サイディングは薄い板状の外壁材ですが、厚みの違いがあるのはご存じでしょうか。厚みによって特徴が違うので、外壁材を選ぶときは需要に合わせた厚みを選ぶようにすることが大切です。
今回の記事では、サイディングの厚みやその特徴、メリット・デメリットなどについてお伝えしていきます。サイディングの厚みによる違いに興味がある方は、ぜひご一読ください!
- サイディングの厚みの違いと厚みごとの特徴
- サイディングのおすすめの厚さは?
- 厚みごとの違いを徹底比較
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目次
サイディングの厚みに迷う…どれを選ぶべき?
サイディングは薄い板状をした外壁材のことを指しますが、薄いといっても商品ごとに厚みが異なります。
厚みにはどのような意味があるのでしょうか、また選ぶときには何を基準にしたら良いのでしょう。ここでは、おすすめの厚みや薄いことで起こる問題について簡単に説明していきます。
15㎜以上の厚みがおすすめ
サイディングの厚みにも様々な厚みがありますが、基本的には15mm以上の厚みがあるものがおすすめです。14mm以下のサイディングの場合、施工する際に釘で打ち付ける工法になるため見栄えが悪くなります。
15mm以上であれば、金具で固定する方式になるので、美しい仕上がりとなります。外壁の見た目を美しく仕上げたい場合は、15mm以上の厚みのサイディングを選んだ方が良いでしょう。
また選べるデザインの幅も、15mmからぐっと広がります。17mm以上になると深彫りのデザインも選べるようになるなど、デザインにこだわりがある人も15mm以上のサイディングを選んだ方がメリットが多くなります。
薄すぎると問題が起こることも
サイディングが薄すぎると、工法が釘打ちになるため割れやすくなるなど耐用年数が短くなりがちです。耐久性を高く保ち外壁を長持ちさせるには、なるべく15mm以上の厚みのあるサイディングの方が良いでしょう。
薄いサイディングは初期費用が安くても耐用年数が少なくなってしまうため、メンテナンスや張り替えの頻度が上がってしまいます。長期的に見るとコストが高くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
メンテナンスにかかるコストも考慮して、14mm以下のサイディングは使わない方が無難でしょう。
- 15mm以上の厚みのサイディングの方が耐久性その他の面で優れているのでおすすめ
- 薄いサイディングは耐久性や見た目などの面で問題が多いので避けた方が無難
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サイディングの厚みの種類
サイディングの厚みにはいくつか種類があります。
ここではサイディングの厚みの種類や、その厚みごとに異なる特徴についてお伝えしていきます。
以前は12㎜が主流だった?
現在販売されているサイディングは、14mm以上の厚みがあるものが主流ですが、かつては12mm以下のものが主流だったようです。
その頃のサイディングはシェア率が5割以下とも言われており、劣化しやすく予算がかなり厳しい人でなければ施工しないレベルの外壁材でした。なお、12mm以下のサイディングは、現在販売されていません。
現在12mmのサイディングを使用している場合は、次の張り替えでは14mm以上のサイディングを使用することになります。
14㎜
14mmの厚みのサイディングは、現在販売しているサイディングの中でも最も薄いサイディングです。15mm以上が理想ですが、価格が手頃などの理由から、サイディングの主流となっています。
厚みが14mmのサイディングは、施工する際に釘で打ち付ける工法を取るため、見た目が悪くなりがちです。またひび割れを起こしやすいため、15mm以上のサイディングに比べると耐久性に劣ります。
またデザインの幅が少ないため、選べるデザインに限界があります。デザインにこだわりたい場合は、デザインが豊富な15mm以上を選んだ方が満足度が高くなるでしょう。
15㎜
サイディングを選ぶときにおすすめなのが、15mmのサイディングです。施工するときに釘で打ち付けずに、金具で固定するため外壁の見た目が美しく仕上がります。
金具で固定できるサイディングの中でも、最も薄い厚みのサイディングです。また、15mmを超えると、一気に選べるデザインが増えるという特徴もあります。デザインにこだわりたい場合は、15mm以上のサイディングがおすすめです。
16㎜
16mmのサイディングは、基本的に15mmのサイディングと大きな違いはありません。ただし1mm厚みが増すと、耐火性能がやや高くなります。
耐火性を少しでも上げたいという場合には、15mmよりも16mmのサイディングの方がおすすめです。とは言え耐火性能は塗料や材料などの面でもアップさせることができます。
18㎜
サイディングの中には18mmの厚みのものも販売されていますが、一般的にあまり使われていません。価格が高いわりに、16mmのサイディングとあまり大きな差がないと言われています。
ただし厚みのあるデザインが可能となるため、外壁に高級感や独特の風合いを出したい場合にはおすすめです。
- 14mmのサイディングは薄くて耐久性が低いうえ、釘打ちの見た目が悪く、流通力が少ないのでおすすめできない
- 15mmと16mmのサイディングは金具で止めるため見栄えが良く、デザインも豊富で耐久性も高いためおすすめ
- 16mmのサイディングは15mmのものよりも防火性能が高い
- 17mm以上のサイディングはデザインの幅は広がるがそれほどメリットが増えるわけではないので、15mmか16mmの方が得られるメリットが多い
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サイディングの厚みでどんな違いがでるの?
サイディングの厚みが変わると、どんな違いが出てくるのでしょうか。
ここでは、サイディングの厚みによって変わるものをお伝えしていきます。
価格
価格はサイディングの厚みが増すごとに高くなります。厚みが増すほど、防火性能や防音性能など、性能が良くなっていくためです。
ただしあまり厚みがあっても価格に性能が見合っていないこともあるので注意が必要です。価格と性能のバランスが取れた厚みを選んだ方が、満足度が高くなるでしょう。
サイディングの費用相場についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
耐火性
耐火性は、厚みがある方が高くなります。火災に強い家にしたい場合は、厚みのあるサイディングを選ぶと良いでしょう。
ただし耐火性を高めるのは厚みだけではありません。15mmのサイディングであっても、塗料や材料によって防火性を高めることは可能です。
耐火性能を高めたい場合は、サイディングの厚みだけにこだわらず、材料や塗料、商品の特徴なども考慮に入れると、効率の良い選び方ができます。
施工方法
施工方法については、14mmを境に変わります。厚みが14mm以下の場合は、釘で外壁に打ち付けていく工法で、あまり見た目が良くありません。
15mm以上のサイディングの場合は、工事に金具が使用できるため金具でサイディングを固定していきます。釘で打ち付けるよりも見栄えがよく、美しい外観にできるというメリットがあります。
現在14mm以下のサイディングは主流で入手しやすいですが、見た目と強度の点から15mm以上のサイディングを選んだ方が良いでしょう。
耐久性
厚みによる耐久性の違いは、実はあまりないと言われています。ただし、14mm以下のサイディングの場合は、釘打ちで壁面に固定するため、釘を打った場所から錆びが広がるなど劣化しやすくなる可能性があります。
14mm以下のサイディングは価格が安いですが、耐久性の面からメンテナンスの回数が増えるため長期的に見るとコストがよりかかってしまうこともあるでしょう。
耐久性、コストの両面から15mm以上のサイディングを使用した方が、メリットが大きくなります。
デザイン性
厚みがある方が厚みを活かした深彫りのデザインが可能となるため、デザインの幅が広がります。深彫りのデザインにこだわりたい場合は、厚みのあるサイディングを選ぶことで可能になります。
ただし17mm以上のサイディングで得られるメリットは、デザイン性のみと言っても過言ではないので、デザインにそれほどこだわりがないのであれば15mmか16mmを選んだ方がコスト面でお得でしょう。
おしゃれな外観にこだわりたい方には、次の記事もおすすめです。ぜひご一読ください。
- 厚みが増すほど価格が高くなるが、得られるメリットと価格とのバランスを考慮した方が満足度が高くなる
- 耐火性は厚みがあるほど高くなるが、塗料や材料など別の面で補う方法もある
- 14mm以下だと釘打ち、15mm以上だと金具になり、金具で止めた方が見栄えや耐久性も良い
- 厚みによる耐久性の違いはそれほどないが、工法に釘を使う14mmの場合は劣化が早くなることもある
- デザインは15mmより厚い方が豊富で、17mm以上は深彫りデザインも選べるようになる
サイディングの厚みの違いを徹底比較!
サイディングの厚みによる違いを以下の表にまとめました。それぞれの厚みの特徴を知って、目的に合った厚みのサイディングを選ぶようにしましょう。
主な特徴 | |
14mm | 施工方法が釘で壁に打ち付ける工法のため見た目が悪くなりやすい
釘で打ち付けたところから錆びなどの劣化が広がる可能性がある ひび割れを起こしやすいなどの耐久性が低く耐用年数が短くなる可能性もある 価格が安いため主流の商品で入手しやすい |
15mm | 現在のサイディングの主流の厚み
金具でとめる工法なので仕上がりが美しくなる デザインの幅が幅広く、イメージ通りの外壁にすることができる 価格は14mmのサイディングよりも高い |
16mm | 15mmのサイディングと性能はほぼ同じだが防火性能が高い
価格は15mmのサイディングよりも高くなる |
17mm | 厚みがあるので深彫りのデザインも選べる
耐久性や防火性能もそれほど違いがない 価格が15,16mmのサイディングよりも高い |
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結局サイディングの厚みは何㎜がおすすめ?
サイディングには様々な厚みがあり、厚みごとに特徴が異なることをご紹介してきましたが、結局どの厚みのサイディングが一番使いやすいのでしょうか。
サイディングの厚みは、15mmと16mmが一番利便性が高いと言われています。15mm、16mmの厚みのサイディングは、耐久性も高くデザイン性も豊富だからです。
14mm以下の厚みだと、釘で壁面に打ち付けるため釘の部分から劣化が進む可能性があり耐久性の面で不安が残ります。また選べるデザインも限られているため、希望通りのデザインを選べない可能性も。とは言え14mmの厚みのサイディングは、現在主流のため入手しやすい建材ではあります。
一方17mm以上の厚みのサイディングは、価格が高価なわりには得られるメリットが16mmのサイディングと大差ありません。厚みが増した分、深彫りができるなどデザインの幅はやや向上しますが、深彫りのデザインにこだわりがある方以外に得られるメリットはそれほど多くはないでしょう。
以上のことから、おすすめのサイディングの厚みは、15mmと16mmと言えます。なお、15mmと16mmの厚みの違いは、防火性能の違いです。防火性能を高めたい場合は、16mmの厚みのサイディングを選ぶと良いでしょう。
- 14mm以下のサイディングは釘打ちなので見た目が悪くなる上耐久性も下がるのでおすすめできない
- 15mm以上であれば選べるデザインが豊富になり、金具で留める工法になるので耐久性も上がる
- 16mmは15mmよりも耐火性が高くなる
- 17mm以上は深彫りなど選べるデザインの幅が広がるが、基本性能は16mmとそれほど違いがない
- 耐久性やデザイン性、見た目の面から15mmもしくは16mmのサイディングが一番おすすめ
サイディングの厚みは15mmか16mmが一番おすすめ
サイディングには、いくつかの厚みがあります。一番多いのは14mm、そして15mmと16mmです。価格が安く現在主流なのは14mm以下の厚みのサイディングですが、デメリットが多いためあまりおすすめできません。ちなみにかつては12mmのサイディングも販売されていましたが、耐久性などの問題から現在は販売されていません。
17mm以上のサイディングもありますが、価格が高い割には得られるメリットがデザイン性以外になく、やはり値段と性能の兼ね合いから考えると15mmもしくは16mmのサイディングが一番おすすめでしょう。
サイディングの厚みの違いを理解して、目的と予算に合った厚みのサイディングを選んでくださいね!
サイディングの種類や特徴について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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