「縦張りと横張りの違いって何だろう?」
「縦張りと横張りってどっちの方がおすすめなの?」
最近、横張り外壁塗装だけでなく、縦張りの塗装の家を目にすることが増えてきましたよね。
縦張りと横張り、どっちの方がいいんだろうという疑問を抱える方も多いのではないでしょうか?
本記事では、縦張りと横張りの違いについて触れながら、あなたにぴったりの外壁塗装を選択できるように選び方についても紹介していきます。
縦張りと横張りそれぞれの施工方法の違いについても詳しく解説していくので、参考にしてみてください!
- サイディングの縦張りと横張りの違いとは?
- サイディングの縦張りと横張りの施工方法とは?
- サイディングの縦張りと横張りはどっちがおすすめ?
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目次
サイディングは縦張りと横張りどっちがいいの?
サイディングは板状なので縦張りと横張りのどちらでも張ることが可能です。
両方の貼り方ができるので、どちらがいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。
しかし、サイディングの縦張りと横張りにはそれぞれにメリットとデメリットがあるので、どちらか一方のほうが良いとはなかなか言えません。
なので、縦張りと横張りそれぞれの特徴を比較する必要があります。
次章ではサイディングの縦割りと横張りの違いについて解説していきます。
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サイディングの縦張りと横張りの違い
見た目からガラッと印象の変わるサイディングの縦張りと横張りですが、それぞれの貼り方には異なるメリットとデメリットがあります。
ではさっそく、サイディングの縦張りと横張り以下4つの違いを比べていきます。
- 施工方法
- シーリング箇所の多さ
- 雨水の流れやすさ
- デザインの豊富さ
施工方法
横張りで施工する場合は胴縁を縦向きにし、縦張りの場合は胴縁を横向きにします。
横胴縁(縦張り)にする場合、縦胴縁(横張り)よりも施工方法に手間がかかり、高い技術が求められます。
シーリング箇所の多さ
シーリングは、外壁と外壁の間に充填されている材料で、水の侵入を防いだり、地震による揺れの負担を緩和させるなど重要な役割を持っているものです。
シーリングの箇所は、横張りよりも縦張りのほうが少なくなっています。
雨水の流れやすさ
縦張りの場合は雨水が流れやすいので雨漏りに強いです。
一方、横張りの方はサイディングとの間に雨水が溜まりやすいので、家の中まで浸透してしまう可能性があります。
デザインの豊富さ
デザインの豊富さは横張りの方が多い傾向にありますが、最近では縦張りも使用できるデザインが増えてきています。
また、縦張りのデザインの方がスマートな家に見えやすいです。
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サイディングの施工方法①縦張り
まず初めに、横張りよりも施工方法が難しい傾向にある縦張りのサイディングの施工方法について詳しく解説していきます。
①防水シートの施工
防水紙(アスファルトフェルト20㎏以上)を横貼りで下から貼りあげ、上から胴縁を取付けます。
②胴縁の施工
胴縁を横向きで取り付けていきます。
胴縁の間隔は455mm以内とし、間柱や構造体の柱に取り付けます。
③水切りの施工
水切りを設置します。
水平器を使って平行になるように土台部に水切りを取り付けましょう。
④役物の取り付け
柱の上に、出隅(角が外側に向いた隅部)と入隅(角が内側に向いた隅部)にベース役物を取り付けます。
役物を設置するときに釘は455mm以下の間隔で打ちつけます。
⑤軒下の収まり
軒下に笠木を取り付けます。
笠木とは、最上部に被せる仕上げ材のことで、塀や手すり、パラペット(屋上の端部にある立ち上げり部分)、階段の手すりなどに取り付けられることが多いものです。
⑥中間水切の取付
縦張りの場合は必ず中間水切りを設置します。
中間部に水切りを設けることで、上げ裏に水分が溜まりにくくなり壁面の汚れや室内への水分の侵入を防ぐことや、雨水が土台の中に浸入して土台が腐ってしまうのを防ぐことができます。
⑦役物を設置
窓まわりや開口部に役物を設置します。
窓まわりには笠木(最上部に被せる仕上げ材)を使用します。笠木セットを使う場合には、先にベースを取り付けサイディング施工をした後に笠木キャップを被せます。
また、笠木とサイディングの隙間やサッシと笠木の隙間にはシーリングを使います。
⑧本体設置
サイディング材を設置していきます。
サイディングの片側を専用の釘を使って釘止めし、張っていきます。
各ベース役物の両側にサイディングとのすき間が生じることが多いので、シーリングで埋めていきます。
留め付けは下地までしっかりと届くようステンレス釘(32mm以上)を使うと良いです。しかし、サイディング材の上から直接釘を打つ場合は、少し長めの45mm以上の釘を使用しましょう。
⑨役物を設置
最後に仕上げで、柱の上に出隅と入隅のトップ役物を設置し完成になります。
サイディングの施工方法②横張り
では次に横張りのサイディング施工方法を解説していきます。
それほど施工方法に大きな違いはありませんが、横張りは胴縁を横向きにする縦張りほど高いレベルの施工を求められないので、比較的取り組みやすいです。
①防水シートの施工
はじめにサイディングの縦張りの時と同様に防水シートを張り付けます。
防水紙(アスファルトフェルト20㎏以上)は横貼りで下から貼りあげていき、上に胴縁を取り付けます。
②胴縁の施工
縦張りの時とは異なり胴縁の向きは縦向きで取り付けていきます。
また、縦張りのときと同じで胴縁の間隔は455mm以下にし、間柱や構造体の柱に設置します。
③水切りの施工
水切りをの設置も縦張りの時と同様です。
土台部分に、水平器を使って平行になるように取り付けます。
④スターターの設置
横張りの場合、最初のサイディング材を固定する金具「スターター」を設置する必要があります。
水平器を使って平行になるように水切りの上に取り付けましょう。
⑤役物の取り付け
柱の上に出隅と入隅、そして目地(タイルや石材などの部材と部材)のベース役物を取り付けます。
縦張りの時は出隅と入隅のみでしたが、横張りの場合は目地にも設置する必要があります。
⑥軒下の収まり
軒下に笠木の取り付けをします。
⑦役物を設置
縦張り同様、窓まわりや開口部に役物を取り付けます。
⑧本体設置
サイディングを下から張り上げていきます。
各ベース役物の両側にできるサイディングとのすき間はシーリングで埋めます。
留め付けは下地まで届くステンレス釘(32mm以上)を使用し、サイディング材の上から直接釘を打つ場合には少し長めの45mm以上の釘を使用しましょう。
⑨役物を設置
仕上げで、柱の上に出隅・入隅・目地のトップ役物を取り付けます。
縦張りの時は出隅と入隅のみに役物を設置しましたが、横張りの場合は目地にも設置します。
どちらがおすすめ?サイディングの縦張りと横張り
具体的な「施工方法」や「シーリングの多さ」、「雨水の流れやすさ」、「デザインの豊富さ」を比較してみました。
サイディングの縦張りと横張りにはどちらも良い点、悪い点があるので何を重視して選ぶかが大事になります。
自分が一番に何を求めるかを考えてから横張り縦張りを選ぶようにしましょう。
雨漏り防止対策なら縦張り
雨漏りに強い外壁にしたいなら断然、雨漏り対策に優れた縦張りがおすすめです。
なぜ縦張りが雨漏り防止ができるのかというと、雨が流れやすく雨漏りしにくいからです。
横張りよりも材料の重ね目や継ぎ手に使用されるシーリング(コーキング)と呼ばれる接着剤を使用する割合が少ないため、劣化によるシーリング部分の傷みを防ぐことができます。
雨漏りの多くは、材料の重ね部分や継ぎ目に使われるシーリングが弱ってしまうことが原因なので、もともとシーリング箇所の少ない縦張りは雨漏りの心配が少ないです。
メンテナンスの少なさなら縦張り
縦張りはシーリングの箇所が少ないため、メンテナンスの回数を大幅に抑えることができます。
シーリングは劣化によって痛みやすいので、使えば使うほどメンテナンスが必要になる可能性が高まります。
メンテナンス回数が少なければ少ないほど、施工後にかかる費用を抑えることができますよね。
シーリングの役割や補修のタイミングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
施工費用の安さなら横張り
施工時にかかる費用は横張りの方が安く済みます。
なぜなら、サイディングの縦張りはある程度の高い技術が必要なので、費用も高くなりやすいのです。
横張りと縦張りを選ぶときには、施工時の費用と施工後にかかってくる費用について考えてみると良いでしょう。
サイディングの張り替え費用について詳しく知りたい方は、ぜひ次の記事も参考にしてください。
- 強度が高いのは縦張り
- 縦張りはスタイリッシュにも見える
- 施工費用が安く済むのは横張り
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サイディングの貼り方についての注意点!
サイディングを貼る時に気を付けるべきことを紹介します。
ぜひ、依頼する前に一度注意点を確認しておきましょう。
業者によっては貼り方を選べない場合もある
施工の手間がかかるため縦張りは受け付けていないという業者もあります。
また、デザインによっては「縦張りでは張りつけられない」と言われることもあるので、事前に確認してみると良いですね。
訪問営業の業者は危険
突然家にやってきて、「外壁が傷んでいる」からと工事を打診してくる業者は悪徳業者である可能性が高いので注意が必要です。
基本的に外壁塗装や屋根塗装の業者は自分から訪問してくることはないので、相手側から営業訪問をしてきたら怪しいなと思うようにしましょう。
悪徳業者を見分けるコツや注意点については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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横張り、縦張りで迷ったら何を重視したいかで決めよう!
外装を塗装する時に悩むことの一つとして、横張りするか、縦張りにするかがあると思います。
横張りと縦張りのどちらにもメリットとデメリットがあるので、迷ったときには、何を一番重要視したいかで選ぶと良いです。
例えば、縦張りはコストが高くなったり取り扱っていない業者があるけれど、メンテナンス回数を減らせるといったメリットがあるので、施工後のメンテナンス費用を抑えたいという方にはおすすめですよね。
施工をするときには自分が何を一番に求めるのかを考えてみることで、自分にあった施工方法を選択することができますよ!
サイディング外壁の費用について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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