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陸屋根の雨漏り原因とメンテナンス方法|自分でDIYできるのか紹介

陸屋根(ろくやね)とは、勾配のない平らな屋根のことで、3階建ての住宅や店舗などでよく見かけます。しかし、水はけが悪く、雨漏りしやすいというデメリットがあります。

そこで当記事では、陸屋根が雨漏りしやすい理由やメンテナンス方法、DIYで修理できるのか、修理費用について解説しています。陸屋根の雨漏りについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 陸屋根の雨漏り原因
  • 陸屋根のメンテナンス方法や目安の時期
  • 陸屋根の雨漏り修理費用
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この記事の監修者
  • 高城 和幸
    和やか株式会社 想いを形に工房 代表
  • 30年の現場経験からお客様に寄り添った提案を心掛けている。お客様に寄り添った提案を心掛ける。 2022年に『一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会』の会員となり、正しい塗装工事を地域に広める活動を続けている。
    外壁塗装ほっとらいん編集部
  • 荒尾 薫
    外壁塗装ほっとらいんの相談・執筆担当
    ・外壁塗装業界でのアドバイザー10年以上
    ・12,000件以上のリフォーム相談に対応
  • 外壁塗装ほっとらいんは全国650社以上の優良塗装業者が加盟する塗装ネットワーク。塗装業者選びに悩む方のための中立的な紹介サービスです。

    陸屋根とは

    陸屋根とは、屋根の勾配がほとんどない平らな屋根です。多くの住宅は屋根に勾配がついて斜めになっていますが、陸屋根はビルのように屋根が平らな作りなのが特徴です。

    屋上スペースを利用できるので、庭を作るのが難しい都心部で活用されています。また、スタイリッシュな外観になるのでおしゃれな建物にもよく使われます。

    陸屋根は勾配が無いので雨漏りしやすい

    陸屋根は、勾配がなく水はけが悪いので、雨漏りしやすいです。雨水が溜まらないように排水溝がありますが、勾配の大きい一般的な屋根に比べると、水はけが悪く、雨漏りに繋がりやすいです。

    排水溝にゴミやホコリが溜まると、雨水が排水できず、雨漏りに繋がります。定期的に排水口の掃除をして、雨水が流れやすい状態を保ちましょう。

    陸屋根で雨漏りが起こる原因5つ

    陸屋根の雨漏りが発生する原因とは?

    陸屋根で雨漏りする5つの原因

    1. 排水口が詰まっている
    2. 防水性能が低い素材を使用している
    3. 経年劣化で防水性能が低下
    4. パラペットの劣化
    5. 屋根の破損

    排水口が詰まっている

    陸屋根で雨漏りが発生したら、まず考えられるのが陸屋根表面の排水口の詰まりです。排水口に落ち葉やゴミが詰まると雨水がスムーズに流れず、水がたまり雨漏りしやすくなります。

    新築工事や最後の補修工事からあまり時間が経っていないのに雨漏りが起こる場合は、排水口に詰まっている異物を取り除くことで雨漏りが解消することもあるようです。

    防水性能が低い素材を使用している

    陸屋根で防水性能が低い屋根材や塗料を使用すると、降った雨水が屋根材に浸入して雨漏りの原因になります。

    陸屋根に使用されている防水シート、もしくは防水塗料が、経年劣化により防水効果が下がっている可能性かありますので、定期的にメンテナンスを行いましょう。

    経年劣化で防水性能が低下

    陸屋根は、勾配が少ないので自然に雨水が流れ落ちにくく、湿った状態で放置すると劣化しやすくなります。屋根は紫外線や太陽熱をダイレクトに浴びる部分でもあるので、劣化は加速します。

    陸屋根の床にひび割れやはがれを見つけたら、防水シートが劣化している可能性が考えられます。放置したままにしておくと症状が悪化するため、早めに業者に依頼して修理しましょう。

    パラペットの劣化

    陸屋根のパラペットは建物から上に突き出た形になっているため、劣化しやすいです。パラペットの上部には、パラペットが傷むのを防ぐ「笠木(かさぎ)」と呼ばれる板が被せられています。

    通常、笠木は釘などで固定されていますが、経年劣化で笠木が浮いてしまうと隙間から雨が浸入し雨漏りの原因となることもあります。強風を伴う横殴りの豪雨や台風の際には特に注意が必要です。

    【パラペットとは】
    ・屋上の端部分につけられている低い壁
    ・転落を防止する手すりの役割があります

    屋根の破損

    陸屋根に限らず、屋根や雨どいの破損も雨漏りの原因です。台風や地震などで物が当たったり強い衝撃を受けると、屋根表面が傷つくこともあります。定期的に点検し、破損を見つけたら早めに補修業者に相談しましょう。

    台風等の災害で屋根が破損した場合、修理に火災保険を使用することができるかもしれません。こちらの記事で詳しく解説しています。
    外壁塗装に火災保険が適用になる条件とは?申請のポイントや注意点まで解説

    陸屋根のメンテナンス方法

    排水溝の掃除

    排水溝の掃除は定期的に行いましょう。排水溝は落ち葉やほこりなどが詰まりやすい箇所です。内部の方でゴミが詰まった場合は、業者に依頼して取り除いてもらうという方法もあります。

    汚れが詰まったまま放置すると、水が屋上から流れていかずそのまま防水面にとどまり続け、防水層を劣化させます。雨樋の清掃は大切なので1年以上放置しないようにしましょう。

    5年おきのトップコート塗り替え

    屋上防水をウレタン塗装で行った場合は、トップコートを5年おきに塗り替えるメンテナンスが必要です。防水層の上にトップコートを塗り替えることで、防水機能を長期間維持することができます。

    一方トップコートの塗り替えをせずに放置してしまうと、塗膜の劣化が早まり防水層の機能が低下してしまいます。ウレタン防水で防水工事をする場合は、塗膜のふくれやはがれなどがないかなどこまめなメンテナンスを行いましょう。

    屋上の勾配の確認


    屋上には、雨水が流れやすいように排水口に向かって勾配がついています。勾配がついていないと水たまりができ、雨漏りを引き起こすことになります。

    屋上に水たまりができるようになったら、勾配にズレが生じた証拠です。屋上専門の業者に連絡し、雨漏りする前に対処しましょう。

    陸屋根の修理費用の相場一覧

    防水素材 施工費用(1㎡あたり) 耐用年数
    アスファルト防水 7,000円以上 15年
    改質アスファルト防水 8,000円以上 17年
    シート防水 3,000~6,000円 10〜13年
    ウレタン防水 3,800~7,000円 10〜13年
    FRP防水 4,000~7,500円 10〜20年

    アスファルト防水

    アスファルト防水

    「アスファルト防水」とは、アスファルトの塊を溶融釜で溶かし、防水シートを張ってアスファルトを塗る工法です。現場に溶融釜を設置する必要がありますが、昔ながらの工法で信頼性が高く、耐用年数が長いのがメリットです。

    施工難易度が高いため、熟練の業者による施工が必要です。また、アスファルト臭が発生するのもデメリットです。

    施工費用は1㎡あたり7,000円以上が相場で、耐用年数は15年程度となります。

    改質アスファルト防水

    「改質アスファルト防水」とは、「アスファルト防水」のメリットである接着性や防水性を活かしつつ、改良されたアスファルルーフィングを下地として張り付ける工法です。

    接着性・防水性の高さと耐用年数が長いことがメリットですが、「アスファルト防水」同様、施工難易度が高いこととアスファルト臭があることがデメリットです。

    施工費用の目安は1㎡あたり8,000円以上で、耐用年数は17年程度です。

    シート防水

    シート防水

    「シート防水」とは、2〜3mm程度の厚さのシート状の防水剤を張り合わせる工法です。耐久性に優れ、価格が安く工期が短いのがメリットですが、ある程度の広さが必要になります。

    シートのつぎ目の接着部分が劣化すると、漏水しやすくなるのがデメリット。凸凹な表面や複雑な形状の屋根には不向きであるといえるでしょう。

    1㎡あたりの費用相場は3,000~6,000円、耐用年数は10〜13年です。

    ウレタン防水

    「ウレタン防水」は、液状のウレタン樹脂を塗布する工法です。厚みを出すために数回塗るのが一般的です。価格が安く、場所や屋根の形状を選ばず利用できるメリットがあります。

    デメリットは、業者の技術によって塗りムラができやすく工期が長いこと、耐用年数が短めであることです。

    施工費用は1㎡あたり3,800~7,000円が相場で、耐用年数は10〜13年です。

    FRP防水

    FRP防水

    「FRP防水」とは、ガラス繊維が含まれたプラスチック塗料を塗る工法です。優れた耐久性・耐水性と、ガラス質のきれいな仕上がりがメリットで、屋根の形状を問わずに使用できます。

    プラスチック塗料であるためひび割れしやすく、施工時に臭いが発生するため気になる方は対策が必要。また、施工工期が長いこともデメリットです。

    施工費用の相場は1㎡あたり4,000~7,500円、耐用年数10〜20年です。
    屋根の防水工事についてこちらの記事でより詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
    塗装だけで防水は可能?お家の屋根・外壁・ベランダの防水塗装

    陸屋根の雨漏り修理業者の選び方

    陸屋根の雨漏り修理はどんな業者を選べばいいの?

    経験豊富な業者を選ぶ

    陸屋根の雨漏り修理は、修理実績のある業者に依頼しましょう。雨漏り修理の失敗は、意外にも施工不良が多いので、注意が必要です。

    技術が未熟だったり、補修の経験が少なく処置が不十分だったりすれば、せっかく工事をしても再発してしまいます。業者選びは慎重に行いましょう。

    アフターフォローのある業者を選ぶ

    雨漏り修理 アフターフォロー

    陸屋根の雨漏り修理を依頼する際は、アフターフォローがしっかりしている業者に依頼しましょう。雨漏りの原因を特定するのはプロでも難しいです。原因も1つではなく、複合的である可能性もあります。

    業者と契約をする前に、雨漏り補修後に再発した場合でも対処してくれるかを確認しておくことも重要です。依頼する前にかならずアフターフォローは確認しましょう。

    訪問営業の業者は危険

    住宅地を訪問営業する業者もいますが、実は詐欺業者であったり、評判が悪くお客様がいない業者である可能性が高いです。

    突然訪問してきて「今、契約すれば見積もりは無料」「早く修理しないと雨漏りが悪化して屋根が腐る」などという業者もいますが、絶対に依頼しないようにしましょう。

    陸屋根の雨漏り修理はDIYできる?

    陸屋根の雨漏り修理はDIYでできる?

    応急処置ならDIYでも可能

    ビニールシートを張る、雨漏り箇所の床にバケツを置く、などの一時的な応急処置なら素人でも可能です。

    しかし、防水シートや屋根材を張り替えたり、塗料を塗ったりといった本格的な作業はDIYでは無理。素人では材料を揃えるのも大変ですし、張り替えるとなると作業工程が多く時間もかかるので、応急処置をしたら専門業者に任せるのが無難です。

    雨漏り箇所の特定は専門性が高く難しい

    陸屋根に限らず、屋根や外壁から雨漏りが発生したら、まず最初にすることは雨漏り箇所の特定です。しかし、雨漏り箇所を特定するのはプロでも至難の技。目視だけではなく散水したり、場合によっては赤外線や蛍光塗料を使用して調査できます。

    雨漏り箇所の特定は専門性が高いため、DIYでは不可能です。最初から業者に任せるようにしましょう。

    DIYでは補修しても再発する

    仮に雨漏り箇所を特定できたとしても、DIYでは本格的な補修はできないケースがほとんどです。

    小さな隙間が原因だと思って補修したけれど、実は屋根材の交換が必要だった…とか、DIYで一時的に雨漏りが治っても、少ししたら再発したり悪化してしまった、ということも珍しくありません。

    屋根補修のDIYは失敗した場合のリスクが大きくなります。最初の雨漏りより損害が大きくなれば、かえって修理代がかかってしまいます。

    「できれば専門家に任せたいけど、費用がいくらかかるか心配で…」という方は、まずは見積もり依頼だけでもしてみてはいかがでしょうか。いずれにせよ屋根の補修は、応急処置だけしたら後は専門業者に任せるのがベストです。

    雨漏り修理に関して詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
    非公開: 雨漏り修理の全情報をまとめ!費用相場から応急処置まで徹底解説

    陸屋根の雨漏りに関するQ&A

    陸屋根の修理費用はいくらですか?

    陸屋根の修理費用は、修理する面積によって変わりますが、約30万~110万円かかると言われています。業者によっても変動するので、気になる方は見積もりを取ってみましょう。

    陸屋根の雨漏りを放っておくとどうなる?

    陸屋根の雨漏りを放っておくと内部が雨水で劣化してしまうので、建物の寿命が短くなります。雨漏りを発見したら、すぐに専門業者に依頼して修理してもらいましょう。

    陸屋根の雨漏り修理には保険は適応されますか?

    陸屋根の雨漏り修理には、保険が適応できる可能性があります。修理を依頼した塗装業者に、保険の適用ができるか確認してみましょう。

     
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