サイディングのひび割れを補修するには?施工費用からDIYまで解説!

塗装の剥がれやひび割れとサイティングのひび割れを同じだと思っていませんか?

実はサイティングのひび割れは、塗料塗装で生じた劣化と同じ方法で補修を行ってはいけないのです。

今回はサイティングのひび割れを補修する方法、また施工費用やDIYで補修する方法までご紹介します!ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること
  • サイティングのひび割れを補修する方法
  • ひび割れを補修する費用はいくら?
  • ひび割れの補修はDIYできるのか

種類によってひび割れのしやすさは異なる?

まずはサイティングのひび割れですが、対処方法はサイディングの種類によって異なります。また、ひび割れに強いサイディングやひび割れに弱いサイディングなども存在します。

ここでは、実際にどの種類のサイディングがどの程度ひび割れに強いのか解説していきます。

ひび割れしやすいのは窯業系サイティング

窯業系サイティングはセメントに繊維質をまぜて作られる板状の外壁材です。そのメリットはサイティングのバリュエーションが多く、コストパフォーマンスが良いことで、現在日本のほとんどの住宅では窯業系サイティングが用いられていると言われています。

ですが、そんな窯業系サイティングにもデメリットがあり、それがひび割れしやすいことに直結しています。そのデメリットとは防水性能がなく、吸水性が高いことです。

窯業系サイティングは表面に塗装をすることで防水機能を持たせているので、経年劣化によって表面の塗装が剥がれたり、ひび割れを起こしてしまうと防水性のないサイティングボードはひび割れを非常に起こしやすい状態になります。

ひび割れに強いサイティング材は?

一方、ひび割れに強いサイティングは金属系サイティングです。金属系サイティングボードは屋根材に使われるガルバリウム鋼板でできた外壁材です。サイティングの上から塗る塗装は、経年劣化によってひび割れを起こすことがありますが、金属系サイティングは防水性能が高く、サイティングボード自体がひび割れを起こすことはありません。

また、金属系サイティングのメリットはひび割れを起こしにくいことだけではなく、断熱性(外断熱)とメンテナンス性が高いこと。

まず断熱性についてですが、金属系サイティングは張りつける際に、下地材に胴縁を取りつけます。そのため金属系サイティング (外壁)の中に通気層が生まれ、住宅の外壁が空気の層に覆われることになるのです。

またメンテナンス性の高さについては、耐用年数が10年から15年と長いため、手入れが楽で、維持費を安く済ませることができます。

ひび割れに強い金属サイディングにはデメリットも…

しかし、金属系サイティングにもデメリットがあります。それは金属という素材の性質上、サビが発生しやすいことです。

サビ対策として、サイティングの上から塗装を施しますが、劣化によって塗装が剥がれた場合にサビがつきやすくなるので、サイティングの施工から10〜15年経ったら塗装のチェックをすることがおすすめです。

まとめると…
  • ひび割れのしやすさはサイディングの種類によって異なる
  • 窯業系サイティングはひび割れしやすい
  • 金属系サイディングはひび割れに強い
  • しかし金属系サイディングはサビが発生しやすい

サイディングのひび割れは2種類!その原因は?

ひび割れの種類はたったの2種類しかありません。そのため覚えておくとひび割れかどうかの判断がすぐにできるのでおすすめです。また、その原因も数多くないので、覚えておくと良いでしょう。

サイティングボードのひび割れ

塗装のひび割れは2つしかないと言いました。そのうちの1つがサイティングボードに関するひび割れになります。

サイティングボードの塗装が劣化によってひび割れが起きる場合は、サイティングボード自体が割れていないので、塗り替えることで対処が可能な劣化です。しかし、あまり重大な劣化ではありませんが、窯業系サイティングボードを使用していて放置してしまうと、サイティングボード自体のひび割れにもつながるため気をつけておく必要があります。

もし、サイティングボード自体が割れてしまっている場合には、塗り替えだけでは対処ができないため、サイティングの補修や交換が必要になります。放置してしまうと、雨漏りの原因にもなるので、見つけたらすぐに対処する必要があります。

シーリングのひび割れ

サイティングボード同士をつなぎ、寒暖によるボードの伸縮や地震が起きたときに揺れを吸収する緩衝材として使われるシーリング材が劣化することで、水がそこから入り、サイティングボードの劣化を引き起こします。

シーリングのひび割れは窯業系サイティングで起こりやすいです。シーリング材がひび割れたら、剥がして再度充填しなおすのが一般的です。

ひび割れ以外のサイディングの劣化症状

サイディングの劣化症状としては、ひび割れ以外にもいくつかあります。以下にその主な種類とそれぞれの症状の特徴を表にまとめてみました。ぜひこちらもご参考にしてみてください。

劣化症状 詳細
チョーキング 外壁を触ったときに、白い粉が手につく現象のこと
塗膜の剥がれ 塗装の膜が剥がれる現象で、放置すると悪化する
サイティングの変形や破損 サイティングが反ったり、欠損している状態
まとめると…
  • サイディングボードのひび割れとシーリングのひび割れの2種類がある
  • サイディングボードがひび割れしている場合は塗り替えで対処可能
  • シーリングがひび割れしている場合は剥がして再度充填しなおす
  • ひび割れ以外にも、チョーキングや塗膜の剥がれなどでも劣化する

サイティングのひび割れを放置するとどうなる?


サイディングのひび割れを放置すると、どのような問題が発生するのでしょうか?ここでは、いくつか考えられる主要な問題をご紹介していきます。

見栄えの悪化

ひび割れをそのままにしておくと、どんどんひびが大きくなっていきます。そうすると、ひび割れが外壁全体に広がり見栄えが悪くなります。外壁はよく人の目につくので、できるだけキレイ保っておきたいですよね。

そのため、ひび割れに気づいた場合はそのままにせず、すぐに修理を検討することをおすすめします。

補修費用が増える

上記でも言いましたが、ひび割れをそのままにするとさらにヒビが広がっていき、劣化症状がひどくなっていきます。修理部分が広ければ広いほど、また劣化程度がひどければひどいほど修理の費用は高くなってしまいます

そうならないためにも、気づいたら早めに修理することが得策と言えるでしょう。

雨漏りが発生する

ひび割れを放置しておくと、サイディングのひび割れした場所から雨が侵入しやすくなってしまいます。雨漏りが発生してしまうと、雨漏り業者にも修理を依頼しなくてはいけなくなるなど、総合して費用も無駄にかかってしまいます。

2次災害にならないためにも、修理ははやめに行うようにしましょう。

まとめると…
  • ひび割れを放置すると見栄えが悪化する
  • ひび割れが進むと補修費用が増えてしまう
  • ひび割れの放置は雨漏りの発生に繋がる

サイティングのひび割れを補修するには?

では、実際にひびが入ってしまった場合は、どう補修していけばいいのでしょうか?補修方法としては、主に「サイディングボードを補修する方法」と「サイーリング部分を補修する方法」の2種類あります。

それでは順番にやり方を見ていきましょう。

サイティングボードの補修方法

こちらは、ひび割れの隙間にコーキングを充填して塞いでから塗装する方法です。順序は以下の通りです。

  1. 足場の設置
  2. 養生
  3. 下地調整
  4. コーキングがくっつきやすいように下塗り
  5. コーキングを充填
  6. 塗装

また、大きすぎるひび割れや、サイディングボード自体が割れている場合はサイディングの交換が必要な場合もあるので注意が必要です。

シーリングの補修方法

一方こちらはシーリングを剥がして最充填する方法です。必要であれば塗装も行ないます。作業の順序は以下の通りです。

  1. 足場の設置
  2. 養生
  3. 既存コーキングを剥がす
  4. 下地調整
  5. コーキングがくっつきやすいように下塗り
  6. コーキングを充填
  7. 必要であれば塗装をする

また、シーリングの劣化が軽度であれば剥がさずに充填する「打ち増し」で対処が可能となっています。

「サイティングのひび割れ」補修にかかる費用は?

では、実際にサイディングのひび割れを補修すると、どれぐたいの費用がかかるのでしょうか?費用の相場がわかっていた方検討する際の計画もたてやすくなりますよね。

サイディングボードを補修する場合とシーリング部分を補修する場合で値段は変わってきます。

サイティングボードの補修費用

こちらは、30坪程度の住宅を全面的に補修する場合は塗装で70〜100万円程度かかります。また、張替えをする場合は200〜270万円と少々高くなります。

部分補修の場合は1〜2万円/㎡程度でできます。

シーリングの補修費用

住宅全体の補修をするなら30〜50万円程度かかります。部分補修の場合は700〜1,200円/m程度足場費用10〜20万円がかかってしまうので、覚えておきましょう。

また、シーリングを補修する場合は、既存のシーリングの上から充填する「打ちまし」と、既存シーリングを撤去する「打ちかえ」の2種類があり、どちらを選ぶかで費用がかわってきます。打ち替えの場合は既存シーリングの撤去費用などがかかってしまうので、あらかじめ理解しておくといいでしょう。

補修箇所 全面補修 部分補修
サイディングボード 70〜100万 1〜2万円/㎡
シーリング 30〜50万 700〜1,200円/㎡

サイティングのひび割れはDIYで補修できる?


サイディングのひび割れを自分でできるなら、業者に頼むよりも安くできるので自分でやりたいですよね?

ここでは、サイディングの補修が自分でできるのか、またできるとしたらどんなリスクが存在するのかなどを中心にご紹介していきます。

DIYでの補修は…

一言で言うと、DIYでの補修はできないことはありませんがとても難易度が高いです。軽度の損傷程度ならコーキングと塗装で補修は可能ですが、適切な手順を踏まないで塗装を行えば1年以内に塗装が剥がれてしまいます

こうなってしまうとまら修理代がかかってしまうので、結局は最初から業者に依頼して直してもらった方が安く済んだ…ということになりかねません。

そのため、よほどの理由がない限りはDIYでの修理は避けた方がいいかもしれません。

DIYでひび割れを補修するリスク

つまり、自分で補修を行なった際は、塗装に失敗してDIYの費用が無駄になる可能性はとても高いと言えます。さらに塗装を初めて行う、またはDIYをしたことがない場合、工期が業者に依頼するよりも6倍以上かかることもあります。

なかなか手間のかかる作業になりますので、「途中で面倒になって、やめるかもしれないな。」と少しでも思ったら、業者に依頼するのがいいのではないでしょうか?

それでもDIYで補修したい…という方へ

先ほどお伝えしたとおり、DIYでサイティングの補修をすると様々なリスクを背負う必要があります。それを理解した上でDIYで補修したいという方に補修の一連の手順と費用、注意点をご紹介していきます!

DIYで補修する手順

地面から手の届かない範囲を補修する場合は、まず足場を設置する必要があります。そこから周りの保護をするために養生を行います。そして塗装を施すために洗浄をしっかりと行います。洗浄を雑に行ってしまうと古い塗膜が残り、塗装が剥がれやすくなってしまいます。

そうしてやっと塗装に入りますが、塗装は3回塗りが基本になっています。2回目以降の塗料の定着率を高めるために、1回目は下地塗りをし、2回目以降は強度を高めるために行います。最後に足場を撤去して作業は終了です。

一見簡単そうに見えますが、全ての工程をきちんと行わないと補修費用や時間の無駄になりかねません。

DIYで補修するときの費用、注意点

費用は業者に依頼するより安くなります。30坪の補修を業者に依頼した場合60~100万かかりますが、DIYだと半額程度の30~50万で行うことができます。

注意点は、工期の長期化です。DIYで補修を行う時はだいたい3ヶ月から半年かかることを覚悟する必要があります。

加えてDIYに失敗すると、業者に依頼し直すためにさらに費用がかかることも注意が必要です。

業者に依頼するのが確実!

 

いかがでしたか?今回は、サイティングのひび割れを補修する方法、施工にかかる費用についてご紹介しました。DIYでも出来ないことはないですが、先ほども述べたとおり、失敗したときの費用が無駄になる可能性があります。また、工期の長期化などのリスクもあるのでおすすめは出来ません。

そのため、確実な方法で塗装を終えたい、というかたは業者に依頼をすることが一番です。ぜひ信頼できる業者を見つけてしっかり修理してもらうようにしましょう。

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