サイディング外壁の塗装について徹底解説!目安の時期や費用とは?

サイディング外壁の塗装について徹底解説!目安の時期や費用とは?

サイディングは外壁材の一種で、薄い板状の外壁材です。サイディングには塗装を施す必要がありますが、どのような塗装をすれば良いのでしょうか。

今回はサイディングの塗装の方法や塗料の種類、また塗装のメンテナンスの時期や劣化症状などについてもお伝えしていきます。サイディングの塗装に興味のある方は、ぜひご一読ください!

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サイディング外壁に塗装って必要?

サイディング外壁に塗装って必要?
サイディング外壁に塗装は必要です。塗装をしないと、サイディングの耐用年数が低下してしまいます。サイディング外壁の塗装は、定期的にメンテナンスをすることが大切です。

色褪せなどの劣化症状が出てきた場合は、塗り替えの時期が近い証拠なので、塗り替えの準備をしておきましょう。メンテナンス費用を節約しようとすると、劣化が建物の内部まで及びより多くの補修費用が必要となる可能性もあります。

塗装の目安は10年

サイディング外壁の塗装の目安は、10年から15年に1度です。環境や塗料の耐用年数などによっても前後しますが10年経っていたら塗装を検討しましょう。

塗装の劣化を放置しておくと、サイディング本体の劣化が進み、耐用年数が短くなったり、内部の建材に劣化が進んで建物自体の劣化が早まったりします。

サイディングの耐用年数とメンテナンス時期

サイディング自体の耐用年数は20~40年程度ですが、定期的に塗り替えなどのメンテナンスが必要です。メンテナンス時期を把握しておき、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

サイディングの種類によって、耐用年数やメンテナンス時期が異なるため種類別に紹介します。サイディングの種類は主に、窯業系、金属系(ガルバリウムなど)、木質系、樹脂系の4つです。

種類 主な補修内容 メンテナンス周期 耐用年数
窯業系サイディング

窯業サイディングの外壁

塗り替え
コーキング補修
8年~15年 20年~40年
金属系サイディング

金属サイディングの外壁

塗り替え
コーキング補修
傷、サビの補修
10年~15年 20年~40年
木質系サイディング

木質系サイディングの外壁

塗り替え
必要ならコーキング補修
3年~10年 15年~40年
樹脂系サイディング

樹脂サイディングの外壁

30年ほど塗装不要
メンテナンスがほぼ不要
10年~30年 20年~50年

劣化症状があらわれたら塗装が必要!

サイディング外壁に劣化症状が出てきた場合は、早めに塗装などのメンテナンス工事が必要です。一般的に劣化症状は7年~15年ほどで出てきます。

カビ・コケ

カビやコケの生えた外壁

外壁にカビやコケが生えている状態です。放置しても致命的な問題にはなりません。カビやコケの根が内部に達するとサイディングの劣化が早まる可能性があるので注意しておきましょう。

色褪せ・変色

色褪せや変色がおきた外壁

色褪せや変色がある外壁は、紫外線の影響で塗装が劣化しています。塗り替えの緊急性は低いものの、放置するとひび割れや剥がれが起こるので注意が必要です。近いうちに塗り替えを検討してください。

チョーキング

チョーキングが発生している外壁

チョーキングは塗装が劣化して、粉末状になる現象です。指で触ると粉がついてきます。サイディングを保護している塗装の効果が薄れている証拠なので、なるべく早めに塗り替えをしましょう。

ひび割れ

ひび割れている外壁

ひび割れは、塗装や下地がひび割れる現象です。ひび割れを放置すると、塗装の内部に水が侵入する可能性があります。建物の内部に水が入ると、建物自体の劣化が早まる可能性が高いので早急に補修が必要です。

ふくれ

塗膜が膨れている外壁

塗装が建材の素材からはがれて、膨れる現象です。ふくれを放置すると、やがて塗装が剥がれます。塗装がはがれた場所は外気にさらされるので、劣化の進みが早まります。早急に補修をしてください。

剥がれ

塗装がはがれている外壁

塗装が素材から剥がれる現象です。塗装の剥がれを放置するとサイディング素材に雨や紫外線が直接あたって、耐用年数よりも早く劣化します。建物の劣化を早めないためにも、早期のメンテナンスが必要です。

サイディング外壁の塗装にかかる費用

外壁塗装費用の内訳の円グラブ

 

サイディング外壁の塗装の費用相場は80万円から150万円程度です。家のサイズや塗装面積、使用する塗料によって金額は変動します。

延坪数 塗装面積 費用
20坪 約92㎡ 60~80万円
30坪 約139㎡ 80~110万円
40坪 約185㎡ 110~150万円
50坪 約230㎡ 130~180万円
60坪 約277㎡ 160~200万円

塗料の種類で費用相場が変わる

サイディングの塗装では塗料の種類で費用が大きく変わります。よく使われる塗料は主にウレタン、シリコン、フッ素塗料などの5種類です。

費用が高い塗料はそれだけ長持ちし、メンテナンス回数を減らせるため、長い目で見て考えましょう。

種類 耐用年数 価格※1㎡あたり、施工費込み メリット・デメリット
ウレタン塗料 約5~7年 2,000~3,000円 メリット
光沢感がある・高密着
デメリット
汚れやすい・紫外線に弱い・変色しやすい
シリコン塗料 約7~10年 2,500~3,500円 メリット
製品数が多く選択肢が多い・メーカー、業者にノウハウがある
デメリット
ひび割れしやすい・重ね塗りが難しい
フッ素塗料 約15~20年 3,800~4,800円 メリット
対候性がとても高く劣化しづらい・光沢長持ち・汚れをはじく
デメリット
高額・次回の塗り替えが難しい
光触媒塗料 約15~20年 4,200~5,500円 メリット
汚れに極めて強い・カビや藻にも強い・セルフクリーニング機能
デメリット
高価・塗装には高度な技術がいる
無機塗料 約20~25年 4,200~5,000円 メリット
耐用性抜群・耐候性はフッ素越え・耐汚染性も光触媒に匹敵・不燃
デメリット
高価・技術が必要・屋根には不向き

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サイディング外壁の塗装費用を抑えるコツ

サイディング外壁の塗装費用を抑えるコツは5つです。

  • 複数の業者に見積もりを依頼する
  • 自社施工の業者に依頼する
  • 閑散期に工事を依頼する
  • 助成金・補助金を利用する
  • 火災保険を利用する

複数の業者に見積もりを依頼する

業者に塗装を依頼するときは、複数の業者に見積もりを取るようにしましょう。複数の業者に見積もりを取ることで、費用だけでなく工事内容も比較でき、優良な業者を見つけやすくなります。

自社施工の業者に依頼する

ハウスメーカーといった仲介業者ではなく、地元の塗装専門店のような自社施工をしている会社に依頼した方が工事費用がお得になります。仲介業者だと仲介料がかかるため費用が高くなるためです。

閑散期に工事を依頼する

梅雨や冬場の閑散期に工事を依頼することで費用が安くなる場合があります。春や秋の人気シーズンに比べ依頼が少ないため業者によっては費用を下げてくれます。工期が多少延びても問題なければ梅雨や冬場に依頼するのもおすすめです。

助成金・補助金を利用する

自治体によっては外壁塗装で補助金を受け取れる可能性があります。自治体によって支給する条件は違いますが、一般的には10万円から20万円ほどの補助金を受け取ることができます。

「【2023年版】外壁塗装で助成金・補助金を受け取るためには?方法と条件を解説!」

火災保険を利用する

外壁塗装には火災保険を利用できる場合もあります。外壁塗装に火災保険を適用できる主な理由としては、外壁の損害が災害などによるもの、破損してから3年以内などの条件があります。

「火災保険で外壁塗装をしよう!活用できる事例と悪質な詐欺の実態」

サイディング外壁の塗装の工法や流れ

サイディング外壁の塗装の工法や流れ

サイディング外壁の塗装を行うときの工法や工事の流れなどについてお伝えします。

サイディング外壁の塗装の流れと施工期間

サイディング外壁の塗装の流れは一般的に、足場を設置して養生、洗浄など下地処理を行い、塗料を塗っていきます。

です。雨の日が多かったり、補修箇所が多かったりすると延びることもあります。

作業工程 工期
足場設置 1日
塗装前の洗浄 1~3日
下地処理 1日~
塗装前の養生 1日
下塗り 1日
中塗り・上塗り 2日~
付帯部塗装 1日
点検・手直し 1日
足場解体・片付け 1日

サイディング外壁の塗装の工法

サイディング外壁の塗装の工法は複数あります。ここでは主な工法をご紹介します。

手塗り工法

職人がハケとローラーを使って手作業で塗装する一般的な手法です。サイディングの模様を活かせるクリア塗装や、単色での塗装があります。

吹付け工法

熟練の職人が吹き付けガンやコンプレッサーを使って塗料を吹き付ける工法です。吹付工法でできる模様には、リシン、タイル、スタッコ、石材調などがあります。

種類 仕上がりイメージ
吹付けリシン 吹付けリシンの外壁
吹付けスタッコ 吹付けスタッコの外壁
吹付けタイル 吹付タイルの外壁
石材調仕上げ 石材調仕上げの外壁

多彩仕上げ工法

スズカファインから出ている専用の塗料「ウォールバリア」シリーズを使用する工法です。2~3色を重ねることで、濃淡が生まれ、自然な凹凸感を演出します。外壁材が傷みクリア塗装ではきれいに塗装できない場合でも、この工法ならサイディングの模様を活かすことが可能です。

サイディング外壁の塗装におすすめの塗料

サイディング外壁に使用できるおすすめの塗料を3つご紹介していきます。人気も性能も高い塗料なのでぜひ塗料選びの参考にしてください。

エスケープレミアムシリコン

エスケープレミアムシリコン

エスケープレミアムシリコンは、エスケー化研が販売する人気のシリコン塗料です。安価でありながら耐久性が高く、信頼できる商品となっています。

パーフェクトトップ

パーフェクトトップ

パーフェクトトップは、日本ペイントが開発して2012年に世界で初めて販売した、ラジカル制御形塗料(ラジカル塗料)で、ラジカル塗料の代表的商品です。

ファイン4Fセラミック

ファイン4Fセラミック

ファイン4Fセラミックは日本ペイントが販売する、人気のフッ素塗料です。価格に対して耐用年数が長く、信頼性できる商品となっています。

サイディング外壁の塗装をする際の注意点!

サイディング外壁の塗装をする際の注意点!
サイディング外壁を塗装する際には、いくつかの注意点があります。外壁を塗装するときに注意するべきポイントをご紹介します。

外壁に適した塗料を使用する

サイディング外壁に適した塗料を使用しないと塗装が長持ちしません。サイディングは種類によって適した塗料が異なります。素材に合っていない塗料を塗るとすぐに剥がれてしまうこともあるので注意が必要です。

特に下塗りの塗料は外壁の素材との相性が重要になりますので、素材に適した塗料かどうかを塗装をする前に確認しておくことが大切です。

価格と耐用年数のバランスを考える

塗料を選ぶときは、耐用年数と価格のバランスを考慮して、メンテナンスのコストがかかりすぎないようにすることも大切です。

塗料は安価なものから高価なものまであり、特徴やメリット・デメリットも様々です。コストを抑えたいがあまり安い塗料を使うと、耐用年数が短く結局メンテナンスに費用がかかってしまうといったこともあります。

シーリングも補修する

シーリングを補修している様子

サイディングの塗装を行う際には、シーリングも同時に補修しておきましょう。サイディング外壁の場合、継ぎ目にシーリングが施されていることがほとんどです。

シーリングの補修を行わずに塗装をすると、シーリングが劣化して剥がれたときに塗装も一緒に剥がれてしまう恐れがあります。シーリングは傷みやすいので定期的な補修が必要です。

サイディングの隙間には要注意

サイディングの種類によっては、時間が経過するとサイディングに隙間が空いてしまうことがあります。横方向に隙間が空いている場合は、雨漏りが起こることが少ないので状況を見て対処することが大切です。

縦方向に隙間が空いていると内部に水が入りやすくなるので、早急に補修する必要があります。コーキングの埋め直しのほか、サイディングが破損している場合はサイディング自体の交換が必要です。

サイディング外壁を依頼する業者選びのポイント

サイディング外壁を依頼する業者選びのポイント
依頼する業者を選ぶときは、どんな点に気を付ければ良いのでしょうか。

実績のある業者を選ぶ

施工実績が豊富な業者の方が、施工不良の可能性を低く抑えることができます。可能であれば、1,000件を超える実績がある業者に依頼した方が安心です。

親切に対応してくれる業者を選ぶ

業者に問い合わせをした際、営業マンが親切に対応してくれる場合は信頼性が高いのでおすすめです。

保証がある業者を選ぶ

塗装工事のアフターケアがある業者の方が安全性が高く信頼できます。できれば5年や10年の施工保証がある業者を選びましょう。とは言え、20年を超える場合は保証が長すぎるため逆に危険なので避けてください。

まとめ:サイディングの塗装は必須!適した時期にメンテナンスを

サイディングの塗装は建物を守るために必要です!サイディング塗装の重要なポイントをおさらいしましょう!

サイディングの塗装は絶対に必要です。雨や紫外線などから外壁を守り、長持ちさせるために定期的に行います。外壁塗装は家の外観のために行う印象がありますが、それ以上に外壁を守るという機能を維持することが非常に重要です。

サイディングの材質や塗料の耐用年数によっても異なりますが10年に1度は塗り替えを検討しましょう。また劣化の状況によっても変わってくるでしょう。劣化が進んでいたら年数にかかわらず外壁塗装が必要です。

色褪せやひび割れなど、さまざまな劣化サインがあります。色褪せはそれほど緊急度は高くありませんが、ひび割れや剥がれなどは早急に補修が必要です。小さい劣化から、どんどん症状は進行していくので早めの対策がおすすめです。

外壁の素材によって、適した塗料は異なります。外壁に合った塗料を選ぶことが大切です。また、サイディングの隙間をつなぐシーリングも合わせて補修すると良いでしょう。見た目や価格だけで選ばずに、きちんと外壁を守ることができる塗料での塗り替えや補修を行いましょう。

 
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