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目次
ウレタン塗料とは
ウレタン塗料とは、ウレタン樹脂のことを指し、外壁塗料で使用するのは、主に「ポリウレタン樹脂」です。ポリウレタンとは、「ポリオール」と「イソシアネート化合物」を反応させた物質のことです。
つまり、言い換えると、ポリオールとイソシアネート化合物が反応してできた化合物を、塗料としたものが「ポリウレタン樹脂」、つまり「ウレタン樹脂」となります。このウレタン樹脂を用いた塗料がウレタン塗料なのです。
ウレタン塗料は、塗料の中ではアクリル塗料の次にグレードが低い塗料です。近年では、ウレタン塗料より耐用年数の長いシリコン塗料の価格が下がってきたことで、ウレタン塗料のシェアは減少傾向にあります。
住宅用の塗料としてのシェアは下がってきていますが、車やバイクなどの塗装にはよく使われる塗料です。
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料の特徴として、密着性と耐薬品性があります。
密着性は、作業効率に大きくかかわり、また、剥がれやひび割れなどになりづらくすることが可能です。
耐薬品性は、各薬品に対する強さを言います。薬品による溶けや、膨張を防ぐことに繋がります。
ウレタン塗料の価格
ウレタン塗料の価格帯は1,700~2,200円/㎡ほどとされています。
比較的安めの価格帯の塗料です。他の塗料と比べても、アクリル塗料の次に安価な塗料と言えます。
ウレタン塗料の耐久年数
ウレタン塗料の耐用年数は8~10年で、ほかの塗料と比べても短めです。
長い目で見るとあまりコスパの良い塗料では無いため、注意が必要です。
メーカーが自社の塗料の耐候性のテストをする場合は、促進耐候性試験と呼ばれる、室内で人口の強い太陽光を浴びせる試験をします。
この試験で耐候年数をはかりますが、室内の試験のため塩害や凍害、雨などの劣化を早くする要素が含まれていません。あくまでもテスト上の年数です。
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ウレタン塗料のメリット・デメリット
ウレタン塗料のメリット・デメリットの両方を詳細に知っておくと、塗料選びがスムーズになります。
良いところと悪いところの両方を知った上で、理想の仕上がりや欲しい効果を比較しながら慎重に決めるためにも、ウレタン塗料のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
メリット
メリットが多くあるのも、ウレタン塗料の特徴です。
まずは、メリットを確認していきましょう。
価格が安い
価格が安いことがウレタン塗料の特徴として挙げられます。
他の塗料と比べても安価で、初期費用を抑えたい方に向いています。
光沢感
光沢感に優れているのもウレタン塗料のメリットです。
美しいツヤのある外観を期待している方におすすめです。
高密着
高密着なのもメリットの1つです。
高密着であることにより、作業性に優れ、剥がれやひび割れの可能性が下がります。
伸縮性がある
伸縮性があるのもウレタン塗料の長所の1つです。
高密着性があることによってひび割れにくくなっており、それに加え伸縮性があることによって、さらにひび割れしにくい塗料になっています。
ひび割れを避けたい方におすすめです。
種類が多い
種類が多いこともウレタン塗料のメリットとして挙げられます。
種類が豊富なため、自分の好みの仕上がりや、カラーバリエーション、特徴などを見極めて選ぶことができます。
譲れないこだわりがある方に、一度選択肢に入れてほしい塗料です。
デメリット
デメリットについても確認していきましょう。
ウレタン塗料のデメリットとしては、耐久性に絡むものが多いので、ウレタン塗料を考えている方は、是非一度確認しておいてください。
汚れやすい
ウレタン塗料で塗装した個所は、汚れやすいという短所があります。
屋根や外壁は、汚れてもなかなか自力では洗浄できない場所ですよね。そのため、汚れが気になる方・汚れが目立つ色を使いたい方には不向きな塗料です。
紫外線に弱い
紫外線に弱いところがデメリットの1つ。屋根や外壁は、住宅の中でも紫外線にさらされやすい部分です。そこの塗装に使う塗料として、紫外線に弱いのは大きなデメリットといえるでしょう。
紫外線によって、塗膜の劣化が進んでしまうため、耐久性に影響が出てしまいます。
変色しやすい
ウレタン塗料は、日光などの影響によって変色しやすいのもデメリットの1つです。
塗装したての美しさをキープしたい方には、あまりおすすめできない塗料と言えるでしょう。塗り替えの頻度も増えてしまうので、注意が必要です。
悪臭が強い
悪臭が強いのもウレタン塗料の短所です。塗装工事の際には、周囲への配慮も必要となりますし、悪臭が強いと、気分が悪くなってしまうなど住む人への悪影響も否定できません。
臭気等の刺激に敏感な方は、臭気の控えめな塗料の方がいいでしょう。
シリコンと比べてコスパが悪い
シリコン塗料と比べてコスパが悪いのも難点の1つです。
ウレタン塗料との差額が少ない塗料にシリコン塗料があります。シリコン塗料の価格は2,300~3,000円/㎡ほどとされています。
そのシリコン塗料と比べると、ウレタン塗料は耐用年数や性能、価格の面で見た場合にバランスで劣ります。
コスパの良い塗料を探している方は、シリコン塗料の方を視野に入れるのがおすすめです。
他の塗料との比較
他の塗料との比較も塗料を選ぶうえでは重要なポイントですよね。
ウレタン塗料を他の塗料(アクリル塗料、シリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料、光触媒塗料、無機塗料)と比較すると、その価格は7種類の中で2番目に安く、耐用年数も2番目に短くなっています。
汚れやすさや変色のしやすさ、紫外線ダメージの受けやすさなどの面では他の塗料に劣ってしまいますが、光沢感や密着性の高さの面で他の塗料よりも優れています。
外壁塗料の正しい選び方3STEP|種類や特徴を理解して最良な外壁塗装を!
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オススメのウレタン塗料商品一覧!
オススメのウレタン塗料商品を知っておくことも、塗料を選ぶのをスムーズにしてくれます。
ここからは外壁塗装ほっとらいんがおすすめするアクリル塗料商品について、ご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、3種類の塗料です。
クリーンマイルドウレタン
ポイント | クリーンマイルドウレタン |
メーカー | エスケー化研 |
分類 | 超低汚染・高耐久NAD型特殊ポリウレタン樹脂塗料 |
対応建材 | コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、GRC板、押出成形セメント板、各種サイディングボード、各種旧塗膜(活膜)など 鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスなどの金属 |
機能性 | 超低汚染性、高耐久性、防かび・防藻性、透湿性 |
耐用年数 | 10~12年 |
価格 | 1,800円/㎡(複層塗材の上塗りに用いる場合) |
艶タイプ | 艶有り、7分つや、5分つや、3分つや |
アレスアクアレタン
ポイント | アレスアクアレタン |
メーカー | 関西ペイント |
分類 | 1液水性反応硬化形アクリルウレタン樹脂塗料 |
対応建材 | コンクリート、モルタル、スレート板、鉄、亜鉛めっき |
機能性 | 乾燥性、耐候性、防かび・防藻 |
艶タイプ | 艶有り |
水性ファインウレタンU100
ポイント | 水性ファインウレタンU100 |
メーカー | 日本ペイント |
分類 | 1液水性反応硬化形ウレタン樹脂系多目的塗料(外壁用) |
対応建材 | コンクリート・モルタル・ボード類や鉄部、木部 |
機能性 | 耐候性・耐久性、防かび・防藻性、透湿性 |
耐用年数 | 7〜10年程度 |
価格 | 1,610円/㎡(2工程・上塗りのみ・外部・準外部壁面(弾性仕様の上塗りの場合は除く) 1,780円/㎡(2工程・上塗りのみ・鉄部・金属面、木部) 2,590円/㎡(3工程・木部・下塗りが水性ウッドベースⅡの場合) 2,430円/㎡(3工程・鉄部・下塗りが水性ハイポンプライマーの場合) |
艶タイプ | 艶有り、7分つや有り、5分つや有り、3分つや有り、つや消し |
①水性と油性って?
同じグレードの塗料でも水性か油性かの違いがあります。水性は水で希釈しますが油性はシンナーで希釈します。油性のほうが耐久性良いものの、臭いはきつい傾向が。一方水性塗料は耐久性では油性では劣るものの、きつい臭いがしません。
②1液性と2液性って?
1液タイプは缶を空ければそのまま使用できるタイプで、2液タイプは主剤と硬化剤の2種類の材料を混ぜるタイプの塗料です。
1液タイプよりも2液タイプの方が耐久性が高く、価格も高価な傾向があります。1液タイプの方が施工しやすいものの、2液タイプの方が仕上がりも良く、塗装できる素材も豊富です。
ウレタン塗料はどんな人におすすめ?
ウレタン塗料はどんな人におすすめなのでしょうか。ここからは、ウレタン塗料が向いている方について見ていきましょう。
ウレタン塗料は、低価格の塗料であることから、価格を安く抑えたい人に向いています。ただ、長期的な目で見るとコスパの悪い塗料であるため、7年以内に引っ越しや塗り替えを検討している人に特にオススメです。
モルタル外壁の人や、付帯部や木部を塗装したい人にもおすすめできる塗料です。さらに、混ぜる硬化剤によって、付加機能をつけることができるため、付加機能を重視する人にも向いています。
細部の塗料に向いているため、DIYで細部の塗装を行いたい人は一度検討してみてください。
ウレタン塗料は低コスパなものの美しい艶を持つ!
ウレタン塗料は、光沢感があり、美しい外観を期待できますが、汚れやすさや変色のしやすさの点でやや難のある塗料です。
そんなウレタン塗料について、改めて確認しておきましょう。
そのほか体育館の床や、屋根の塗装などにも使用されることがある塗料です。また使いやすい低価格なため、家の中の窓枠や床などの塗装として使われることもあります。
それに対してデメリットは、汚れやすく、メンテナンス頻度が高いほか、紫外線に弱く変色しやすいところです。メリットは、安価で、発色が良く、デザイン性に優れているところです。
塗料の種類とその特質をしっかりと確認し、理想の塗装が行えることを願っています。
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