、契約すれば見積もりは無料」「早く修理しないと、雨漏りが悪化して屋根が腐る」などと言う業者もいますが、絶対に依頼しないようにしましょう。

まとめると…
  • 雨漏り補修の経験が豊富な業者がベスト
  • 一度の補修工事で治らなくても、アフターケアしてくれる業者なら安心
  • 訪問業者には依頼しない。悪徳業者や技術的に未熟な業者が多い

業者選びで寿命が変わる! 雨漏り補修の業者選びは慎重に!

陸屋根の雨漏り原因や、陸屋根におすすめの防水素材についてご紹介しました。

陸屋根に限らず、屋根からの雨漏りの原因は複雑な場合が多いため、素人判断で原因を特定したりDIYで処置をすると、再発したり悪化する可能性が高いのです。そのため、応急処置を施したら、基本的にすべて業者に依頼するようにしましょう。

また、業者の施工次第では陸屋根の寿命が左右されることも。ご紹介した業者選びのポイントを参考に、知識と経験のある業者に依頼するようにしてくださいね。

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